2006年2月28日

mixiニュースを見る限りバナー広告はやっぱり儲かる?

mixiに各種ニュースが読める新サービス--記事を見てそのまま日記を書く - CNET Japanを読んで。

 すっかり時期を逸してしまった話題ですが、mixiニュースが開始されてはや3週間が経過しようとしています。

 
 実は、個人的にはmixiはほとんど携帯で使っているので、今回の新機能追加については詳細をチェックしていなかったのですが、久しぶりにPCでログインしてみると、たしかに横幅拡大はちょっと微妙ですね。

 mixiのサイドバー問題については、akiyan.comの「mixiに現れたサイドバーの不快感の本質とは」などで深い考察がされているので、是非読んでもらえればと思いますが、私も普段800px程度でブラウザを表示しているのでやはり横が切れてるのは違和感があります。

 このあたりはmixiの社内でも相当議論があったことでしょう。
 ブログ的に単純に横幅を維持して2カラムから3カラムに変更することもできたでしょうけど、それだとこれまでのメイン画面が狭くなってしまいますから、悩ましいところです。


 まぁ、ビジネス的な視点で見ると、今回のサイドバー追加の最大の目的は、一番上の広告枠追加にあるんだと思いますから、広告のサイズの関係もあったのかもしれません。
 mixiのトップバナーは結構いい感じで売れてるみたいですが、バナー広告モデルでは表示回数には限りがありますから、収入を増やそうと思ったら広告枠を増やすしかないわけで、まぁ無料で利用させてもらってることを考えると仕方が無いというところでしょうか。
 今後、デザインが見直されるのかどうかはちょっと注目ですが。


 ちなみに、個人的に今回のmixiニュースの機能追加で一番気になったのが、mixiがわざわざニュースサイトからニュースを購入してサイト内に表示している点。

 本来ならニュースのクリップ機能はmixiで提供するにしても、ニュースのソース自体をわざわざmixiのサイトの中に取り込む必要はないはずですが、Yahoo!ニュースよろしくサイト内にニュースを表示させたのは興味深いところです。

 もちろんニュースの引用時に自社サービスとしてニュースを表示しておいた方が、簡単のいうのは理解できます。
 はてなブックマークのようなブックマークレット方式は、敷居が高いですからmixiのような一般コミュニティ向けには現在の形式の方が妥当でしょう。


 ただ、それにしてもニュースを各ニュースサイトからわざわざ買い付けてきたというのは凄いですよね。

 Yahoo!のようなページビューの多いサイトは、バナー広告の単価が高いのでニュースを購入してでもページビューを増やした方が結果的に利益が出るという話を聞いたことがありますが、mixiもその域に達したということでしょうか。

  
 我々のような個人サイトは、Google Adsenseのようなコンテンツマッチ広告で収入を上げるのが最も効率が良いと言われますが。
 ある程度の域を突き抜けると、バナー広告の方がまとまったお金を確実に得られるという状況はいまも変わってないようです。

 コンバージョンレイトだけを考えるとコンテンツマッチ広告の方が効果は高いと思いますが、コンテンツマッチの出稿量も結局キーワード依存で限りがありますから、潜在顧客への認知を増やそうと思ったらバナー広告が有効ということらしいです。

 先日も、バナー広告が意外に売れ出しているという話を聞きましたが、やっぱり人に何かを売りたいとか知ってもらいたいという人がいる限り、こういった広告モデルは強いということでしょうか・・・?

2006年2月25日

荒川静香のイナバウアーへのこだわりの価値

asahi.com:荒川、極めた美 「見せたいから」イナバウアー - スポーツを読んで。

 凄かったですね、荒川静香選手。
 正直、あまりの演技の迫力に感動して、ちょっとウルウルきてしまいました。


 さらに驚いた金が決まった当の本人の満面の笑顔。
 てっきり、涙ぐむのかと思いきや、金メダル確定の瞬間も表彰台でも当然といわんばかりの満面の笑み。

 いや、本当にすごいです。

 伊藤みどりが銀メダルをとったころは、「日本人は体格で劣るから芸術点では勝てない、だからジャンプで点を取るしかない」みたいな話が常識でしたが、荒川選手の演技は芸術的にも完璧な演技。

 おまけにオリンピックに至る前の逸話としても、オリンピック2ヶ月前にコーチも変え、曲も急遽「トゥーランドット」に変更。しかもその曲が、トリノ五輪の開会式でルチアーノ・パバロッティによって歌われ、「運命を感じた。」と発言するなど、今振り返ってみると実に話題満点の金メダルロードですね。

 
 個人的に特に感動したのは、荒川選手のトレードマークであるイナバウアーをめぐる葛藤。
 
 なんでもイナバウアーは、メダルを取るためのポイントにはほとんどメリットのない技で、荒川自身が過去に「(ポイントを考えるなら)イナバウアーは無駄」と発言して一度封印した経緯があるそうです。
 が、それをあえて今回のトリノ五輪では復活。

 競技の評価基準だとか、ポイントとかにこだわりすぎてしまっていたら、おそらくこの技を使うことは無かったはずです。
 でも、そんなイナバウアーを「自分らしさを表現できる手段」としてあえて使ってきたところに、自然体にこだわった荒川選手の勝因の一つがあるように思います。

