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2005年1月29日

アカデメディア「音楽会議」に見る音楽の未来

 先日、アカデメディアの第一回目となる「音楽会議」に参加してきました。


 アカデメディアは、昨年に百式の田口さんとPassion for thr Futureの橋本さんが開催していた「無敵会議」の後継会議として、田口さんとWinbitのヒロナカさんによって開催される新しいオンラインメディアの形を模索する異業種交流イベント。

 無敵会議の形式を引き継ぎつつ、より現場に近づいた視点から特定の企業の事業をもとにディスカッションを繰り返していくことになるようで、第一回目はYAMAHAのプレイヤーズ王国が題材となりました。

 
 プレイヤーズ王国は、自分の作品を公開することができるのが特徴の、SNS的な要素ももっている音楽コミュニティ。

 SNSといえば何と言っても30万人を突破したmixiが代表ですが、このプレイヤーズ王国も「音楽」特化にも関わらず、すでに登録ユーザーは5万4千人を超え、1400万PVという堂々の数字を叩き出しているそうです。

 さらに個人的に興味を持ったのが、登録曲数が28,000曲にも達している点。
 いわゆるアマチュア音楽家の、自分の作った曲をインターネットを通じて公開したい、みんなに自分の曲を聞いて欲しいと言うエネルギーを感じます。
 当日の詳細はueBLOGさんのメモや、プレゼンをされたYAMAHAの須田さんのブログなんかで詳しく紹介されているのでそちらを見ていただくとして。


 印象的だったのが、プレゼンをされたYAMAHAの須田さんの「音楽はもっと身近なもののはず」という趣旨の締めくくり。
 「音楽」というと、どうしても素人からするとプロの曲をCDやダウンロードを通じて楽しむと言うイメージが強いのですが、そう言われれば生活の中の鼻歌も音楽だし、カラオケもそう、小学校の音楽の授業にしても、人に聞かせるものではなく自分が楽しむはずのもの。

 考えて見れば、ブログによって大手メディアだけでなく個人が情報発信ができるようになったのと同じで、インターネットによって大手音楽レーベルだけでなく、個人レベルで音楽を製作したり発信することができるようになる可能性が大いにあるんだなぁとしみじみ思いました。

 実際に、プレイヤーズ王国を通じて、ある人が作った曲に、別の人が詩をつけて、また別の人がコーラスをつけて、また別の人がアレンジして・・・というコラボレーションも発生しているそうで。
 音楽の未来の姿の一つを垣間見た気分になりました。


 ちなみに、会場でプレイヤーズ王国発のアーティストとして紹介された飯窪早織さんの『Love Song』は、マジにイイデス。
 是非聞いてみてください、一人で。

2005年1月28日

グーグルとアマゾンが合併してグーグルゾン設立?

ビタミンX: 2014年までのネット業界を描いたフラッシュを読んで。

 ブログを含めたネットメディアが2014年にどうなっているかを大胆に予想した「Museum of Media History, EPIC 2014」というフラッシュが話題を呼んでいるようです。


 実際には、既に12月にAd Innovatorで紹介されていたのですが、ストーリーが英語のナレーションなので会社で見るのはちょっと辛いです、と思っていたら、「digi-squad*blog」でこのナレーションの日本語訳がされているのをVitaminX経由で発見しました。 

 参加型ジャーナリズムの展開の流れや、それにより現れうる問題、ニューヨーク・タイムズの抵抗など、なかなか真に迫った内容で面白いので、是非読んでみて下さい。


 個人的に特に興味深かったのは、2006年のグーグルの展開を予想している部分。
2006年 ー グーグルはサービスのすべてを統合する。同社は、TiVo、ブロガー、Gメール、グーグルニュース、そして検索関連のすべてを統合し、あらゆる種類のメディアを保存・共有するための無限大のストレージ容量と帯域幅を提供する万能プラットフォーム「グーグル・グリッド」を発表。常時つながっており、どこからでもアクセスできる。各自でプライバシー保護レベルを設定し、コンテンツを安全に保存したり、外部に公開することができる。誰にとっても、メディアを作り出すと同時に消費することがこれほど簡単にできたことはなかった。
まぁ、もちろん全てFlash作者の想像に過ぎないわけですが、Googleの最近のサービス展開を考えれば全くの大法螺とも言えないですよね。
 「TiVo、ブロガー、Gメール、グーグルニュース、そして検索関連のすべて」どころか、最近は既にダークファイバ関連人材採用によるVoIP市場進出Firefox開発者採用によるブラウザ進出に関する噂が耐えませんし。
 2004年のIPOによる資金調達で、今年のGoogleの展開が活発化することは誰もが想像しているところでしょう。 

 2008年にグーグルとアマゾンが合併してグーグルゾン設立というネーミングの安直さには笑ってしまいましたが、両者の現在のポジションを考えると案外ありえない話でも無いのかも・・・と思ってしまうのは私だけでしょうか?

