2005年11月24日

携帯電話の番号ポータビリティ制度導入の勝者は誰か

携帯電話の番号ポータビリティ、2006年11月より開始へ--総務省が意見募集 - CNET Japanを読んで。

 総務省が、携帯電話の番号ポータビリティ制度に関するパブリックコメントの募集を始めたようですね。

 いよいよ番号ポータビリティ制度の導入を来年2006年11月1日に控え、最近、携帯電話事業者の値下げ競争や、新規参入事業者の展開が激しくなってきている感じがあります。


 特に既存の携帯電話事業者で必死感が漂うのがボーダフォン。
 数々の割引サービスを実施して、何とかお得感を演じようという感じですね。特に、パンドラの箱と言われていた通話定額を先頭きって実施したのは、なかなか意義深い出来事でしたし(ウィルコムが既に実施していましたが)、先週には来年10月から自社の通信網を他事業者に貸し出すMVNOサービスを開始すると発表するなど、なりふり構わず多様な打ち手を打ってきている感じです。

 まぁ、ドコモがお財布ケータイやiアプリ、auが着うたフルなど端末と連動したサービスの魅力向上で、ある程度の既存顧客の囲い込みの目処をつけているのに対し、ボーダフォンの顧客は相当の草刈場になってしまうのではないかという人もいましたから、当然の展開と言えば当然というところでしょうか。


 また、新規参入事業者側も、BBモバイル、イー・アクセス、アイピーモバイルの3社にいよいよ11月9日に認可が下りたこともあり、イー・モバイルが300億円以上の資金調達を行うなど動きが激しくなってきている感じです。

 
 さて、問題はこれで実際に番号ポータビリティが開始された時に、どれだけの利用者が現在使っている事業者を変更するか、ということでしょう。要はシェアがどれだけ変わるかということです。

 個人的にはどうしても固定電話のマイラインで発生した顧客獲得合戦が思い出されてしまいます。
 あの時も利用する事業者を選択するマイラインの開始で、固定通信事業者のシェアは大変動するのではと言われていましたが、ふたを開けてみるとそれほどでもありませんでした。

 もちろん、携帯電話の番号ポータビリティは、これまで非常に難しかった携帯電話事業者変更を容易にするもので、マイラインほど影響が無いということはありえないのですが、それでも短期的には意外にシェアが変わらないかもしれないなーと思ってしまうのは私だけでしょうか。

 
 個人的な注目としては、単純な電話のシェア争いではなく、ソフトバンクBBがADSLで実現したような、競争の軸をずらした形での新サービスのシェア争いが始まるのかどうかという点があります。 
 そういう意味でも新規参入事業者が、どのようなビジネスモデルを打ち出してくるのかは非常に注目してます。
 ただ、新規参入事業者が番号ポータビリティ開始で、いきなり存在感を増すかというと、どうかなーというのが個人的な印象です。

 はたして、番号ポータビリティ開始によって、どの事業者が勝者になるのでしょうか?
 

 まぁ、実は事業者以外を含めて言うと。
 番号ポータビリティ開始による本当の勝者は、ほぼ間違いなく、サービス競争激化によって日々の支払う料金が減るであろう我々利用者と、関連広告の増加が見込まれる広告代理店とか広告媒体だろうということは、おおかた予想がつくんですけどね・・・

2005年11月22日

33歳高橋尚子の復活劇に、感動する33歳最初の日曜日

FujiSankei Business i. 総合/Qちゃん、故障乗り越え復活V 「伝えの走り」に経営者を見た(2005/11/21)を読んで。

 いや、感動しましたね。高橋尚子。

 正直、マラソンにはあまり興味も無く、特に普段高橋尚子を応援しているわけでもない私ですが、最後の10kmぐらいは思わずテレビに釘付けになってしまいました。


 さらに驚いたのが優勝直後のインタビューの言葉。
「人の温かさや力を貸してもらったという意味で、すごくうれしさを感じられた二年間でした。一度は陸上を止めようと思った時も、夢を持つことで一日一日を充実して過ごせました。陸上に関係なく、今、暗闇の中にいる人や悩んでいる人も、どうか夢を持って一日を過ごしてください。一日だけの目標でも三年後の目標でも、何でも目標を持つことで、一日が充実すると思います。小学生や中学生はもちろん、三十代そして、中高年の皆さんにも、二十四時間という時間は平等に与えられたチャンスの時間です。二度と来ない、この一日の時間を精一杯充実した時間にしてください」
正直、優勝して嬉しくて仕方が無い選手のインタビューというよりも、考え抜いたファンへの激励のメッセージと言う方が適切な文章ですね。
 暗闇を経験した高橋尚子だからこそ言える言葉でしょう。

 これが、高橋尚子、1972年5月生まれの33歳。
 丁度先週、33歳になったばかりの自分と同い年の人の発言だっていうのですから、感動するやら自分が情けないやら、複雑なものがあります。

 
 いや、素直に、こういうすごい人と同じ年に生まれることができた自分は幸運だったと思うべきなのかもしれません。


 冒頭で引用したフジサンケイの記事では、「団塊ジュニア世代」の女性の悩みにスポットが当たっていますが、この我々の「団塊ジュニア世代」というのは結構世代比較論的には不遇の世代です。

