2005年9月12日

組織の中の個人が第三者機関に表彰される時代?

第3回Webクリエーション・アウォード、大賞は「はてな」の近藤氏を読んで。

 先週、Webクリエーション・アワードが発表されましたね。

 Webクリエーション・アワードとは、「インターネットの発展やWebにおけるマーケティングに貢献した人物を発掘・表彰する目的で、2003年より実施されている」賞だそうです。

 去年の第2回の結果を見たときには、この賞の趣旨が良く理解できていなかったのですが、今回ようやく良く分かりました。


 今回ノミネートされた方々は下記の通り。

 赤星琢哉氏(広告会議室)
 浅川智恵子氏(「aDesigner」等アクセシビリティ関連研究)
 太駄健司氏(インターネット広告のひみつ)
 笠原健治氏(mixi)
 近藤淳也氏(はてな)
 芝田淳氏(松下電器「探検キッズ」)
 東ハトコーポレートブランド室メンバー(東ハト「暴君ハバネロ」)
 藤本恵理子氏(nifty「ウィルスの恐怖展」)
 前田邦宏氏(関心空間)
 渡辺英輝氏(P&G「アイラブ困ったさんコンテスト」ほか)

 一般的なネットユーザーの立場からすると、ぱっと見て分かるのは多分mixiの笠原社長とはてなの近藤社長ぐらい、詳しい方で関心空間の前田社長という感じというのが普通ではないでしょうか。
 
 それもそのはず、この賞ってそもそもは会社や経営者を表彰するものではないんですね。 

 あくまで注目しているのはWeb人賞というだけあって「人」。
 応募や公募によるノミネートの中から、Web広告研究会の会員による投票などをもとに受賞者を選考しているそうです。


 そういう意味でも、個人的に注目したいのは「Web人 of the year」をビーコン コミュニケーションズの渡辺英輝氏が受賞したことですね。

 渡辺英輝さんは、ブログを書いている人であれば知る人ぞ知る29manさんなわけですが、本業は外資系広告代理店の社員。

 P&Gアリエールの「アイラブ困ったさんコンテスト」など、ブログやポッドキャスティングを積極的にプロモーションに採用している点が評価されて今回の受賞になったそうですが、組織の中の一個人、特に開発者であればまだしも、企画側の人間にスポットライトがあたるというのは非常に珍しいですよね。


 もちろん、実際今回の受賞は、渡辺さんがご自身のブログで書いているように、「一人のものではく、今まで一緒にがんばってくれたプロジェクトメンバーの皆さん、クライアントの皆さん、そしてこの29manブログを通じて知り合った皆さん全員のもの」なのでしょう。

 ただ、こうやって組織の中で輝いている人に、第三者の機関から表彰が行われるというのは実に画期的です。
 しかも、サービスという観点で見れば圧倒的に注目を浴びているmixiの笠原さんなどを抑えての堂々のWeb人 of the Year受賞。

 「ブログ」という個人を軸にしたツールの普及があったからこそ、という感じでしょうか。
 渡辺さんのブログでまとめられているように、多くの方が渡辺さんの受賞をブログ上で賞賛しているのが印象的です。


 それ以外の受賞者の方も、今回始めて名前を見る人が多くいましたが、CNETで渡辺聡さんも書かれているように、こういう良い仕事をされている方々に光が当たるのは非常に良いことですよね。

 あらためて、皆さん受賞おめでとうございました。
 
 今から、来年の受賞者を想像しながら楽しみにしたいと思います。

2005年9月 8日

「投票に行ったってどうせ何も変わらない」は本当か?

