2005年12月13日

Web2.0企業の成功とは、Web1.0企業に買収されること?

ヤフー、「del.icio.us」を買収--ウェブ検索は「人力対アルゴリズム」の勝負へ - CNET Japanを読んで。

 ソーシャルブックマークの代表的存在だったdel.icio.usがヤフーに買収されましたね。

 del.icio.usは、もともと個人で開始したサービスだったのが、4月に資金調達を行って、比較的中期的にビジネスを展開するようにも見えたのですが、ヤフーから良いオファーをもらったということでしょうか。


 それにしても、ヤフーといえば3月にFlickrを買収したのが記憶に新しいところですが、Web2.0まわりの企業を買収するのに明らかに力を入れているようですね。

 以前CNETに、ティム・オライリーのWeb2.0に関するレポートが絵掲載されていましたが、改めてそこに掲載されてあるWeb2.0の代表例として出されているサービスを眺めると感慨深いものがあります。

 そのリストは下記のような感じ。

Web 1.0 --> Web 2.0

DoubleClick --> Google AdSense
Ofoto --> Flickr
Akamai --> BitTorrent
mp3.com --> Napster
Britannica --> Wikipedia
websites --> blogging
evite --> upcoming.org and EVDB

 改めて各サービスについて振り返ってみると。

 Google AdSenseは、当然Googleのサービス。
 Flickrとupcoming.org、そして今回del.icio.usをYahooが買収。
 GoogleもYahooもBlogサービスは保有している上、WikipediaにはGoogleもYahooも支援を申し出、と。

 なんと、両社と今のところ関係が無いサービスは、BitTorrentのようなコンテンツ配信ぐらいという状態です。


 以前、「いい感じ」の「2つのシナリオ」という記事で、Web2.0的なポイント・ソリューションを提供する企業が主流ポータルに買収されるシナリオについて言及されていましたが、何だかそっちに流れは行ってしまっているような感じを受けます。
(とはいえ、買収に走っているのはYahooだけなんですが)


 まぁ、正直な話、個人的には未だにWeb2.0をどう理解したらいいのか良く分かっていなかったりするのですが。
 この買収の結果だけを並べてしまうと、Web2.0というキーワードは、まるでYahooをたきつけて、これらの企業を買収させるためのバズワードだったかの印象さえ受けてしまいますね。

(その辺りの話については、はてなのnaoyaさん弾さんの議論の方が興味深いので、そちらを参照していただくとして。)
 

 ただ、メディア・パブによるとWeb2.0で名前が挙がるようなCGM関連サイトではトラフィックが急増しているのが明らかにグラフから見て取れるとの事ですから、世の中がWeb2.0的なものに注目するという状況は、今後もしばらく続きそうです。


 The Best Web 2.0 Software of 2005なんてものもあるそうですが。
 はたしてこれらのサービスが大手に買収されるという流れがしばらく続くのか、独立で成功するサービスが出てくるのか、はたまたほとんどがブームに終わってしまうのか・・・
 しばらく注目したいところです。

2005年12月 9日

mixiが2ちゃんねるを名実共に超えた日?

「Web of the Year 2005」の年間総合大賞は「mixi」にを読んで。

 mixiが恒例のWeb of the Year 2005で年間総合大賞を獲得しましたね。
 話題賞でも電車男を押さえて1位。コミュニティ部門でも2ちゃんねるに次いで2位と堂々たる受賞です。

 おまけに同日にユーザー登録数が200万人を突破したと発表するおまけつき。
 「mixiの利用者が3000万人を超える日はいつか?」なんて煽り気味の記事を書いたのがつい4ヶ月前ですから、このペースには舌を巻くしかありません。

 このサービスが2年前の今頃にはまだ存在していなかったわけですから、なんともインターネットの移り変わりの早いこと早いこと。2年後がどうなってるかなんて想像もできないですね。


 ちなみに、個人的に気になったのがmixiと2ちゃんねるの位置関係。
 例えば、INTERNET Watchの記事でも、昨年と今年の記事を比べると、こんな感じ。

「Web of the Year 2004」の授賞式、ひろゆき氏ら著名人が集まる
Web of the Year 2005授賞式、mixi笠原氏や2ちゃんねる西村氏らが登場


 mixiのコミュニティが盛り上がりを見せ始めた頃、「mixiのコミュニティのおかげで、2ちゃんねるで書いていた人がどういう人だったか良く分かりましたよ」なんて言っていた人がいた記憶がありますが、たしかに同じコミュニティ部門とはいえmixiと2ちゃんねるはその性質がかなり違います。


 2ちゃんねるが基本的に書き捨ての名無しさんの集団なのに対して、mixiは実名かどうかは別としても全員一応固有のidを利用。
 当然2ちゃんねるでは、書いている人たちのバックグラウンドはほとんど分かりませんが、mixiだと友達のつながりや所属コミュニティ、日記などでその人の背景をかなり想像することができます。