 何しろ第二次ベビーブーム生まれで子供の数が多いために、中高では熾烈な受験戦争を強いられた上、やっと大学に入ってみたらいつのまにやらバブルが過ぎ去り、就職氷河期で厳しい就職活動をやむなくされ。
 さらにはせっかく入った会社も終身雇用が崩れて将来が保証されないし、将来退職しても年金は満額もらえないだろうなんて話になっているし、国の多額の借金のつけを払わされるのでは、なんて話もあるし。
 さらには、花の女子大生ブームのときは高校生。で、自分たちが大学に入ってみたら時代はいつのまにかコギャルブームで高校生が注目されてと、世の中の注目さえも浴びていません。
 おまけに、生まれたばかりの頃にはオイルショックでトイレットペーパーさえ足りなかったのでは?なんて話もあったりします。(これは関係無いか)

 さらには最近のネット界では、すでに30代を通り越してU30=アンダー30と呼ばれる20代が注目されるようになってしまい、サッカー代表の狭間の世代のような扱いです。
(U30=アッパー30かもしれないじゃないかーと意味の無いことをつぶやいてみたり)

 そういえば、大前研一の何かの本では、この世代はジャンプ世代で、根性で何もかも解決できると思っているから論理的な思考ができないとか散々に書かれていた記憶もあります。
 
 こうやって改めて並べて書いてみると、何だか実に寂しい世代に見えますね。


 でも、今回の高橋尚子の復活劇で思ったんですが、考えてみたら70年代前半生まれも、なかなかどうして人材の宝庫です。

 スポーツ界ではマラソンの高橋尚子以外にも、野球界を代表するイチローに松井、相撲界では花田兄弟あたりが71~74年生まれ。芸能界でも10年以上頂点に君臨しているSMAPのうち4人は72~74年生まれだそうですし、何かと話題のライブドア堀江社長も72年生まれです。

 ブログ界でも確か、切込隊長こと山本一郎氏を筆頭に、R30さん、ネタフル小暮さん、ガ島通信の藤代さんあたりの濃いーーーメンツが1972~73年生まれのはずで、Passion for the Futureの橋本さんや、百式の田口さんなんかも70年代前半のはず。
 
 こちらはこうやって改めて並べて書いてみると、なかなか壮観です。
 

 まぁ、結局、どの世代にもスター選手や、有名人は当然存在するはずですから、別にだからどうしたという話ではないですし、この年で世代論にしがみついていても仕方が無いという話なんですが。


 自分も72年生まれとして、世代の不遇さを嘆いている暇があったら、もっと頑張らなきゃいかんなーと思った33歳最初の日曜日の午後でした。
(と言いながらこれを書いている段階で、既に火曜日の朝なんですが)

2005年11月21日

Googleはネット世界の創造神なのか破壊神なのか

CNET Japan Blog - 渡辺聡・情報化社会の航海図:Googleとの競争をどう生き残れば良いのかを読んで。

 先週のGoogle Analyticsの発表が、各所で話題を呼んでいますね。
 まぁデータ収集が遅かったり、金を払っていた顧客にトラブル発生なんていう事態もありつつも、「これがまともに動いたらほかの事業者はキツイね」というのが一般的な評価のようです。 


 まぁ、Googleがアクセス解析企業のUrchinを買収していたことや、これまでPicasaやKeyholeを買収したときにも同様に無料サービス展開をしたことや、今後直面するであろうMicrosoftやYahooとの広告主や広告媒体の争奪戦を考えると囲い込みやデータ収集を強化しなければならないだろうということなどを考えると、当然いつかやってくるだろうと予想されていたことではあったんですが、流石に本当に実施されるとインパクトは大きいですね。


 個人的には、いまだに旅行明けの話題遅れ状態を挽回できていないのですが、GoogleとMicrosoftの比較論や競合についての議論を横目で眺めながらも「Googleはインターネットに何をもたらしたのだろう」という疑問が頭から離れません。

 Google Analyticsの登場によってアクセス解析サービス市場が受ける影響については、渡辺さんの記事で詳細に分析されていますから、そちらを見てもらえればと思いますが、個人的にもやはり大きな影響は避けられないと思っています。
 もちろん、真に高機能な有料サービスは生き残れると思いますし、Google Analyticsの登場によってアクセス解析の利用者の裾野が広がり市場も広がるかもしれないという話もありますが、現在のGoogle Analyticsの機能を見ていると全体的にサービスが無料に向かうのは不可避のように思えます。

 そう考えると、アクセス解析サービス提供企業からすれば、Googleはようやく広がり始めていた市場をあっさりと破壊しに来た破壊神に見えるはずです。


 もちろん、これはMicrosoftもかつて自分のライバル企業に散々仕掛けてきたことですし、今に始まったことでは無いのですが。
 そういうビジネス寄りの視点でGoogleを見ると、はたしてGoogleが産業として何を新たに生み出したのかといわれると良く分からなくなります。

 
 Googleが収益として得ているお金は、いわゆる「広告費」です。
 検索のキーワード広告や、Adsenseのようなコンテンツマッチなど、従来のマス広告とは全く違う次元での広告ビジネスにより、これまであまり広告を使わなかったロングテールなニーズをカバーしたことは確かに大変意味があったとは思いますが、あえて強引にまとめてしまえば結局他のメディアの広告費や営業マンのコストをシフトしているだけ。
 利用者はGoogleのサービスに1円も支払っていないわけですから、Googleが何か新たな市場や産業を生み出したのかと言われると、悩ましい感じがします。

