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「ステルスマーケティング」や「やらせ」行為は、やらせが判明した場合のリスクが実は非常に大きい事が理解されないと変わらないのではないだろうか
- 2012年1月25日 12:33
- ネットコミュニケーションの視点
年明けの食べログのやらせ騒動から、すっかりステマややらせが話題ですね。
口コミ情報サイトへのやらせ書き込み事業者の存在については、WOMマーケティング協議会のガイドラインセミナーで一昨年の10月に取り上げられていたぐらいで、業界では古い話題だと思っていたので、なんだかえらく盛り上がっているなぁと横目でウォッチしている程度だったのですが。
先週のWOMJのクチコミガイドライン説明会でも、もっぱらその話題が中心でしたし、ここ1週間ぐらい、立て続けにメディアの方々の取材依頼が入ってきており、一部発言だけ使って頂くケースも増えそうなので、私の基本的なスタンスを簡単にブログでも公開しておこうと思います。
個人的にもやらせや、ステルスマーケティングの問題については、2006年頃からブロガーとして興味をもってウォッチしてきた人間で、私はWOMマーケティング協議会立ち上げの発起人の一人でもあり、現在の議論についてはこの6年間繰り返してきましたから、簡単に総括できる問題でないのは良く理解しているつもりですし、私の仕事自体がネットやソーシャルメディアを活用した企業のマーケティング支援ですので、根本的にポジショントークである事はご容赦下さい。
※なお、私が過去に書いた、やらせやステルスマーケティング関連のブログ記事はこちらをどうぞ
・ヤラセプロモーションって炎上覚悟でやるほど魅力的なのだろうか
・製品がダメなら、ステルスマーケティングなんてやるだけ無駄では?
・ペイパーポストかどうかが問題ではなく、読者にどう受け止められるかが問題だと思う
今回のやらせ騒動やステマを巡る議論の難しいのは、そもそものやらせ投稿推進事業者への批判とは別に、口コミ情報サイト全体への問題提起や、ネット上の口コミやPR、広告手法全体の信用問題など、さまざまなアングルでの議論が同時多発的に発生している点でしょう。
食べログ騒動と前後して、2ちゃんねるまとめサイトのステマ騒動があったり、それに関連して過去のやらせ行為探しが過熱し、大企業の食べログやらせ投稿の事実が分かったり、Yahoo知恵袋のやらせ投稿や、アメブロの芸能人ブログのやらせ記事疑惑など、複数のやらせ事例が出てきている事も混乱に拍車をかけている印象です。
本来、基本的な、やらせやステマの話題において出てくるステークホルダーには、企業とメディアとユーザーという三者です。
■企業:やらせやステマ行為によりメリットを期待される存在
↓
■メディア:やらせやステマ行為が実施される場
↓
■ユーザー:やらせやステマ行為によってだまされかねない存在
インターネットやソーシャルメディア以前は、メディアの選択肢がテレビや新聞、雑誌など限られていたため、やらせ行為が実施されたとしても、企業とメディアが結託しているケースが中心で、それによってだまされる利用者という構図が非常にシンプルだったので、極端な話、あるある大辞典みたいなやらせが発覚すれば、番組が責任を取って終了するというのが分かりやすい結果でした。(あるある大辞典のケースは、メディアが企業から直接利益を得ていたケースではないと記憶してますが)
今回の食べログ騒動みたいなのでややこしいのは、ここに食べログへのやらせ投稿事業者のようなメディア側がコントロールできない存在が出てきている事です。
もう一度関係者を書くとこんな感じでしょうか。
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フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略(クリス・アンダーソン)で、改めて考える「フリーミアム」の可能性
- 2012年1月23日 09:53
- 読書メモ
「フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略」は、一昨年「フリー」という概念をブレイクさせるきっかけになった書籍です。。
発売時に献本を頂いていたのですが、書評抜き読書メモを公開するのをすっかり忘れていたので、今更ながら公開させて頂きます。
監修をされた小林さんがよく言っていましたが、「フリー」という言葉が一人歩きした結果、本を読んでいない人が「何でも無料になってしまうんだろ」と勘違いしていたようですが、個人的にもこの「フリー」で最も大事な概念は「フリーミアム」というキーワードだと感じています。
実は無料をエサに、利用者を有料モデルへ誘導していくというビジネスモデル時代はインターネット以前から存在するわけですが、インターネットによりこの無料を大量の人に提供するということが実施しやすくなったのが「フリー」が大きく注目されたポイントでしょう。