 ポイントを気にするあまり、自分の愛着があり、自分らしさの象徴である技を使わなければ、結果自分らしさを忘れてしまって、これほどの成果には結びつかなかったかもしれない、そんな感じさえしてきてしまいます。


 実際、もう私たちは荒川選手=イナバウアーとして記憶することになりそうですし、イナバウアー(ドイツの選手の名前だそうですが)は、今年の流行語大賞になりそうな勢いです(そんなわけないか)
 
 自分も、ついつい普段、周りの視線や評価基準を気にして自分らしさを忘れてしまいがちですが、他人と自分を比較して違いを意識しすぎるよりも、自分らしさをしっかり考えて、自分のできることというのをしっかり見つめる。
 そんなことが大事だということを、改めて考えさせられた感動の演技でした。

2006年2月22日

スカイプインは日本の通信業界にどういう影響を与えるのか

Going My Way: いよいよSkypeInサービスが正式に開始を読んで。

 日本でも、ついにスカイプに電話番号を割り振ることができる「スカイプイン」が正式に開始されましたので、早速電話番号をとってみました。


 日本では、規制の関係から、スカイプインが認可されるのはもう少し先になるかと思っていましたが、予想よりは早いスタートになりました。フュージョンコミュニケーションズさんやスカイプ日本事務所の人たちの苦労がうかがい知れるというものです。


 実際サービスを契約してみて、普通の電話からスカイプインの番号に電話をかけると、PCのソフトウェアが反応するというのは、何度見ても不思議な光景ですが、個人的に更に印象的だったのは、番号を取得するまでのプロセスの簡単さ。

 スカイプのウェブサイトにログインしてから、クレジットカードで支払い処理をするまでわずか5分程度。あっという間に050番号を取得することができてしまいます。

 おまけに取得した番号に対して実際に電話をかけることができるようになるまでも、30分もかかりませんでした。

 1時間も見ておけば、スカイプをダウンロードして登録、050番号を取得していわゆる「電話回線」を取得した状態になってしまうわけで、窓口で電話回線を申し込みして、工事日を調整するという通常の電話と比較すると恐ろしいほどの変化です。


 さらに、電話番号を自分で選べるというのも日本では画期的でしょう。
 ウェブサイト上で空いている番号(現状は050-5532の8900番台から9900番台が対象の模様)を自分で検索して取得することができ、自分の好きな番号を選ぶことができます。

 住所申請も、本人確認も全く無しに電話番号が取得できるわけで、おまけにサービス料金は12ヶ月で30ユーロ(4300円ぐらい?)。
 普通の電話に電話番号を追加するダイヤルインサービスが月額800円ぐらいだったと思いますから、それよりも安いわけで、実にインターネット的なサービス。

 はたして電話サービスと言うのは何なのか、というのを改めて考えさせられるサービスです。


 さて、注目すべきは、果たしてこのサービスが今後の日本の通信業界にどういうインパクトを与えるかという点です。

 スカイプ同士での無料通話を第1ステージ、スカイプアウトでの一般電話への通話を第2ステージ、スカイプインでの一般電話からの着信を第3ステージとすると、今までの日本のスカイプは第2ステージに長いこととどまっていました。
 
 今回のスカイプイン開始によって、ようやく日本人はスカイプの基本サービスがすべて使えるようになったわけで、比較的欧米に比べると低いと想像される日本におけるスカイプ普及率が、これをきっかけに上がってくるのかどうかがまず注目です。


 当然、現状のスカイプインは既存の電話サービスをそのまま置き換えられる性質のものではありません。
 取得できる電話番号はあくまで050番号ですから、PHSで070番号が恥ずかしいという話があったような番号のイメージの問題もあり、家や会社の電話を置き換えられるかというとしばらくは微妙なところもあります。

 また現状は、PCとヘッドフォンやイヤフォンをメインとした電話環境というのも、使い勝手の面でまだまだ改善の余地があります。(このあたりはスカイプ内蔵端末なんかが増えてくると大きく変わってくると思いますが)


 ただ、ネットを活用して個人で事業をされている人にとっては、十分に電話の代わりになる可能性もあります。
 例えば、自宅を事務所にしていて、やっぱり仕事用にネットで公開できる電話番号が一つ欲しいという人。

 そんな人はスカイプインを契約してしまえば、年5000円もかけずに電話回線の費用と、留守番電話機を買うお金、ついでに電話機のコストまで不要になってしまうわけです。
 メールを中心に仕事をしている人にとっては、それほど高機能な電話システムは不要ですから、スカイプで十分という人は案外いるかもしれません。

 
 さらに、スカイプインの開始をきっかけとして、最近ベータが公開されたMicrosoftのWindows Live Messengerや、ボイスメールをつけてくるという噂のあるGoogle Talkをはじめ、競合するソフトフォンも日本で類似のサービスを出してくることでしょう。
 そうすると、ソフトフォンを巡る周辺サービスや関連機器が一気に充実してくる可能性もあります。

 はたして1年後、2年後の「電話サービス」というのは、どういう競争軸で展開されているのか。
 既存の通信事業者は、ソフトフォンの分野でも中心の役割を担うことができるのか、インフラ提供が中心の会社になっているのか。
 ますます良く分からなくなってきた今日この頃です。
 (丁度、P2PTodayの横田さんがHotwiredでスカイプの競合環境に関する詳しい記事を書かれていますので参考にしてください。)