 そういう意味では、MicrosoftはなんだかんだいってWindowsを中心としてPC産業を次のステージに導く形で、OSやソフトウェア、その周辺のハードウェアなど多くの事業者を潤わせましたから、産業の創造に関してはかなり貢献しているはずです。
(もちろん、その結果、利用者にとっては利益を独り占めする「悪の帝国」としてのイメージが定着してしまったのかもしれませんが)
 
 それに対して最近のGoogleは、アクセス解析サービスや、写真管理ソフトなどの小さい市場だけでなく、Google Office(噂ですが)や、WiFi無料サービスなど、広告収入を収益源とすることで周辺の事業をすべて無料で提供する形で、結果的にそれらの市場を破壊し続けていくように見えます。
 

 逆に突き詰めて、所詮インターネットは新しいメディアやチャネルでしかないのだと考えてしまえば、実はネット上の多くのサービスは虚業かもしれないとも考えることができますから、そういう意味ではGoogleはそれらのサービスを正しい姿にしているだけなのかもしれませんが。
 なんにしても、この文脈ではGoogleは市場破壊しかしていないように見えてきてしまいます。

 はたしてGoogleは、インターネットに創造をもたらしているのでしょうか、破壊をもたらしているのでしょうか。 


 もちろん、Googleが生み出したものは確実にあります。

 これまでインターネットを使ってもほとんど収入を得ることのできなかった個人は、Adsenseによってある程度確実に収入を得ることができる手段を手にしました。
 Googleが生み出したロングテールの中では、検索広告やSEOを適切に活用して収益を上げる個人事業主や中小企業が次々に生まれてきています。

 そうやって考えると、Googleがやっていることは、創造や破壊というよりも、どちらかというと富の再配分に近いのかもしれないなーという気もしてきます。

 悪徳代官や越後屋から小判を盗んで、庶民に配分するねずみ小僧のような・・・
 だからGoogleは人気があるのかも・・・違うかな・・・

2005年11月16日

最新ニュースを知ってるのって本当に幸せ?

CNN.co.jp : フランス暴動で初の死者 自治体に外出禁止令の権限付与 - ワールドを読んで。

 実は、このフランス暴動騒ぎの真っ只中、休暇を取ってパリ旅行に行っていました。
 現地でもCNNとかで確かにフランスで暴動が起こっているのは見ていたのですが、実は、観光地を含め自分たちが歩いたパリは平和な感じ。

 特に危ない思いも、燃えた車の残骸も見ることはありませんでしたし、町の人たちもそれほど日常と違う生活を送っている感じはありませんでした。


 それが帰ってくると、びっくりです。
 旅行に行ったことを知っていた人からは次々に心配そうに聞かれるし、パリに行ったと話すと皆戦地から帰ってきたような反応をされます。

 確かにパトカーは多いなぁぐらいの印象はあったのですが、テレビのニュースで見るほど戦争状態になっていたわけではありませんでした。

 でも、こうやって当時のニュース記事や映像を振り返って見ると、確かにフランス全体が暴動で燃えているように見えます。

 ニュースというのは警告の意味もありますから、確かに多少強調して表現している部分はあるのかもしれませんが、そのおかげで当人たちの平和な旅行ムードをよそに、日本にいた家族はかなり心配していたみたいですから、改めてニュースの難しさを感じた出来事でした。

  
 ちなみに、自分は昔から比較的ニュースを一生懸命追いかけているタイプの人間ですが、世の中にはほとんどニュースを見ないという人も多いはずです。(特に海外旅行の最中なんてテレビもろくに見ないという人も多いでしょう。フランス語わかんないし。)
 そういう人は、旅行中も暴動のことなど全く知らずに幸せに旅行を続けていたはずで、ニュースを見ていた方が幸せなのか、見ていない方が幸せなのか、なんだか良く分からなくなってきました。


 丁度、先日、ITmediaオルタナティブブログのシックスアパート齋藤さんにブログとネタのつくりかたをインタビューしてもらう機会があったんですが、そのインタビューの過程で気づいたのが、毎日GoogleやMicrosoftのニュースに接しすぎることで、自分の将来を過度に心配しすぎている自分の姿。

 最近、ブログやRSSリーダーのおかげで、ITやネット関連のニュースの摂取量が圧倒的に増えているわけですが、今回の旅行の出来事なんかを改めて重ねて考えると、これらのニュースをどこまで必死にウォッチするのが適切なのか、なんだか良く分からなくなってきた今日この頃です。

2005年11月14日

無事帰ってきております。

 フランスで戒厳令まで飛び出すほどの暴動があったのに、こんな時期にパリ旅行なんぞ行った徳力は、巻き込まれて帰って来れなくなってしまっているのではないかと、多くの方にご心配頂いたようで、すいません。
 おかげさまで、無事、ちゃんと帰ってまいりました。

 スパムメール含めて4000通のメール、RSSリーダーの未読の3000件のブログに、さすがに何から手をつけて良いのか手を頭を抱えている今日この頃ですが、ぼちぼちブログも復活しようかと思っております。
(徳力にメールを出したが返事がないという方は、スパムと一緒に消してしまっている可能性があります、是非催促してください(汗))


