先週金曜日に、無事「やまもといちろう×イケダハヤト対談イベント」を開催させていただくことができました。
ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。
イベントの概要や感想は下記の記事などに目を通していただければと思いますが。
・【御礼】イケダハヤト師とのイベントにご来場くださいまして、ありがとうございました: やまもといちろうBLOG(ブログ)
・「イナゴの王」やまもといちろう氏との対談を終えて – ihayato.書店
・【更新】「やまもといちろう×イケダハヤト対談イベント」メモ書きレポート #ブログ論争 – カイ士伝
・やまもといちろう ×イケダハヤトの #ブログ論争 書き起こし – NAVER まとめ
こちらの記事では、イベントのチケット販売実績の報告と、企画者として今回のイベントの振り返りをさせて頂ければと思います。
まず、今回の3種類のチケットの販売実績は下記の通りです。
・やまもといちろう券 256枚
・イケダハヤト券 36枚
・中立券 171枚
・合計 463枚
打ち間違いではありません。
やまもと券が256枚で、イケダ券が36枚。
実に7倍以上もの差がつく結果となりました。
イケダさんのファンの人は、若い人が多いのでこんな怖いイベントに3000円も払ってわざわざ来ないんだろうとか、やまもとファンの視線が怖くて中立券にしたんじゃないかとか、いろいろ想像はできるわけですが。
それにしても、イケダ券と中立券を合わせても、やまもと券の売れ行きにはかなわないわけですから、やまもといちろうさんの圧倒的な人気が伺えるというものです。
収支としてはこんな感じですね。
・やまもといちろう券 256枚×3000円=768,000円
・イケダハヤト券 36枚×3000円=108,000円
・中立券 171枚×3000円=513,000円
さすがにイケダさんが当初イメージしていた数百万には届きませんでしたが、おかげさまで130万円を越える寄付金が集まる結果となりました。
チケットを購入いただいた皆さま、ありがとうございました。
ということで、寄付先については単純にやると、この枚数毎の金額を、それぞれが事前に選定していた寄付先に割り振る形になるわけですが。
こうなるであろうことを知ってか知らずか、わざわざ敵地に乗り込む形でイベントを受けたイケダさんに敬意を表し、イケダさんの応援しているクラウドファンディングのプロジェクトにイベント収益の50万円を寄付し、残った金額をそれぞれ社会福祉法人東京育成園とハビタットフォーヒューマニティジャパンに寄付するという形を取らせて頂くこととしたいと思います。
※一部の方から分かりづらいとご指摘を頂きましたので、寄付方針の詳細を追記させて頂きます。
もともとはチケット販売ページに記載していたように、チケットの販売収益はイケダハヤト氏が推薦するプロジェクトの協賛金とすることを三人とも合意しており、イベント当日の風向きや参加者の皆さんのご意向により、変更になる可能性がありますという説明にさせて頂いていましたが、当日の二人のパフォーマンスを踏まえ、全額をイケダハヤトさんが推薦するプロジェクトへの寄付とするのはとりやめ、やまもといちろう券のチケット販売収入については、東京育成園に寄付をさせて頂くことにいたしました。
イケダハヤト券のチケット販売収入については、予定通りシュアールさんのプロジェクトに寄付をさせて頂きます。
なお、中立券のチケット販売収入については、私の判断で選考して50万円にイケダハヤト券で足りない分をシュアールさんのプロジェクトに寄付するという判断をさせて頂きましたが、個別にその是非については中立券を購入された方にメールで再確認させて頂ければと思います。
(昨日までは未達成だったのですが、今日になって一気に大幅達成になっているようです)
なお、今回のイベントに際しては、会場を現代ビジネスの瀬尾さんにご協力頂き、講談社講堂を無料でお借りすることができた上、チケット販売サービスのイベントレジストの平山さんやスタッフの皆さんのご協力により、400名を超える参加者の当日の受付をスムーズに実施できただけでなく、チケット販売手数料も無料にして頂くという太っ腹な対応をいただきました。
