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2004年12月26日

無敵会議から見る2004年と2005年

無敵会議: 無敵会議終了!を読んで。

 超忘年会議に参加してきました。


 昨年の忘年会議から始まった無敵会議も、今回で終了です。
 
 12月25日の土曜日のクリスマスと言う日程にも関わらず、100名を超える参加者が集まり熱気のある最終回となりました。
 今回のテーマは究極のウェブサイトということで、選ばれたサイトのトップ5は以下のとおり。

1 Mixi
2 Bloglines
3 電車男
4 Google Labs
5 Skype

 来年のインターネット周りの中心になりそうなネタがきっちりランクインしていますね。


 今年も、いろんなウェブ周りのランキングがありましたが、「今年の」という意味で言えば、こちらのランキングの方が間違いなく今年から来年に向けたサービスの盛り上がりを示しているように思います。
(イベント参加者の属性がかなり偏っているのも事実ですが・・・)


 個人的に非常に気になったのは、主催者の二人が選んでいた2005年に来るだろうキーワードの数々。

橋本さんチョイスのキーワード 
1 デスクトップ検索
2 予約と自動化
3 モバイルAV
4 信頼できる口コミ
5 未踏ソフトウェア発

田口さんチョイスのキーワード
1 Alert-driven Communication
2 Seach'n ...
3 Time finally controlled
4 Micro Earning
5 White List

 1年間、1000人以上を動員して、大量のアイデアのブレストをリードしてきた二人ならではのキーワードでした。

 おそらく、これらのキーワードから、また無敵会議に参加した人たちから、そこで出会った人たちの化学反応から、新しいビジネスの種が来年生まれることになるんだろうなぁ・・・と、そんなことを感じた一日でした。

 一つ一つのキーワードについては別途考えて見たいと思います。

 
 各キーワードの詳細や当日の様子は、「たつをの ChangeLog」や「100SHIKE」を参照してください。

 無敵会議自体は、惜しまれつつも、予定通り今年で終了となりましたが、間違いなく2004年を代表するイベントで、無敵会議出身と呼ばれる人々が今後出てくることを予感させるイベントだったと思います。
 来年以降の主催者の二人の活躍にも注目です。

2004年12月23日

Skypeのオープンな提携戦略の強さ

CNET Japan Blog - 渡辺聡・情報化社会の航海図:プラットホーム化するSkype:アリエル・ネットワーク徳力基彦氏、Skype社Vincent Shortino氏インタビューを読んで。

 珍しくインタビューされる側になったので、自分の記念もかねて、トラックバックしたいと思います。


 Skypeが日本で話題になるようになったのは、まだここ数ヶ月のことですが、実際Skype自体がβサービスを提供し始めたのが去年の8月、本サービスを提供したのもまだ今年の7月のことというのをついつい忘れてしまいますね。

 そのスピードを支えているのが、彼らのコンセプトが非常に明確な点だと感じます。


 「良い製品を作る」「それをコストをかけずに配布する」とCEOが発言していたのが強く記憶に残っていますが、彼らが現在注力しているのは、とにかく徹底的にコミュニケーション部分だけです。

 一般的なVoIPシステムを開発している企業は、最初から非常に複雑なシステムを作ろうとする傾向があります。
 例えばテレビ会議システムにしてみたり、ホワイトボードのようなものをつけてみたり、既存のPBXを置き換えられる仕組みにしてみたり。
 
 有料でサービス提供をプランするために、既存の電話よりも付加価値を模索するため、どうしてもそういう傾向になりがちなのでしょう。
 自然と、全てのシステムを自社で囲い込むために作りこむ形になりがちです。

 
 ところが、Skypeが注力しているのは、とにかく低コストで便利な音声通信を可能にすることです。
  
 それ以外の点はオープンに広くあまねく提携する形を取っています。
 そうすることによって、スピードを落とさずに現在の展開を続けることが出来るのでしょう。


 そのことを更に加速するための手段が、今回の渡辺さんの記事のテーマになっているAPIのアプローチになるだろうと思われます。

 APIを使えば、VoIPやチャットの周辺にある関連製品は、どんな企業でもSkypeとの連携を容易に検討することが出来ます。
 おそらく今後も「コンタクトリスト」的な電話番号や人という属性を持ったソフトウェアは、グループウェアに限らずほとんどの製品がSkypeとの連携を模索していくことになるだろうと感じます。

 もちろん、それによってSkypeは様々な収益機会を自社からは逃すことになるのでしょうが、興味の無い分野はパートナー企業に任せることで、早期に多くの顧客のニーズを満たす製品にすることができます。
 キャズム理論で言うところのホールプロダクトですよね。

 ライブドアが販売を開始したサイバーフォンKのような、ハードウェアが特に今後は注目ですね。


 とにかく一芸に秀でて、それをもとにして周囲を巻き込んで伸びていくというのはGoogleと同じような遺伝子を感じてしまいました。
 
 はたして今後Skypeがどこまでこの勢いで行ってしまうのか分かりませんが、おそらく来年は更に多くの企業がAPIを使った連携を始めるんでしょうね・・・同じ(?)P2P企業としては、楽しみなような、ちょっと寂しいような・・・(笑)