 ちなみに今更ながらに最近はまっているFlickrに旅行の写真をアップしていますので、見てやろうかと言う奇特な方はこちらをどうぞ。

 →2005.11 Paris,Mont St-Michel,London 

2005年11月 2日

政治家にとってブログは敵か味方か

 この二日間、運良く民主党と自民党の懇談会に両方参加することができましたので、レポートをしたいと思います。

 政治ネタをめったに書かない私が、こんな機会を得ることになった最初のきっかけは、自民党懇談会の招待のメール。

(スパムメールしか届かない会社の代表メールアドレス宛に届いたので、実は最初はてっきり新手のスパムメールかと真剣に思っていたのですが)自民党の懇談会だけに参加して感想をレポートするのも、微妙だなーと思っていたら、泉さんが民主党懇談会を企画、参加者を募集していたのでこりゃ丁度良いと応募して、運良く当選、両方参加することができました。

 当日の概要については、民主党の懇談会についてはR30さんが速記録をアップしてますし、自民党の懇談会も中川政調会長の一問一答をアップしてみましたから、そちらをご覧頂くとして。
 両方に参加できた個人的な視点での感想を書いてみたいと思います。


 念のため、最初に私の政治に対するスタンスを明確にしておくと。
 特に支援政党はなく、これといった政治信念があるわけではありません。
 ただ、一党による長期政権には問題意識が強いので、まぁそういう意味では民主党支持者。でも、別に今の小泉さんの改革というキーワードが本気なのであれば、小泉さんでも良いやという、典型的な「選挙の前だけ政治を語る一般市民」というところでしょうか。

 そんな私が、今回民主党と自民党の懇談会に続けて参加した理由は「はたして政治家は、ネットと言うものをどう捉えているのか」を知りたいという一点です。


 ちなみに、懇談会に参加する前の私の個人的なスタンスは、現在のネットは政治や選挙にほとんど影響を与えていない。というものです。
 もちろん長期的にこれが変わっていく可能性は十分あると信じていますが、少なくとも前回の選挙においては何と言っても大きく影響したのはテレビのはずです。
 選挙コマーシャル、メディアでの報道割合等、すべての面で小泉総理を中心とした自民党の認知度・露出度は民主党を上回っていましたし、小泉総理の発言の仕方はテレビ向きというのは良く言われる話です。

 そんな中、選挙前にブログ・メルマガ作者を集めて、インターネット利用者に向けてアピールを実施したのも自民党でした。
 この辺りの背景については、R30さんがgooに寄稿した原稿に詳しいわけですが、民主党がこの分野で確実に出遅れたのは明らかです。

 もちろん、前回の選挙においては出遅れたからと言ってそれが選挙の敗因ではないわけですから、政治家の方からすればだからどうしたという話なわけですが、気になるのは「今後どうするのか?」という点でした。

 
 単純にブログ懇談会という意味で会自体を比較した印象を結論から言うと、総合点は五分五分です。

 民主党の出席者はなんといっても前原代表ですから、これ以上望めないわけですし、自民党も新政調会長になったばかりの中川さんとこれまた大物。
 形式については、民主党の懇談会は人数が10名と少人数だったのもあり、比較的双方向の議論のやり取りができたのに対し、自民党側は40名を超えていたようで一般的な一問一答形式に終始しました。ただ、民主党の懇談会は泉さんから提案されたもので、民主党側が準備不足の感は否めませんでしたし、自民党も2回目にしてはまだ手探りという印象でそれほどはっきりとした趣旨は見えませんでした。


 ただ、両党の現時点でのネットに対する取り組みの差は想像以上にはっきりしているようです。

 民主党の懇談会で私がした質問は、「自民党にテレビの主導権を握られているのだから、民主党としてはもっとネットを上手く活用するべきでは無いのですか?」というもの。
(本当は「国民投票法案を中心に議論する」というテーマがあったにも関わらず、急に質問で指名されたのもあり、思わず自分のしたかった質問で会の話題を変えてしまったのですが(汗))

 それに対する民主党の皆さんや参加者の皆さんの反応は、R30さんの議事録に詳しいわけですが、個人的に非常に印象に残っているのは、「民主党はリソースがたりない」と回答されていた話と、前原代表が参加者に「ネットを使うと読者の反応に対する反応をしなければならないから大変ではないか?」と逆質問されていたこと。

 やはりメディア経由での報道になれている政治家からすると、「ネット」という何だか良く分からない世界の反応にイチイチ対応しなければいけないというのは、大変そうなイメージを持っているのかもしれないなぁと改めて感じた瞬間でした。
 個人的には、メディアを通じた情報発信のほうが自分でコントロールできないから大変だと思いますし、ネットを通じた情報発信の方が少なくとも自分の主張を限りなく再現しやすいと思うわけですが。

 
 そこで。
 それを受けて自民党懇談会では、「今回これだけ広報本部を中心としたチームの活躍の勝利だと言われており、(民主党も世耕さんを褒めていたが)勝因はなんだったと思うか」という質問を世耕さんにしてみました。
(ちなみに、事前質問を聞かれていたので、それを聞かなくちゃいけないのかと思っていたのですが、意外に当日自由に聞いて良い空気だったのもあり・・・)