2005年1月25日

ブログがNHKで紹介されるということ

 先日、村山らむねさんが運営するワーキングマザースタイルがなんとNHKに取り上げられました。

 ワーキングマザースタイルと言うのは、複数のワーキングマザーによって綴られているワーキングマザーのための総合情報サイト。
 ブログを利用して、グループブログ的に運営されているサイトで、通販のカリスマである村山らむねさんを中心に個性的なメンバーが揃っています。


 取り上げられる番組は、NHK総合特報首都圏「“ブログ”ブームでネットが変わる」ということで、いよいよブログも大手メディアに取り上げられるほどの扱いになってきたようです。

 と知り合いの一人として喜んでいたら、どうも放送の仕方ですれ違いがあった模様。

 
 詳細は、ワーキングマザースタイルに「特報首都圏についての意見と反省点」として掲載されています。

 このやり取りを見ていて非常に難しいなぁと思ったのは、ブログとアフィリエイトという概念の説明の難しさと、テレビというメディアの影響度の大きさ。

 NHKの方からすれば、ブログもアフィリエイトも初めてに近い言葉でしょうから、それを喜んでやっている人の気持ちを理解するのも不可能に近いでしょう。
 「ボランティアで主婦達が映画の感想を書くなんてバカみたいじゃないですか」という発言が出てくるのも、まぁ予想できなくもありません。
(実際、私も「良く仕事忙しいのに、毎日ブログ(なんて)書いてられるよね」という趣旨のことを言われることが良くありますし。)

 
 で、限られた放送時間の中で素人の視聴者に伝えるために、話をはしょったのも想像に難くありません。
 ただ、担当の方々が意識しているかどうかは別にして、テレビと言うメディアの影響力は非常に大きいわけで、今回の件だけでなく、多くの人がテレビに発言の一部を「切り取られて」苦い経験をしているんだろうなぁと感じてしまいました。(イラク人質報道なんかが良い例でしょうか)


 しかし、明らかに変わってきているのは、今回のようにある意味被害者になった側の人間にも、ブログを通じた訂正告知のチャンスがあることでしょう。
 実際、今回の件に関しては、ワーキングマザースタイルだけでなく、アフィリエイトの女王の和田さんやカレンの山内さんや四家さんなど、多くの支援表明記事やコメントがついています。

 アメリカでは選挙の際に、大手メディアが報道した間違いをブログが指摘したことが話題になっていたと記憶していますが、そういった草の根ブログのパワーが増してくることで、今回のような行き違い報道が少なくなることを期待したいですね。

 個人的にも、村山らむねさんとは、お互いにストーカー扱い(?)されている間柄なので、全面的に応援しております。

西京銀行とライブドアで「西京ライブドア銀行」設立

ライブドア、西京銀行とインターネット専業銀行「西京ライブドア銀行」設立構想で合意 - livedoor コンピュータを読んで。

 先日のヤフーとあおぞら銀行の提携のニュースの後に、社長日記で「発表では先を越されたが、まさに予想通りの展開。発表で先を越されても、スタートはこちらが早くできるよう、がんばりたい。」と決意表明していたライブドアですが、昨日発表をしたようですね。


 しかも、なんと提携先は山口県の西京銀行。
 私は山口県出身なんで知っていますが、普通の人は知っているのかどうか・・・?
 まぁ、オンライン銀行なんだからどこの銀行がやっても良いわけで、そういう意味では面白い組み合わせなのかもしれませんが。

 設立される銀行も「西京ライブドア銀行」と、一瞬「最強ライブドア銀行」を連想させる響きのよさ(?)、なんとも笑い話のようなホントの話です。


 まぁ、ライブドアからすれば、ネット銀行事業参入は2003年にイーバンク銀行に出資したときからの念願の事業。イーバンクと刑事告訴にまで至った不毛な歴史を帳消しにするべく、今回の再参入には並々ならぬ決意があるのでしょうね。

 ただ、現状ではメディアの反応は、前回の件もあるせいか、ヤフーとあおぞら銀行提携のニュースに比べると比較的冷ややかのようにも見えます。

 たしかに単純に比較すれば、ヤフーのヤフオク手数料や楽天のショッピングのようなドル箱決裁事業を持たないライブドアのネット銀行事業の不利は明白にも思えます。
 今の段階で考えると、livedoorブログの利用者が西京ライブドア銀行を使うと広告収入が優遇して振り込まれるとか、ライブドア証券との連携とかでしょうか?