 また、2ちゃんねるは、今年も電車男だけじゃなくエイベックスのま猫問題に、最近はVIP STARと話題を振りまいていましたが、その匿名性ゆえにマスメディアには悪の権化的に扱われることが多く、ネットを知らない人にはネットの怖さの象徴みたいな感じになっています。
 当然、2ちゃんねるを利用している人たちは、ネットリテラシーが高いと想像されるところです。


 その点、mixiが興味深いのがネットとあまり縁がなかった人でも、意外なほどあっさり虜になるところ。

 なにしろ、ものすごいのはユーザー登録数が200万人を超えてネットリテラシーの低い人が増えてきていると想像されるにもかかわらず、数十万人規模だった1年前と同じく「最終ログインが3日以内のユーザーの割合が約70%」のまま。
 これはすさまじいことです。

 まぁ、ユーザー登録200万に対しIDが220万を超えているようですから、退会率が10%ぐらいあるらしいという点を差し引いても、このログイン率の高さは脅威ですよね。


 ためしにAlexaのグラフで、mixiと2ちゃんねるのトラフィックを比較してみましたが、最近ちょうどリーチでも順位が入れ替わったようです。(ページビューではすでに1月ぐらいに抜いています)

 まぁ、Alexaを使っている人へのリーチなので、IT系中心だとは思いますが。
 なんにしてもAlexaによると、すでにmixiは世界で55番目のサイトになっているというのですから、スゴイ伸び率ですね。(2ちゃんねるは122位)


 今回のWeb of the Yearで2ちゃんねるがmixiを押さえて1位だったように、当然2ちゃんねるは、これからもいろいろ話題を振りまいてくれることでしょう。

 ただ、インターネットコミュニティの代表事例が、匿名掲示板の2ちゃんねるだけだった時代はそろそろ終わり、一般人も巻き込んだmixiがもう一つ新しいインターネットのイメージを作ってくれそうな感じがします。(とはいえ、当然mixiでも、これからいろいろなトラブルや問題が増えてくるとは思いますが・・・) 

 
 さて、はたしてYahooはこれを見て、そろそろ自社のSNSを始めるんでしょうか、それともmixi買収に動くとか・・・ないかな・・・

2005年12月 7日

Googleが次に破壊する市場はどこか

『グーグル効果』が市場に押し寄せる--IDC、2006年の予測を発表 - CNET Japanを読んで。

 IDCは、昨今のGoogleの多様な事業への進出が引き金となり「Googleが向こう何年かの間に、より多くの市場を独占し始めるのではないかという恐怖心を抱いた企業」が、自らさらなる市場の破壊をもたらすのではないかという予測を立てているようです。

 
 そう言われてみると、ここ最近、Googleの今後の展開についての憶測の記事を見ない日はないぐらいです。
 自分自身も業界の片隅で生きているわけですから他人事では無いのですが、あらためてGoogleが次にどの市場を破壊していく可能性があるのか自分なりに考えてみたいと思います。


【1.広告出稿者に対するサービス】 
 まず、Googleの収益基盤を考えると、当然最も重要になってくるのは広告出稿者に提供するサービスでしょう。
 メディア・パブによると米国ではYahooとの広告主獲得競争が激化しつつあるようですから、いかにお金を出してくれる広告主を囲い込めるかというのが最大の焦点のはずです。


■アクセス解析サービス市場(破壊度大?)
 そういう意味では、まず顧客である広告主の利便性向上を考えるとアクセス解析サービスの無料提供は非常に自然、ということで、この市場は既にGoogle Analyticsの無料提供によって、影響は避けられない状態になっています。
 当然、コンサル等の付加価値をつけたサービスは生き残るでしょうし、Google Analyticsによって市場全体の裾野が広がる可能性もありますが、現状構築されていたように見えた業界バランスの破壊が進むのは間違いないでしょう。
 

■アフィリエイトサービス市場(破壊度中?)
 クリック保証だけだったAdsenseに対し、ページビュー保証やコンバージョン保証をうたって何とか差別化ができてきたアフィリエイトサービスですが、Googleがページビュー保証のサイトターゲット広告と、Google AdsenseとFirefoxの紹介プログラムを開始するに至り、雲行きが怪しくなっている気がします。
 特にクリック保証広告は、クリック詐欺の問題なんかもありますので、コンバージョン保証型は今後の注目市場でしょう。後述のクリックツーコールなんかもこの一部といえます。
 Googleが今の既存のアフィリエイトサービスレベルまで、紹介プログラムを広げるかどうかは良く見えませんが、もし広げた場合、広告出稿者から月額基本料数万円を取っている既存のアフィリエイトサービスは、対応を余儀なくされるように思います。


■フリーダイヤル市場(破壊度小?)
 市場と呼ぶべきかどうかは微妙ですが、Googleのクリックツーコールは、いわゆる0120のフリーダイヤルサービスを気軽に利用できるサービスといえます。
 0120等の通信会社が提供するフリーダイヤルは月額1000円程度の基本料金と顧客が電話した分の電話料が必要だったと思いますが、Googleのクリックツーコールであれば、かかってきた電話分の電話料は広告費に隠蔽される形になります。
 まぁ、そうはいってもPC発の通話が一般の電話をいきなり全て置き換えるわけはないので、市場規模から見ると影響は小さいと思いますが。


