2008年4月30日

Webコミュニティでいちばん大切なこと (伊藤 将雄、古川 健介 他)

Webコミュニティでいちばん大切なこと。 CGMビジネス“成功請負人”たちの考え方 「Webコミュニティでいちばん大切なこと」は、コミュニティサービスの最前線で活躍するメンバーが共著で執筆されている本です。
 (誰からか失念してしまったのですが(汗))献本をいただいたので、読書メモを公開しておきます。

 なんといってもこの、「Webコミュニティでいちばん大切なこと」は執筆陣が豪華。
 みんなの就職の伊藤 将雄さんや、ブログウォッチャーの古川 健介さん、ソーシャルネットワーキング.jpの原田 和英さんなど、その道のプロがそれぞれのパートで自らのノウハウやテクニックを公開されており、コミュニティ運営やコミュニティをベースにしたビジネスを考える上で、気づきとなることがちりばめられています。


 個人的に刺激になったのは、ソーシャルコマースのパート。
 ソーシャルコマース的なものは、なんとなく日本ではAmazon、価格.comあたりが突出していて、それ以外の発想があまりでてこない気もするのですが、実はまだまだやれることや可能性もいろいろあるようで。
 楽天やYahoo!ショッピングに単純に並んでいるショップとかを、有機的につなぐポータル的なサイトとか、分野ごとに特化したソーシャルコマースサイトというのはまだまだいろいろ開発の余地がありそうです。
 

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2008年4月30日

恋する天才科学者 (内田 麻理香)

恋する天才科学者恋する天才科学者 「恋する天才科学者」は、東京大学工学部広報室特任教員をされていて、カソウケンというサイトを運営されている
内田 麻理香さんが書かれた本です。
 OBIIのイベントの際に光栄にも献本頂きました。

 本人のプロフィールも非常に興味深いのですが、なんでも「工学へロマンを取り戻す」というのが個人的なテーマだそうで。
 この「恋する天才科学者」でも、有名な天才科学者たちの裏話や恋愛話に焦点をあてることで、なんとなく無機質になりがちな科学者を非常にコミカルに紹介されています。

 特に科学者が教科書なんかで紹介される際は、晩年の写真が紹介されることが多いので、科学者=年老いた人というイメージが強いのですが、たしかに誰にでも若い時期はあるわけで。
 アインシュタインが実は浮気性だったりとかいう話がわかると、彼らもなんとなく身近に感じられる気がします。

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2008年4月18日

キーストーン戦略 (マルコ・イアンシティ/ロイ・レビーン)

キーストーン戦略 イノベーションを持続させるビジネス・エコシステム (Harvard Business School Press) キーストーン戦略は、ビジネスの産業構造を企業のエコシステムと捉え、実際の生物の生態系と比較することで、「キーストーン」と呼ばれるリーダー企業の重要性や戦略について分析した本です。
 翻訳に携わったOutlogicの杉本さんに献本していただいたので、遅ればせながら読書メモを公開しておきます。

 ある分野において、非常に影響力の強い企業がいると、その企業が業界の利益を独占しているというように表現されるのは良くある話です。
 この本においては、マイクロソフトやイーベイ、最近ではGoogleなんかが典型例でしょうか。
 
 ただ、この本ではこれらの企業は必ずしも一社で業界の利益を独占しているわけでなく、他の企業と共存するエコシステムを構築しているからこそ、強い影響力をもっているという面が明らかにされています。
 実際、マイクロソフトやイーベイが多額の利益を上げている横で、それに関連したビジネスで収益を上げている企業は星の数ほどいるわけで、彼らの利益まで独占しようとするかどうかが、単なる支配者なのか、キーストーン企業となれるのかというポイントになるということのようです。

 そういう意味でも非常に印象深かったのは、「成功への鍵は、自分たちの組織よりも大きな人々のコミュニティに対して訴えかけるということ」というくだり。

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2008年4月18日

そんなんじゃクチコミしないよ。 (河野 武)

4774134317 「そんなんじゃクチコミしないよ。」は、smashmediaというブログを書いている河野 武さんがクチコミマーケティングまわりについて冷静に持論を展開している本です。
 セミナーに参加したときに頂いたので読書メモを書いておきます。

 広告トゥナイトの小笠原さんも「この本は読む人を選ぶ本だなと思いました」と書いてましたが、この本はクチコミマーケティングとかネットマーケティングの可能性に気がついた後に、そのままその可能性を過大評価するような方向に行ってしまった人に向いている本と言えそうです。
 河野さんがブログで普段から展開されているスタンスそのままに、誇張されすぎたクチコミやインターネットの力について、冷静に実際の力がどの程度かという分析をされているので、興奮しすぎて熱くなっているのを冷やすのにちょうど良いという感じでしょうか。