 「結果がすべて。結果を出すには実行力が必要。アイディアや先見性がいくらあろうが、まったく意味を成さない。そういう意味では非常にムズムズする話である。」と社長日記では綴られていますが、はたして秘策があるのか注目したいと思います。

2005年1月23日

サイワールドの日本上陸とSo-netの盗作疑惑

【レポート】サイワールド、日本上陸 - 韓国コミュニティ事情を紐解く (1) 韓国を席巻中の「サイワールド」日本上陸 (MYCOM PC WEB)を読んで。

 先日紹介したサイワールド(Cyworld)ですが、今春3~4月には日本でもオープンを目指して準備を進めているそうです。


 MYCOMの記事では非常に細かく解説されているので、サイワールドについて知らない方は、この機会に勉強するのが良いと思いますが。
 はたして韓国で成功したモデルを日本に持ってきて、上手く機能するものなのでしょうか?

 そう思って調べていたら、VitaminX経由で、So-netがサイワールドにそっくりなミニホームページというサービスを既に12月に開始しているのを見つけました。
 なんでもあまりに似ていて盗作疑惑までかけられているそうです。


 ちょっと覗いてみましたが、確かに、ユーザビリティも見た目も、正直なところかなり似ています。
 サイワールドが日本進出しなければ訴えられずに済んだのかもしれませんが、悪いタイミングに重なったものです。

 まぁ、ブログにしても、SNSにしても類似のサービスが出てくるのは宿命のようなところがありますから、今回の問題がどれだけ深刻に捉えられるのは微妙なところがあります。
 (ちなみに、このサイワールドの訴えについての記事は、どうも朝鮮日報にしか掲載されていないようです)
 

 さらに、今のところSo-netのミニホームページサービス自体は、見たところ利用者もまだ1000~2000人前後と言ったところのようで、サイワールドが日本参入してブームを呼ぶのかどうかも微妙なところ。

 ソーシャルネットワーキング.jpの原田さんも「やはり他のSNSが有る程度、トレンドや需要を満たしてしまっているので、本国ほどの爆発は期待できないかと思われます」と書かれているように、せっかく韓国で利用者が1200万人いても言語の壁で相乗効果は発揮されないのがつらいところでしょう。
 同質の可能性を持っているサービスであるmixiが30万人突破と着実に利用者を増やして基盤を構築する中、はたしてサイワールドが日本にどのように入ってくるのか、注目したいと思います。

2005年1月22日

ヤフーとあおぞら銀行提携に見るポータルと金融の相性

ヤフー、あおぞら信託を傘下に収めてネット銀行業参入へ - CNET Japanを読んで。

 楽天やライブドアが金融業のバリエーションを広げる中、ヤフーはどうするんだろうという話になっていましたが、いよいよヤフーも金融業進出ということなのでしょうか。


 正直、金融業については素人ですし、今回の提携の裏にどういう背景があるのかは良く分かりませんがそもそもあおぞら銀行は一時ソフトバンクが出資していましたから、今回の提携先はヤフーなものの、いろんなことを想像してしまいますね。 

 R30::マーケティング社会時評では「あおぞら信託買収で1700億円の財布を手に入れる(はずの)ソフトバンク」と表現されていて、なかなか興味深いです。


 ちなみに、なんでもヤフー上ではコンテンツやオークションによって月間660億円の金額が動いているそうで、「手数料0.5%としたって年間30億円以上の売り上げがすぐに稼げる」んだそうです。
 