■地域広告市場(破壊度小?)
 Googleローカルのような地域別広告手段が確立されれば、これまで地元にチラシをばらまいたり、看板広告等をうっていた人たち、もしくはそれすらできなかった人たちにとっては良い手段になる可能性があります。
 まぁ、現在の検索広告と同じで既存の市場を壊すというよりは、新たにロングテール的な市場を作るという形になるとは思います。


■決裁サービス市場(破壊度中?)
 Google Wallet(Google Purchase ?)的なものの噂は絶えませんが、もしGoogleが本当に決裁サービスを用意すれば、当然広告主からの支払いと広告媒体への支払いはそれで済んでしまう可能性があります。
 更にはGoogleの広告やGoogle Base経由で見つけた商品をそのままGoogle Walletで購入させたり、はたまたAdsenseで稼いだ小銭をそのまま他のサービスに払ったり、利用者間の投げ銭的な小額決裁の手段となったりといった可能性が出てくるるわけで、影響は非常に大きいような気がします。
 そうはいっても、日本ではPaypalも流行ってないですし、何か別の壁があるのかもしれませんが。


■クラシファイド広告(破壊度中?)
 詳細は不明ですが、Google Automatのような噂もありますし、GoogleがGoogle BaseやGoogle Purchaseを使って、クレイグズリストやeBayのKijijiがやっているようなクラシファイド広告サービスを提供する可能性があるようです。
 出稿自体は基本的に無料のクラシファイド広告においては、決裁サービスが重要な収益源になるようですから、ありえないシナリオではないと感じます。


■広告代理店市場(破壊度小?)
 実際にAdwordsのようなサービスを使っていて思いますが、Googleへの広告出稿は広告出稿者が直接できてしまいます。
Googleが雑誌広告枠を再販なんてニュースもありますので、こうなるとこれまで媒体を抑えていることに価値があった広告代理店は、ある程度中抜きされる可能性が出てきそうです。
 まぁとはいえ、全ての広告出稿者が直接Googleとやりとりするわけではないですし、これもロングテール的な市場が出現するという話だと思いますが。


【2.広告媒体としてのサービス】
 上記のような広告出稿者の利便性向上の、次に重要になってくるのは、その広告を処理する媒体自体を増やすという点だと思われます。

■メールソフト市場(破壊度小?)
 ここは、実質HotmailやYahoomailなど無料メールサービスは乱立していますから、市場を破壊というレベルではありませんが、Googleとしても広告を表示できる媒体としてGmailには当然力を入れてくるはずです。


■ソフトフォン市場(破壊度中?)
 既にスカイプが世界中通話無料を実現してしまっているので、今更感はありますが、Googleであればスカイプが有料で提供している留守番電話等のオプション等も、無料で提供できる可能性が大です。
 GoogleTalkについては、今のところGmailの魅力向上のためのツールという位置づけが強いような印象ですので、それほど市場へのインパクトはないように見受けられますが、Talkという単語を入れてきたからには何かやってきそうな気がします。
 

■店舗検索サービス市場(破壊度中?)
 Google Localでオーナーの直接登録が可能になりましたが、このようなものが充実してくると、ぐるなびのような登録制の店舗検索サービスって中長期的にどうなってしまうんでしょうか?というのが気になったりします。
 もちろん、あくまで現在ぐるなびのようなサービスで検索している人が、Googleで検索するようになったらの話ですが。


■オンラインショッピングサービス市場(破壊度中?)
 上と同じような話ですが、FroogleやGoogle Baseのようなものが充実してくると、現在の楽天のような出展者が出展料を払っているモールとか、カカクコムのような価格比較サイトって結構影響を受けるような気がします。
 まぁ、これもあくまで検索する側の利用者がGoogleに移動したらという制限つきですが。


■オークションサービス市場(破壊度中?)
 Google Baseの本質をいまいち理解できていないのですが、もしGoogle Baseを活用することで手軽にデータをやり取りできるようになれば、確かに現在のeBayのようなオークションサービスであったり、中古車販売サービス、クレイグズリストのようなクラシファイド広告と競合するものになりそうな感じです。求人広告サービスなんかもターゲットでしょうか。


■ポータル市場(破壊度小?)
 Googleパーソナライズみたいなものが充実してくると、たしかにスタートページを現在のポータルから変更する人というのは増えてくるかもしれません。
 ただ、Yahooのような典型的なポータルサイトも同様のアプローチは取ってきていますし、個人的には、一般利用者がどこまで自分でポータルを作りたいと思うかという疑問があるので、破壊度は低そうな気がしますが・・・


■ISP・通信事業市場(破壊度中?)
 Googleは一部の地域で無線インターネット接続を無料で提供するなんていう試みを始めていたりします。
 ライブドアは東京で月額500円のWifiサービスを始めましたが、そういう意味ではGoogleのWifi利用者が平均月額500円利益を落とすほど広告をクリックしてくれるのであれば、Googleはライブドアと同じ事を無料でできてしまうわけで。
 まぁ、Googleが全面的にインフラ事業者になるとは想像しづらいですが、都市部においてはありえないシナリオではないような気も・・・