ITmediaニュース:「選挙に行こう」――起業家157人がブログプロジェクトを読んで。

 いよいよ総選挙まであと3日を切りましたね。

 小泉総理の郵政解散に幕を開けて、様々な話題を呼びましたが、果たして解散当時の投票熱が投票日まで維持されるのかどうか、興味津々な今日この頃です。

 そんなこともあって、昨日Yes!プロジェクトのイベントであるYes!ナイトに行ってみました。


 おそらく、メディア以外の一般のイベントで、選挙期間中に自民党と民主党の議員を交えたパネルディスカッションが実現したというのも前代未聞なら、その模様をインターネットで生中継してしまうというのも前代未聞。
 Yes!プロジェクトのブログのコメント欄には厳しい意見も書き込まれているようですが、個人的にはシンプルに新しい活動の第一歩として拍手を送りたいと思います。


 ちなみに、今回の選挙の盛り上がりについては、個人的に危ういものがあると斜めに見ていたのも事実です。
 そもそも、今回の選挙に対する興味の高さは、別にブログやネットの草の根運動が生み出したものではなく、小泉さんの劇場型政治によるもの。

 たしかに初のブログ選挙とメディアで書かれるなど、ネットを通じた世論形成が注目されている面もありますが、まだそれほど実感を得られるほど何か波が起きている感じはしません。
(何しろ公職選挙法で死ぬほど縛られていますから、当然といえば当然なんですが、まぁ、公職選挙法の問題点については、自民党の方も民主党の方も、選挙後に改正すると明言されてましたから、とりあえず置いておくとして。)

 過去も選挙前に盛り上がっていたと思ったら投票率が低かったりというのを何度も経験してますし、今回これだけ盛り上がった選挙で結局投票率が上がらなかったら、もう日本の選挙制度は本当に機能していないと思うことになってしまいそうなのが怖かったり。


 よく言われる話ですけど、民衆による革命によって民主主義を確立したイギリスやフランスに対して、日本って明治維新は武家同士の争いだし、戦後の民主化もアメリカに与えられたもので、ボトムアップで革命って起きてないんですよね。
 私たちも含めて、日本という国は未だに民主主義になれていないという風に諦めてしまうこともできてしまいそうです。


 ただ、パネリストの北川さんを中心とした議論で一つだけ確信したのが、やはり投票に行かなければ何も変わらないということ。

 世代別投票率を見ると、われわれ30代あたりから投票率が5割を切っているのがよく分かります。

2003年(平成15年)衆議院選挙年齢別投票率

全体   59,86%
20-24歳 32,39%
25-29  38,47%
30-34  46,23%
35-39  55,91%
40-44  62,74%
45-49  66,55%
50-54  68,47%
55-59  71,68%
60-64  76,79%
65-69  79,09%
70-74  78,12%
75-79  72,98%
80以上  52,05%

※参照:総務省HP http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/pdf/050817_2_5.pdf

 20代や30代の投票率は50代~70代の半分。
 これって、政治家の皆さんに「20代や30代は無視しておいても問題ないな」と思わせるのに十分な数字です。
 結局、私たちは投票に行かないことによって、政治家に無視される理由を作ってしまっているわけですよね。

 「投票に行ったってどうせ何も変わらないでしょ」と斜めに言うのがカッコイイみたいな変な空気があったりしますが、やっぱりこれは間違っているようです。
 
 
 北川さんが言っていたように、若い世代の投票率が上がれば、政治家や官僚も若い世代の意見を無視することができなくなり、今のような既得権中心の政治じゃなく未来を考える政治ができるかもしれません。


 ちなみに、今週のニューズウィークでも「日本が変わる 「397世代」が馴れ合い政治を打ち砕く」という特集が組まれています。

 397世代とは
 2000年代に30代で+
 1990年代に大学生+
 1970年代前後生まれ

 つまり、現在20代後半~40代前半の人々のことだそうで、「この世代が現在の政治を変えるきっかけを作る可能性がある」と取り上げられています。

 そう、つまり私たちのことです。

 これだけ注目されていて投票に行かなかったら、正直恥ずかしいような気がしてきますよね。

 まぁ、そんなわけで上手くまとまりませんが、とりあえず、何はなくとも11日は選挙に行こうと思います。
 未来に向けた変化のきっかけの選挙になることを期待して・・・


※ちなみにガ島通信さんのところで投票に行ったことを写真で報告しようという「ブログ世論可視化企画」なんてのもある模様

2005年9月 7日

はてなの投げ銭はネット上に利用者間経済を作れるか

[R30]: はてなぶくまの投げ銭を集計してみた。を読んで。

 R30さんが、自らへのはてなブックマークの投げ銭機能を通じた投げ銭の数とポイント数の合計を公開してますね。

 はてなブックマークの投げ銭機能というのは、ブログの読者がブログの書き手に対してバーチャル通過であるはてなポイントを送ることができるという機能で、8月10日に公開されたばかりの新機能。
 まだ始まったばかりというのもあり、R30さんほどの人気ブログでも利用される数は少ないようですが、投げ銭機能は個人的にも非常に注目している機能です。