 それを聞いて、個人的に思い出したのは、以前Masa33さんがFPNで書いていた「アイデンティティ管理に関するクリステンセン的考察」と言う記事です。

ポータルサイトに対するISPの優位性はユーザの本人性確認能力にありました。 無料でオンラインでユーザ登録を受け付けるポータルサイトは、多くのユーザIDを獲得できますが、獲得されるユーザIDの信憑性は高くありません。 一方で、ISPのユーザIDは住所と課金手段が確認されています。 このアイデンティティの認証能力こそが、ISPのポータルサイトに対する優位性であると信じられてきました。
 (中略)
 将来的には、知の流通のためのID管理が破壊的イノベーションとなり、従来の財の流通のためのID管理を巻き取っていくのかもしれません。

 最近のポータル事業者の金融業参入はこの流れを証明しているような気がしてしまいます。

 金融業と言っても、別にいわゆる預金のための銀行ではなく、あくまで利用者のショッピングや株取引の円滑化のための決裁処理やローン事業ですから、一般的な「金融業」の定義とは違う捉え方をした方が良いのかもしれません。
 ただ、確実に昔イメージしていた「ポータル」と、現在の「ポータル」が違う次元に到達しようとしているのを感じます。

2005年1月20日

日本のブロードバンドは儲からない?

日本のソフトバンク型ブロードバンドは失敗? : IT Pro 記者の眼を読んで。

 現在の日本のブロードバンドを巡る環境を考える上で非常に参考になる記事です。
 「日本のブロードバンドはすごいね」・・・。昨年末に取材で訪れた英国で,繰り返し言われたのがこれ。褒められてうれしくなったのもつかの間,「だけど日本みたいにはなりたくないな」と必ず言われてしまう。

 英国は、いまだに256~512kbpsがブロードバンドの主力だそうで、日本国内でADSLが40Mbps台、FTTHで100Mbps台を中心に高速化を売りに競争が起こっているのとは雲泥の差があります。

 やはり、英国の通信事業者からすると「節操なく続くスピード競争で,ビット単価(1ビット通信当たりにユーザーが支払う料金)を落とすのはまっぴらごめん」というのが本音のようです。


 まぁ、そう言われて振り返って見ると、日本国内のブロードバンドサービスはYahoo!BBが口火を切った価格競争で、「誰も儲からない」水準での競争が続いていると言われます。

 Yahoo!BBがサービスを開始した当初は、多くの通信事業者が「あんな価格帯で儲かるわけが無い」と嘆きつつも、やむを得ず追随したと言うのが実情でしょう。
 欧米の通信事業者が、この轍は踏みたくないと願うのも当然な気もします。

 
 ただ、その代わり大きなメリットを享受している人もいます。
 我々利用者はもちろん最大の受益者です。
 
 今なら4千円も払えば十分すぎるほどのブロードバンド環境を自宅に整備することができます。
 利用するたびに通信料金を気にして頻繁に接続を切ったり、テレホーダイタイムに固執する必要もなくなりました。


 記事にあるように『「通信料金を安くしてアプリケーションでもうける」という成功モデルをはっきり示せた事業者はいない』というのは、確かに通信事業という視点ではそうですが、バブルを乗り越えたインターネット関連事業者はブロードバンドの普及に後押しされるように事業を拡大しています。

 つまり、実際には通信料金の低下によってアプリケーションで儲ける事業者は増えてきているわけで、通信事業者にとっての問題は、現状の通信事業の収益と、アプリケーションでの収益の規模が差がありすぎる点なのかなぁと感じます。
  
 
 そういう意味では、日本のインターネット関連事業者は、世界的に見ても非常に良い事業環境にあり、有利な立場にあるとも言えるはずですね。
 これなら世界をリードするブロードバンド産業が日本から生まれて当然・・・と思うのですが、あまりグローバルに展開できているという話を聞かないのが残念です。

 そういえば、携帯電話周りのコンテンツ事業も、結局あまり国際展開できていないような・・・
 やはり言語が問題なのか、それともそもそもインターネット関連事業ってのはドメスティックなものなのでしょうか?

2005年1月19日

ヤフーが買うならシックス・アパート?はてな?

