スカイプ、日本の通信市場に本格参入–フュージョンと提携 – CNET Japanを読んで。
フュージョンとスカイプが提携して、050番号での一般電話からの着信サービスを実現するようですね。
いよいよ日本でもスカイプインがサービス開始か?と、かなり話題になりましたが、Broadband Watch編集部ブログの甲斐さんのコメントを見る限り、どうも転送サービスとみるのが正しいようです。
つまり「スカイプで050番号が使えるわけではないので、スカイプで発信する場合はスカイプアウトなどのサービスを使わなければいけません。」ということで、あくまでスカイプインが認可されないからこそ生まれた、ある意味妥協の組み合わせといえそうです。
もちろん、スカイプ利用者の視点から言えば、まったく一般電話着信ができないよりも、フュージョンのサービスを使えば一般電話からの着信サービスが実現できるので、一歩前進とは言えるわけですが。
発信者番号と着信用番号は異なるし、契約はスカイプとフュージョンの両方としなければいけないしで、どうもすっきりしない印象もあります。
Hanover Cafeでは「あまり影響の無いSkype+Fusion連携」というタイトルで、今回のニュースはあまりインパクトがないだろうとばっさりです。
個人的にも特に残念なのは、今回の発表はあくまで技術提携だけで、実際のサービス開始は今年の秋になりそうな点。
うがった見方をすると、秋に始めるサービスをわざわざ今プレスリリースするということは、どうやらスカイプイン自体の認可は日本では難しそうなので今回の提携に至ったのでは?と思えてしまいますね。
やっぱり当分総務省が、スカイプを電話として認めることはないのでしょうか。
先日のスカイプイン開始によって、私たちは日本にいながら米国の電話番号を利用することができるようになっているわけですが、日本の電話番号、しかもIP電話の番号を手に入れるのに別の通信事業者の転送電話サービスを契約しなければいけないというのは、何とも規制の矛盾を感じてしまいます。
ただ、まぁIP電話における規制を強化しようという流れは、日本に限った話ではなく。5月23日には米国FCCがVoIP業者による緊急電話サービスの提供を義務付ける指令を出したというニュースがありましたし、それを受けてCNETにはスカイプのNiklasCEOに厳しい突込みをしているインタビュー記事が掲載されています。
結局のところ、どこの国でも技術の進歩による新サービスと、規制の整備のおっかけっこになっているということなのかもしれませんね。
まぁ、やはり利用者としては、規制が無意味になるぐらい便利な新サービスがどんどん出てきてほしいものです。
フュージョンといえば、あの電力系パワードコムの子会社ですから、ひょっとしたらこの先の展開もあるかもしれませんし・・・
有益な情報が多いですね。
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