いよいよMicrosoftがSkypeと全面戦争に

マイクロソフト、インターネット電話のテレオを買収へ – CNET Japanを読んで。

 先週、Googleが音声通話のできるIMのGoogle Talkを発表して話題を読んだばかりですが、今度はMicrosoftが動きましたね。

 今回Microsoftが買収したTeleoは、今年2月にSkypeキラーにとなるか?と話題になったVoIPサービスなのですが、やはり単純なSkypeの後追いは難しかった模様です。

 なんでもIT Proの記事によると、「テレオが保持しているベータサービスのユーザー情報はマーケティングに使うことはない」とのことでテレオのサービス自体は中止。
 Microsoftからするとほとんど意味のあるユーザー数が集まってなかったということで、完全にテレオの技術のみがターゲットの買収ですね。

 CNETの記事でも「今後の展開を考えた際に・・・技術を自分たちで開発すべきか、それとも買収すべきかと、社内でも議論した。結局、サービスを迅速に展開するにはTeleoを獲得するのが近道だという結論に達した」というMSNの社員の言葉が紹介されていますが、最近のSkypeのあまりの展開スピードに、もうこれ以上手をこまねいてはいられないというところでしょうか。

 MSNメッセンジャーには2005年末までに電話網との接続サービスが提供されることになるようですが、今日は9月。つまり買収から3ヶ月で搭載するという宣言ですから、Microsoftの本気度具合が伝わってくるというものです。

 さて、これで俄然注目が集まるのがMicrosoft vs Skypeの戦いの行方。
 現在の勢いで言えばSkype有利な印象はありますが、MicrosoftにはOSバンドルという奥の手があります。
 Skypeもそれを想定してオープンなパートナー戦略を加速していますが、これからはMicrosoftの圧力もありそうです。
 Skypeはヨーロッパの事業者ですから、米国の通信関係の規制も厳しくなりそうな予想もされていますし、(Microsoftの政治力も考えると)これは予断を許さない戦いになりそうです。

 はたしてSkypeはNetscapeやRealcomの後を追うのか、それともこのまま味方を増やして突き進むのか。

 もちろん、GoogleやYahoo!も黙っていないでしょうから、何とも凄い戦いになりそうです。
 個人的には、結局、この戦いに日本の事業者が全くからめていないのが実に残念なところですが・・・

 それにしても、なぜか今週末のSkype Conferenceを前にして、やたらと新展開が多いですね・・・プレゼン資料をまた作り変えないと・・・

“いよいよMicrosoftがSkypeと全面戦争に” への3件のフィードバック

  1. Skypeがんばって欲しいですね。おそらくビジネス分野での戦いになると思います。Skype携帯が話題になることがありますが、FMCが進めば、ひとつの携帯端末で移動中は3Gでカフェや会社、はたまた家では無線LANに知らずにハンドオーバーされて行くわけでPDAで電話ってモデムでインターネットくらい過去の話になりそうです。そうなるとビジネス分野でどう勝負するかですね。個人的にはこの行き過ぎたメール文化を少し昔に戻すきっかけになってくれるといいなあと思います。プレゼンス機能があるわけですから、居るのが分かってるなら字を打つより直接話した方が効率的だし、人間的で私は好きです。

  2. コメントありがとうございます。

    私も主戦場はビジネス分野だろうなぁと思っています。
    でも、この辺の話は動きが早くて予測するのが本当に難しいですよねぇ・・・

  3. いよいよマイクロソフトがスカイプと全面戦争に

    Teleo買収の話なのですが、それよりも、
    それにしても、なぜか今週末のSkype Conferenceを前にして、やたらと新展開が多いですね・・・プレゼン資料をまた作り変えないと・・・
    本当に大変なんですよ。
    今晩大ニュースなんかが出ると大変なことになります。
    FPN-

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