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ユニクロの勝部さんに学ぶ、自社に最適なメディアを考えられるのは企業自身ということ

 もう既に1ヶ月前の出来事になろうとしているのですが、6月2日に開催された宣伝会議 Internet Marketing & Creative forumに参加しました。
 結局、前後の予定の関係で、ユニクロの勝部さんとスターバックスの長見さんのセッションしか参加できなかったのですが、当日のユニクロの勝部さんの発言が非常に印象的だったのでメモしておきたいと思います。

uniqlo_website.png

 当日の詳細は下記に「マーケター+ジャズ・シンガー」さんが速記録がアップされていますので、そちらをご覧頂くとして。
宣伝会議 Forum 2009 ユニクロ×スターバックス

 個人的に印象的だったのが、勝部さんが「クライアント側が変えなきゃいけない」とか「自分たちでやる」という主旨の発言を繰り返しされていたこと。

 なんでもユニクロでは自社の中で、宣伝やCM制作、広報やウェブなどのチームを統合して1つのチームにしてしまったそうで、クリエイティブの制作も自社で低コストで実現する仕組みを構築してしまったんだとか。

 そういえば、2月にUNIQLO MEETS CORTEOにご招待頂いたときに、勝部さんにインタビューさせて頂く機会があったのですが、その際にも同じ話をされていたのを思い出しました。

corteo

 その時はまだピンと来ていなかったんですが、制作チームまで自社で持つというのは改めて聞くと、実に凄いことだと思います。


 もちろん、何でもかんでも全て自社でやるのではなく、必要に応じて広告代理店やPR代理店を活用しているんだと思いますが。
 広告代理店に提案を持ってきてもらうと、広告代理店の中がマスやウェブなど縦割りの組織になっているので、提案がバラバラに来てしまって統一性が無くなってしまうんだとか。

 結局、自社で縦割りの壁を無くして、能力が高くフットワークの良いチームを構築できてしまえば、その方がはるかに効率的と言うことなのでしょう。

 まぁ、こうやって書くと年中テレビコマーシャルを打っている広告予算規模の大きいユニクロならではのアプローチという感じを受ける人も多いかもしれませんが。
 この姿勢は特にネットを活用したマーケティングを軸にするのであれば、どんな規模の会社でも重要なポイントだと感じています。


 当日勝部さんが「製品やサービスのファクトは何か」が最も重要という発言をされていましたが、結局製品やサービスのファクトを一番よく知っているのは、何と言ってもその企業の担当者自身。

 いくら優秀な広告代理店やPR代理店の担当者でも、そう簡単に製品の知識で企業の担当者に勝つことはできませんし、24時間365日自社の製品のことだけを考えていられるのも、企業の担当者だけです。

 勝部さんは「自分たちの頭で考える」「自分たちで作る」というのを強調されていましたが、実際に自分たちでクリエイティブまで作ってしまうかは別として、まずそのスタンスを持っているというのは非常に重要な気がします。
 勝部さんの言葉を借りると「代理店に丸投げしない」「作るプロセスの中で代理店とボーダーレスに取り組む」という感じでしょうか。


 これって実は予算規模とか、会社の製品やサービスとは関係なく、マーケティングの基本ですよね。
(ある意味、予算丸投げで済ませることができたマス広告の時代が、お金がある企業の担当者にとっては良い時代だったと見ることもできるのでしょうが)

 そうやって日々、自社の製品について真剣に考えている人たちが、真剣に自分たちのメディアとは何かを議論しているからこそ、UNIQLOCKとかUNIQLO CALENDARみたいなモノが連発で生まれてくるのだな-と、しみじみ感じた一日でした・


(あまりの動きの可愛さに、リリース日にブログのサイドバーに挿入してしまいました)

 ちなみに、ユニクロでは、まず尺や表現に制限のないウェブを中心において、そこからマスを含めた全体のコミュニケーション設計をするという方法をとっているそうです。
 「受け皿としてのウェブではなくて、起点としてのウェブ」という発言をされていたのが、ウェブ側の人間としても非常に刺激になりました。

 UNIQLO MEETS CORTEOのインタビューの際にも、「なぜUNIQLOCKはテレビにまで展開されなかったんですか?」と失礼な質問をしてしまったのですが。


コグレさん撮影の動画より

 勝部さんもウェブからマスへと言う展開の流れは想定していないわけではなく、当然考えておられたようです。
(なんでもUNIQLOCKは、モノが時計だけにテレビでは難しいという話でした。放送事故とか・・・)

 個人的には、米国で主流となってきているらしい、ウェブで試してからマスメディアにも出すというパターンの事例が日本で少ないのが常日頃残念だなーと思っているので、是非ユニクロさんには、そういったウェブ→マスへの流れが分かりやすいメディア構築の成功事例を作って頂きたいなぁと切に願います。

 UNIQLO MEETS CORTEOの際の勝部さんのインタビューは、コグレさんが全部アップされていますので、ご興味のある方はどうぞ
[N] 「ユニクロ」勝部健太郎氏インタビュー動画

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