NTT東西も集合住宅向けIP電話サービスを8月から提供へ – CNET Japanを読んで。
ちょっと古いニュースだが、あらためて考えてみたい。
いよいよNTT東西もIP電話サービスを開始だ。
子会社のぷららやNTT-ME経由でIP電話網を提供してはいるものの、やはりYahoo!BBをはじめとする他者の先行状況に黙ってはいられないのだろう。
それにしても、通信関係者以外で、どれだけの人がNTTの各グループ会社の通信の役割を理解しているだろうか。
マイラインが始まったときに各社がいっせいに顧客の奪い合いをはじめたのを見て、実に不毛な争いだと思ったものだが、あのときも県内市外、県外市外だとか通信事業側の通信区分を利用者に押し付けるのに疑問を感じたものだ。
個人的にはNTTの再編成は、利用者の視点からすると正直あまり良い結果は残していないように思える。
今回のNTT東西のIP電話も、プレスリリースを見てみると、通信相手の場所別に細かい区分が描いてあるが利用者はこれを理解できるだろうか、いやわざわざ理解して選択するのだろうか。
Yahoo!BBのBBフォンなら、利用者同士は無料、というのは多くの人が答えられるだろう。BBフォンなら利用者以外に電話するのも国内は一律定額だし、分かりやすい。
NTT東西のサービスは集合住宅限定で開始するようだし、料金体系もどうなるのかイマイチ不明だが、分かりやすいサービスにしないと、なかなか先行事業者をおいかけるのは大変な気もする。
まぁ、KDDIのような東西の活動に何かとイチャモンをつけてくる事業者もいるから一筋縄ではいかないだろうし、そもそも急速なIP電話サービスの普及自体を望むところではないだろうが。