現在、このフリーミアムで最も成功している産業は間違いなくソーシャルゲーム業界と言えます。
無料ゲームをうたい、とにかくユーザーをゲームに登録させてしまえば、ほかのユーザーに勝つため、もしくは助けるためにお金を払うことになるというサイクルに、ユーザーを組み込む事ができています。
従来のゲームが、お金を払わって製品を買わなければ面白いかどうかが分からなかったのに比べると対極にあるビジネスモデルと言えるでしょう。
ただ一方で、このコンセプトを理解したところで、どこまでを無料にして、どこからを有料にするかというバランスが実は最も重要で、何でも無料で配ればいいという話ではないのが、このフリーミアムの奥が深いところ。
実はまだまだこれからフリーミアムのコンセプトで革命が起こる業界や分野はいくつもあるのではないかと思います。
一昨年の「フリー」ブームのときに、読みそびれたという方も、今改めて読むのをオススメします。
【読書メモ】
■無制限の商品棚を持つことを可能にする方法はひとつしかない。その商品棚のコストがタダであることだ。
■フリーの4つのビジネスモデル
1・直接的内部相互補助
あるモノを無料かそれに近い値段にし、それで客を呼んで、健全な利益を出せる他の魅力的なモノを売ろうとする。
2・三者間市場
二者が無料で交換をすることで市場を形成し、第三者があとからそこに参加するためにその費用を負担する。
3・フリーミアム
有料のプレミアム版に対して、大量の無料版を提供する
4・非貨幣市場
贈与経済、無償の労働、不正コピー等
■(ラジオによる)フリーは音楽ビジネスを崩壊させることなく、反対に音楽産業を巨大で儲かるビジネスに変えた。
低品質の無料バージョンは、音質のよい有料バージョンを買ってもらうためのすぐれたマーケティング手法となった。
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発信力の鍛え方 (藤代裕之)
- 2012年1月23日 09:06
- 読書メモ
「発信力の鍛え方」は、ブログ「ガ島通信」でもおなじみの藤代裕之さんが書かれた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、ジャーナリスト出身でブロガーとしても有名という珍しい経歴を持つ藤代さんならではの視点で、情報発信や文章の書き方について紹介されていますので、これから情報発信にチャレンジしたいという方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■これまで日本人では社会人=会社人でした。その関係には大きな変化が訪れています。
■ソーシャルメディアユーザーの5つのタイプ(日経BPコンサルティング)
・コーディネイター
・クリエイター
・参加者
・観察者
・不参加
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クラウド「超」仕事法 (野口悠紀雄)
- 2012年1月23日 09:01
- 読書メモ
「クラウド「超」仕事法」は、野口悠紀雄さんがクラウド時代の仕事術について書かれた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、野口悠紀雄さんならではの視点で、クラウド時代の仕事術について考察されていますので、特にアナログとクラウドの融合した仕事術について考えたい方にはヒントになる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■紙を残すのではなく、写真メモを残す
■断片的情報の処理システム
・アイディアメモ:編集
・保存メモ:どこにいても、すぐに見られること
・破棄できるメモ:すぐに入力できること
■「人の時間を盗むのが犯罪と考えられないのは、まったく不合理なことである」(ナポレオン)
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グーグル ネット覇者の真実(スティーブン・レヴィ) を読むと、グーグルという会社の特殊性の背景が見えてくると思います
- 2012年1月20日 10:01
- 読書メモ
「グーグル ネット覇者の真実」は、創業期から現在に至るまでのグーグルの歴史をまとめた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
グーグルの歴史を分析した本というと、ジョン・バッテルが書いた「ザ・サーチ」や、佐々木俊尚さんの「グーグル - Google 既存のビジネスを破壊する 」などが有名ですが、実はこれらの本が出版されたのは2006年。
もう5年以上も前の話なんですよね。