※ちなみに、ブログのプロフィール欄に早速スカイプインの電話番号を掲載してみました
 どんな感じで050番号の電話がスカイプに転送されるのか、体験してみたい方は是非どうぞ。
 (ボイスメールに自動的に転送されます)

2006年2月21日

ネット企業を守るべきか通信事業者を守るべきか

メディア・パブ: インターネットの危機説,中立性が崩壊するかもを読んで。

 ブロードバンドによる急激なトラフィック増加で設備投資に追われる米国のテレコム事業者が、優先接続サービスの導入を画策しているという話があるようです。


 最近、自分が話をする日本の通信事業者においても同じような悩みを良く聞くので、あまり他人事の話ではありません。

 そもそも、インターネットの定額料金制というのは、ADSLの普及と共に今や当たり前の料金システムになりましたが、ISPサービスを提供する通信事業者からすると結構困った制度です。
 
 なにしろ、足回りが昔のISDNの128kbpsから8Mbpsとか45Mbpsとか100Mbpsとかに激増しているにもかかわらず、いわゆるNiftyやBiglobeのようなISP事業者に利用者が支払っている料金というのはほとんど増えていません。
 もちろんバックボーンの設備コストというのも下がってはいるものの、アクセス回線の速度増加を考えると設備投資をし続けざるをえず、いつまでたっても投資の回収期に入れないという話を良く聞きます。

 おまけに、Winnyのようなバックボーンに大きな負荷をかけるファイル交換サービスが出てきてしまったり、最近はGyaoを筆頭に動画配信サービスが普及のきざしを見せるなど、状況は一向に落ち着く様子がありません。


 じゃあアクセス回線を提供する事業者が儲かっているかというとそういう話でもなく、既存の通信事業者はブロードバンドの普及と合わせて出てきたIP電話サービスの影響も有り、通話料金市場が徐々に無料化への道を歩みつつあり、通話料金の利益を光ファイバ投資に回すという現状のモデルをいつまで継続できるか怪しくなってきているとか。

 おまけに最近はスカイプやGoogle Talkのように、通信会社からすると自分たちのネットにただ乗りする形で収益基盤を脅かすサービスが出てきているわけで。
 儲かっているネット企業に応分の負担を求めるという意味でも、自らの収益基盤を守るという意味でも、優先接続サービスのような仕組みを作りたくなるのは当然でしょう。
 日本でも同様の議論が出てくるのは時間の問題のように思います。
(実際、メディア・パブの記事によるとGyaoのトラフィック増加によって、類似の動きが出てきている模様です)


 インターネットはベストエフォートとはいえ、一応みんなで使う公衆道路のようなものですから、Winnyのような社会的に暴走族扱いしやすいものは非合法として道路封鎖するのも可能でしょうが、それが企業が利用している暴走トラックとなると話が難しいところです。本来なら高速道路を走ってもらいたいところですが、暴走トラック側も生活がかかってますから、排ガス規制よろしく公衆道路でもお金を取ろうとできるのかがポイントというところでしょうか。 

 もちろん、この手の話は通信業界全体が足並みを揃えて共同戦線を張らないとならないので、米国と日本の通信業界の競合環境の違いを考えると、日本で同じ動きが出てくるかというと何とも言えないところです。
 おまけに、通信事業者自体が、動画配信のようなネット事業もやっているのがややこしいところでしょう。

 
 ちなみに、個人的に気になるのは、日本のインターネットで儲けているのはどこの企業なのかという点。

 米国の場合、通信業界とネット企業、どちらが有利な仕組みになろうが結局儲けている会社は米国本社の企業ですから、最終的には米国のためになりそうな気がしますが。

 日本の場合、ネット企業に有利な仕組みに落ち着いた場合、はたして誰が得をするのかというのを考えると、悩ましい感じがします。
 例えばソフトフォン的なサービスのプレイヤーを考えると、スカイプを筆頭にMicrosoft、Googleとほとんど米国企業ですで、唯一ヤフーが日本企業的な企業(?)というぐらい。
 
 動画配信はGyaoやソフトバンクなど日本企業の健闘も注目されていますが、ここもApple、Googleあたりが中心になる可能性があります。
 
 そういう意味で考えると、ネット企業有利な仕組みだと最終的に日本に落ちるお金が少なくなるかもしれないわけで、かといって通信事業者有利な仕組みにするとネット企業は海外に比べて不利になってしまう可能性があり、日本にとってどちらが良いのかというのは難しいところです。
 (まぁ、今の時代にこういう話を国単位で考えるべきかどうかという話もありますが)

 以前、御手洗さんが書いていた「競争のフェーズは完全にシフトした」という話を改めて考えさせられるところです。

2006年2月17日

ネットの進化の速度は速い方が良いか、遅い方が良いか

Tech Mom from Silicon Valley - Web2.0と対立する2つの世界(その1) Web2.0の世界は広がりうるのか?を読んで。

 先日の梅田さんの出版記念イベント以来、「進化の速度」というキーワードが、ずっと引っ掛かっているのですが、関連して興味深い連載が海部さんのブログで綴られていました。