 それで帰ってきたのは意外な言葉。

 「会社の広報担当からしたら、やって当たり前のことをやっただけです」

 もちろん、謙遜もあると思いますが、発言の中で、テレビや新聞の報道を端から端まで読んで対策を検討したり、有権者からの電話やメールの窓口を設けて、できるだけ直接意見を収集し、それを党内に反映しようとしている話(候補者の髪型に対するクレームを、その候補者に伝えたりした話とか)を強調されていたのが印象的でした。
 小泉劇場で大勝できたというイメージは、マスメディアが勝手に作っているもので、実際はそんな簡単な話ではないということのようです。

 
 そんな話を聞きながら、民主党の人が言っていた「リソース不足」というのはどこにあるんだろうというのを、ぼんやり考えていました。
 たしかに電話のクレーム窓口やメール窓口の人間を雇ったり、メディアをウォッチする選任の人が足りないというのは、あるのかもしれません。(実際、世耕さん曰く、民主党は自動応答メッセージを使っているが、自民党は人でやっていると言う話でした)

 
 ただ、話はそう簡単でもなさそうです。
 例えば、あの中川政調会長自信が「毎日自分で原稿を書いてネットで情報発信している」そうで(知りませんでした(汗))、ブログを含めてすらすらとネットの重要性についてアピールしていましたのに対し、前原代表はそれほどネットに詳しそうではありませんでした。

 ガ島通信の藤代さんが問題提起していた弁当問題についても、民主党の出席者はあまり経緯を把握している様子は有りませんでしたが、自民党は世耕議員が流れをウォッチしていたようで、当日自民党側から皆さんどうされますか?と確認を取られていました。
 

 個人的には、自民党の方が既存マスメディアで必ず報道されるのだから、ネットの重要性が低いはずで、ブログ懇談会もポーズだろうと鷹をくくっていたのですが、実は既存マスメディアの報道に依存する問題点とそれに補足するものとしてのネットの意義を一番分かっているのが自民党だったのかと思い知らされたような気がします。
 

 ただ、自民党が比較的参加者からのQ&Aに終始していたのに対し、民主党の懇談会では前原代表が積極的に参加者に質問していたのが印象的でしたから、これもこれから変わるかもしれませんが。 

 なんにしろ、日本で政治におけるネットの重要性がこれから上がってくるのかもしれないと肌で感じた二日間でした。


追伸
 R30さんは民主党で出された親子丼に割り勘と分かる最後まで手をつけず、ガ島通信の藤代さんは自民党で出されたサンドイッチを断って最後まで空腹を我慢していたことを明記しておきます。
(ちなみに、私は両方ちゃんといただき、自腹で払いました。)



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社長の成功日記
ニュースで学ぶ与信管理と債権回収
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(以上、Grip Blogより)

自民党メルマガ・ブログ懇談会 中川政調会長一問一答

 本日、自民党の「第2回メルマガ/ブログ作者との懇談会」なるものに参加してきたのですが。

 中川新政調会長の登場時間帯は、質問希望者が多くて、質問できなさそうな雰囲気だったので、民主党懇談会のR30さんを真似して速記に専念してみました。

 しかし、素人速記でやっぱりタイピングが追いつかなかった上に、意味が変わってしまっている部分が多々あると思いますが、雰囲気が伝わればと思いそのままアップします。


質問:長く自民党を応援してきた。
 今回の総選挙で大勝したが、女系天皇など2600年の歴史をないがしろにするような形で偏った方向に行くのではないか

中川さん:
 一問一答ではなく、皆さんの意見を聞いてからコメントしたい

(その後、一人の方から先ほどの発言は国粋主義的ではないかという趣旨の発言があり、ちょっと紛糾。それを受けて)

中川さん:
 日本が日本として守るべきものを守っていくのは政治だけではないと思う。
 皆が守るべきものは守っていくべきだが、皆が守れないものは、時代とそぐわないものが合ったり、何か必然性があると思う。
 必ずしも政治が守るのが正しいとは思わない。

 ある程度のリーダーシップのある民主主義が必要なことは私も理解します。
 しかし、その合意があるかどうかは多数の意見がある形でのリーダーシップでなければいけないと思う。
 女系天皇についても世論調査等を見ると、象徴天皇制を守るべきが大半、女系でもいいではないかというのが多数意見、というのが現実。
 欧米でも女王もあるし、いろいろあるし、皇室典範について次の国会で決議すると言うことを小泉総理も言っている。

 もちろん様々な問題がある。
 例えば女王は天皇の直系かもしれないが、その女王に摂政と言うのはできるのか。など、明治時代でもあきらめたぐらい、いろんな議論がある。
 真剣な議論は必要だが、少数意見が通ると言うのも困るわけで、真剣に議論したうえの多数の結論が重要だと考える


Q:老人介護の場合には介護をされる側の親が先になくなるが、障害者の場合には介護をする側が先になくなってしまう
 さきごろできた障害者自立支援法案には、障害者がお金を払って働かせてもらうというようなことがおきてしまう可能性があるなどの問題点があると思うが、考え方を教えて欲しい