当時のグーグルは何と言っても「検索」の会社で、不気味なネット全てを飲み込んでいきそうな雰囲気を醸し出していた会社でしたが、5年たってフェイスブックに攻められる側になっているというのは、実にネット業界の栄枯盛衰を考えさせられます。
この「グーグル ネット覇者の真実」は、「ザ・サーチ」以上に深くグーグルという企業の創業の歴史、創業者の正確やグーグルの文化の謎に深く迫っており、特に創業者二人がうけた「モンテッソーリ教育」がグーグルの文化に大きな影響をあたえているという指摘や、「グーグルの製品はマシン主導であり、マシンによってつくられている。」というマリッサ・メイヤーの発言など、とかく謎の会社として語られがちなグーグルを理解するためのヒントに満ちた本だと言えます。
広告ビジネスの着実な展開や、中国を巡る騒動など、グーグルの強さを改めて痛感させられる話から、意外なグーグルの弱さを感じるストーリーまで、相当丁寧に行われた取材に裏付けられた歴史本と言えますので、グーグルという会社を理解したい方にはオススメの一冊です。
ちなみに「フェイスブック 若き天才の野望」とあわせて読むとさらに今後のグーグルとフェイスブックの正面衝突について、いろいろ想像が広がって面白いんじゃないかと思います。
【読書メモ】
■「たとえ失敗したとしても、完全に失敗するようなことはめったにない」(ラリー・ペイジ)
■「あなたの重要度は誰にリンクされているかで決定されるが、あなたが誰にリンクしているかも、あなたの重要度を決定する。すべては円のようにつながっている」(ペイジ)
■グーグルにとって検索のライセンス契約で得られる最大の利益は使用料ではなかった。最大の収穫は、ヤフーと組むことで従来よりはるかに多くのユーザーとデータを得られたことにあった。
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徳力の2012年の抱負:今年はソーシャルメディアバブルの解消に努めたいと思います。
- 2012年1月18日 12:19
- ■このブログについて
はや2012年も2週間があっさり経過しようとしていますが、遅ればせながら2006年から毎年続けているブログでの抱負公開をしておきたいと思います。
2011年は、年頭に「原点回帰」というキーワードを設定し、アジャイルメディア・ネットワークの創業時の基本に戻ろうとした年だったのですが、3月11日の大震災によりいろいろと予定していたことに取り組めなくなってしまい、結果的に設定した目標を達成できなかった年でした。
結果的には、Facebookブームの影響もあり「ソーシャルメディア」全般に対する注目度は急上昇し、会社の業績もお陰様で安定して伸ばすことができた年にはなったのですが、個人的には一年間バタバタして何もできなかった印象が強くあります。
特に、個人的に昨年実施した講演やパネルディスカッションのパネリスト、モデレーター、イベントの司会などの回数を数えてみたところ何と100回を越えていました。
これだけ多くの機会に声をかけて頂けたのは、本当に光栄なことではありますが、明らかに実力を越えたソーシャルメディアブームの影響だったと思いますし、本来のAMNの社長としての責務を考えると、明らかにこの時間の使い方は異常で、2012年は改めて襟を正して原点回帰することが必要だなと痛感しています。
そこで今年の個人的なテーマは自戒も込めて、少し言葉は強すぎるかもしれませんが「ソーシャルメディアバブルの解消」とすることとしました。
昨年のソーシャルメディアに対する注目度の高まりは、残念ながら日本のソーシャルメディアユーザー数の現状を踏まえると明らかに期待先行だったと感じています。
一方で、これをブームに終わらせてしまっては意味がありませんので、どのようにソーシャルメディアを活用するのが企業にとって意味があるのか、ソーシャルメディア活用は売上にどのように貢献しているのかを証明するのが今年のミッションだと考えています。
あいもかわらず首が回っておらず、皆さんにご迷惑をおかけしていることも多いかと思いますが、今年も何卒よろしくお願いいたします。
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メディア化する企業はなぜ強いのか(小林弘人)は、自社メディアの可能性を掘り下げたい方にオススメです。
- 2011年12月26日 09:58
- 読書メモ
「メディア化する企業はなぜ強いのか」は、「新世紀メディア論」などの著書でも知られる、こばへんこと小林弘人さんの書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、これまで様々なメディアの立ち上げに携わってきた小林さんならではの視点で、企業のメディア化について考察されています。
企業のメディア化の重要性というのは、トリプルメディアの分類が行われるようになってから改めて強調されることが多くなっているように思いますが、一方であまり体系的に自社メディアの部分を掘り下げている本はなかったように思います。
