完全に話題のピークを逃してしまいましたが。
先日mixiがリリースしたmixi年賀状を見て、個人的に感じたのは「おお、ついにやってくれたか」ということ。
別にmixi年賀状を私が待っていたとか、あのサービス自体が成功するかかどうかという話ではないのですが。
実はmixi年賀状のアイデアを、私は4年前の2004年12月26日に聞いているのです。
そう、もう今は年一回12月だけに帰ってくる伝説のイベントとなっている、無敵会議の最終回だった「超忘年会議」
このときにあるチームが出したアイデアが最終的に優勝したのですが、そのアイデアこそが、SNSを使って住所が分からなくとも郵便物を配達できるという「ソーシャル便」というアイデア。
橋本さんのブログの「無敵会議最終回 超忘年会議 報告第2弾」という記事に当時の議事録が残っていますが、そこにもはっきりと
「Mixi+郵政公社= ソーシャル便。」
と、組み合わせまで書かれています。
個人的にも、そのアイデアには非常に刺激されたので、今でも良く覚えていたため、「おお、本当に実現したんだ!」と再び感動した次第です。
で、実はこのブログ記事は「mixi年賀状に見る、アイデアが実現するまでの時間」というタイトルで書こうと思っていたのですが。
どうもCNETの日本郵便の人のインタビュー記事とかを見ると、今回のmixi年賀状は日本郵便の方からmixiに声をかけたみたいで、残念ながら二つには全くつながりがないみたいですね。
超忘年会議では2004年の「究極のWebサイト」として、mixiが選ばれて、その結果、mixiをベースにしたアイデアをみんなで考えようという企画だったので。
mixiの人たちも覚えている人はいると思いますし、笠原さんが知らないはずは無いと思うのですが、各ニュースサイトの記事を見る限り、その辺は全く言及されていなくて、忘れ去られているのかもしれませんね。
せめて「過去にユーザーの皆さんに頂いたアイデアを参考にした」とかなんとかいってもらえると、さすがmixiとなった気もするのですが。
と、まぁその辺の愚痴はおいといて。
今回改めて振返って感じたのが、2004年の無敵会議の濃さ。
ネット系のイベントに参加しはじめた自分にとっても、本当にいろんな刺激をもらったイベントでしたし、現在のAMNで実施しているイベントも、無敵会議にインスパイアされている部分が本当に多々あります。
特に、みんなでアイデアを考えて議論することの楽しさというのは、無敵会議に参加するたびに痛感しましたし、そのアイデアが基本的に全て公開される前提のスタイルで、そのおかげで今回のように企業が本当に実現してくれる可能性がある、というのは、(仮に企業側が覚えていなかったとしても)利用者と企業の関係の新しい一つの形なのではないかなーと感じたことを良く覚えています。
そもそも、無敵会議で参加者として出会った人たちも、今もいろいろとオンオフともに交流させていただいている人が多数いますから。
そう言う意味では、現在自分がAMNにいることや、やろうとしていること自体にも、大きな影響を与えてくれたイベントだったんだなーと改めて思います。
考えてみたら、無敵会議の主催者だった田口さんは、今やアカデメディアや100shiki PR Boardを通じて、日本のブログマーケティングの第一人者になってますし。
共同主催の橋本さんは、ネットエイジグループのチーフエバンジェリストになってますし。
このとき究極のWebサイトに選ばれたmixiは、当時会員数20万人だったのが1500万人を突破する日本を代表するウェブサービスに育って、社名もイーマーキュリーからミクシィに変わってますし。
このときに、最後の締めをした水野さんは、著書の「夢をかなえるゾウ」が140万部を突破する超有名人になってますし。
なんだか、2004年の無敵会議がいかに濃いイベントだったのかというのを改めて懐かしく思ってしまいました。
まだ、ついこないだの出来事のような気もするのですけどね。
とか、昔を懐かしく振返ってしまうのは、自分が年を取ったせいでしょうか。
で、今年の「忘年会議2008」は12月13日に開催されるようなので、皆さんまたそこでお会いできるのを楽しみにしております。
(って、抽選に当選しないと参加できないわけですが・・・)