 梅田さんのイベントで印象に残っているのが、メディア産業の進化の速度が遅いだろうという予測の例として上げていた音楽産業との比較。
 「レコードからCDへの推移が比較的短期間にスムーズに進んだのは、音楽産業に携わっていたミュージシャン、レコード会社など、全員にインセンティブがあったから」で、「今のメディア産業の中心がお金が儲からないネットに移ることは、メディア産業関係者は誰も望んでいない」という指摘は、個人的にも非常に良く分かります。

 冒頭で紹介した、海部さんのブログでもパート2の「Web2.0と対立する2つの世界(2)なぜネット企業がいつまでたっても異端視されるのか?」でも、ネット企業がてひどい扱いを受けやすいのは雇用への波及効果が低いために味方が少ないという分かりやすい指摘がされており、考えさせられる部分です。


 これまでは、新物好きな自分としても、進化の速度は何でも速い方が良いと思っていた節があるのですが、実は、昨年ぐらいからちょっと違うことを感じていました。

 ネット周りの出来事について改めて考えてみると、ブログを中心としたCGM的な話にしても、スカイプやGoogle Talkによる電話サービスの話にしても、Web2.0周りのソフトウェアのサービス化の話にしても、P2Pファイル交換ソフトによる音楽ファイル共有的な話にしても、たいがいのネット上のサービスというのは既存産業と類似のサービスを、格安とか無料とかで提供してしまうような代物なので、既存産業の視点で見ると良いことなんてほとんど無いわけで。
 
 仮に技術的には可能な話であっても、既存企業がこれ以上自ら進化の速度を速めようとしようとするとは思えないのが正直なところです。
 もし、進化の速度が非常に早ければ、単純には多くの人が雇用を失うことになってしまいますから。


 実際、自らもソフトウェア産業の片隅に身をおいているわけですが、この産業がこれからネットの無料サービスの洗礼を本格的に受けることになることを考えると、メディア産業や音楽産業が抱えている問題と本質は変わらないわけで、R30さんが書いているような右脳的、感情的な側面が少ない分、むしろ悪い可能性がある気もしたり。
 そう考えると、進化の速度はちょっと遅い方が良いなぁと思ってしまう自分がいたりします。


 もちろん、現在の既存産業のトップであったり、あと5年10年で引退する人たちは、この進化の大波が来るのを見ない振りをしてやり過ごせる可能性は十分あるでしょう。
 そういう意味では進化の速度は遅いに限るという話かもしれません。

 ただ、残念ながら、私たちの世代はほぼ間違いなく逃げ切れないのが難しいところ。
 今後、遅かれ早かれ変化の波はやってくるわけですから、この変化が何なのかウェブの進化が何をひきおこすのかを真剣に見極めるしかないわけです。


 そう思って、再度既存産業を見つめなおすと、改めて気になるのが既存産業の市場規模の意味。
 これまでの産業は、流通なり設備なりに膨大なコストが発生したために、そこがボトルネックとなってある程度の組織化が必要になり、それが結果的に巨大企業を生み巨大企業に大きな売上高や利益をもたらしていたわけです。

 それがインターネットやチープ革命によって、同様のことが超低コストで実現できるようになった今、果たして現在の市場規模というのはどれほどの意味を持つのでしょうか。
 音楽がCDという物理媒体でしか入手できなかった時代は、CDは流通コストを考えれば1枚3000円というのはある意味妥当だったでしょう。
 それが1曲100円でiTunesMusicStoreで入手できる時代になったら、音楽産業のサイズはどうなるのでしょうか。私たちはこれまでのCDにかけていたのと同じだけのお金を払い、より多くの音楽を入手するようになるのでしょうか?
 
 日々のニュースが新聞という紙媒体経由でしか入手できなかった時代は、新聞の流通コストを考えれば月3000円という価格はある意味妥当。
 それがネット経由で無料で入手できる時代になったら、ニュース産業のサイズはどうなるのでしょうか?

 ソフトウェアがパッケージ経由でしか入手できなかった時代は、一つのソフトウェアが9800円しようが妥当。
 それがネット経由で無料で入手できる時代になったら、ソフトウェア産業のサイズはどうなるのでしょうか?

 そもそも、今の産業規模なんてたいした意味はないんじゃないか?
 デジタル化できるすべての産業に関して、同じような疑問が頭をもたげます。
 

 当然、消費者側の視点で見れば、同じようなものの価格がどんどん下がっていくわけで喜ばしい話。
 ただ、供給者側、しかもその産業に雇用されている人間の視点から考えると、単純にその産業における総雇用人員が減る可能性があるわけで、正直恐ろしくなる所もあります。

 梅田さんも、イベントで「Googleの次は企業ではなくただのソフトウェアかもしれない」という話をしていましたが、案外笑い話ではないかもしれないと思ったりします。
 プログラムの利用者がお互いにお互いに便利になるツールを作成して、お互いに無料で公開して便利になるのであれば、それはそれで便利な世界かもしれないわけで。

 梅田さんが言うところのオープンソースやP2P、渡辺さんがいうところのリードユーザーイノベーションの集合みたいなものが、最終的にネットの中心になっている未来も考えられなくはありません。

 もちろん、今の資本主義の常識や価値観からしたら相当ありえない世界ですが。

 そんなことを考えると、進化の速度が速い方が良いのか遅い方が良いのか自分でも良く分からなくなってきます。


 ただ、イベントの2次会で山口さんとそんな話をしていたら、山口さんはまじめな顔で年収300万時代の可能性を指摘して、「でも、どっちが幸せかは分かりませんよね」と一言。