Kazuho Oku's blog 「Yahoo! が Six Apart を買収へ?」を読んで。

 つい先日、Six ApartがLive Journalを買収するという話があったばかりなので、つい「おおっ、まじか!?」と思ってしまいましたが、どうやら推測記事だったようです。


 まぁ、GoogleにはBloggerがあるし、Microsoftも手を出しているし、一体Yahoo!はどうするんだ?というのは多くの人の疑問でしょうから、ガセネタとしてもつい信じてしまいそうになる背景があるのも事実ですね。

 特に日本国内のブログ周辺を巡るプレイヤーの乱立具合を見れば、ヤフーの今後はますます気になります。


 ライブドアがブログだけでなくSNSも始めたり、エキサイトがビジネスブログポータルを開設したり、GMOグループではJUGEMにYaplogにと複数ブログサービスを持っていたりと、ポータルの3番手あたりを争おうとしているグループがブログ周りで盛り上がっているのに比べると、ヤフーは申し訳程度にジオログを始めた程度で、その超然とした姿勢は不気味なほどです。

 グロービスの小林さんもブログで「今年、サービスの統合も含め、日本にブログサービスの再編が起こるだろう。」と予言していますが、奥さんが「ヤフーが買うとしたら、やっぱり、はてな? 」と書かれているように、つい色んな組み合わせを想像してしまいますね。


 そういう意味で、さっそくこの風説の流布に鋭い突っ込みを入れているR30::マーケティング社会時評のコメントで、なるほどなぁと思ったのが下記の部分。

 そもそもブログユーザーというのは、最大手のライブドアでさえ20万人、はてなが10万人、その他にも数万人を擁するサービス業者が10社ぐらい並んでいて、端的に言って「どんぐりの背比べ」状態である。その中でよほどマーケティング、技術上のアドバンテージがあるのでもない限り、ヤフーがどこか1社にカネをつぎ込んで買収するなんてことは考えにくい。(中略)「横綱相撲」を取るプレーヤーが乗り出してくるほどには、ブログというのはメジャーでも何でもない世界なんだと思うよ、きっと。

 まぁ、そういうことなんでしょうねぇ。
 ヤフーの利用者数やシェアを考えれば、実際現状のブログの市場規模なんてかわいいものでしょう。
 

 ただ、ヤフーの社員の方にこの辺の話を聞くと「もう、うちも大会社だから小回り効かないんですよ・・・」というあきらめとも謙遜ともつかないコメントが返ってくることが多いというのもまた事実。
 
 はたしてこれはトップポータル事業者にとってのイノベーションのジレンマ的な現象なのか、それとも後からやっぱりヤフーが美味しいところを持っていくんでしょうか?

2005年1月18日

livedoor フレンドパークはmixiに追いつけるか?

ライブドア、ソーシャルネットワーキングサービス「livedoor フレンドパーク」β版サービスを開始 - livedoor コンピュータを読んで。

 ポータルサイトを保有している会社のSNS参入というのは、国内では初めてですから今後の動向が非常に注目されます。


 最大の焦点は、やはり、既に30万人近い利用者を抱えているだろうと言われているmixiに追いつけるのかどうかという点でしょう。

 ライブドアにしろ、その他のYahoo!のようなポータルにしろ、ポータル利用者と言う意味では数百万人単位の利用者がいるわけですから、狸算をすれば簡単に追いつけると言う心積もりはあるでしょう。

 特にブログでの利用者獲得合戦を振り返って見ると、先行するサービスがパフォーマンス低下で評判が低下したところに、資金力のある会社が金に物を言わせたサービスを展開して顧客をかっさらうというシナリオも考えられなくはありません。
 

 ただ、SNSは既に利用している友達という資産を考えると、移行コストが非常に高いサービスで、その移行の敷居の高さは、移行が比較的簡単なブログの比では無いはずです。

 使い勝手が多少便利になる程度では、現在のmixi利用者がわざわざlivedoorフレンドパークに移行する可能性は低く、SNS的なものが好きであったり中核となるであろうコアターゲット層がmixiやGREEにほぼ囲われつつある現状を考えると、普通に同じ事をやるだけであれば、さしものlivedoorも苦戦を強いられそうに思いますが、どうなんでしょう?


 ちなみに、ソーシャルネットワーキング.jpの原田さんが早速レビューをかかれています
 友人のカテゴリ分けなんかは、是非mixiやGREEにも導入してほしいなぁと思いましたが、まぁそれは細かい機能の話なので。

 やはり、気になるポイントは、原田さんが書いているとおり「既にLivedoorは、ブログ、アバター、デパート、オークション、マップなどなどなど多数のコンテンツを抱えておりそれらとどう絡ませるかが楽しみである。」という点ですね。

 独立系のmixiやGREEでは難しい、ポータルサイトならではの独自展開を見せてくるのか、それとも力技や想像もつかない奇策でトップSNSに食い込んでくるのか。
 とりあえずは、楽しみに様子を見ていきたいと思います。

