livedoorブログのリニューアルで考えたブログサービスの未来

 昨日、先日ご紹介したアルファブロガー・アワード2008の関係で、livedoorブログさんのピックアップテーマを使わせて頂く機会がありました。
 livedoorblog0.png
 ピックアップテーマとは、livedoorブログの利用者の方向けに、日々ライブドアさんがお題を出して投稿を募集しているもの。
 私のお題はマニアックすぎたせいか、まだ投稿量は少ないのですが、日々数百を超える投稿が集まっていて、いまや総投稿数が290万件を超えていると言うから凄いです。
 こうやって、ブログサービス毎のコミュニティがあったりするもんなんですね。
 個人店舗的なMovable Type歴が長くなってしまった自分からすると、なんだか不思議な感覚でした。
 で、ちょうどlivedoorブログ自体がリニューアルだったと紹介してもらったので、あわせて管理画面を久しぶりに覗いて見ました。
 実は、このtokuriki.comの前身は元々livedoorブログだったりするんです。
 (その後、JUGEM→ロリポブログ→Movable Typeという変遷を辿っています。)
 
 管理画面をキャプチャするとこんな感じ。
livedoorblognew.jpg
 なんだかお洒落になってます。
 ちなみに古い管理画面はこんな感じ。


livedoorblog1.png 
(ちなみに、ptopというのが昔私がブログで使っていたID。P2Pのソフトウェア会社であるアリエル・ネットワークの仕事に役立たないものかと、まず匿名で始めていたというのがはっきり証拠として残ってますね(笑))
 前の管理画面に比べると、実にスッキリした感じがしますし、ボタン等も整理されて使いやすくなってそうな感じです。
 まぁ、具体的な使い勝手はきちんと使ってないと分からないと思うので、実際の利用者の方にお任せしますが。
 個人的に特に印象深かったのは、そもそもライブドアさんがブログツールのリニューアルをしている、と言う点。
 
 2004年~2005年ぐらいのブログブームのおかげで、日本は世界でも類をみないほどの公式ブログサービスが量産されている国だというのが個人的な印象です。(実際に他の国がどうなのかは調べてないので知りませんが)
 SixApartのようなブログシステム専業の事業者もあれば、livedoorやYahooのようなポータル事業者も独自のブログサービスを提供し、ISP系ポータルもこぞって独自のブログサービスを開発。
 おかげで比較サイトを見ても、どのブログサービスがどう違うのか正直良くわからないような、ブログサービス乱立状態というのが個人的な日本の印象です。
 で、非常に残念なのが、そのうちの多くのブログサービスが追加の機能開発をほぼ収束してしまっている点。
 本来、ウェブサービスというのは使いながら悪いところも見えてくるもので、それを使いながら徐々に修正したり、改善したりできていくのが一つのメリットだと思うわけですが。
 結構の数のブログサービスで、改善が止まっている印象があります。
 当然、会社としては儲からないから力を入れないという論理もあると思うんですが、かといって利用者がいるのでサービスを停止するにも停止できず、かといってサービスを他の事業者にも売ることもせず。
 結局、仕様や方式の違うブログサービスがそのまま乱立して現在に至っている印象です。
 そう言う意味では、livedoorブログの今回の大幅なリニューアルは実に印象的。
 ライブドアさんは、ニュース記事の配信元にブログを取り入れてみたり、ポータル自体にブログの記事を表示してみたり、とブログに意欲的なポータルだから、というのはもちろん大きいと思うのですが。
 少なくとも、こうやってブログについて考え続けてくれている事業者の方がいるというのに、ちょっとほっとしてしまった次第です。
 
 一言で「ブログ」というと簡単ですが、サービスやコミュニティによって求められているものは全然違うと思いますし、アメブロとライブドアとMovable Typeでは目指している世界もきっと違うと思います。
 今でもそれぞれのサービスはかなり違う世界観を体現していると思うのですが、(個人的にはアメブロはMySpaceのようなオープンなSNSと考えた方が良いと思ってますし)、きっと、数年たったらそれぞれのサービスが「ブログ」とは呼ばれていても、全然違うツールになっているという可能性はかなり高いのではないかなーと思ったりします。
 (まぁ、5年後にブログが死語になっている可能性もあるわけですが。)