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2008年4月16日

ブログはひらめき。書籍は1つの物語。

power_logo.png 前回の「毎年、5冊以上の本をコンスタントに出版する方法」で紹介した、佐々木俊尚さんのパワーインタビューの後半を、ブログラボに公開しました。 

 引き続き、話題は本の執筆についてですが、後半はブログと本の違いについてお聞きしています。
 前回の動画とセットでどうぞ。

IT ジャーナリスト 佐々木 俊尚さん インタビュー Part2 - ブログラボ (Bloglabs.jp)

 インタビューの中で、本の書き方には大きく二通りあるという話が出てきます。

 1つは、ブログのような断片的なショートストーリーを複数組み合わせて一冊の本にするパターン。
 もう1つは、本一冊が1つのストーリーになっている長編小説的な物語を本にするパターン。
 
 言われてみれば当たり前なのですが、この2つは全く本の作り方が違います。


 で、個人的に改めて感じたのは、2種類の執筆行為は脳の使い方も大きく違うのではないかと言うこと。

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2008年4月14日

iPhoneショック (林 信行)

iPhoneショック ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり 「iPhoneショック」は、Apple関連に非常に強いITジャーナリストとして知られる林 信行さんがiPhoneが業界に与える影響についてまとめた本です。
 献本をいただいていたので、遅ればせながら読書メモを書いてみました。

 iPhoneについては、日本ではまだサービスが開始されていないこともあり、その端末側の機能やデザインに主な注目が集まっていますが、やはりこの本で語られているように通信業界や携帯電話メーカーに対して与えるインパクトの大きさも忘れてはいけない重要な要素だと思います。

 特に個人的に注目しているのは「上納金」と呼ばれる回線収入のレベニューシェアモデル。
 ソニーの出井さんが昔、ソニーがどれだけインターネット向けの端末を一生懸命作っても、結局最後はNTTが毎月の利用料という形で儲かることになる、という趣旨の発言をされていたことがあったと思いますが、インターネットの登場により、ソフトウェアがサービス化したのと同様、今後はハードウェアもサービス化することは十分あり得ると思っています。

 その課程で当然問題になるのがビジネスモデル。
 現在の売り切り型のビジネスモデルだと、メーカーは端末を頻繁に買い換えてもらう必要があり売った後の端末のサービスは全てコストになってしまいます。
 これが、回線収入のように毎月のサブスクリプションモデルであれば、顧客は長期的につきあう利用者となり、端末内のソフトウェアのアップデートや利便性の向上などもすべて利用を継続してもらうための積極的なサービス追加となり、これはメーカーと利用者の関係を大きく変える可能性があると思っています。

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2008年4月10日

毎年、5冊以上の本をコンスタントに出版する方法

power_logo.png あいかわらず、インタビューされる方の迷惑も顧みずに続けているパワーインタビューですが、第六弾となるインタビューをブログラボに公開しました。 

 今回は、書籍「グーグル」や「フラット革命」などで有名なITジャーナリストの佐々木俊尚さんに、お時間をいただいたのですが、あまりに話の内容が濃かったので、一本に短くするのがもったいなくなり、前編、後編に分けてみました。

IT ジャーナリスト 佐々木 俊尚さん インタビュー Part1

 前編となるPart1では、主に佐々木さんが、なぜこんなに続けて本を出すことができるのか?というあたりを中心に聞いています。

 
 以前、みたいもん!のいしたにさんが「『ネット未来地図』佐々木俊尚さんのスピードについていけてません!:[mi]みたいもん!」という記事を書いていたことがあるのですが。
 それぐらい佐々木さんの最近の執筆ペースは異常に速い印象があります。

 なにしろ、単著だけで年間5冊は書いていて、それ以外にも共著本とかネットのコラムとかブログとかも複数書いているんですから、いしたにさんが「佐々木さんの執筆スピードにぼくの読書スピードがおいついていかないんですけど」というのも納得。
 私自身、本を何度か書いたことはありますが、それぞれ書くのに数ヶ月から1年かかり、心身ともに疲弊しきった記憶がありますので、正直佐々木さんのペースは超人的に写ります。

 ただ、インタビューの中でも出てきますが、佐々木さんからすると実は年5冊程度の執筆ペースというのは、もう数年間続けてきた習慣のようなもののようです。
 

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2008年4月 7日

ウェブ時代をゆく (梅田望夫)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687) 「ウェブ時代をゆく」は、昨年11月に出版された梅田さんの本です。
 完全に周回遅れどころか、三周回遅れぐらいなのですが、読書メモを書いていたので公開しておきます。

 Amazonの本の紹介に『ウェブ進化論』完結篇と書かれているように、この本はウェブ進化論から始まった梅田さんのウェブ時代論において、では、私たちはどのようにこれからの日々を生きていくべきなのかという点にフォーカスした内容になっています。