中川さん:
 私もその分野は専門家ではありませんが、現在お施設費等を通じて障害者の支援を行っている。働いて所得を得られるような施設を作ったり、小規模作業所等公費を使っており、ある程度の手は打っている。
 税金を考えると給付だけを考えると、いろいろやりたいことは出てくるが、必ず財源を考えないといけない。
 老人介護も障害の一つだと思うし、みんなが受け入れるような仕組みにするために、全部一本にした方が良いのではないかとも考えている
 現実に使っていただいて問題が出てくれば真剣に対応するので、まずは見て欲しい。

根本さん:
 障害者自立支援法案は、ばらばらになっていたものを一本化した。
 今まで負担を取っていなかったのを取ったのが論点になったが、負担能力をきちんとみて上限も設定しているし、これから具体的な点を議論して、負担能力が無い人は減免があるようなかたちで対応できると思っているし、問題があれば対応していきたい。


Q:今回岡山は5つのうち2つが民主党、1つが造反組がとった。
 市長の出馬と世襲が影響したと思っているが、世襲についてどう思っているのか
 また、公募についてはどのようにしていくのか、選別基準はどうしたのか。

中川さん:
 国会対策委員長だったので詳しくは無いが、一つ分かってほしいのは今回の選挙はあたかも小泉マジックのように言われているが、前回の参議院選挙の猛烈な反省の元に、阿部幹事長が副幹事長に降格した後、世耕さんや根本さんなどの中堅の議員を集めて、シンクタンク、広報戦略などのノウハウを蓄積してやってきたから成功した。
 だから1000人を超える候補者を公募で集めることができたし、選挙で勝つことができたと考えている。
 参議院選挙では比例区は民主党の方がはるかに多かったが、今回は自民党が逆転したのは、こういう反省から来る積み重ねがあり、決して劇場だとかそういうことだけではないと考えている。
 世襲というのも、職業の自由があるから禁止はできないが、公募の仕組みを通じて面接や議論を行い透明性の高い候補者選択プロセスは、これからも続けていきたいし、それは大きなコンセンサスになろうとしている。

世耕さん:
 自民党は空白区ができたら公募でやると言う形にしており、中央に委員会を作ってお手盛りにならないようにしている。
 今回は突然の選挙だったので行き届かなかった部分もあるが、26名の公募のうち22名が通ることができた。

根本さん
 公募者はまず論文を書いてもらい、その後面接で選ぶ。
 皆と議論して客観的に選ぶと校正に選べたと言う実感がある。


Q:e-Japanからu-Japanという話があったが、確かにインフラの普及率という意味では高い成果があったと思うが、u-Japanについてはどんな内容になるのか興味深く見ているが、まだインフラの話が多いように思う。
 次のフェーズでは教育の問題が重要だと思っている。例えば子供に対するメディアの教育や教育現場に対するITインフラの支援体制などが足りない。

中川さん:
 まったくおっしゃるとおりで、そこが課題だと思っている。
 分かっている方に恐縮だが、ハード面では世界で最も良いパフォーマンスをする国になった。これは皆さんのおかげで、利用が増えたこともあり、これだけのIT国家になれたと思います。
 他方、クーポン券を配ろうと言う議論まであったが、講習会と言う形になって不十分だったと思う。
 全国の学校にインターネットが入るようにしようと目標を立て、ある程度実現できたと思っている。ただ、たしかにIT教育まで実現できていないというのはあり、それが課題だと思っている。
 例えば光ファイバもダークファイバがたくさんあり、ユビキタスエデュケーションをどうやるかというのも今度の5カ年計画の最大の課題であると考えている。
 (世耕さんに「何か良いアイデアが出てきてますか?」と聞いて世耕さん恐縮)


Q:今日は東証がヒートアップしたので虫の居所が悪い人も多いと思いますが(笑)
 聞いていると今日は田舎の懇話会と同じ。もっと、実りあるものにするべきだと思う
 これだけ人がいれば全員違う質問があるはずで、これでは、くっちゃべって終わりの会になってしまう
 中川先生も誠意を持って聞かれていると思いますが、これではわれわれを集めた意味が無い。例えば自民党の中に掲示板を作って、われわれの意見が汲み上げられるような仕組みにしてもらわないと、これで終わりでは困ってしまう。
 これでは雑談に終わってしまって、自民党のこれから数年後直面していかなければならない問題を乗り切るための力にならないのではないか。
 私は正直言ってがっかりしました。
 消費税や靖国などテーマを持たせてやらないと時間の無駄だと思います。
 自民党に情報が流れるシステム作りをするのであれば、例えばここに集まっているような良心的な人の意見を出せる掲示板を作るなどしなければダメではないか

世耕さん:
 まだわれわれも2回目ですので、手探りと言うのを理解していただきたい。
 これが記者会見なのか要望を募る場なのかを考えていかなければいけないと思っている。
 来て頂いた方のクローズドな場を作ると言うことも一つだと思うし、徐々に歩きながら考えて生きたいと思っている。


Q:猪口大臣が少子化対策をやるようだが遅すぎた感がある。
 例えば、学童保育が一人2万円で3人で6万円。これはパートで消える。教育以外の面で助けてください。
 子供を生むのに会社を辞めざるを得ないので、国家公務員の試験を受けている。今の日本は女性に対して厳しいと思う

中川さん:
 保育所のコストと女性の職業人としての生きる辛さと言う話はいろんなところで聞いている。
 今回少子化担当を官房長官や厚生労働大臣の兼任から、猪口さんに集中しました。
 猪口さんは経験もあるし、女性や母親の立場も分かりますし、どんどんやらせていただきますと言っていたので期待していただきたい。