2004年12月22日

有料モデルは無料モデルにいかに勝つか

 先日、GLOCOMの情報社会学(若手)研究会に参加させていただきました。


 もともとは「ネットは新聞を殺すのか」の湯川さんと切込隊長の対談の予定だったんですが、残念ながら切込隊長は参加できず他のメンバーによる濃いディスカッションとなりました。

 今回非常に印象に残ったのは、やはりメディア業界においても通信業界や音楽業界などの他の業界と同様に、ネットによるパワーシフト、パラダイムシフトが起きているんだろうということです。


 たとえば既存の新聞業界は、利用者から毎月購読料をもらうというサブスクリプションモデルを取っています。
 これは先日Skypeの記事で紹介した既存通信会社のARPUを中心としたモデルと同じような感じで、一人一人の顧客からどれだけ平均的に多くのお金をもらうか、というモデルですね。

 このモデルは、やはりどうしても、質の高い無料モデルが出てくると苦境に立たされるようです。これをイノベーションのジレンマと言って良いのかどうかは良く分かりませんが。
 利用者からお金をもらうのか、無料で利用者の数を集めて企業からお金をもらうのかというモデルの違いですね。

 例えば電話会社の基本料金に対する無料電話、有料雑誌に対するフリーペーパーと、既存メディアに対するネットメディアの議論、も同じような位置づけで捉えられることできるのかなぁと思いました。


 ただ、どうも個人的には、だからといって全てのサービスが利用者に対して無料で提供されるとは思えません。
 おそらく既存の事業者は無料のサービスに対して優位が維持できるように質を高めていくか、自分たちも新しいパラダイムで戦えるようにビジネスモデルのシフトを行わないといけないのでしょう。


 参考になるのは同じメディア産業であるテレビだと思います。
 実は私は日本のテレビの民放が、最大の無料サブスクリプションモデルの体現者だったと思っています。
 (利用者はNHKに基本料を払っていますが、民放に対してお金を払っている感覚は無いはずです)

 もちろん、いまだにメディア産業における民放の地位なり占める割合というのは、非常に大きいものがあるのですが、ケーブルテレビやスカパーなどの有料サービスも健闘しています。
 攻められている既存事業者が、そういったサービスのシフトで現在の規模を維持できるかというと、そうではないと思いますが、必ず有料モデルも生き残る道があるはずです。

 なんて書いては見ましたが、どうも自信はありません・・・
 その道のプロの方々がブログで感想をまとめていますので、詳細はそちらを参考にどうぞ。

 ・R30::マーケティング社会時評
 ・おおやにきから
 ・本家みかままの覚書
 ・diary.yuco.net

2004年12月20日

日本のアルファーブロガーを探せ2004

FPN - ニュースコミュニティ- 日本のアルファーブロガーを探せ2004

【私が選ぶ日本のアルファーブロガー2004】

(1)「会社のオフィスでは『3つだけ』しかブログを読んではいけない」と言われたら、どれを読みますか
(1)
 ・CNET梅田さんのブログ 最先端のテクノロジートレンドがわかるから
 ・百式 新しいビジネスの視点を毎日提供してくれるから
 ・ネタフル 幅広いニュースをカバーして教えてくれるから


(2)上記の3つのブログを除いて、2004年にあなたが最も影響されたブロガーの記事を教えてください。
 ・ネットは新聞を殺すのかブログ
 http://kusanone.exblog.jp/i9
 ・ブログとメディアの関係や参加型ジャーナリズムという考え方について、プロのジャーナリストの方が本音で語っていて、私がブログに本気で取り組むきっかけになった記事でした。

mixiとコミュニティビジネスのジレンマ

ITmediaニュース:ソーシャルネットのビジネスモデルが見えてきた?――「mixi」の今を読んで。

 mixiの勢いが止まりませんね。


 つい先日10万人突破したと言っていたと思ったら、もう20万人を突破していますし、さらに利用者は1日2000人ペースで増えているそうです。

 広告のクリック率も「ユニークユーザーの10%もがクリックした」という驚異的な効果を上げたものもあるようで、広告ビジネスの目処はきっちりとたってきているようですね。

 ただ個人的に気になるのは、それでもまだ「広告などから収入が増えたとはいえ、単月ベースの赤字からは脱していない。」と書かれていることです。


 先日の「ココログ×はてな」の記事でもGREEの田中さんのコメントを紹介しましたが、コミュニティ的なビジネスは利用者が急増しても収入が設備投資と連携しないと言うジレンマがあります。

 mixiの場合には黒字化と設備ピークと、どちらが先になるのかなぁ、というのが気になるところです。
(その関係で、業界では一体mixiと提携するのはどこのIT大手なのかという憶測が、結構飛び交うようになってきましたね。)

 コミュニティの性質を考えると、提携先次第では利用者が拒否反応を示すこともありますから難しいところもあるでしょうが・・・

 現在のところはイーマキュリーの笠原さんは、自力で上手いこと問題を乗り越えてきているようですし、是非今後も上手く乗り越えていって欲しいものですね。


 ちなみに、記事の中でも笠原さんの発言で「ユーザーニーズに応えたいいサービスを作れば、収益は後からついてくる」という言葉が紹介されていて、そういえば、SkypeのセンストロムCEOも、ライブドアの堀江さんも同じようなことを言っていたなぁと思い出しました。