 何と言っても、投げ銭機能が特徴的なのは、お金の流れで利用者から利用者という流れがネットで実現されるかもしれない点。
 
 これまでのインターネットというのは、一般的にはほとんど利用者はお金を払うことはなく、払ったとしても企業が提供するサービスなどに支払うのが一般的。
 テキストコンテンツ自体にお金を払うという流れはほとんどなく、まして一般利用者が書いたテキストに対して誰かがお金を払うということは有り得ない世界です。
 

 もちろん、GoogleAdsenseやアフィリエイトのような広告が現在その代わりを一部は足してはいるわけですが、やっぱり「記事を読んで面白かったからGoogleの広告を踏んであげる」なんて行為はどこかおかしいわけで。

 そういう意味では、はてなの投げ銭機能のように、記事を読んで、後で役に立つと思うからブックマークをして、その過程で情報に対する謝礼として投げ銭を送る。というのは実に健全な社会だと思えてきます。

 
 ただ、そうは言っても日本では、これまで米国に比べるとDonationのような仕組みが上手く機能していない印象があるのも事実。
 米国ではPayPalのような仕組みを使って、結構寄付が集まると聞いたことがありますが、日本で試した人はあんまり上手くいかなかったとか。
 
 はたして、はてなの投げ銭機能はネット上での利用者間のお金の流れを作るきっかけとなるのか、ごく一部の人だけのための機能になってしまうのか、注目したいと思います。

マイクロソフトはグーグルをつぶすのか、つぶされるのか

「グーグルをつぶす」--S・バルマー、幹部の転職に激怒 - CNET Japanを読んで。

 以前に、マイクロソフトがGoogleに転職した元幹部とGoogleを訴えたという話がありましたが、完全に泥沼になっていますね。

 何でも、Googleに転職を告白したエンジニアの前で、マイクロソフトのスティーブ・バルマーが「あいつを業界から葬ってやる。その程度のことは前にもやったことがある。何度でもやってやる。Googleを抹殺してやる」と非難して椅子を投げたとか投げなかったとか。


 まぁ、椅子の話はどうでもいいとしても、今や業界の2トップであるはずのマイクロソフトとグーグルがお互いに戦争状態というのは興味深いものがあります。

 マイクロソフトの長年の戦争相手といえば、Sun Microsystemsのスコット・マクネリが思い出されます。この戦争は結果から言うと、経営状況が悪化したSunがマイクロソフトと提携するという形で、まぁ実質マイクロソフトの勝利で終結したわけですが。
 どうも今回の戦争は風向きが違います。


 何といっても特徴的なのは、今回はマイクロソフトから多くの人材が流出しているように見えること。
 もちろん、日本に比べればかなり人材も流動的な米国のIT業界ですから、転職自体はたいした話ではないと思いますが、素人の目からすると、どうもキーパーソンの転身が目立つ気がします。

 今回Googleに移った元幹部のKai-Fu Lee氏やシニアエンジニアのMark Lucovsky氏をはじめ、先日はMicrosoftのエバンジェリストチームのリーダーだったはずのLennさんがSkypeに移っていますし、バイスプレジデントをされていた古川さんも退職されましたし、多くの社員がGoogleやSkypeに移っているという噂もよく聞きます。


 もちろんマイクロソフトは超がつく大企業ですから、数人の幹部や社員が移ったところでどうこういう話ではないのですが、こういう話が目立ってくるのはあまり良いことではありませんよね。

 反面、CNETの伊藤穣一氏インタビューを見る限り、GoogleはいまやIT業界中の良い人材を吸収してしまっているそうで「給料も相場の3割~5割程度上回っている」そうですから、何だか雰囲気としては対極にあります。