■図書館市場(破壊度中?)
 図書館を市場と読んでいいのかは良く分かりませんが。
 Google Printのようなもので、著作権の切れた蔵書等が手軽に閲覧できるようになれば、公立図書館のようなものの存在意義は薄れてくるかもしれません。
 とはいえ、Google Printは著作権がらみの訴訟で苦労しているようですが。


■アンチウィルスソフト市場(破壊度大?)
 アンチウィルス市場は、利用者がインターネット上でお金を払っている数少ない有料サービス市場です。Gmailで添付ファイルのウィルススキャンが実装されましたが、GoogleがGoogleデスクトップのインストールベースを本気で増やしたくなったら、アンチウィルスソフトをGoogleデスクトップに無料でセットでつけて配ってしまうというのはありのような気が・・・妄想ですかね。


■その他有料ソフトウェア市場(破壊度中?)
 既に、画像管理ソフトPicasaや地図ソフトのKeyholeにおいては、Googleが買収後有料ソフトを一部無料で配付したという実績がありますが、今後Googleがそれ以外のどのソフトに同様のアプローチを取るのかは未知数です。
 Picasaの例や、今後のビデオ検索なんかを考えると、音楽や動画管理系のソフトとかはありそうな感じもしますが・・・どうでしょうか。
 Microsoft Officeなんかが良くターゲットとして言われますが、広告との相性なんかを考えると優先度としては微妙な感じもします。まぁ、Microsoftの収益源叩きを目的にやる可能性はありそうな気も。
 個人的にはGoogle Purchaseにオプションで、Microsoft Moneyのような資産管理サービスを無料で付ける方がありそうな気がしますが。



 そもそもは、もう一つ3としてGoogleがエンタープライズ市場に与える影響についての考察をしたくて始めた気もするんですが、疲れたので一旦ここで止めてみます。

 というか、Googleの「世界中の情報をとりまとめ、どこでもだれでも利用できるようにする」というビジョンを考えると、とりあえずはGoogleの人たちにとってはエンタープライズ向け市場よりもインターネット自体の方がよっぽどエキサイティングなんじゃなかろうかと思ったり。
 どうなんでしょうね・・・


 だらだらと書いてみましたが、結局のところ、Googleはこれまで細分化されていたインターネット関連事業を、全てインターネットメディア事業とでも言うべきシンプルなビジネス構造にしていく気がします。

 広告費を払ってでもモノを売りたい人と、買う可能性がある人。
 この二者のマッチングをしてあげて、初めて金銭的な価値があるわけで。
 収入はそのマッチングから発生する広告費を中心とし、マッチングを発生させるための検索サービスや、媒体、関連サービスを全て無料で提供するというGoogleのビジネスモデルは、改めて考えてみると、非常にシンプルで合理的な話かもしれません。
(とはいえ、せっかく積み上げた市場を破壊される側にとっては、たまったもんじゃありませんが)


 以上、だらだらと書いてみましたが、ちょっとメンテしてみたいと思ってますので、是非「ここが違うだろ」とか「これが抜けてる」というのがあればご指摘頂けると幸いです。

2005年12月 6日

従業員が多い会社と、無料利用者が多い会社とどちらが偉いか

夕刊フジBLOG 日本の“小さなグーグル”、「はてな」近藤淳也社長を読んで。

 ちょっと前に夕刊フジBLOGにはてなの近藤社長のインタビュー記事が掲載されていました。
 そこで気になったのがこのフレーズ。

「たしかに収益は倍々で上がっていますが、それに乗じてむやみに会社を大きくすると、社員を食べさせるための仕事をしなければなりません。それでは焼き畑農業と同じです」


 実は、個人的にも最近この辺りの価値観が気になってます。

 一般的に、「良い会社」と言った場合、どういう会社を想像するでしょうか?

 普通は大抵、「大きい会社」をイメージするはずです。
 売上高が大きいのはもちろん、社員が多い会社、長い歴史のある会社、東証一部上場企業なんてのも一つのステータスでしょうか。

 
 でも、これだけ世の中の変化が激しいと、実は売上高や社員数のような規模が「大きい」のは必ずしもプラスに働きません。
 社員が多いというのは、当然翌年も、そのまた翌年も、その社員を養うだけの売上を上げなければいけないということであり、業界が急激に変化して収益源が小さくなってしまった場合、規模が重荷になってしまうこともあります。

 そういう意味では、近藤さんが言うように、むやみに会社を大きくしないというのは重要な選択肢でしょう。
 一般的な社会の評価が、売上高や企業規模にある中、この信念をつらぬくというのは、実はかなり難しいことのように思います。

 
 そんな中、個人的に気になるのは、はてなが約20万人の会員を抱えているという数字の意味。

 もちろん、この20万人のほとんどは想像するに無料会員なわけですから、普通に見ればその価値を数字に還元するのは難しいところがあります。
 ただ、無料だからこそ、有料サービスの場合に存在する「他社に無料で同じサービスを提供されてしまう」というリスクは少ないわけで、実は足腰が強いコミュニティを築いているということもできる気がします。
 