 イーマキュリーも、そういう時代を代表する会社になりそうな雰囲気ですね。

CNET 情報化社会の航海図 にインタビューが掲載されました。

SkypeのVincent Shortinoさんと私のインタビューを、CNET 情報化社会の航海図で掲載してもらいました。

CNET Japan Blog 渡辺聡・情報化社会の航海図  プラットホーム化するSkype

2004年12月17日

勝手にブログ of the Yeah!と有名ブロガー

29man the radical dubber: 勝手にブログ of the year 2004 レポートを読んで。

  そういえば今年はいつやるんだろうと思っていたんですが、いつの間にやら、有名ブロガーの皆さんによってBlog of the Yeah!2004が決定していたようです。


 大賞は「切込隊長BLOG(ブログ)~俺様キングダム×週刊!木村剛」。
 セットの受賞だそうです。

 表彰されたブログの一覧は、宮脇日記の「勝手にブログ of the Yeah! 2004 (まとめ)」に綺麗に整理されています。
 また、当日の様子は、ブログ忘年会ならではで、参加者のメンバーの皆さんがお互いにトラックバックをされているので、いろんな視点から見れて面白いです。


 最初は、29manさんと小暮さんのネタフルに、忘年会中のモブログの記事だけ投稿されたところで発見したので、なんだよ参加したかったなぁ・・・と思っていたのですが、議事録の参加メンバーを見て納得。

 小暮さんの「参加者のPV足しあわせたら1000万PVになるでしょう 」という発言が象徴しているように、そうそうたるメンバーが揃っています。すごいですよね。
 

 ふと、ここで先日Ad Innovator経由で読んだ「アルファブロガーの台頭」の記事を思い出しました。

 アルファブロガーとは「毎日20,000もの影響力のある読者に読まれている」ブロガーで「彼らの書くことは、テクノロジートレンドに影響を与え、結果的にNYタイムスやBusinessWeek誌などに重要な話題として取り上げられるという流れが出来つつあるという」そうです。

 アメリカのBlogと日本のブログは、異なる進化を遂げているようなので、日本では違う流れになるのかもしれませんが、この飲み会のメンバーも日本のアルファブロガーと言えるのかなぁ・・・と思いました。
(もちろんテクノロジートレンドという視点であれば、梅田さんやnaoyaさんが筆頭になるのでしょうが)


 冷静に考えたら、ブログのようなものができる前は、こういう飲み会ってあったこともしらず、当然「参加したかった・・・」なんて思うことも無かったんですが。
 最近はこうやって有名な人のイベントを、そのまんま覗くことができますから、余計になんだか参加したい気分になってしまうんでしょうね。


 逆にこの距離感の近さが、有名ブロガーが有名ブロガーたる由縁なのかもしれないなぁ・・・そんなことを思いました。
 パーソナルブランディングの一つとして捉えると面白いかもしれません、

 来年も開催されるそうなんで(?)、次回は是非参加したいところですが・・・多分希望者殺到で難しいでしょうね(笑)

2004年12月16日

プロのジャーナリズム論とアマの高速道路

CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞を読んで。

 この記事には、いろいろと考えさせられるところがありました。

 
 2ヶ月前にも「アマチュア革命がもたらす世界」という記事で同様に考えさせられましたが、その現象を的確に表現しているのが、この高速道路と大渋滞という言葉なのだと思います。

 それを証明するように、現在のところ、この梅田さんの記事へのトラックバックは21件にも上っており、多くの人がいろんな角度からこの言葉を受け止めているのが伝わってきます。

 その中で個人的に注目したのが、R30::マーケティング社会時評でつづられている「プロのジャーナリズムとは何かについて考えてみる」というシリーズ記事です。


 プロのジャーナリズムとは何かについて考えてみる・その1

 プロのジャーナリズムとは何かについて考えてみる・その2

 プロのジャーナリズムとは何かについて考えてみる・その3
 
 プロのジャーナリズムとは何かについて考えてみる・最終回

 内容は非常に詳細かつ長いので、お手すきな際に是非ゆっくり読んでみてください。
 (リンク先なんかも全て読むと数時間かかること請け合いですが、非常に内容は濃いです)
 

 仕事柄もあり、私も最近ネット上に自分をさらしてコラムや記事を書くことが増えてきました。
 明らかに私はプロのジャーナリストではなく、その能力も圧倒的に不足していますが、ネット上にある一時情報という高速道路を活用することによって、私のような素人にも、人の目に触れる文章を書く機会やチャンスが増えたということでしょう。

 今まで一緒くたに大手メディアに勤めるプロの仕事だと思っていたことが、実はネットの高速道路を使えば一般の人ができる部分が案外たくさんある、ということが明らかになりつつあるわけです。

 
 その過程で、ネットを中心にテキストコンテンツには多くのアマチュアが進出するようになり、大渋滞が起こり始めています。

 ではプロのジャーナリストはどうあるべきなのか?
 そもそも、ジャーナリズムとは何なのか?