 そう、改めて考えれば確かにそうです。
 別に給料が少なくなっても、無料に近いコストで必要なものがほとんど手に入る世の中であれば、それはそれで幸せなわけで。
 産業規模が大きいほうが良いとか、会社の従業員数が多いほうが良いとか、そんなもの一つの価値観でしかないんですよね。

 結局、自分がやたらと未来とか変化の速度が心配で仕方がないのは、自分の中で自分の価値観がしっかりできていないからではないか、そんな風に痛感した言葉でした。


 相変わらず、考えがまとまらない日々ですが。

 海部さんが連載の最後で書いているように、時代の先端は常に変化を続けていくわけで、それと自分個人の立ち位置はまた別問題。

 時代の進化の速度が速いとか遅いとかを心配するよりも、ウェブの進化と共に変化を続ける二つの価値観の世界の間で、自分の価値観やポジションをどうするのか、それを自分でしっかりと考え続けないといけないということなのでしょうか。

2006年2月14日

ドリコムが初値をつけ、ライブドアが起訴された日

ドリコムが3営業日目に初値347万円--公開価格比5倍の高値引け - CNET Japanを読んで。

 先週末に上場したドリコムですが、ようやく初値がつきましたね。
 引け値はなんと公開価格の5倍の397万円というから凄いです。
 

 CNETで超眼さんが「新興市場の回復を背負うドリコムのIPO」という記事を書かれていましたが、想像以上の人気ぶりというところでしょうか。


 それにしても、個人的には、ドリコムが初値をつけたのが、ライブドアが起訴された日というのが、いかにも象徴的な印象を受けてしまいます 

 先日テレビの何かのニュースで、ソフトバンクに代表される第一世代、楽天やライブドアに代表される第二世代に続いて、ドリコムやmixiのような若手企業のことを第三世代のIT企業と呼んでいたように記憶していますが、たしかにそう言われるとそうかもしれません。
 実際、歴史を振り返ってみると、不思議なほど共通するサイクルを感じてしまいます。

 
 まず、第一世代のIT企業であるソフトバンクが1994年に、光通信が1996年に上場。
 彼ら第一世代のIT企業が1999年のネットバブルの立役者となります。

 その後、2000年3月の光通信の寝かせ疑惑発覚がきっかけとなり、ネットバブルが崩壊。その後、一気にネット企業への風当たりが強くなりますが、そんな中2000年3月から4月にかけて次々に上場していたのがサイバーエージェント(2000年3月24日上場)、ライブドア(2000年4月6日上場)、楽天(2000年4月19日上場)という第二世代のIT企業でした。

 そんな第二世代のネット企業が2005年、球団買収をはじめ様々な話題を振りまいたわけですが。
 今年、そのライブドアが様々な疑惑をかけられ失速し、ネット企業への風当たりが強くなる中、ドリコムのような新しい世代の企業が上場を果たし、上場間近と噂されるmixiのような新しいサービスが脚光をあびているわけで。

 なんだか、こうやって並べてみると、5年サイクルで業界が新陳代謝を繰り返しているような印象を受けます。
 「歴史は繰り返す」 とは良く言ったものです。
 5年後には、今年ネットで注目を浴びた企業がマスコミを騒がしているのでしょうか。


 そう考えると、あいかわらずテレビや新聞では、ライブドアの過去を掘り返すニュースが溢れている今日この頃ですが。
 個人的には、今から5年後に、いったいどの企業が時代の中心にいるのだろうかという、未来のことを真剣に考えたい今日この頃です。
 (もちろん、5年後に光通信騒動やライブドアショックの二の舞は勘弁ですが)

2006年2月10日

ブログを書くことで自分は本当に成長できているのだろうか

ITmediaニュース:ブロガーと梅田望夫が語る「どうなる? マスとネットの力関係」 (1/3)を読んで。

 昨日も、書いた梅田さんの出版記念イベントですが、実は個人的には不思議な縁を感じてしまうイベントでした。


 そもそも、何度かブログを始めては飽きて始めては飽きてと、ろくにブログを続けられなかった自分が、論考系のブログを改めて書き始めたのは2004年5月。
 ようやく今度の5月に2年になろうかというのが現状です。

 当時はどちらかというとAllAboutのガイドを始めることになっていたのもあり、AllAboutの練習的な位置づけで始めたブログでした。

 そんな時に大きな刺激になったのが、当時CNET編集長だった山岸さんが企画した梅田さんのオフラインミーティングです。
 開催されたのは2004年5月29日。
 運良く抽選で選ばれて参加できたのですが、ブログ関係のイベントに参加するのはこのときが初めてでした。
 
 もちろん、その前から梅田さんがCNETで連載していたブログには影響を受けていたんですが、このイベントに参加した前後から、自分のブログだとかネットワークに対する考え方や姿勢が大きく変わったのを覚えています。 
 (今思えば、渡辺聡さんとか、goodpicの金子さんとかに初めて会ったのもこのときです)

 更に、このイベントのしばらく後にはネットイヤーの川崎さん(現はてな)にランチをさせてもらい、今まで自分が理解していなかったU30世代についていろいろ教えてもらったのも良く覚えてます。
 