 負担の話は心を痛めているところがありますが、こういうところをどういう風に支援していくかと言うのは民主党も案を出しているがいろんな案があり、一概に決められない。 控除を上げても所得が無い人には意味が無いし、どれが良いのか選択性にした方が良いのか、一概に黒か白かではなく、一番ニーズのある人に利く形でやれば良いとおもっている。
 施設に補助を出すよりも個人にクーポンを出すような形に思い切って変えたほうが良いのではないかとも真剣に考えなければならない時代になっている。
 そのように党内に呼びかけていきたいと思っている。

 (ここで中川さん退出、立ち上がりながら締めの言葉)

中川さん:
 先ほど言っていたように、これでは全国から集まった会がないというのは良く分かる。もっとネット上で活発にやりたいと思っているが、そこをこちらでどれだけ体制をできるかと言う問題もあり、是非知恵を借りたいと思っています。


 この後、世耕さんを中心にさらに深いQ&Aが行われたわけですが、パソコンもボイスレコーダーもバッテリーが切れてしまったので、そちらは別の方のレポートをどうぞ。

2005年10月31日

ブログとオンラインゲームと私

「ゲーム熱」はなぜ突然冷めるのかを読んで。

 先週、「よくブログ(なんか)書いているヒマがありますね」なんて記事を書いて一部で物議をかもしてしまいましたが、自分の中では「自分に何故ブログを書く時間があるのか」は精神論以前に答えがあります。

 それがゲームです。

 
 なにしろ、一時期の自分は、オンラインゲームにはまって廃人になりかけていたほど(?)。

 昔から土日は激しくゲームをやっている生活だったのですが、オンラインゲームのはまりぐあいはまた格別。
 そもそもは、英語の勉強と自分を偽って、海外のオンラインゲームを始めたのですが、それが大きな過ち。

 何しろ欧米のゲーマーは、こっちが夜が更けてからピークに入ってくるので、寝るから抜けようとすると引き止められ、なかなか抜けられなくなったりする羽目に。
 夜10時ぐらいに仕事から帰ってきて、そのまま午前3時ぐらいまでオンラインゲームをやり、また朝起きて仕事に行く。
 もちろん、土日は起きている間中、ゲーム漬け。(しかもほとんど昼夜逆転)

 そんな生活を繰り返していたことがあります。


 ちょっと前に、Naoyaさんが「ネットゲーオタに戻りたいときもある」なんて記事で「「このまま続けたらまずい」という直感が働いたから」やめたという話を書いてましたが、この辺のオンラインゲームの「ログインしなさいよと強制力」がはたらく話は実感としてよく分かります。
(自分の場合は、Naoyaさんと違い社会人になっても、しばらくはまってしまっていたわけですが(汗))

 最近、「今からネトゲを始めようとしている人を止めるサイト」なんてものも見つけてしまったのですが、同じような感覚に陥る人は少なくないんですね。


 で、要は先週書いた記事の背景にある「自分が今ブログを書くのにかけている時間」は、実はこのゲームに投資していた時間をスライドしているだけだったりします。

 ぶっちゃけて、そう文字に書いてみると、ブログとオンラインゲームって結構似てたりするんじゃないかと改めて思えてきたり。

 毎日記事を書くことは、延々繰り返していたレベル上げ。
 ブログ上でのコメントやトラックバックを通じたやり取りは、ゲーム内でのチャット。
 アクセス数は経験値みたいなもんで、広告やアフィリエイトはゴールド稼ぎみたいなもん。

 まぁ、こじつけですが。


 でも、ブログを書いている間、オンラインゲームをやっているような楽しいテンションで、自分の思考回路の訓練ができたり、日本中の人々と議論ができたり、新しい人的ネットワークを広げることができたりできているわけですから、こんな良いことは無いなぁと思ってしまうのは私だけでしょうか?


 ということで、正直なまとめを書きますと。
 私がブログを書く時間があるのは、ブログを書くこと自体がゲームみたいな自分の趣味になっているからです。ということで。
 (こんなこと書いてると、またブログは遊び扱いになってしまいますかね・・・)

2005年10月27日

よくブログ(なんか)書いているヒマがありますね

職場でのネット利用規制、ブログなども監視対象にを読んで。

 米国の金融機関で、ブログの文字が含まれる全てのウェブサイトへの接続を禁止しているところが増えてきているそうです。

 その理由としては、ブログにコメントを書き込むときに、機密データを漏らしてしまう可能性や、社員の生産性の低下を懸念する声があるようです。


 自分のようなネット業界で生きている人間からすると、今自分からブログを取り上げられてしまうと、自分の脳の一部を外されるような状態に陥るかもと思ってしまったり。

 少なくとも、新規ビジネスを考える上でも、社外の人とコミュニケーションを取る上でも、相当困る状況になるのではないかと思ったりしますが、やはり一般的な「ブログ」という単語から受けるイメージは、もっと違うもののようです。