 という根本的な疑問が表に現れてきているのが、最近のネットジャーナリズムを巡る議論を盛り上げているのでは?と感じました。


 ちなみに、このFPNも、そんなジャーナリストとしてはアマチュアの人のための、高速道路の一つになれれば意味があるのかなぁと考えたりする今日この頃です。

P2P ソリューション:P2P 地震情報

2004/12/2にjapan.internet.comに新しいコラムが掲載されました。

前回と前々回に紹介した医療情報やワイン日記は継続的な情報共有を目的としているアプリケーションですが、今回紹介するのは、突発的な事態の情報を共有しようというアプリケーションです。

その名も「P2P 地震情報」。

「地震情報なら Web サイトで見ればいいよ」という方もいるかもしれませんが、このソフトウェアは P2P 技術の分散性に目をつけた面白い仕組みになっているのです。
■P2P 型の特徴を生かす

新潟県を中心に大きな被害をもたらした新潟県中越地震は、まだ皆さんの記憶に新しいところだと思います。

地震の直後というのは人々がいっせいに状況確認を行おうとしますので、情報のやり取りがピークに達します。新潟県中越地震の際も、固定電話や携帯電話はいっせいにつながりづらくなりました。
気象庁の Web サイトなどによる地震情報配信も、本質的には同じ問題を抱えています。

例えば、全国の人がいっせいに気象庁の Web サイトにアクセスすると、当然サイトへのアクセスは混雑します。また、そもそも気象庁の Web サイトのサーバーがある地域に大地震が発生すると、誰も地震情報を入手できないというリスクもあります。
「P2P 地震情報」はその代替手段のひとつとして、分散処理のできる P2P ならではのメリットを生かしている点が特徴といえます。

■P2P 地震情報の機能

地震情報と言えば気象庁ですから、このアプリケーションは気象庁主導で作成していると思われるかもしれません。

ところが、実はこの「P2P地震情報」は、「地震が気になる」一人のプログラマの方によって開発されています。
機能も地震情報の共有機能に特化し、広告もなければ、その他のニュースの配信機能もありません。

とにかく地震情報をいかに素早く効率よく伝達するかということを考えて P2P 技術を選択し、開発を始めたそうです。

現在「P2P 地震情報」で実現しようとしている機能は下記の3点です。

・気象庁が発表する最新の地震情報の自動チェック
・利用者の口コミによる迅速な地震情報の発信・共有
・地震に関するメッセージの交換

地震情報の分散配信だけでなく、利用者の口コミを情報源に使おうとしているところも、実に P2P ならではの仕組みだと言えるでしょう。

12月から公開されたばかりのソフトですので、まだまだ動作不具合もあるようですが、来たる12月18日には、動作検証を兼ねて公開で配信テストをされるようです。

興味のある方は参加されてみてはいかがでしょうか。

2004年12月14日

ココログ×はてな協業に見るブログ戦国時代

ブログる場合ですよ!! 「こたつサミット」~ニフティ古河社長愬u306Fてな近藤社長~を読んで。

 いや~驚きました。


 つい先日、一周年記念で並みいるライバルからお祝いコメントをもらっていたココログでしたが。
 てっきり中立で行くのかと思ったら、本日はてなとの共同キャンペーンを発表しました。

 もちろん、この組み合わせに疑問がある訳ではなく、いよいよ始まったかという印象です。
 現在の「ブログブーム」がプチバブルなのか、始まりに過ぎないのかは別としても、現在のブログ事業者全てが生き残れるはずの無いことは明らかです。

 
 最近のブログ事業者の乱立を見ていると、個人的にはISP事業の黎明期とだぶってしまいます。
 ISPの黎明期もベンチャー企業、大手企業が次々と参入を表明して、事業者が乱立しましたが、多くの小規模事業者は体力勝負に勝てずに消えていきました。

 もちろんブログは差別化のポイントがたくさんあるという指摘もあるでしょうが、逆にISP事業と異なりブログでは、少なくとも当面は収入がほとんど入ってこないという事実もあります。

 
 先日GREEの田中さんに話を聞く機会がありましたが、自ら手がけていた楽天日記の経験などを踏まえて、「あんな事業は小規模のベンチャーにはできない」とはっきり言い切ってました。
 ブログもISPも利用者が増えると設備投資がかさみますが、ブログはISP事業よりも悪いことに利用者増と収入増がリンクしていません。

 ライブドアがブログの増強に10億単位の投資をしたという噂があったり、利用者が急増していたJUGEMが設備トラブルで頭打ちになったことなんかを考えると、なるほどと思えます。


 そう考えると、資金力のあるニフティと、QAサイトにアンテナやキーワードなど独自の技術やサービスを多数持つ(けれどそれほど資金力の無いはずの)はてなの連携というのは、納得の良い組み合わせだと思います。

 まぁ、もちろんこの組み合わせが生まれた理由は、おそらく業界の人なら誰しも伊藤さんの名前を思い浮かべるでしょうし。
 単純に二社のノリで決まっただけの一時的なキャンペーンかもしれませんが。


 ただ、対談でもあるように「ココログユーザーとはてなユーザーは交流がかなり活発で、“隣の団地”みたい」だそうで、パソコン通信の元祖であるニフティのユーザーと、ウェブ日記の元祖であるはてなダイアリーのユーザーというのは相性もいいのかもしれません。

 個人的な印象としては、主婦・子供に強い楽天日記、若い男性はライブドア、若い女性はヤプログ、コアユーザーはココログとはてなという感じでしょうか?
 それ以外の事業者も、自社サービスとのバンドルだとか独自性を追求することでビジネスを模索する戦国時代に入ってきたと感じます。