BINET戦略セミナーで講演をしました。

BINET戦略セミナーにおいて、NTTの星合氏やP2PTodayの横田氏と並んで、講演をさせてもらいました。
有料のセミナーで講演するのは初めてだったので、良い経験になりました。

BINET戦略セミナー050118
「ここまできた次世代技術・P2P」

講演内容や講師略歴の詳細はこちら

第1部 P2Pの理念と効果  講師:星合 隆成 (ほしあい たかしげ) 氏
  P2Pの本質であるブローカレス理論について、その理念、狙い、効果、適用事例について述べる。

第2部 P2Pビジネスの考え方 講師:徳力 基彦(とくりきもとひこ) 氏
  P2Pをビジネスとして考える際に、どのような視点で取り組むべきなのか。
  日本のP2Pベンチャーを代表するアリエル・ネットワークが経験した課題や障害を例に解説 します。

第3部 P2Pの最新動向  講師:横田真俊氏
  P2P Todayを主宰する立場からP2Pの最新動向について述べる

2005年1月17日

ソフトバンクホークスとソフトバンクブランド

ITmediaニュース:「ソフトバンクホークス」誕生 企業ロゴも一新を読んで。

 年をまたいだ恐ろしく古い話題になってしまいましたが、結局ソフトバンクの社名は変わりませんでしたね。


 11月に「ソフトバンクというブランドの行く末」という記事まで書いて楽しみにしていた自分としては、残念な(?)限りですが。

 これまでに積み上げた認知度を消し去るのはもったいないと考えたのか、愛着のある社名を変えることに反対した人たちがいたのかは分かりませんが、公表されている理由は「同社が目指すデジタル情報革命にはソフトが重要」と考えたためだそうです。
 まぁ、落ち着くところに落ち着いたと言うべきなんでしょうね。

 日本テレコムの社名がソフトバンク〇〇になる日も遠くはなさそうです。
 (さすがにヤフーBBのブランド名を今更変えるとは思えませんが・・・)

 
 ちなみに、個人的には昨年一年かけた球団買収騒動を冷ややかに見守っていたのですが、最近テレビのニュースで「ソフトバンク(ホークス)が」「楽天(イーグルス)が」とキャンプ情報等で社名が毎日連呼されるのを見ていて少し心を入れ替えつつあります。

 これが野球の影響度の大きさと言うべきなのか、球団名に企業名がしっかり入る日本の野球ならではなのか良く分かりませんが、今回の買収によるブランド認知度向上の効果は私が思っていたよりも大きそうです。

 
 そういわれれば、オリックスがブレーブスを買収したときも「オリックスって何?」という感じでしたが、今や普通ですし。
 IT業界以外の一般の人にとっては、オリックスの時も、今回のソフトバンク、楽天の参入も同じような話なのかもしれないですね。

 どうもIT業界の視点で見すぎていたかもしれないなぁと反省中です・・・

2005年1月12日

ゲームアイテムの売買とバーチャル経済

Wired News - 禁止しても拡大する、ゲームアイテムの売買 - : Hotwiredを読んで。

 オンラインゲームにおけるバーチャルな貨幣やアイテムの売買をゲーム会社がいかに阻止するかと言う話を良く聞きますが、バーチャルアイテムの2次市場の規模は、なんと年間8億8000万ドルにのぼるそうです。


 個人的には、パチンコや競馬でお金を入手することができるのだから、オンラインゲームでお金を得ることができても良いじゃないかと思ったりしていたのですが、話はそれほど単純ではないようですね。

 論点は、青少年に与える影響などの倫理的な話だけでなく、詐欺行為や、リアルの金持ちがゲーム内でも金持ちになってしまうなど、多岐にわたるようですが、興味深かったのは「貨幣運営」の視点。


 このHotWiredの記事を受けてe-Tetsu Blogでは下記のように分析されています。
ゲームの運営者がゲーム内の財産をリアルマネーで取引することを嫌うのは、そのゲーム世界の財務責任を負うことを恐れるからではなかろうか。価値が高まれば高まるほど、つまり人気が出ればでるほど、その運営は神経をすり減らす作業となり、後には引けなくなる。

 そういう話もあるのであれば、確かに単純に判断できる話ではないですね。
 ゲームを運営しているつもりが、いつのまにか日銀と同じ悩みを抱え込むことになるなんて・・・・ 