 ソフトウェア産業は何といっても人材が命ですから、この雰囲気の違いは後から確実に利いてくる気がしてなりません。
 

 はたしてスティーブ・バルマーが言うように(本当に言ったのかは分かりませんが)、マイクロソフトはGoogleを抹殺できるのか。それともいよいよ業界の主導権は完全にGoogleに移ってしまうのか。
 業界の片隅で生きている人間としては、気になって仕方がないところです・・・

2005年9月 4日

眞鍋かをりが芸能人ブログの頂点に君臨する理由

 普段はビジネスまわりの堅い話ばかりブログに書いている私ですが、ひょんなことから「眞鍋かをりさんをブロガーが囲む会」に呼んで頂きました。

 なんとこの企画、芸能人の眞鍋かをりに対して、私たち素人のブロガーが囲んで質問ができ、おまけに写真まで自由に取れてしまうという驚きの企画。

 ココログブックスから発売された「眞鍋かをりのココだけの話」の出版記念握手会の前に開催されたプチイベントだったんですが、ここまでブロガーに自由にやらせてくれた芸能人イベントは間違いなく日本初。
 記念すべき場に参加できて本当に幸せです。


 当日の細かい様子は早速参加者の皆さんのブログにアップされているので、そちらをごらん頂くとして。

 個人的に非常に印象に残ったのは、眞鍋さんのブログに対する姿勢というかプロ意識のようなものの強さ。

 ちなみに、私も光栄にも一番目に質問させてもらうことができましたが。
 質問は「テレビとブログってメディアとしてはかなり違うと思うんですけど、ブログを始めるようになって芸能活動に対する姿勢は何か変わりましたか?」という堅いもの。

 でも、眞鍋さんは嫌な顔一つせずにまじめに答えてくれました。

 正直、質問が一番目だったのもあってなんて答えてくれたのか記憶がほとんど跳んでるんですが、テレビとブログでは話せるボーダーみたいなものが大きく違ってて、テレビではいろいろあって表現できなかったりすることを、ブログでは自分の好きなように表現できるという趣旨のことをニコニコしながら答えてくれたのが印象的でした。

 一般人のわれわれからすると、芸能人はテレビに出て好きなことを話していればいいから羨ましい。みたいなところがあるわけですが、テレビに出ている芸能人からすると、限られた時間や枠の中で、自分を最大限表現しなければいけないわけで、それはまたそれでストレスの溜まることなのかもしれません。

 そんな中、眞鍋さんは「ブログ」という「自分が自由に演出できるメディア」と出会い、そこで自分の表現の多様さを爆発させて、「ブログ界の女王」と呼ばれるまでになったんだなぁと、あらためて思ったりしてしまいました。


 ちなみに、とても驚いたのは眞鍋さんがブログの1記事を書くのにかけている時間。
 なんと1記事にかけている時間が2時間から3時間!

 正直、一つの記事にこれだけ手間をかけているブロガーは、一般人ブロガーでも少ないでしょうし、芸能人ブログになればなおさらでしょう。
 代理人にブログを書かせている芸能人は論外としても、他の芸能人がまったくブログを書いて話題にならないのも、なるほど納得という感じです。

 これまでも、他の人と良く、眞鍋さんの文章って凄いよね、彼女は頭いいよねという話になるのですが、どうやらこれはただ才能があったという話だけでは無かった模様。
 きっと、毎回毎回、すごいいろいろ考えて、神経を使って、観客である読み手を想像しながら文章を組み立てているわけです。
 プロ意識というか、根っからのエンターティナーというか。

 いや、感動しました。 
 眞鍋かをりのブログ女王時代は、当分続きそうですね。


 ということで。
 やっぱり私は、他の人のように面白い感じでレポートをまとめられないので、是非他の参加者の皆さんのレポートをどうぞ。

ネタフル
shuiro note
オシゴト日記
面白いサイトを見つけたよ。
Milano::Monolog
matsu-you's eye!
宮脇日記
29man the raddical dubber
刺激ビリビリ
アルカンタラの暑い夏
悦びの覚悟
Modern Syntax
ガ島通信
ちぶろぐ
ミズタマのチチ
bricklife
a Black Leaf