 
 ちなみにトラックバックで笑ったのがSo-net Blogの平社員日記
 おもいっきり「そのキャンペーン、So-netも乗っけて下さい」と発言してます。

 と思ったら、NDO Weblogでは伊藤さんが「検討します...できたらいいなあ。(笑)」と返していて。
 さらにそのコメントにはBlog人のkwmrさんが・・・

 こういうあたりが戦国時代とはいえ、ブログ時代らしいですね。

 他のブログ事業者も、手を上げたら間に合うのかな?(笑)

2004年12月13日

わたしと会社の片思い物語

CNET Japan Blog - 江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance:あなたと会社の恋物語を読んで。

 江島さんの投稿が深いです。


会社員が自分の勤める会社に、あるいは会社が社員に対して抱く感情の複雑さは、ある人が自分の恋人に抱くそれと同じくらい、機微に満ちたもの

 つくづくそうだなぁ・・・と思いました。

 この投稿のコメントやトラックバックを見る限り、この投稿は人によっていろんな印象を受けるようです。

 人によって恋愛観、仕事観が違うのだから当たり前でもありますね。
 当然、これまでに辿ってきた人生も違えば、経験も全く異なるでしょうし。


 実は、私も自分と最初の会社の関係を、恋愛のように例えて友達に話すことが良くあります。
 要は「片思いだった」という感じで。

 私が最初に入った会社は、東海だけでも300人もの採用をするようなマンモス企業でしたが。
 その当時の私は、多分同期の誰よりも会社のことを愛(?)していたように思います。

 同期の飲み会をしょっちゅう企画するのはもちろん、若手の勉強会を組織したり、社内の情報共有を促進するためのイントラネットを勝手に企画したり。
 

 ただ、その会社に対する想いはかなり一方的だったのは確かで。

 6年経ってようやく、会社が自分にそういう活動を欲していないのに気づき、自分と会社との相性の悪さに気づき、転職の大きなきっかけになった。
 そんなことを思い出しました。

 もちろん、そこでもう一踏ん張り、相手に振り向いてもらうようにがんばる手もあれば、耐える恋を続ける手もあったのでしょうが。
 会社相手は、相手が複数人格なだけに難しいですね(笑)

 皆さんと会社の恋愛はどんな調子でしょうか?

2004年12月 9日

韓国Cyworldに学ぶSNSの未来

 先日、無敵会議番外編であるSNS会議に参加してきました。

 今年、一番の人気イベントであった無敵会議が、急遽番外編としてSNSを取り上げるので非常に楽しみにしていたのですが、期待以上のヒントを得ることができました。


 当日の議事録は、TocotonistLacrimenarajun's note等で丁寧に取られていますので、そちらを参考にしていただくとして。

 私がおおいにインパクトを受けたのはやはり韓国Cyworldのモデルでした。
 その凄さは、田口さんに事前に聞いていたのですが、想像以上。


 とにかくCyworldが韓国に与えているインパクトは、現在の日本におけるGREE、mixiのそれと比較しても圧倒的です。
 会員数1000万人(韓国の人口の**%)、月商80~100億円(マジで?)、グループでのアクセスランキング国内1位(日本でいえばYahoo!でしょうか)、トップページで写真が紹介されると1日20万アクセス(写真の内容による)。
 プレゼンされたカン・ジェフホさんのSNSに関しては「韓国の方が早い」というコメントが、ちょっぴり悔しくも、つくづく納得できました。


 どんなサービスかと簡単に言うと、日本のブログとアバターとSNSが一緒になったようなコンシューマ向けコミュニティサービスという感じでしょうか。

 画面はポップなイメージで、「可愛らしい」感じ。
 韓国では1日18時間CyworldにログインするCyhoric(Cyworld中毒)なる人たちも存在するそうで、平均利用時間はなんと2時間/日だそうです。
 自分のもう一つの人生を楽しむバーチャルワールドというところでしょうか。

 特に凄いのは、収入を「どんぐり」という仮想通貨の売上で得ているところ、しかもその「どんぐり」は画面のスキンやアイテムなどを「他の人にプレゼントするため」に購入するそうです。
 どれだけ人にどんぐりがプレゼントできるかが、その人の価値を表すほどになっているそうで、人間の心理をついた素晴らしいモデルだと思いました。


 最大の強みはやはり、全てのサービスをCyworld内に完結した状態で、ここまで来れたことでしょうか。
 そのためCyworldではSNS的な「つなぐ」要素よりも、「自分を見せる」ための要素に注力できている感じがします。

 日本で同じ事が「今から」やれるかというと、すでにブログとSNSとMSNメッセンジャーなど、多様な事業者の無料サービスで実現できる部分が多いですから、ここまでの規模の有料サービスモデルを組み上げるのはちょっと難しい気もします。


 ただ、日本では最近何でもかんでも無料サービスになる印象が強いですが
、もう少し「仮想物」にお金を払うという可能性が追求されても良いのではないかと思いました。
 (利用者層から考えると、日本で一番可能性があるのはmixiや楽天日記あたりでしょうか。FunkyBusinessLifeにあるように課金システムの視点から、はてなも近いかも。)

 
 もう一つ面白かったのは、韓国でのサービス展開がブログ的なものからメルマガ的なものへ日本と逆の進化をしていること。
 結局このようなサービス展開は、その国のそのタイミングの背景や競合サービスの状況、国民性などに影響されるので、国によって大きく異なってくるということだと思います。

 そういう意味では、ここでは書ききれませんが前半のソーシャルネットワーキング.jpの原田さんのプレゼンで紹介されたSNSサービスも、SNSの「未来」を考える上でのヒントが満載でした。
(このサイトでは毎日のようにSNSの最新情報が掲載されているので、この分野に興味のある人は必須のサイトですね。)

 やはりますますSNS的なものの将来が気になった一日でした。

レノボって何?PCからIBMブランドが消える?

