スカイプ・テクノロジーズ,日本市場開拓に向けパートナ・プログラムを公開 : IT Pro ニュースを読んで。
Skype Nightなるイベントに参加してきました。
要はスカイプのパートナープログラムお披露目会だったわけですが、驚いたのは何と言ってもその盛況ぶり。
100人ぐらいのイベントじゃないかと聞いていたんですが、蓋を開けたら300人を優に超えそうな混雑具合。
しかもこれまでの技術に興味を持って集まっていた人々だけでなく、明らかに無いスーツ組の増加が目立ち、いよいよ日本市場においても、Skypeはビジネスの対象として認知されつつあるという印象も受けます。
ちなみに記事ではほとんど紹介されていませんが、個人的に注目したのはイベントでプレゼンテーションを行ったLenn Pryor氏。
この人、実はHK’s Pageに書かれているように4月にMicrosoftからSkypeに移ることが明らかになって話題になった有名人です。
Microsoftのブロガーといえば有名なRobert Scoble氏がいますが、もともと彼らを公認ブロガーとして企業広報に活用しようと動いていたのがこのLenn Pryor氏だそうで(詳細はネットは新聞を殺すのかblogの記事を参照のこと)。
そういう意味ではブログなどのツールを使ってユーザーや開発者を巻き込んだPR活動においては、プロ中のプロと言っても良いはずです。
そんなPryor氏がSkypeで開発パートナー開拓をリードするわけですから、注目しないわけには行きません。
今回のプレゼンテーションでは、それほど目新しい話はありませんでしたが、ITProのインタビュー記事を見る限りかなり日本市場に対するプランも練ってきているように見えます。
ちなみに、ITProの記事では、日本市場における課題を(1)アフィリエートプログラムなどを使った、Skypeのプロモーション、(2)フュージョンとの提携を含めた、一般電話網との接続機能の強化、(3)ユーロ建てだけだったSkypeOutなどの販売を円で行うといった、販売方法の改善 (4)開発パートナーとの改善強化 の4つ挙げていますが、今回発表したバリューコマースとのアフィリエイト連携といい、開発パートナー向けプログラムの発表といい、着実にプランを進めてきている印象があります。
実際、懇親会ではPryor氏の周りから人が切れることはありませんでしたし、11月には日経コミュニケーションズが主催でSkype Dayなるイベントも開催されるなど、着々と日本でもスカイプを担ぐビジネスを盛り上げる仕組みづくりができているようにも見えます。
はたして比較的ソフトフォン等に対して保守的といわれる日本市場でも、スカイプはパートナーを増やし、IP電話サービスの主流として成功することが出来るのか。
今後のPryor氏の活動に注目したいと思います。
ちなみにITmediaに清成さんの「Skypeと無線ブロードバンドが及ぼす通信業界への影響 」という非常に濃い記事が掲載されています。
ネット記事には珍しく7ページにも渡って、Skypeだけでなく今後の通信業界を考察した内容で、こちらも必読です。