 そんなこんなで、自分の価値観や考え方が、実はネット的でないことに気づかされ、あわてて田口さん橋本さんが主催する無敵会議をはじめ、そこら中のネット系イベントや異業種交流会に積極的に顔を出すようになり、U30世代を真似して自分のブログも実名で書くようになり、勉強会で知り合った飯田さんにFPNやOutlogicを運営している杉本さんを紹介してもらい、FPNニュースコミュニティを思考錯誤しながら始め、濃いブロガーの皆さんの話を聞きたくなり、投票企画とか座談会とかインタビューとかをやりながら今に至るわけです。
 
 それもこれも2年前の梅田さんイベントがきっかけだったわけで。
 2年前に一観客として参加していた梅田さんイベントに、今回は一般ブロガー代表としてパネラー側で参加させてもらっているなんて、議論に貢献できなかったことを置いておいても実に光栄な話です。


 ただ、あらためて2年間を振り返ってみて、改めて感じたのは、実は自分は相変わらず何も分かっていないということ。
 もちろん、書籍だとかイベントだとか、いろんなことを経験させてもらえた2年だったの後悔しているという話では無いのですが、自分が本当に成長したかどうかというのをブログを振り返ってみるとちょっと疑問になります。 

 なにしろ、昨日考えたいたような内容と、2年前に梅田さんのイベントに出た後に書いた記事の趣旨が、今読んでみるとほとんど変わってないんですよね。
 というか2年前の方が、怖いもの知らずで、である調で書いてあるから説得力があるような気も。

 何だか、この2年間の間に、あまりに凄い人に多く会いすぎてしまって、自分の思考力の限界を痛感してしまい、自らの結論をネット上にはっきり書けなくなっている自分がいるようです。


 以前誰かが、これまでは学校のクラスとか会社の職場とかで、ある程度井の中の蛙から徐々に外に出ながら成長していくというプロセスができたのに、今はネットでいきなり世界戦になってしまうので、実は議論の修行の場がなくなってるんじゃないかみたいな話をされてたと思いますが、自分もそうなっている模様。

 ある人にそんな話をしていたら、「まだ、自分が物事を分かってないことに気づいただけましなんじゃない?」とも言われてしまいましたが。
 なんだか今回の梅田さん出版記念イベントは、そんな2年間を振り返り、改めて今後をいろいろ考えさせられるきっかけになりそうです。

2006年2月 9日

梅田望夫がブロガーと語る『ウェブ進化論』に参加して

【梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」】ネット社会で既存メディアはどう変化するのかを読んで。

 昨日、梅田さんの出版記念イベント「梅田望夫がブロガーと語る『ウェブ進化論』」に参加させてもらいました。

 当日の様子は、早速、上記のBroadBandWatchの記事や、詳細の議事録や、ポッドキャスティングが公開されています。
 
近況 梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」ログ

梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」ポッドキャスティング

 さらに、書籍の書評やイベントに参加された人の感想も下記のような感じで出てきているようです。

・ R30::マーケティング社会時評 「書評「ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる」・上」
・ 404 Blog Not Found 「ウェブ善悪論」
・ H-Yamaguchi.net 「ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる」
・ SW's memo 「梅田さんの出版イベントに参加してきました」
・ mediologic.com “本当の大変化はこれから始まる”

 私もパネルディスカッションに参加させていただいたのですが、メディア産業についてはそもそもの知識がR30さんと梅田さんの受け売りなので、ほとんど貢献できず。
(というか、本当は参加できなかったブロガーの皆さんの代わりに梅田さん、R30さんを質問攻めにしたかったところだったんですが、会場の雰囲気とポッドキャスティング録音ルールにすっかり呑まれてしまいました。)
 

 ただ、せっかく頂いた機会だったので、反省もこめて自分が何を表現したかったのか書いておきます。

 個人的には、我々利用者個人個人にとっては、既存のメディア産業がどうなろうと、実生活にあんまり関係ないのでは?と思っている節があって、ネットとメディア産業論には実はあまり興味がありません。

 ネットが普及してきたことによって、当然これまでのビジネスモデルの見直しは迫られるわけで。これはメディア産業だけの話ではないし、ビジネスをやっている限り、新しいイノベーションとの戦いなり対応っていうのは永遠のテーマでしょう。
(その辺りの議論に興味がある人は、昨年のR30さんの一連のメディアビジネスに関するエントリーを是非読んでください)


 ただ、一個人の視点から見ると、これまで既存のメディア産業でなければ難しかった不特定多数への情報発信とかコミュニケーションみたいなものが、個人のレベルでもできるというところに非常に興味があります。
 ソフトウェアベンチャーの一社員である自分が、FPNニュースコミュニティとかブログ本だとか本業と全く関係無さそうに見える活動にかなりの時間を突っ込んでいるのは、その辺が気になって仕方が無いからです。

 ブログ一つ立ち上げれば、数百や数千という人に自分のメッセージを届けることができる余地ができた時代に、個人と組織の位置づけって言うのはどうなっていくのか、とか、そういう時代の、組織の価値とか、評価軸とかってどういう風になっていくのか、とか、そういうことがどうも良く分からなくって、気になって気になって仕方が無いんです。