2005年9月 2日

いよいよMicrosoftがSkypeと全面戦争に

マイクロソフト、インターネット電話のテレオを買収へ - CNET Japanを読んで。

 先週、Googleが音声通話のできるIMのGoogle Talkを発表して話題を読んだばかりですが、今度はMicrosoftが動きましたね。

 今回Microsoftが買収したTeleoは、今年2月にSkypeキラーにとなるか?と話題になったVoIPサービスなのですが、やはり単純なSkypeの後追いは難しかった模様です。


 なんでもIT Proの記事によると、「テレオが保持しているベータサービスのユーザー情報はマーケティングに使うことはない」とのことでテレオのサービス自体は中止。
 Microsoftからするとほとんど意味のあるユーザー数が集まってなかったということで、完全にテレオの技術のみがターゲットの買収ですね。

 CNETの記事でも「今後の展開を考えた際に・・・技術を自分たちで開発すべきか、それとも買収すべきかと、社内でも議論した。結局、サービスを迅速に展開するにはTeleoを獲得するのが近道だという結論に達した」というMSNの社員の言葉が紹介されていますが、最近のSkypeのあまりの展開スピードに、もうこれ以上手をこまねいてはいられないというところでしょうか。

 MSNメッセンジャーには2005年末までに電話網との接続サービスが提供されることになるようですが、今日は9月。つまり買収から3ヶ月で搭載するという宣言ですから、Microsoftの本気度具合が伝わってくるというものです。


 さて、これで俄然注目が集まるのがMicrosoft vs Skypeの戦いの行方。
 現在の勢いで言えばSkype有利な印象はありますが、MicrosoftにはOSバンドルという奥の手があります。
 Skypeもそれを想定してオープンなパートナー戦略を加速していますが、これからはMicrosoftの圧力もありそうです。
 Skypeはヨーロッパの事業者ですから、米国の通信関係の規制も厳しくなりそうな予想もされていますし、(Microsoftの政治力も考えると)これは予断を許さない戦いになりそうです。

 はたしてSkypeはNetscapeやRealcomの後を追うのか、それともこのまま味方を増やして突き進むのか。

 もちろん、GoogleやYahoo!も黙っていないでしょうから、何とも凄い戦いになりそうです。
 個人的には、結局、この戦いに日本の事業者が全くからめていないのが実に残念なところですが・・・


 それにしても、なぜか今週末のSkype Conferenceを前にして、やたらと新展開が多いですね・・・プレゼン資料をまた作り変えないと・・・

2005年9月 1日

今回もソフトバンクが、後からライブドアをまくるのか?

ソフトバンクBB、月額304円の公衆無線LANサービスを読んで。

 ソフトバンクが、試験サービスをしていた公衆無線LANサービスのYahoo!BBモバイルを月額304円で開始するようです。

 公衆無線LANサービスといえば、先日ライブドアが鳴り物入りでD-cubicを月額525円で発表したばかりですから、明らかにこれはライブドアを意識した値付けですね。

 おまけにBroadband Watch編集ブログのほうで甲斐さんが書いているように、「無線LANとPHS対応プランの両方に加入しても514円」と、あきらかにD-cubicよりもお得なサービスに見せようという意思が感じられ、いよいよ公衆無線LANバトルスタートという印象です。


 それにしても、最近はライブドア先行、後からソフトバンクグループというパターンが確立してきた気がするのは気のせいでしょうか?

 球団買収は、ライブドアが近鉄買収でもめている間に、孫さんがダイエーホークスをあっさり買ってしまいましたし。
 ニッポン放送買収問題は、ライブドアがもめている間に、ソフトバンクインベストメントが横からファンド資金を持っていきましたし。(まぁ、これは北尾さんですが)
 細かい話で行くと、ライブドアが先行していたはずのブログサービスも、ブログファンのデータでは、後発のヤフーブログがライブドアブログをアクティブ数で僅差でかわすという状態になっていたり。(まぁ、これはヤフージャパンですが)

   8月30日のアクティブユーザー数

1. 楽天広場 39157 人
2. ヤプログ! 35139 人
3. FC2ブログ 27453 人
4. Yahoo!ブログ 26519 人
5. livedoor Blog 26371 人
6. はてなダイアリー 21074 人
7. エキサイトブログ 19891 人

 公衆無線LANサービスの面展開については、そもそも市場自体が立ち上がるのかという問題がありますし、先行も後発もないかもしれませんが(公衆無線LANサービス自体はソフトバンクの方が先に手がけているわけですし)、昔は異端児の印象が強かったソフトバンクの孫さんもここんとこのライブドアの堀江さんの異端児ぶりに比べると普通の経営者になったということでしょうか?