 ただ、個人的には売買の禁止は非常に難しいとも思います。
 記事の中でも発言があるように「売り手は必ず出てくる。なぜならそれに金を払う人がいるから」です。

 そういう意味では、HotWiredの記事の最後にあるように、それを前提として考えるというのもアリかもしれません。
 先日ご紹介したCyworldなども、バーチャル通貨が機能している事例かもしれませんから、そろそろオンラインゲームでもそういうビジネスモデルが機能してもいいとも感じます。
 
 まぁ、個人的にも昔オンラインゲームにはまったことがあるので、ゲームでお金が稼げたら良いなぁと思ってしまっているだけかもしれませんが・・・
(でも、そうなるとゲームの世界も現実と同様殺伐としてしまいそうで、難しい問題ですね)

2005年1月10日

2006年に向けた携帯電話産業の前哨戦の始まり?

2004年総集編--定額制と新規参入で変わる携帯電話業界 - CNET Japanを読んで。

 いよいよ2005年は、今後の携帯電話産業の未来を占うのに重要な年になりそうです。


 2004年は、ソフトバンクが総務省に対して行政訴訟を起こして世間の注目を集めましたが、それもこれも我が世の春を謳歌する移動通信事業に参入したくて仕方が無いからでしょう。

 CNETの記事を見れば分かるように、携帯電話のARPU(顧客一人あたりの収入)は6000円~7000円代。
 一般的なADSLが3000円代なのを考えると固定通信事業者が移動通信に参入したがる気持ちは良く分かります。


 しかも、携帯電話は個人個人が契約するのに対し、固定電話はいくら頑張っても世帯毎、携帯はほぼ全国民から等しく6000円を超える金額を徴収できているわけで、通信事業者で移動通信参入を望まなければ嘘だと言えます。

 ただ、CNETのシェアのグラフに出ているように、この数年間携帯電話事業者のシェア争いにそれほど大きな変化が無いのも事実で。
 典型的なバランスの取れた寡占化市場と言えるでしょう。

 さて、このバランスが新規参入によって変わるのかどうか?
 鍵を握るのは2006年と言われている番号ポータビリティの導入と言われていますが、果たしてどうなのでしょう?
 
 固定電話のマイライン導入のときもシェア激動のチャンスと言われ、フュージョンコミュニケーションズの参入や熾烈な値下げ合戦が話題を呼びましたが、ふたを開けたらほとんど何も変化がありませんでした。

 
 今回の移動通信への新規参入が、ADSLにおけるヤフーBBのような大成功へのチャンスになるのか、マイラインにおけるフュージョンのようなある程度の新規参入のチャンスに過ぎないのか、なんとも良く分からないところです。

 ただ、個人的に最近痛感しているのは、利用者から見れば固定通信だの移動通信だのと言う区分は無意味であること。
 利用者に「通信インフラ」を提供するのは最終的には一社になる可能性もあるわけで、固定通信事業者からしてもここが正念場になるのではないかと思います。

 正規に携帯電話事業参入を表明しているのは、ソフトバンクとイーアクセスだけですが、公衆無線LANサービスも移動通信事業と考えれば、NTT地域会社にNTTコミュニケーションズ、先日Skypeとの提携を表明したライブドアなども候補に上がるわけで。

 今年の動向は実に興味深いところです。

2005年1月 5日

スマトラ沖地震であけた2005年を考える

インドネシア・スマトラ沖地震情報 by まうんとくっく日誌のブログを読んで。
 スマトラ沖地震の津波による被害の深刻さが、徐々に明らかになってきています。
 テレビの映像から受ける衝撃は、思わず言葉を失ってしまうほどです。


 今回の地震には、本当にいろいろと考えさせられています。

 所詮、津波のような巨大な災害の前では、人間の技術など何の役にも立たないこと
 でも、もっと技術が上手く活用されていれば、もっと多くの人の命が救えていただろうと言うこと
 果たして、その災害の現場に自分がいたら、いったい何ができただろうかということ
 逆に、現在、今日本にいる自分に何ができるのだろうかということ

 なんだかいろんなことを考えこんでしまいます。
 大災害の報道とともに向かえた2005年には、何ともいえない感覚を持たずにはいられません。


 個人的にも、例年は年末によく東南アジアに旅行に行っていたり
 今回の地震の際に、知人が実際に被災地に行っていたり
 インドネシアで訪れた漂海民バジャウの簡素な家の様子が思い出されたり
 昨年見た映画「デイ・アフター・トゥモロー」に影響されていたりと。 
 いろいろと個人的な経験が影響しているのもあると思います。