IBMのPC事業売却が正式決定--売却額は17.5億ドル - CNET Japanを読んで。

 IBMのPC事業が、中国のPCメーカーLenovo Groupに売却。


 IBMがサービスに注力するようになってから、いつかこの日が来るだろうとささやかれつづけてきましたが。
 まさか中国メーカーに売却とは思いませんでしたね。

 Lenovoという名前自体、恥ずかしながら始めて今回知ったのですが。
 はたしてブランド移行は上手くいくのでしょうか?


 少なくともIBM(Lenovo)は、日本顧客の多くを失うように思います。

 IBMのThinkPadは質実剛健、象が踏んでも壊れないので有名で、私の知り合いも多くの人が愛用しています。
 ある人は、一度ThinkPadをマンションの階段で落としてしまい、上から下まで縦に転がったのに、なんとスイッチが入ったという奇跡を目の当たりにしてからずっとThinkPadだそうで。

 この人たちがLenovo、つまり中国メーカーになったThinkPadを使いつづけるのかは、はなはだ疑問です。
 Ceekz Logsの「IBMが中国へ行く」の「新ブランドへの移行とともに、落下試験をしたら大破するマシンになっていけば面白いのにな」というコメントには笑ってしまいましたが、実際そういうイメージはありますよね。
 

 米国のメディアも軒並みこの売却には批判的で、得するのはライバルのHPとDellだけじゃないかと手厳しい感じです。
(デルは「IBM-レノボのPC事業合併はうまくいかない」と他人事のようですが)

 ちなみにウォールストリートジャーナルの記事では、過去のアジア企業による米国のPCメーカーの買収の失敗例を並べていました。(そういえばNECがPackard Bellを買ったなんてこともありましたね)


 パソコンの生みの親であったはずのIBMが、中国メーカーに買収されるというのは実に中国の勢いを象徴する出来事に思えますが、はたしてここが頂点となるのか、これが始まりなのか・・・興味深いです。

 そういえば、タイミングよく(これを知っていたかのように?)11月末にガートナーが「世界のPCメーカー上位10社のうち、多ければ3社が2007年までに市場から淘汰される可能性がある。」というレポートを出していましたが、果たして次はどこか?というのも気になるところですね。

2004年12月 8日

ソフトバンクBB、800MHz帯利用の夢はかなうか?

ソフトバンクBB、800MHz帯利用を求め免許申請 - CNET Japanを読んで

 10月に、はなばなしく行政訴訟をぶち上げた孫社長ですが、やはり現実路線を捨てたわけではないようです。


「同社が現在総務省に対して行っている行政訴訟の法廷において、同社が免許申請することは可能という説明を総務省から受けたため、今回の申請に至った」とのことで、一部行政訴訟を取り下げて800MHz帯への免許申請を行いました。

 ただ、完全に行政訴訟を辞めるわけではないとの事。
 おそらくは、行政訴訟という武器を使いながら総務省を牽制しつつ、交渉をできるだけ有利に進めたいということなのだろうと想像しています。 

 
 ソフトバンクBBの携帯電話事業参入の勝算について、関連業界の人にいろいろ話を聞くと、大抵の人がネガティブな発言をされる印象が強いです。

 割り当てられる電波帯域や、設備投資の金額とカバーできるエリアを考えると、NTTの回線に相乗りして実現できたADSL事業とは訳が違うというのがポイントのようですが。

 それらの方々に言わせると、今回の行政訴訟は追い詰められて仕方なくの手段だとのこと。

 私のような業界の事情を良く知らない人が「ソフトバンクBBが携帯電話事業に参入すれば、携帯電話も安くなるのでは?」と期待するのとは、意外なほど温度差があります。

 さて、本当のところはどうなんでしょうね?

2004年12月 6日

参加型ジャーナリズムと個人的な経験

ネットは新聞を殺すのかblog 年末進行中の「どうでもいい議論」
を読んで。

 先日「ネット上の議論が半永久的に残ることの価値」で紹介した、切込隊長と湯川さんの議論は、実はまだ続いています。


 今回は、湯川さんの「参加型ジャーナリズムは技術革新待ちの状態」という記事に、切込隊長が「参加型ジャーナリズムが発展しないのは機能の未整備が理由ではないと思う」とコメントし、湯川さんが「年末進行中の「どうでもいい議論」」と返しています。

 
 相変わらず、素人の私が割り込める隙はないんですが。
 やっぱり今回も、二人とも正しいんだろうなぁと思ってしまい、サイドを選べないので更に議論に参加できずにいたりします。
 特に自分の体験を振り返ると。


 まず賛同するのは切込隊長が書いているように、技術革新が根本的なものをほとんど変えていないという点。
  
 私が始めてインターネットやニフティのフォーラムに触れた時、個人的には場所や企業を超えたメンバーと議論したり情報交換できることに、ネットの大いなる可能性を感じたものです。