 考えてみれば、Googleはもちろん、最近話題のmixiやSkypeも利用者からは、ほとんど直接お金を取っていません。
 しかし、どのサービスも大量の無料利用者を抱えているという点が共通で、Skypeなんかは売上高が6000万ドル程度なのにも関わらず、26億ドルという値段がついたりしました。

 そういう意味では、ネット企業の「良い会社」というのは、利用者の人数で見るのが正しいのでしょうか?
 でも、それも何となく違和感がなくもない気がします。
 

 まぁ、企業にランキングをつけること自体にそもそも意味が無いので、結局、サービスを利用するにしても、仕事を見つけるにしても、会社を経営するにしても、自分が良い会社と思う会社を自分で考えて選択するしかないっていうことだとは思うのですが・・・ 

2005年12月 5日

トラックバックスパムがトラックバック機能を殺しそう

ITmediaニュース:ココログへの不満、社長がココログで謝罪を読んで。

 ココログで、レスポンスや機能を巡って、いろいろあったようですね。

 ココログと言えば、Niftyフォーラム経験者が多く、濃いブロガーが多いことで知られていますが、先日の@nifty会員以外でも無料で利用が可能な新サービス「ココログフリー」のサービス開始とレスポンスの低下が重なってしまったようで、社長の古河さんがブログに謝罪記事を載せるなど、スラッシュドットでもちょっとした話題になっているようです。

 
 まぁ、本筋の話はあまり詳しい話を知らないので、関連の記事を読んでいただくとして。

 個人的に気になるのは「トラックバック」という機能の行く末です。


 今回のココログのレスポンス低下も、大きな原因の一つが「大量のスパムトラックバックによるもの」と古河さんのブログでも指摘されていますが、実は最近私のブログにもトラックバックスパムが増えてきていたりします。
 その主なものは、出会い系やアダルト系で、短時間に10個ぐらい送られてくる悪質なもの。


 トラックバックは、良くブログに特徴的な機能として取り上げられます。
 もちろん、この機能がブログ普及に非常に重要な役割を果たしたことは間違いありません。

 これまでのウェブサイトは、リンクを貼っても張ったサイトの人に気づいてもらうにはメールを送るぐらいしかありませんでしたし、相手のサイトに自分のサイトにリンクを作ってもらうなど、とんでもなく大変なことでした。
 
 それがトラックバックを使えば、相手に自動的に告知がされますし、相手のサイトに自分のサイトへのリンクが自動的に作成されます。
 実に便利な機能でした。

 
 ただ、ここに来てこうトラックバックスパムが増えてくると、その手軽さのデメリットが強調されてきてしまいそうです。

 なにしろ、本来のトラックバックの目的である相手にリンクを貼ったことを通知し、相手のサイトからも自分のリンクを作成するという行為であれば、何も手動でトラックバックを打たせる必要はありません。

 例えば、佐藤さんがmasahikosatoh.comでやっているみたいに、テクノラティを使って自分のブログ記事にリンクしているブログの一覧を表示すればトラックバックの作業は不要。

 この手法は、メディア・パブで以前紹介されていましたが、washington postでも使われているみたいです。(最近のCNETとテクノラティのランキング記事連携なんかを見ていると、CNETのトラックバック機能も、そのうち置き換えられるんじゃないかと思ってみたり。)

 
 個人でこれをどうやるのかは、まだちょっと敷居が高い感じがしますが、そろそろ、トラックバックに変わる新しい仕組みが出てきて欲しいなぁと思う今日この頃です。

 まぁ、当然テクノラティのような新しい手法も、これはこれでスパム対策が必要になってくるんでしょうけど・・・
(要はここ数日のトラックバックスパム対策にうんざりしているだけなんですが。)

2005年12月 2日

スカイプビデオ開始で、「テレビ電話」も流行るか?

ビデオチャット対応のSkype 2.0ベータ版が登場、TypePad上で通話可能に - CNET Japanを読んで。

 いよいよ、スカイプからビデオチャット機能のベータ版がリリースされましたね。
 実に昨年末ぐらいからベータの噂をちらほら聞いていたスカイプビデオですが、ついに満足いく水準になったようです。

 期せずして、昨日のスカイプインに続き、連日でスカイプの話題を取り上げることになりました。


 ビデオ機能の詳細については、冒頭の記事以外にもスカイプ技術本の池嶋さんや、Going My WayのKengoさんが早速レビューしていますからそちらをご覧頂くとして。

 個人的に興味があるのは、はたしてこのスカイプのビデオ機能がいわゆる「テレビ電話」ブレイクのきっかけになるかどうかという点です。 


 テレビ電話というのは、これまでブロードバンドの注目アプリと言われ続けて、なかなかブレイクしなかった通信業界の鬼っ子です。

 以前、All Aboutにも書いたことがありますが、NTTがISDN対応の一般向けテレビ電話機「フェニックス」を売り出したのがもう10年も前の話。

 その後、NTTドコモがFOMAのテレビ電話機能をアピールするなど、NTTグループ中心に数々の取り組みがあった上、MicrosoftもMSNメッセンジャー利用者向けにビデオカメラを無料で配るなどビデオチャットに力を入れていた時期があります。
 

 でも、結果は皆さんご存知の通り。
 いまだにテレビ電話というのは、一般利用者にとってはハリウッドの映画の世界の話という感じですよね。 


 ちなみに、個人的には、4~5年前にNTTドコモの榎木さんの講演を聞いたとき、こんな話をされていたのが、未だに印象に残っています。

「私はテレビ電話は流行らないと思います。
 理由は簡単です。
 だって、女性が化粧をしていない時にテレビ電話に出ますか?
 出ないでしょ?