現代ビジネスの皆さん、イベントレジストの皆さん、本当にありがとうございました。
なお、当日の議論の進行においては、予定以上に私が話しすぎてしまい、ライブ中継をご覧になっていた方々を中心に批判を頂くという流れもありましたが、二人のすれ違いの議論を噛み合わせるために必要と思ってしたことなので、ご理解頂ければ幸いです。
後悔はしてません、はい。
(Photo by kai3desu)
今回のイベントの仲介に私が手を挙げた理由は、先日ブログで「金曜日のやまもといちろう×イケダハヤト対談イベントで、あえて真剣に考えてみたい #ブログ論争 の目指すべき姿」という記事に書いたように、シンプルに二人のブログでの議論がつながっていく様子が楽しかったから、でした。
ただ一方で、当日ご参加頂いた方には伝わってると思いますが、今回のイベントの仲介に私が手を挙げた一つの問題意識は、「普通にやったら、やまもとさんがイケダさんに一方的に話し続けるイベントになっちゃうんじゃないか。」というものでした。
察するに、多くのアンチイケダハヤトの方々は、今回の対談でやまもとさんが一方的にイケダさんをやり込めて天誅をくだす、という展開を期待されていたようですが、やまもとさんのプレゼン聞いてもらえれば分かるように、あれは、ある意味やまもとさんの愛なんですよね。
もう少し文章の書き方気を使えば、こんなにアンチの人たち怒らせずにすむでしょ、とか、もう少し論理的に考えれば、余計なトラブル避けられるでしょ、とか。
当日の話の流れでも出てきましたが、ある意味自分の若かりし日の姿を重ねていたりするのかもしれません。
で、一方のイケダハヤトさんも、ブログ上ではやまもとさんにガチでかみついているように見せていましたが、やまもとさんに対して敬意を表しているのは明らかです。
どう考えたって、イベントの生トークで、イケダさんがやまもとさんに対して本気で怒りの反論をするとかイメージできないわけですよ。
もちろん、イケダさんにはイケダさんなりの価値観があるので、やまもとさんの言うことを全て聞いて真似するつもりは無いでしょうけど。
年末のBLOGOSの写真を見る限り、やまもとさんがイケダさんに好奇心ありありなのは明白ですし、二人の力関係も何となく見て取れます。おまけにやまもとさんのライブトークの経験値を考えれば、イケダさんが不利なのは火を見るより明らかです。
おまけにブログ上での二人の細かい議論のかみあわなさを見てる限り、二人の問題意識がずれていることも明白で。
このままイベントに突入したら、結局議論がかみあわず平行線に終わってしまうか、イケダさんがやまもとさんの話を聞き続ける立場に回ってしまい、つまんないじゃないか。というのが私のシンプルな問題意識でした。
そんなわけなので、わざわざイベントの仲介に手を挙げた私の昨日のイベントの役割は、いかにやまもとさんの一方的なトークに終わらせないようにするか、議論や意識がかみ合わないままで終わらないようにするにはどうするか、という点にあると思ってやってましたので、かなり強引な仕切りに終始した次第です。
まぁ、イケダハヤトさんが予想以上に前半聞き役に回ってしまったのに焦ったというのは、正直なところですが。
上述のチケット販売枚数に見られるように、圧倒的にやまもといちろうファンで埋め尽くされた会場の雰囲気を考えれば、当然と言えるのでは無いかなと思います。
(Photo by kai3desu)
もちろん、対談の最中につい私もちらっとイケダさんにプロブロガー文脈でむかつくことがあると公言してしまったように、私自身もイケダさんよりはやまもとさんに年齢的にも精神構造的にも近い人間ではあるのですが。
あれだけの批判にさらされ続けながらも、ブログでの情報発信を続け、少なくとも表面上は平然とサンドバック宣言ができるという精神的な鈍さともいうべき力は、一定の敬意を表すべきなのかなと思ったりもします。