 しかし、その頃からはや10年。
 たしかに2ちゃんねるやブログのようなものを通じて、ネット上の議論への参加者は大いに増えましたが、本質的なメディアや社会の仕組みは未だにほとんど変わったような気はしません。


 でも、湯川さんが書いているように、技術の進化が参加型ジャーナリズム的なものの素地になる可能性も否定できません。

 例えば、今回の二人の濃い議論が成立するのはおそらくブログのトラックバックという仕組み(技術)のおかげです。
 もし、この議論が2ちゃんねるのような掲示板形式のもので行われていたら、二人の議論は、他の多数の参加者の書き込みや雑音に埋もれてしまって、おそらく成立しなくなっていたでしょう。


 さらにブログという個人サイトの仕組みが、その書き手にミニメディアと呼んでいいほどの影響力を与えることがあることを、切込隊長自身が体現しています。

 実は切込隊長は、7年ぐらい前、私がニフティのフォーラムの初心者だった頃に、優しく(厳しく?)いろいろとアドバイスをしてくれた、私にとってはいわば師匠的存在の人の一人で。
 仕事で行き詰まってたこともあり、名古屋からわざわざ東京のオフ会に顔を出したりしていた私に、私が井の中の蛙であることを思い知らせてくれた人たちの一人でした。

 その後、私は会社で職種が変わったこともあり、企業内部を向いた活動に力を入れるようになって異業種交流会的な活動からしばらく離れてしまうのですが、最近になって切込隊長のブログを見つけ、先日の議論に懐かしさを覚えてついトラックバックした次第でした。


 なんだか昔話が長くなりましたが何を言いたいかというと。

 特に私が印象的だったのは、先日の私の書き込みに対して切込隊長が返事を書いてくれたところ。
 翌日・翌々日の飲み会で「徳力さん、切込隊長からコメントもらってましたよね」と何名もの方に(驚きも含めて)言われたことです。

 個人的には、あの切込隊長のコメントは、私がニフティのフォーラム初心者だった頃と全く同じような感じで、懐かしいやら嬉しいやら一人で感慨に浸っていたんですが。

 周囲の反応はその当時とは全く異なっていたわけで(当たり前ですね)。
 フォーラム時代との、確実な時代の変化、ネットの影響力の増加の片鱗のようなものを感じてしまったわけです。


 そう考えると。
 切込隊長が書いているように、まだまだネットメディアや参加型ジャーナリズムが主流になるには欠けているものがあるのも感じますが、
 湯川さんの主張のように何かの技術がきっかけになって、どこかニッチな分野においてネットメディアがいい線いく可能性って、案外あるんじゃないかなぁと思ったりするわけです。


 なんだか相変わらず考えがまとまりません。

 とりあえず、自分がFPNをやっているのもあの頃のニフティのフォーラムに出会ったときの感動が忘れられないからかもしれないなぁ・・・と、そんなことを感じてしまった今日この頃です。

2004年12月 3日

ココログ一周年に見るブログ事業者コラボレーション

いい感じ: ココログと私を読んで。

 kwmrさんのブログ経由で知ったのですが、ココログが一周年を迎えたそうです。


 その単体の出来事で言えば、別に取り立てて騒ぐ話ではないのですが、非常に興味深いのがココログの一周年記念キャンペーンに寄せられた激励のエールのメンツ。

 ココログでブログを書いている有名人が書いているのは当然ですが。
 なんとkwmrさんだけでなく、ライバルであるはずの主だったブログサービスの責任者のほとんどが名前を連ねています。
 

 Movable TypeつながりであるSix ApartとOCNの名前があるのは、まぁ、まだ分かるとして。
 その他にもBIGLOBEのウェブリブログ、はてな、ヤプログ、BLOCKBLOG、チャンネル北国tv、NAVERブログ、JUGEM、ドリコムブログといった面々が名前を連ねています。

 kwmrさんも書いていますが、「一つのサービスに閉じることなくコラボレーションする、ブログというプラットフォームをお互い切磋琢磨しながら拡大する、そんなことを仕掛けたい」という、まさにブログならではのイベントだったのかなぁと思いました。


 もちろん、ちょっと穿った見方もできます。

 kwmrさんは「サービス提供者が単独でマーケットを拡大することは難しいと感じていて、相互に競争しながら市場を拡大する...まさにブログ的な世界」とも書かれていますが、そういう視点で見るとココログのページには業界で主要なシェアを占めているはずの楽天、ライブドア、gooブログなどの名前がありません。
(ブログのシェアに関しては、BlogFan.ORGが11月のアクティブユーザー数を出しているほか、Bulkfeedでシェアのグラフなどがあり、ある程度想像することができます。)
 
 単純にNiftyとの付き合いの有無を表しているだけなのか、単独でも市場を十分拡大できると踏んでいるので、他社とのコラボレーションに興味が無いということなのか、どういうことなんでしょうね?

 
 なんにしてもkwmrさんが書いているように「黎明期を終えたブログは、次のステージへの移行過程にある。」と私も感じます。

 現在のブログブームは、はたして本物に変わるのか、プチバブルなのか。
 ブログサービスを提供している各事業者は今後どういった独自性を模索するのか。

 はたしてどうなるんでしょうか・・・?