 個人的に特に共感したのは、「もうひとつの地球の創造者はグーグルだけではない」というくだり。
 最近、仕事の関係でいろんな業界の人と話をすることが増えましたが、インターネットを作り上げていく自分に、自分も参加していると感じているかどうか、というのが価値観の一つの大きな分岐点になっていると感じています。
 
 個人的には、ブログとかmixiとかを使ってみることから初めて見てもらえば、新しい価値観の人が増えていくのではないかと期待していたりするのですが、大企業においてはそれらのツールがアクセスが禁止になっていたりするところも多く、なかなか難しいなーと感じるところもあります。

 
 ちなみに、最後の方に「皆が「この人から学びたい」と思う尊敬する知人を一人選び、「皆で学ぶ」ためにその人にブログの開設を促せば、それだけでも日本語のネット空間は知的な豊穣さが増してくるだろう。」という提言もありましたが、これは自分でも是非促進されるように何かで挑戦してみたいところです。
 
 梅田さんのブログを普段から読んでいた人であれば、復習本的な位置づけの本になると思いますが、ウェブ時代における行動スタイルを考える上で良いまとめになると思いますので、まだ読んでないという方は是非どうぞ。


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2008年4月 6日

次世代広告コミュニケーション (横山 隆治 他)

次世代広告コミュニケーション 「次世代広告コミュニケーション」は、CNETでコラムを書かれている横山 隆治さんや、インターネット広告のひみつの太駄 健司さんなどADKのメンバーが中心に執筆されている広告の未来を考察した本です。
 献本を頂いたにもかかわらず読書メモを公開し忘れていたので、遅ればせながら公開しておきます。

 個人的にもAMNで広告業界に関わるようになってようやく1年が経過したわけですが、これまでのマスマーケティング的な広告手法とインターネットを使った広告手法の間に大きなギャップを感じています。
 そのギャップを、大手広告代理店であるADKの視点から総合的に解説している本という意味で、この本は非常に勉強になります。

 特に、「広告コミュニケーション」と広告単体でなくコミュニケーションという双方向のキーワードで表現しているのは、興味深く、「プッシュ型からプル型のコミュニケーション開発へ」とこれまでのテレビCMとWebサイトではコミュニケーションの方向が反対であるというのは、あらためて考えさせられるポイントでした。
 
 ちなみに、面白かったのが、ブロガーに商品を送るときの5原則として紹介されていた要素の5番目の「書いてくれなかったとしたら何か事情があるはず。そっとしておこう」。
 ブロガー向けサンプル配布で、ブロガーが記事を書いてくれないと、何で書いてくれないのか?という話になるというのはありがちですが、ここをそっとしておくことができるかどうか、というのは一つ難しいポイントになりそうです。
 
 インターネットマーケティングに関わる方は、是非読むことをお勧めします。

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2008年3月31日

白州で教わった、日本には日本ならではのやり方があると言うこと。

 土曜日に、AMNの関連でサントリー白州蒸溜所「シングルモルトウイスキーセミナー」体験イベントに参加させて頂きました。

hakusyu0.jpg

 通常は、AMN主催イベントだと司会や裏方でレポートどころではないのですが、今回は普段からサントリーさんが開催されているセミナーにAMN経由でブロガーの方々をご紹介という形だったので、私も一参加者としての参加です。


 なお、白州蒸留所では、普段から直接蒸留所に来られた方に無料で工場見学のツアーを実施されているそうなのですが、今回はAMN連携企画で特別に、はとバスをセッティングいただきました。
 白州蒸留所に黄色のはとバスが泊まっているのが何とも不思議な絵だったりします。

hakusyu3.jpg

 ちなみに、個人的には、昔製造機械系のメーカーの営業をしていたこともあって、工場というとどちらかというとオイルやペンキで汚れているイメージがあったりするのですが、白州蒸留所はそういったものとは無縁。

 飲料を扱う工場だけに、それぞれの設備は清潔そのもの。
 どちらかというと工場と言うよりは、ディズニーランドのような雰囲気の場所でした。

hakusyu2.jpg 【社会見学中らしき子供達】


 シングルモルトウイスキーセミナーでも、白州と山崎の10年12年18年という6種類の飲み比べに挑戦。
 18年のような熟成年数の長いウイスキーは、素人でも分かるぐらい別物だというのを体験することができました。

hakusyu1.jpg (もちろん、18年ものなんてなかなか気軽に買うことはできないわけですが、何かのお祝いに何とか買ってみたいものだと強く思ったり・・・)

 自分にとって、ウイスキーに対する印象が大きく変わった一日になったのは間違いありません。

 まぁ、実際のイベントの様子や雰囲気は、是非他の方々のレポートを見ていただくとして。

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