 人類の半分が使わないサービスなんて、流行るわけ無いですよ」


 そう言われると、確かになぁ、と思ってしまったりもします。

 でも、それほどマスのレベルでなければ、単身赴任の夫が家族とコミュニケーションをするとか、遠距離恋愛している人とか、それなりにニーズはありそうな気もします。
(欧米ではビジネスにおけるビデオ会議は徐々に増えてきているようですし)


 当然、スカイプもその辺りは意識しているはずで、だからこそ品質の向上にこれだけ時間をかけたのでしょうし、その分動画の品質はこれまでのテレビ電話のコマ送り的なイメージを超えて、かなり満足の行くレベルになっているようです。

 ただ、インターネット電話の音質であれば、特別な機材を買わなくてもPCだけで比較的手軽に試せるのに対し、テレビ電話は何しろカメラが無いと試せませんから、口コミの広がり具合にも違いがあります。
 でも、ビデオはやっぱり見栄えが良いですから、インパクトはありそうですし・・・

 どうも考えがまとまりません。


 はたして、スカイプは2年前に「音質が悪いインターネット電話」のイメージを変えたのと同様のインパクトを、「誰も使わないテレビ電話」においても引き起こすことができるのでしょうか?
 

2005年12月 1日

いよいよ日本でもスカイプインが始まるらしい

Going My Way: 日本におけるフュージョンのSkype転送サービスとSkypeInは同時にリリース予定を読んで。

 スカイプに電話番号を付与し、一般電話からの着信を可能にする「スカイプイン」ですが、いよいよ日本でもサービスの目処が立ってきたようですね。


 スカイプインの仕組みを提供することになるフュージョン・コミュニケーションズとスカイプの提携が発表されたのは、もう半年近くも前の出来事になります。

 その当時は、「どうやらスカイプは日本ではまだ電話として認められないらしい」なんてタイトルの記事を書いたように、フュージョンからスカイプへの転送電話サービスという印象が強かったのですが。
 最終的には、この仕組みをフュージョンがスカイプに提供することにより、利用者が直接スカイプと契約するスカイプインが実現できる見通しが立った模様です。


 で、実は、そもそもこのニュース、11月7日にフュージョンから発表されているんですよね。
 すっかり旅行中の空白期間で目立たない記事だったので見落としてました。(KDDIとパワードコムの合併のあおりを受けて、フュージョンは売却されるというもっぱらの噂だったので、しばらく決まらないかなーなんて思ってたんですが、これも当面は東電が保有する形で決着していたのですね。これまた見落としていました(汗))

 IT Proの記事によるとフュージョンの転送サービス自体は12月19日から試験提供が開始されると、はっきり明記されてます。

 そういえば、以前、フュージョンの担当者インタビューで「年内にはサービスを始めたい」というコメントが出ていましたから、予定通り間に合ったというところでしょうか。

 12月の段階で、利用者に直接スカイプインが提供されるのかどうかは良く分かりませんが、少なくとも一歩前進となりそうですね。
 

 こうなると気になるのは、スカイプインが日本の通信業界に与える影響。

 記事の扱いを見ている限り、今のところは注目度はかなり低いようですが、何しろ、スカイプインが日本で予定通り開始されると、私たちはスカイプに050番号を振ることができ、一般電話から電話を受けることができるようになります。

 今でもスカイプアウトを使えば、スカイプから一般の電話に電話をかけることができますから、これでスカイプインも可能になれば、かける方も受ける方もスカイプで済むという状況ができてしまうわけです。
 電話機が無くてもPCで電話の代わりができるという実に不思議な状態になります。


 もちろん、大企業や一般家庭の電話が今すぐスカイプに置き換わるとは思えませんが、電話をあまり使わないIT系のベンチャー企業や、個人事業をされている方にとっては魅力的な選択肢になりえます。

 おまけに、スカイプがこの手のサービスを日本で提供可能になるのであれば、当然後からMicrosoftやYahoo、Googleが類似のサービスを始めてくる可能性がありますから、日本の通信業界にとってはパンドラの箱に近い第一歩になりそうです。

 
 はたして、既存の通信事業者はどういう思いでスカイプインのサービス開始を見守っているのでしょうか。

 個人的には、スカイプを止めるにしても取り込むにしても、売りに出ていたフュージョン・コミュニケーションズをとりあえず買ってしまえば、少なくとも時間は稼げたのでは?とか姑息なことを思ってしまったりするんですが・・・

2005年11月30日

日本のYahoo天下は、Googleも当分崩せない?