2004年12月 2日

P2P ソリューション:P2P コンソーシアムと「ワイン日記」


2004/12/2にjapan.internet.comに新しいコラムが掲載されました。



 前回は P2P 技術を使った医療情報の流通という、数ある個人情報の中でも特に高いセキュリティの確保が必要とされる情報の流通の仕組みについて紹介しました。



 P2P 技術を使えば、医療情報や音楽配信の流通や共有の仕組みが作れるんですから、もっと普通の情報を P2P 型のシステムで作ってもメリットがあるはずですよね。そんな取り組みをしているのが今回紹介する P2P コンソーシアムです。






■実証実験の概要



P2P コンソシーアムは、 NPO 法人桐生地域情報ネットワーク(KAIN)が事務局を務めている組織で、産学官の連携を通じたブローカレス型の P2P ネットワークの構築を目指しています。



ブローカレスモデルとは NTT 研究所の星合氏が1998年に提唱したモデルで、ゆるやかな連携・自己増殖性・自然淘汰・ブローカレス・自律分散協調・局所性・連鎖反応など、人間の社会活動を情報化技術として具現化することを目指しています。



人間のコミュニティをネット上に再現するようなイメージで考えていただくと、分かりやすいかもしれません。



この SIONet のコンセプトと、「情報化を通して、ひとづくり・まちづくり・お手伝い」をスローガンにしている KAIN の目的が合致し、この P2P コンソーシアムの活動が始まりました。



その第一弾となる実験が「ワイン日記」です。



(編集部注:SIONet は NTT が未来ねっと研究所で開発した、 P2P の新技術を指す)



■実証実験の特徴と今後の可能性



「ワイン日記」では、 P2P プラットフォームとして、 NTT 研究所が開発した SIONet を活用しています。



SIONet は、項目ごとに設定されたキーワードをもとにしてコミュニティの構築ができるという特徴を持っており、「ワイン日記」では、ユーザーがワインの銘柄や品種といった基本情報と感想を入力することでコミュニティが構築される、という仕組みになっています。



ユーザーは、他のユーザーのワイン情報の検索や、メールやチャットなどによるメンバー間のコミュニケーション機能も使えるようになっており、「ワイン日記」を通じて、自分の目的に合ったワインを探したり、メンバーとの交流を深めることができるわけです。



GREE や mixi などのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を使ったことのある方は、コンセプトが SNS に近いと感じられるかもしれませんね。



まだ実験中ですので成果は公表されていませんが、 P2P をコミュニティに活用するの新しい形として注目されます。



KAIN と NTT のこの運用実験は2004年5月1日に開始され、 2005年3月までの予定で続けられています。



ワイン日記に続く新しいプロジェクトの立案も随時募集しているようですので、アイデアのある方は応募してみてはいかがでしょうか。

2004年12月 1日

New Industry Leaders Summit が生み出す新しい出会い

IT業界の経営者やVCが集結:「New Industry Leaders Summit 2004」が開幕 - CNET Japanを読んで。

 11月22日に、宮崎シーガイアで「New Industry Leaders Summit 2004」が開催されましたね。


 開催前にも色んな方からうわさが漏れ聞こえてきましたが、実に豪華なまさに「Summit」という名にふさわしいイベントだったようです。
 詳細については後日CNETでレポートされるということなので、楽しみに待っているのですが、ネットを検索したら結構当日の様子だとか経緯がわかりますので紹介したいとます。

VCはベンチャー経営にどう役立つか (CNET Japan)

宮崎のNew Industry Leaders Summit(西川さんの情熱起業列島)

New Industry Leader's Summit (Log The Endless World)

New Industry Leaders Summit 2004 その1(minako's blog)

 一般の人にはあまり知られていないイベントかもしれませんが、私の周囲では結構、このSummitについては呼ばれた呼ばれなかったで、一喜一憂している人がいたりとか、注目度の高さを伺わせます。
 何か新しい流れが始まりそうな予感と言えばいいでしょうか。
 
 
 昨日書いた76,77世代の中心人物である山岸さんがこのイベントの中心にいたり、やはり議論のモデレートの中心は西川さんだったりと、気になる点はつきないのですが。

 個人的にもっとも興味深いのは、このSummitの主催がCNETであることです。
 CNET社長の御手洗さんのブログでは下記のように書かれています。

最近公開市場ではネット企業のIPOが目白押しですが、ここ2~3年、個人的には新規ビジネスへの投資が先細っていた感を持っていました。今回はネット関連事業で大きな成功をおさめた経営者の方々や、ネット関連事業に興味をお持ちの投資家の方々が一堂に会して、最近のネット事業動向について意見を交わし、よりネット事業の興隆を促進しようということで開催したものです。

 御手洗さんとは良く今後のメディアはどうなるのか、みたいな話をすることがありますが、今回のSummitはその一つの方向性として実に楽しみです。

 なんだか参加メンバーとか内容を聞いていると、New Industry Leaders Summit は、今後のネット企業の中心というか重心になりそうな予感もしないでもありません。

 今後のビジネスって、こういう組織を超えた人々の出会いやつながりがますます重要になるんだろうなぁと言う思いを強くした出来事でした。
 参加された方々の今後の化学反応に注目したいですね。
   

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