 実際、日経BPには「ブログで会社をクビにされないための注意点は?」なんて記事もありましたが、その中でのブログの定義の書き出しがこんな感じ。

2005年は、電車男に始まり、「実録鬼嫁日記」、最近は、「生協の白石さん」、「がんばれ、生協の白石さん!」と日常生活にブログが浸透し始めている。
 
 電車男はブログじゃないだろー、という突っ込みどころに加えて、一般のブログの代表が、鬼嫁日記と、生協の白石さん2連打。(さらになぜかリンクがコメント欄へのリンク)
 いわゆるビジネス系ブロガーからすると、がっくり来るメンツですが、一般の人のブログの認識なんて実際こんな感じかもしれません。

 そういう意味では、「企業にとってブログは有害なものである」、とレッテルを貼られるケースと言うのは、日本の企業でも結構これから増えてくるのではなかろうか、というのを、相当個人的には懸念していたりします。


 そういえば、最近、久しぶりに会った友人や知り合いに「よくあれだけブログ書いてる時間があるよね」と言われることがあります。
 もちろん、敬意をこめて言われることもあるのですが、何となく「よくあれだけブログ(なんか)書いている時間(ヒマ)があるよねぇ(忙しくないの?)」と聞こえてしまう時もあります。

 自分としては、ブログを書くのは、必ず自宅で行うようにしていますし、別に会社の目を盗んでやっているわけでも何でもないので、後ろめたいところなど無いわけですが、やっぱり一般的には、ビジネス系のブログを書くという行為も、暇人の時間つぶしと取られてしまうのが普通かもしれないなーと思ってしまいます。


 個人的には、ブログを書くようになって、自分の思考は整理できるようになったし、間違いは教えてもらえるようになったし、人的ネットワークは広がったし、視野や知識範囲も相当広がって、新しい経験をいろいろさせてもらってるし、いいことづくめなわけですが。

 この辺の感覚は、実際にブログを書き続けていて、そのメリットを体感している人と、書いたことがない人の間で大きな溝があるのを実感しますね。
(SNSを使ったことのある人と無い人の間の溝と、同じような話かもしれませんが)


 はたして、今後「ブログを書いている人」というのは日本の中でどういう位置づけになるのか。
 そもそも、自分がこれだけブログを書いていて、会社からダメ人間扱いされないか。

 心配で夜も眠れない今日この頃です。

 (とか言っていても書くのを辞める気は全く無いわけですが)

Amazonのロングテールの尻尾は思ったより長くないらしい

MS、書籍デジタル化プロジェクトに参加--ヤフー主導の団体でグーグルに対抗 - CNET Japanを読んで。

 先日、Googleが推進していた書籍デジタル化プロジェクトが、米国出版社協会から提訴されたなんてニュースもありましたが、今度は対抗するYahooのグループにMicrosoftが参加するということのようです。


 個人的にはAmazonがあれば書籍の入手については全く困ることが無いので、この手の書籍デジタル化の意義がイマイチ良く分かっていないのですが、最近Amazonとネットのギャップを感じる出来事に遭遇しました。

 それが「ネットは新聞を殺すのか」の湯川さん、「ガ島通信」の藤代さん、「ニュースの現場で考えること」の高田さんが共同で執筆した「ブログ・ジャーナリズム」という書籍。
 この書籍、既存メディア出身者がブログとジャーナリズムについて幅広く議論していると言う意味で、他にはない意義深い書籍だと思います。

 個人的にも、第二部のR30さんや高広さんとの対談に素人ブロガー代表として掲載していただいたのもあり、非常に楽しみにしていたのですが、Amazonで検索しても出てこないなーと思っていたら、何でも出版社が大手ではないためにAmazonでは取り扱ってもらえないのだとか。
 ブログの書籍がネット出版社に取り扱ってもらえないと言うのは非常に厳しい話ですよね。
(現在購入は野良舎のブログで受け付けているようです


 Amazonと言えば、これまでの店舗在庫に依存する書店と比べ、はるかに多様な書籍が販売されていることから、よくロングテールの分かりやすい事例として利用されているわけですが。
 結局、ビジネスモデルとしては、在庫管理という実態が伴ってしまうために、必ずしも全ての書籍を取り扱うわけではないんだな、と改めて感じる出来事でした。
(実際、梅田さんのブログでも、8月にAmazonとGoogleのロングテールの違いについて考察されています。)

 そう考えてみると、Amazonでも出版社レベルで絶版になってしまった書籍は当然入手できませんし、Amazonで表示されないから我々が気づいていないだけで、実はAmazonが取り扱っていない隠れた良書や良い情報源になる書籍と言うのは世の中に存在するのかもしれません。


 そう思うと、GoogleやYahooの書籍デジタル化プロジェクトも、なるほどやる価値はあるかもしれないと思えてきます。

 そういえば、先日、エンジニア向けの技術書の企画が、出版社の企画会議を通らないので、自費出版のような形でオンデマンド販売をするのを検討していると言う話を聞きました。
 そもそも、今販売されている書籍と言うのは「ある程度まとまって売れる可能性がある」と出版社が判断した書籍しかないわけで、企画段階で断念しているニッチなテーマの書籍と言うのは、きっと山ほどあるわけですよね。

 そういうものも書籍デジタル化プロジェクトの過程で、検索経由で日の目をあたるようなことになれば、ニッチなテーマの書籍の市場と言うのが、今のAmazonのロングテールどころではないぐらい細く長ーい形で出現してくるのかもしれないですね。
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