 まぁ、これで孫さんも選挙に立候補したりするとネタとしては面白かったんですが・・・

2005年8月31日

今度はiPodビデオかiPod携帯電話か、それとも?

iPodの「Xデー」は9月7日--アップル、イベントの招待状を送付 - CNET Japanを読んで。

 9月7日に、なにやらアップルが大規模な発表を行うそうです。

 なんでも明らかなのは9月7日の特別イベントの招待状が報道陣に届いたということだけのようですが、それだけでこういう記事になってしまうのが、アップルのPRの絶妙なところ。

 これで間違いなく、私たちはこれから一週間、あーでもないこーでもないと想像をめぐらし、ブログなどを通じて噂をし続けるわけですね。

 
 CNETの記事によると、「ビデオの再生に対応したiPodの公開計画にも言及した」とか「フラッシュメモリベースのShuffleの大容量バージョンを準備中か」とか「iTunes互換携帯電話が間もなく登場するとの期待が高まっている」とか、想像のネタには事欠きません。

 まぁ、日本人としてはiTunes互換携帯電話が出てくれても、多分国内の携帯電話事業者でしばらく利用できなさそうな気がするので、ここはiPodビデオが出てもらうのが無難なところでしょうか。
 実際、CNETのスペシャルレポートを見る限り、その可能性は高そうな感じです。


 それにしても、先日はMP3プレイヤーのRioが9月末で販売を終了して撤退するという発表するなど、MP3プレイヤーの競争激化を象徴しているような出来事もありましたが、アップルの勢いは全くとまらない感じですね。

 まぁ、とりあえずは一週間楽しみに待つとしますか・・・

2005年8月30日

劇場型選挙はブログ選挙で変わり始めるか?

ネット使えない選挙運動「困らない」--堀江貴文氏に聞く公選法の問題 - CNET Japanを読んで。

 衆議院選出馬で賛否両論を巻き起こしているライブドアの堀江社長ですが、さっそくCNETがインタビュー記事を掲載していますね。

 社長日記やライブドアニュースなど、関連するサービスで選挙関連のネタをすべて停止しているライブドアですが、やはり公職選挙法のグレーさが問題になった模様。
 堀江社長いわく「公職選挙法で明確に否定はされてはないのですが、(インターネットの利用は)グレーゾーンなんですね。つまり、取り締まる側の胸先三寸で、いくらでも法解釈をできてしまうので、少なくとも身柄を拘束することぐらいはできちゃうんですよね。」とのこと。

 まぁ、そういったリスクを考えると、ネットを全く使わないと言う選択肢を取るのもやむをえないという感じでしょうか。 


 実は、昨日ひょんなことからTOKYO FMさんのインタビューを受けました。お題は「選挙とネットでの情報発信」について。
 何でも、私が以前「選挙中に選挙について書いて何が悪い?」というのを書いたのを見つけて頂いたようで、こんなところにもブログの広がりを感じてしまったのですが。

 政治について素人の私が、回答するのも恥ずかしい話なんですが、あらためて思ったのが現在の公職選挙法と現実のニーズのギャップ。

 
 堀江さんのような人が選挙に立候補したら、本人の政治信念や目標を知りたくなるのが当然だと思いますが、どうも現在の公職選挙法の上では、それをネット配信すると問題になるリスクが想像以上に高いようです。
 CNETの記事によると静的なウェブサイトぐらいは作ろうという発言をしていたようですが、結局最終的には開設が見送られた模様。

 こうなると、有権者は地元で堀江さんの演説の機会に恵まれない限り、堀江さんがいったい何を考えて選挙に出てきたのかは分からないわけで、あとはテレビを通じた堀江像をもとに判断するしかなさそうです。