ヤフー、検索表示変更で利用者動向が変化--ネットレイティングス - CNET Japanを読んで。

 様々な物議をかもした10月のYahooのロボット検索への移行でしたが、ネットレイティングスのデータで見ると、Yahooは賭けに勝利したようですね。

 
 詳細のデータは、ネットレイティングスのリリース(pdf)に出ていますが、Googleのページビューの伸びが3%だったのに対し、Yahooは9%の増加と違いは明らか。
 利用者数自体の伸びは双方それほど変わらないようですが、単純に考えれば検索におけるページビューの増加は、広告のクリック機会が増えることを意味しますから、これは明らかにポジティブな話でしょう。

 おまけに、関連検索ワード機能によって複数語検索が増えるなど思惑通りに新機能も効果を挙げているようですから、ここまでのところは、Yahooのロボット検索への変更は成功だったと言えるのではないでしょうか。

 
 グローバルにおいては、Googleの影に隠れて地味な印象のYahooですが。
 こうなると、日本ではGoogleがYahooに追いつける要素の方が少なくなってきている気がしてしまうのは私だけでしょうか


 今でこそ、Google Adsenseのようなコンテンツマッチ広告は日本ではGoogleの独壇場ですが、Overtureの管理画面にはずいぶん前からコンテンツマッチ広告出稿のためのメニュータブが表示されていますから、なんとなくこの分野の競争が開始されるのも時間の問題のような気がしますし。
(米国では始まっているようですから、技術的というよりはビジネス的な問題で止まっているのだろうと想像されますが)

 検索広告の分野においても、米国ではGoogleが提携しているAmazonの検索広告を、日本ではOvertureが取ったなんていう事態も発生しているようですから、この辺りにYahooの日本での強さを感じてしまいます。


 まぁ、もちろん、Googleも黙ってはいないと思いますから、今後、日本市場においてGoogleがYahooにどう戦いを仕掛けていくのかが一番気になるところです。

2005年11月29日

ソニーのブログは炎上するだけまだマシかも?

[B面]犬にかぶらせろ! - 炎上したソニーのブログの件を読んで。

 So-net blogに開設された『ウォークマン体験日記』が、炎上してオープン3日で閉鎖と言う出来事があったそうです。

 なんでも、先日発売されたウォークマンAシリーズのプロモをかねた仕掛けだったようですが、プロが素人の振りをしていたのがあっさり見破られたとか。

 
 ウォークマンAシリーズと言えば、iPod nanoの発表にソニーがぶつけた期待の新製品だったはずですが。

 iPod nanoは発表と同時に発売されて、携帯オーディオ市場で販売シェア約6割到達の原動力になったのに対し、ようやく11月19日に発売されたウォークマンAシリーズは付属ソフトのCONNECT Playerも合わせて、評判もいまひとつの模様
 
 ソニーBMGのrootkit CD問題などもあって、炎上しやすい背景もありましたから、ただでも炎上しやすい仕込みプロモとくれば、まぁ当然の結果と言うべきでしょうか。


 丁度、土曜日に「ひとつのブログで会社が変わる」というビジネスブログの本を頂いたのもあって、この手の話に興味津々なのもあるのですが。
 広告主協会から「ブログ記事は企業にとって有用」なんてレポートも出ているみたいですから、今後もこの手の仕掛けも増えてくるでしょうし、同様に失敗談も増えてくるんでしょうね。


 まぁこの手のマーケティングは過渡期ですから、今回のソニーの失敗も致し方ないとはいうものの。
 個人的に非常に残念なのは、炎上した『ウォークマン体験日記』がいまや完全に閉鎖して、謝罪文だけのページになってしまっていること。

 今回の企画は、冒頭に紹介した記事で速水さんが分析しているように、おおかた「代理店なり編プロなりが、紙の記事広告を作るのと同じのりでブログに手を出したんだろう。」というところでしょうが、炎上した後に完全に夜逃げ状態になっているのは、いただけませんよね。


 もちろん、当事者として逃げたくなる気持ちは分かりますが、逃げたところで、結局こうやってあること無いこと推測されてしまうわけで。
 素直にやり方が悪かったことを正面から謝罪して、今のうちにウォークマンAシリーズのどこが悪くて、今後どうしていくべきなのか、利用者から批判含めて散々情報収集してしまうべきだと思うのは私だけでしょうか?