 そういう意味では、メディア産業論より、我々ブログを書いている一人ひとりにとって、今後のウェブやブログはどういう可能性があって、我々はどういうチャレンジをしていくべきなのか、新しい何かを引き起こすためにはどうするべきか、みたいな話を聞いてみたかったというのが正直なところでした。

 まぁ、でも改めてこうやって書いてみると、これは昨日の場でするには陳腐な質問かもしれないですね。
 結局、これは自分一人一人で考えるべきことなのかもしれませんが・・・相変わらず考えがまとまりません。

 なんにしても、そんな私のように基本的なところで悩んでいる方や疑問を感じている方には、梅田さんの本は今日時点での整理を行う本としてお勧めです。

4480062858ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫
筑摩書房 2006-02-07

by G-Tools

2006年2月 3日

ゲームをつまらなくしたのは僕たちゲーマー自身かもしれない

 先日、「どうぶつの森に見るブログの口コミ効果の凄さ」なんて煽り気味の記事を書いてしまいましたが。

 結構突っ込みを頂いたとおり、やはりどうぶつの森の広がりを語る上で、ゲーム自体の口コミ性や、そもそものニンテンドーDS自体の凄さは、外せないですよね。


 そもそも、実は自分は昨年12月の段階ではゲーム中毒が再発してしまうことを恐れて、どうぶつの森ブームから一生懸命目をつぶっていたのが事実。
 それが一転、正月にニンテンドーDSを買ってみようと思ったきっかけとなった記事が、こちらのCNETの年末の記事。

「まさにミリオンセラー連発」--任天堂岩田社長が語るニンテンドーDS戦略 - CNET Japan

岩田氏はまずニンテンドーDS発売の理由について、ヘビーユーザー以外の「ゲーム離れ」が進んでいることから、年齢や性別を問わずに誰もが利用できるゲーム機を開発するというコンセプトがあったことを語った。

 ニンテンドーDSを購入して1ヶ月がたった今となっては、そのコンセプトは改めて良く理解できます。
 

 大学、社会人といろんなゲームをやり倒してきた自分ですが、良くゲームの話をしているときに話題になったのが「最近は面白いゲームが少なくなった」と言う話。
 ドラクエやファイナルファンタジーと言った定番ゲームは数を重ねてはいるものの、ヒットするゲームは大抵、昔流行ったゲームの焼き直し。
 たしかに画像は綺麗になっていくんですが、物足りなさを感じていたのは事実です。

 特に嫁さんをゲーム好きに洗脳しようと思ってゲームを探したときに改めて感じたのは、二人以上でプレイできるゲームの少なさ。
 プレステのゲームって対戦以外はほとんど一人用のゲームなんですよね。

 昔のファミコンってもう少しみんなでワイワイやれた感じがしたんですが、いまどきの子供は一人でゲームしてるんだなーとつくづく感じた瞬間でした。


 こういう「ゲーム」って、もう完全に「ゲーマー」のためのゲームなんですよね。
 毎日ゲームに時間をつぎ込むことができて、没頭できる人たちのためのゲーム。
 一日中、ゲームをやっていても大丈夫な人のためのゲーム。

 ゲーム会社の人たちも、主流のお客さんであるヘビーゲーマーがそういうゲームを求めているから当然そういうゲームを作り続けていたわけで。
 そうこうしているうちに、いわゆるライトゲーマーとか、ゲームをほとんどしない人たちはゲームから離れてしまっていったような気がします。

 ゲームのハードもどんどん性能がよくなって映像も綺麗になっていくものの、コストばっかりかかって儲からないし、ゲーム自体がなかなか売れなくなる。
 結局、ゲーム業界を苦しくしてしまったのは、ゲーマー自身のせいだったのかもしれませんね。

 顧客の声を聞いているうちに、いつの間にか市場のニーズを超えてしまっていたと言う意味では、イノベーションのジレンマに近い話かもしれませんが。


 そんな中、ニンテンドーDSをやってみると、あらためてゲームやエンターテイメントというのは何なのかというのを考えさせられます。

 「どうぶつの森」も、ゴールが決まってるいままでのゲームの定義からすると、実に不思議なゲームですし。
 「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」は、言ってしまえば漢字や算数をやってるわけだし。 
 「英語漬け」は、文字通り英語のヒアリングテスト。 

 何故か勉強もゲームになるとこんなに楽しめてしまうと言うのも、おかしな話ですが。
 何で今までゲームって言うのは、いわゆる「ゲーム」しかなかったんだろうと今更ながらに不思議に思ったり。
 
 これならCNETの記事にあるように、「普段ゲームビジネスでターゲットとならなかった女性やシニアを含む「大人層」の市場を拡大した」というのも納得です。
 そもそも、囲碁や将棋といい、古今東西、ゲームをするっていうのは子供や一部のゲーマーだけの楽しみでは無かったですもんね。


 そういえば「ゲームを「勉強のため」と胸を張ってやれるようになる?」なんて記事を書いたのが昨年の6月でしたが、もうそういう時代がニンテンドーDSで来てしまったってことかもしれませんね。

 なんにしても、勉強をしていると自分に言い訳(?)しながらゲームができるんだから、良い時代が来たものです。(とはいえ、脳トレとか本気で30分もやると、すぐに頭痛がしてくるんですが・・・)