そういう意味でこの本は、自社のメディア化の可能性について真剣に考えたい方には、参考になる点が多々ある本だと思います。
【読書メモ】
■核になる話は、実はかなり普遍的なこと
それは80年代インターネットが無かった頃からあまり変わっていません。
ひとつの形にこだわらず、あらゆる情報配信とその特徴にあわせてコミュニケーションの方法論を変えること
■ユーザーとの絆を深める究極のマーケティング
・企業自らがかつての出版社や放送局のようにメディア化
・自社の伝えたいことをコンテンツ化して発信
・それをソーシャルメディアの波に載せてユーザーに届ける
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新世紀ITビジネス進化論 (中村伊知哉)
- 2011年12月26日 09:44
- 読書メモ
「新世紀ITビジネス進化論」は、中村伊知哉さんがラジオ番組で行っていた対談を元に書き起こされた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、日本の各業界を代表する方々との対談とあわせて、中村さんならではの視点で各業界の未来の考察がされていますので、日本の未来を真剣に考えたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■マスメディアは、なぜ通信と放送の融合に熱心になれなかったのだろうか。
答えは簡単。マスメディアが上手くいっていたからだ。
■2010年の日本における電子書籍市場は670億円。アメリカの電子書籍の市場は300億円。
電子書籍先進地より、黒船騒ぎをしている国の方が大きいのだ。
ただ670億円の売上の内訳を見てみると、75%がケータイのマンガで、しかも多くがボーイズラブだという。
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明日のメディア(志村一隆)
- 2011年12月26日 09:36
- 読書メモ
「明日のメディア」は、以前ブログでもご紹介した「ネットテレビの衝撃」を書かれた志村一隆さんが今後のメディア環境の変化について考察している書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、コミュニケーションとコンテンツという視点からメディアの未来が考察されていますので、メディア産業に関わる方はもちろん、メディア産業周辺の新規サービスを検討中の方にも参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■出版社は、雑誌を直送することで、エリア、年齢、職業、性別などの読者情報を把握していたのです。そして、その属性情報がクルマや飲料、不動産など広告を出す企業にとって貴重であり、雑誌の広告枠が高く売れたのです。
■地デジ移行後のメディアの未来3段階
・コンテンツを提供するメディア企業の合従連衡
・IT系新規プレーヤーと既存メディアの広告、有料ビジネスを巡るプラットフォームの争い
・グローバルに展開するプラットフォームとコンテンツホルダーが存在する新たなメディア空間
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ソーシャルシフト (斉藤徹)
- 2011年12月19日 09:44
- 読書メモ
「ソーシャルシフト」は、タイトル通りソーシャルメディアによって引き起こされるパラダイムシフトについて書かれた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、斉藤さんならではの視点で米国や日本の事例を元に、ソーシャルメディアによる変化を考察されている上、日本の代表的なソーシャルメディア担当者のインタビューもありますので、ソーシャルメディアがもたらす変化について未来を見据えて考えてみたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■ソーシャルメディアは、情報洪水の中から人々が「知っておくべき情報」を浮かび上がらせるフィルターの役目をしているわけだ。
■九電やらせメール事件
生放送の前日6月25日、ソーシャルメディアはこの問題を見つけ出し、知る人ぞ知る情報として拡散していたのだ。元となったのはブログ記事による告発だ。
■United Breaks Guitars
ムービーはたちどころに視聴者の共感を得て1000万回以上も再生された。そして彼は有名ミュージシャンとなる。一方でユナイテッド航空の株式は、動画投稿後の3週間で10%も急落。
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