 最近の選挙の傾向に対して「劇場型選挙」と揶揄する傾向が強いですが、ある意味テレビがPRの主役になっている現在であれば、当然の傾向にも思えます。
 テレビは枠も決まってますし、ニュースで取り上げられるのはせいぜい一言二言。その枠で分かりやすい発言をせざるを得ないのは当然で、まぁそれを上手く使っている小泉さんが人気があるのは当然。

 ただ、インターネットは、このテレビを補足する情報を発信する上においては重要な役割を担えるはずです。
 何しろネットには紙面の制限も、放送の枠もありませんから、必要な情報を必要なだけ掲載できます。
 もちろん、選挙の公示前にウェブサイトを準備して置けばいいのかもしれませんが、選挙期間中の2週間にまったく情報が変化しないと言うのも変な話な感じがします。


 ちなみに、選挙とブログという視点では、R30さんがgooブログで内容の濃い連載を掲載されています。

 正直なところ、政党の広報戦略なんて考えたことも無かったので、読むにつれて次々に目からウロコです。
 なるほど、こうやって見ると、政治も結局マーケティングな訳で、「良い商品が必ずしも売れる商品とは限らない」というのは、どちらの政党も耳が痛いところでしょう。

 マーケティングと考えると、テレビを使ったマスマーケティングに対し、ネットが一つの手段として注目されているのが現在の流れ。
 政治に関しても、テレビに依存した劇場型選挙に、インターネットを上手く活用したブログ選挙で対抗、なんて話も今後増えていくんでしょうか?

 まぁ、まずは公職選挙法を是非改正してもらいたいものですが・・・
 

2005年8月25日

Google talkはMicrosoftとSkypeを超えるか?

グーグル、音声機能付きIM「Google talk」を公開 - CNET Japanを読んで。

 グーグルのVoIP参入については、かなり以前からGoogleツールバーを使うんじゃないかとか、ダークファイバ購入の話とかいろんな憶測を呼んでいましたが、最終的には独自IMである「Google Talk」をリリースするという意外に普通な形になりましたね。

 Google Talk自体も、テキストチャットとボイスチャットの機能があるだけで、かなりシンプルです。
 Gmailとの連携具合などは、さすがGoogleという部分もありますが、まぁIMとしては必要最低限の機能で取り合えず出したと言う印象で、MSNメッセンジャー7.5の発表が翌日だったことを考えると、何となく無理矢理Microsoftの発表にタイミングを合わせてぶつけてきた印象の方が強かったりもします。


 それにしても先日の「Google Desktop 2」のサイドバーといい、いまやグーグルが利用者のデスクトップを掌中に収めるためのツールは、ある程度揃ったといって良い感じですね。

 なんといても、デスクトップサーチは基本的に常時起動させるアプリですから、それとサイドバーのような常時表示アプリケーション、更にGoogle Talkのようなコミュニケーションソフト、Gmailのようなウェブのサービスとの相性は抜群。
 クライアント側ソフトを開発している会社の人間としては、このクライアント部分の細かい使い勝手が、Googleに対する最後の砦のつもりでいましたが、これは勝負にならなさそうな感じもあります。
 
 
 ちなみに、やはりここで気になるのは今後Google Talkは先行しているMicrosoftのMSNメッセンジャーやSkypeに追いつき、追い越せるのかどうかということ。
 たしかにメッセンジャー的ソフトと言う意味では、Skypeが後発にも関わらずたった2年で5千万人もの登録者を集めた実績がありますが、これはやはりそれまでのソフトとは格段に音質が違うし、設定が簡単だったなど複数の条件が揃っていたため。

 一応Google Talkも、Skypeと同じGlobal IP Soundを利用しているようですから音質はかなり良いようですが、今となってはどのボイスチャットもGlobal IP Soundを使ってますから、それだけでは差別化になりそうにはありません。
 いくらGoogleでも今から、このシンプルなIMだけで両社に追いつけるとは思えませんし、Google自身も難しいのは感じているはずです。
 はたして今後Gmailの時のようなサプライズがあるのかどうか、非常に気になるところです。
 

 まぁ、個人的には、来週末のSkype Conferenceで「SkypeはGoogleに買収されるのがベストでは?」と発言しようかと思ってただけに、ネタをなくしてしまったという方が問題なんですが・・・
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