 個人的には、実は日頃から、ビジネスブログにおいては、ブログが炎上するぐらいの方が、全く話題にならないよりもマシだと思ってます。
(個人情報の流出だとか、家族の嫌がらせにつながるような炎上劇はもちろん別ですが) 

 企業の場合はブログが炎上しようがしまいが、どっちにしろ会社がつぶれない限り、悪い評判からは完全には逃げられないわけで。
 それなら、最後までその場でフィードバックを取った方が、次のチャンスでの成功につながるはずです。
(まぁ、今、建築関係で話題のヒューザーぐらいまで行ってしまうと、もはや手遅れな感じもありますが) 

 
 何と言っても、炎上していると言うのは話題になっていると言うことですから、PR的には実は結構チャンス。
 今回の失敗に懲りて、二度とネットプロモーションにチャレンジしたくなるぐらいなら、とことんまで今回の失敗につきあった方が良いような気がしますが・・・


 まぁ、もちろん、他人事だから気軽にこういえるわけで、当事者としては、どうしようもなかったのかもしれませんけどね。
 難しい話だなーとは思います。

 ということで、最後に、大学の心理学の講義で唯一覚えている先生の言葉を、ソニーの中の皆さんに贈ります。
  
「愛の反対は憎しみではない。
 なぜなら憎しみは愛に変わりうるから。

 愛に変わらない物、それは無視である。」

2005年11月25日

インターネットは、Google運営のオンラインゲームに?

好調、ウェブ広告販売--四半期最高記録を達成 - CNET Japanを読んで。

 相変わらずウェブ広告が好調のようで、ドットコム不況から持ち直して、はや連続12カ月黒字成長を続けているそうですね。
 なんとも景気の良い話です。


 なんでも、検索エンジン関連のものが、売上のほぼ半分を占めるようですから、おそらくはGoogle、Yahooがらみのものが中心になると思われますが、まだまだ、しばらくこの勢いは続きそうですね。

 先日、「Googleはネット世界の創造神なのか破壊神なのか」などというタイトルで、Googleが広告費に依存したビジネスモデルで、新しい産業を生み出してはいないのではないかという記事を書きましたが。
 
 実のところ、Googleはインターネットを本来あるべきビジネスモデルに導いているだけかもしれないと言う気もしています。


 そもそも、インターネット自体はデジタルを中心としたバーチャルな世界です。

 以前、Life is beautifulで「簡単にオリジナルと同じクオリティの複製が作れてしまうデジタルコンテンツの時代に、単なるビットの集まりに対価を払わせるのはどんどん難しくなっている。」という指摘がされていましたが、実に納得。

 もちろんデジタルだからこそ、大量の情報やデータが存在し、手軽に検索・利用することができるわけですが、低コストで入手・活用できる分、利用者が感じる価値にも限界があります。


 そうであれば、デジタルの世界でデジタルなモノに値段をつけてデジタルの利用者に売りつけるよりも、デジタルの世界でアトム(物質)なモノの販売に協力してアトムの世界からお金をもらった方が合理的です。

 なにしろアトムの世界の経済規模に比べれば、インターネットなんてまだまだ小さいわけですから、アトムの世界の広告費だけ回してもらえば十分存在できてしまうわけで。


 そういう風に考えると、Microsoftの主力製品も含めたソフトウェア全体が無料化の波に乗っているのも、何となく分かる気がしてきます。

 今まではソフトウェアも「パッケージ」という箱に入っていることで、何となく消費者はアトムの価値を感じてしまっていたわけですが。
 インターネットにつながってオンラインで提供されるようになると、しょせんデジタルのビットの集まりでしかないことに気がついてしまうわけですね。
 で、実際ネットを通じて低コストで提供できるわけだから、無理に利用者からお金を徴収しなくても、無料で提供して広告費で回せば良いじゃないか、というのは実は非常に合理的です。


 そんな世界で、無理にインターネット上のデジタルなコンテンツやサービスに価値付けして、利用者に無理矢理お金を払わせようと言うのは、オンラインゲームの仮想アイテムに現金の価値付けをしているようなものなのかもしれません。
(まぁ、オンラインゲームのアイテムでも、レアなものには実際値段がついちゃうんですが)

 そう考えてみると、アクセス解析や写真管理など、これまで有料で提供されていたサービスをGoogleが無料で提供してしまうと言うのは、何も産業を破壊しているのではなく、合理的に当然のビジネスモデルにGoogleが導いているだけなのかもしれないと言う気がしてきてしまいます。


 そういえばオンラインゲームにも、利用者からはお金を取らずにプロダクトプレースメントで広告を入れてビジネスにしているようなのがあると聞いたことがあります。

 なんだか、最近インターネットが、Googleなどの大手企業が運営するオンラインゲームになりつつあるような錯覚を覚えるのは私だけでしょうか。

 
 自社が広告収入で運営するオンラインゲームであれば、効果測定なり、顧客に役立つオプションサービスを、顧客に無料で提供するのも当然ですし、自社の世界のトラフィックの流れを把握するなんてことも当然ですし・・・
前の10件 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 次の10件
   

PROFILE

Lijit Search



アーカイブ

このブログのフィードを取得



FPN MEMBER

RSS feed meter for http://blog.tokuriki.com/

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
   
 
■過去に編集した動画
Loading...


■過去に執筆した本

デジタル・ワークスタイル
デジタル・ワークスタイル―小さなことから革命を起こす仕事術


アルファブロガー
アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから


図解P2Pビジネス
図解P2Pビジネス


www.flickr.com
tokuriki's photos More of tokuriki's photos
Notes移行に
アリエル・エンタープライズ

プロジェクト管理に
logo_proa.gif

スケジュール管理に
mulsche.gif

携帯電話で予定管理
airmobile.gif