 でも、そんな広島の原爆による死者数を上回ろうと言う大災害のさなか、日本ではほとんど被害の深刻さが報道されないまま正月を迎え、1月4日になってようやく自衛隊の先遣隊が派遣されると言うのんびりぐあい。
 もちろん、自分も正月をのんびり迎えていたので、人のことは言えないのですが、ユニセフのウェブサイトにある支援情報などを見ると、どうしても日本政府の対応の遅さが気になってしまうのは私だけでしょうか。


 ちなみに、年末に日本で津波災害があまり詳細に報道されなかった要因の一つに、テレビメディアが報道するためには映像ソースを入手しなければならないという問題があったようです。
 
 そういう意味で興味深かったのが、ネットは新聞を殺すのかblog「津波のビデオ」という記事。
 一般市民が撮影した災害時のビデオをリスト化して配信しているサイトがあるようです。
 もし、このような映像が災害の直後に草の根で配布される仕組みがあれば、今回の災害の深刻さも、もっと早く伝わるようになるのでしょうか?


 それにしても、同じ規模の津波が、もし日本に押し寄せたら。
 ということを考えると、本当になんともいえない気分になります。

 そんな中、強い印象を受けたのは、津波が来るのを象などの動物たちは察知し事前に逃げたと言う事実。
 同じ哺乳類であるはずの私たちが、そんな本能を失ってしまったのは、進化の当然の代償なのでしょうか?

 それとも自然を積極的に破壊する側にまわった唯一の哺乳類になった人間には、自然も警告をしてくれないということなのか・・・
 果たして人間は、私たちは、今回の災害から何を学べばよいのでしょうか?

 そんなことを考えずにはいられない今日この頃です。

2005年1月 1日

徳力基彦のPROFILE

 自称「ネットコミュニケーションの水先案内人」、というには、まだまだかなり遠いですが・・・日々思いのたけをつづるブログです。

 インターネットやIT技術の進歩は、私たちのコミュニケーションをどのように変えていくのか。私たちのワークスタイル、ライフスタイルはどのように変わっていくのかということに興味があります。


【略歴】
徳力基彦(1972年11月16日生)

 NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。情報共有ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ITmedia BizID「デジタルワークスタイルの視点」や、ダイヤモンド・オンライン「ブログの歩き方」の連載等、最新のネットツールや仕事術に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログや、ブログコミュニティの「FPNニュースコミュニティ」を運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。

最近の執筆活動についてはこちら

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【徳力の運営サイトと趣旨について】
tokuriki.com(このブログ)
 徳力の個人のブログです。
 ・ネットコミュニケーションの視点
  ネットコミュニケーションの視点から、日々の出来事に関する思いを綴っています。
 ・ブログのススメ
  ブログを始めようと思っているビジネスパーソンの方向けのまとめ記事です。
 ・ビデオブログ挑戦中
  現在練習中のビデオブログに関する記事や動画の紹介です。
 ・読書メモ
  このカテゴリでは、読んだ本の感想や印象に残ったフレーズのメモをまとめています。
 ・世界遺産目当て中心の旅行記
  このカテゴリでは、これまでの旅行の写真をまとめています。
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  このカテゴリでは、個人での執筆活動及び講演等の履歴をまとめています。

ワークスタイル・メモ
 ネットやPC、携帯電話を活用した新しいワークスタイルについて、紙の手帳術からグループウェア、ライフハックなどの最新情報や考えたことをメモしているブログです。
 最新のネットサービスやソフトウェアのレビューもまとめています。

FPN ニュースコミュニティ
 FPNのメンバーと一緒に運営しているブログのコミュニティです。
 主に新規事業やイノベーションに関するブログ記事を、メンバーに投稿してもらう形で運営されている参加型ニュースサイトです。

ITmedia BizID「デジタルワークスタイルの視点」
 ITmedia BizIDで「デジタルワークスタイルの視点」というコラムを執筆しています。
 個人的には、インターネットをうまく使うことができれば、一人のサラリーマンができる仕事の量や質というのは大幅に変えることができると思っていて、そのためのヒントとなるようなテクニックや考え方をご紹介しています。

ダイヤモンド・オンライン「ブログの歩き方」連載
 ダイヤモンド・オンラインで「ブログの歩き方」というコラムを執筆しています。
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