私なんか、イベント後にアンチの人たちから「徳力、死ね」とか書かれてるの読むだけで、胸が苦しくなりますし、この人達がどういう人なのか探偵雇ってでも突き止めたいという黒い思いがムクムクと膨らんできたりもするわけですが。
イケダさんは、ある意味そういうのを全部受け止めてでも、自分のやり方で前に進むんだと決めちゃってるんですよね。
それによってある意味関係ない人を巻き添えで傷つけたりもしているわけで、このまま釣りを続けてたら飽きられるのも早いだろうし、もっと上手いやりかたあるだろうにとか思ったりもするわけで、今回やまもとさんがイケダさんにアドバイスして、イケダさんがそういう思いを受け止めるのを、個人的には期待してたのも事実ですし。
あそこまでサラリーマン的働き方に嫌悪感を示すのは、よっぽど会社勤めの間に大組織の悪いところばっかり見てしまったんだろうなぁと思いますし、もっと良い組織に一度入ってみると価値観変わるんじゃ無いかと思ったりもしますが。
そういう考えをイケダさんに押し付けようとすること自体がある意味、自分が新入社員だった頃に嫌いだった年輩のオジサンの説教的行為だったという現実があったりするんですよね。
(Photo by kai3desu)
実際、イケダさんがプレゼンで言っていたように、イケダさん自身は彼を集団で攻撃して魔女狩りをしている一部のアンチの人たちよりも、ある意味自ら何かを変えようと行動しているのは事実です。
今回も何だかんだ、やまもとさんを巻き込むことでイケダさんが支援するプロジェクトに対する注目や寄付を集めることはできたわけで。
失敗を恐れて行動をしないよりも、行動を続けることでイケダさんが学び続け、サンドバックになって打たれ続けることで彼が強くなるのであれば。
イケダさんが我々オジサンの説教を聞いてアンチの人と上手くやっていくコツを学ぶよりは、アンチを恐れずに打たれ続けて前に進み続ける方が、彼にとっては最短の学びの道と言えるのかもしれません。
私自身は絶対真似できないですし、真似したいとも思いませんが。
それは私がやまもといちろうさんの生き方を真似できないのと構造的には一緒なわけで。
イケダさんは実にユニークなポジションを取ったもんだなと、つくづく思います。
(Photo by kai3desu)
ちなみに、逆に言うと、アンチイケダハヤトの人たちは、本当にイケダハヤトさんの言説が嫌いなら、リンクしてツイッターで批判したりしても無意味なんですよね。
無意味どころかわざわざ彼にページビューをあげることに貢献するわけで、本来は記事を読まずにスルー、がアンチイケダハヤトの人たちの行うべき行為でしょう。
でも、イケダさんは、そこを無視できないレベルで煽ってくるので、ついつい皆乗せられちゃって、ますますイケダさんを批判する人が増えているというのが何とも不思議な構図ですが。
今回、批判を受けるのが全て覚悟の上であり、ある意味そのために煽っていることを公言したイケダハヤトさんを、引き続きアンチの人たちが叩き続けるのか、今回をきっかけに興味を失ってスルーするようになるのか、興味深く見守りたいと思います。
いずれにしても、一昔前は明らかなヒールだったはずのやまもとさんを、逆にある意味善玉的立ち位置にしてしまうイケダハヤトさんの現在の我々世代に対するポジションというのは、狙ってか無意識かは別として実は絶妙なのかもしれないと思ったりします。
(Photo by kai3desu)
ということで、今回のイベント最後でのイケダさんのサンドバック宣言により、二人が今後もブログ上でガチで舌戦を繰り広げることは約束されたと思いますので、今回のイベントの進行が気に入らなかったという方は、是非次回のイベント企画に手を挙げて頂ければ幸いです。
次回がもしあれば、私も最前列で楽しく観戦させていただきたいと思います。
このたびは、イベント企画に協力いただいた皆さん、当日会場やライブ中継にご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
(Photo by kai3desu)