Google talkはMicrosoftとSkypeを超えるか?

グーグル、音声機能付きIM「Google talk」を公開 – CNET Japanを読んで。

 グーグルのVoIP参入については、かなり以前からGoogleツールバーを使うんじゃないかとか、ダークファイバ購入の話とかいろんな憶測を呼んでいましたが、最終的には独自IMである「Google Talk」をリリースするという意外に普通な形になりましたね。

 Google Talk自体も、テキストチャットとボイスチャットの機能があるだけで、かなりシンプルです。
 Gmailとの連携具合などは、さすがGoogleという部分もありますが、まぁIMとしては必要最低限の機能で取り合えず出したと言う印象で、MSNメッセンジャー7.5の発表が翌日だったことを考えると、何となく無理矢理Microsoftの発表にタイミングを合わせてぶつけてきた印象の方が強かったりもします。

 それにしても先日の「Google Desktop 2」のサイドバーといい、いまやグーグルが利用者のデスクトップを掌中に収めるためのツールは、ある程度揃ったといって良い感じですね。

 なんといても、デスクトップサーチは基本的に常時起動させるアプリですから、それとサイドバーのような常時表示アプリケーション、更にGoogle Talkのようなコミュニケーションソフト、Gmailのようなウェブのサービスとの相性は抜群。
 クライアント側ソフトを開発している会社の人間としては、このクライアント部分の細かい使い勝手が、Googleに対する最後の砦のつもりでいましたが、これは勝負にならなさそうな感じもあります。
 
 
 ちなみに、やはりここで気になるのは今後Google Talkは先行しているMicrosoftのMSNメッセンジャーやSkypeに追いつき、追い越せるのかどうかということ。
 たしかにメッセンジャー的ソフトと言う意味では、Skypeが後発にも関わらずたった2年で5千万人もの登録者を集めた実績がありますが、これはやはりそれまでのソフトとは格段に音質が違うし、設定が簡単だったなど複数の条件が揃っていたため。

 一応Google Talkも、Skypeと同じGlobal IP Soundを利用しているようですから音質はかなり良いようですが、今となってはどのボイスチャットもGlobal IP Soundを使ってますから、それだけでは差別化になりそうにはありません。
 いくらGoogleでも今から、このシンプルなIMだけで両社に追いつけるとは思えませんし、Google自身も難しいのは感じているはずです。
 はたして今後Gmailの時のようなサプライズがあるのかどうか、非常に気になるところです。
 

 まぁ、個人的には、来週末のSkype Conferenceで「SkypeはGoogleに買収されるのがベストでは?」と発言しようかと思ってただけに、ネタをなくしてしまったという方が問題なんですが・・・

“Google talkはMicrosoftとSkypeを超えるか?” への3件のフィードバック

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