2006年2月 1日

「どうぶつの森」に見るブログの口コミ効果の凄さ

 昨日、ブロガーのおねだりについて、自分で書いてはみたものの。

 企業の担当者の立場であらためて考えると。
 「そう言われても、実際にブログの口コミ効果の例とかなければ説得力がないなー」と言われちゃいますよね。

 ということでちょっとブログクチコミの先端事例を調べてみました。


 何と言っても、昨年末からブログ界を震撼(?)させているものと言えばこれですよね。
おいでよ どうぶつの森
B0002FQD8G


 何をかくそう、我が家にも先週末にとうとう登場してしまいまいました。
 丁度年末に退職した嫁さんが昼間やっていて、私は夜に釣りをするという日々が始まっております。

 と言う話は置いといて、ちょっと振り返ってみてみますと。
 どうぶつの森が発売されたのは、昨年の11月23日。
 発売から2日で25万本を売ったそうですから、そもそも口コミが無くても大ヒット商品なのが分かります。

 そして11月24日に記念すべき、いしたにさんのこのエントリが登場します。

11月24日 「もう仕事なんかやめてどうぶつの森に行きたい」 (みたいもん!!)

 このあと12月13日まで、どうぶつの森エバンジェリストと化した、いしたにさんの怒涛のどうぶつの森解説が始まるわけですが。
 注目すべきは、この後の広がりです。

11月29日 事例1 あらやんの気ままなブログ 「DS買った
 「まわりで「どうぶつの森」がどうやら人気らしいことをしりなんだか欲しくなってつい衝動買い。」

12月2日 事例2 29man(ニクマン) 「動物の森ブラザーズ
 「あまりにもみんなが楽しそうに遊んでいるので僕もニンテンドーDS&動物の森を買う事にしました。」

12月5日 事例3 matsu-you's eye!! 「どうぶつの森はじめました
 「ブロガー友達がみんなどうぶつの森にはまっていてすごく楽しそうなので、まつゆうも流行りに乗っかりました」

12月8日 事例4 小鳥ピヨピヨ 「リアルどうぶつの森
 「先日いしたにまさきさんがこのへんで死ぬほどうるさいので、ついやりたくなってしまい、とうとう「どうぶつの森」を買いました。」

12月12日 事例5 shuiro note 「どうぶつの森に愛とか恋について教えられる
 「kwmrさんが「コミュニケーションを仕事にしている人間は全員やるべきだ。」とまでおっしゃっていたため、水曜日に買ってきました。」

12月16日 事例6 いい感じ 「風邪、いやね...;近況報告
 「DS購入。森の住人となる。コミュニケーションに携わる仕事してる人の必修科目。」

12月18日 事例7 ガ島通信 「忘年会×2
 「「おいでよ どうぶつの森」(現在注文中!)」

12月19日 事例8 旅人未満BLOG 「だからどうぶつの森」  
 「しかし、今日はどうぶつの森。買ってしまいました。」


 軽く調べてみただけでこれだけ出てくるんですから、すごいです。
 さらには飲み会の2次会でニンテンドーDSの6色そろい踏みなんて状況ができる始末。

 しかも、この波紋はブログ界だけにとどまらず、ついには、いしたにさんあの「R25」に登場してしまってます。

1月19日 事例9 R25.jp 「R25世代のオトコが『どうぶつの森』にハマる理由
 
 そんなこんなで、最終的に私も買ってしまったわけ(事例10)ですが。

 驚くことに、これらの事例はあくまで「どうぶつの森を買って」かつ「ブログに書いた人」だけ。

 これ以外にも、買ったけどブログに書いてない人や、それぞれのブログ記事を読んで買った人がいることを想像すると、この口コミの広がりたるや、きっと凄いですよね。
 (そういえば、mixi株式会社のふぁるさんも、年末に買ったとか買わないとか・・・)
 
 
 おまけに、影響された人の層が多様なのも、ブログの口コミならではの特徴でしょうか。

 私のようにそもそもゲーム好きな人もいれば、ガ島通信の藤代さんなんて硬派な人まで購入してますし(理解できないとかぼやいてましたが)、女性も影響されてます。
 さらに注目すべきはshuiro noteのshuさんのこのコメント。

仕事でゲーム機のチャネルマーケティングを担当したことはあったのでゲームはやったことがあるんだけど、実は人生の中で自分で買うのは初めて。debutですです。

 つまり。
 今までゲーム買ったことの無い人にまで買わせちゃったんですよ。

 これはすごいことですよね。 
 この層にリーチするのは、ゲーム雑誌に広告打ったんじゃ不可能ですし、テレビコマーシャルでも無消費者層の購買意欲を喚起するのはなかなか難しいはずです。

 ブログのバイラル効果、おそるべし、ですよね。 


 まぁ、
 この口コミをひきおこした「どうぶつの森」自体が、すごいだけなんじゃないの?とか。
 口コミのきっかけになってるのはブログの記事だけじゃなくて、飲み会なんじゃないの?とか。
 ブログの口コミがすごいというよりも、ブロガーが周りに影響されやすいだけなんじゃないの?とか。
 突込みどころは満載の事例ではあるんですが。
 
 どうぶつの森につぐ第二のブログ口コミ成功事例を狙ってみたいと言う方は、一度「ONEDARI BOYS」で実験してみてはいかがでしょうか

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