ライブドア騒動を、ブロガーはどう捉えているのか調べてみる

株式市場を襲ったライブドアショック–新興企業が軒並み安 – CNET Japanを読んで。
 残念ながら、昨日予想した以上にライブドアの証券取引法違反疑惑は、株式市場に大きなライブドアショックを引起してしまいましたね。
 CNETの記事によると、IT・インターネット銘柄の平均騰落率はほとんど10%近くの大幅安。
 掲載されている17日の動向表は痛々しい限りです。
 
 まぁ、2005年の「IT・インターネット関連株の平均騰落率は83%の上昇」なんて記事もあったように、ここしばらくは過熱気味でしたから、これぐらいは下がって当然の感もありますが。
 昨日のNHKのフライング報道といい、テレビや新聞などマスメディアは一斉にライブドアバッシングが開始された印象。
 何だかすでに「逮捕」だとか「錬金術」だとか、一部では違法性が確定したような形で報道がされていたりもしますし、ちょっと過熱気味。
 ライブドア株には2億株以上の売りが殺到してるそうですし、未だに捜索の目的がどこまでなのか良く分からない状態が続いていますから、しばらく事態は落ち着きそうにありませんね。
 そんな中、ブログ界隈を回ると、結構幅広い視点で見ている人や、濃い情報を書いている人が多くいますので、面白かったものをクリッピングしてみました。
極東ブログ: ライブドア家宅捜索、お好みの陰謀論メニューを
 「ライブドアの家宅捜索だが、問題はなぜ当局がこれほど華やいだショーを演出したのかという意図にある。その華やぎの分だけ陰謀論を誘うのはさけがたい。いくつかメニューをご披露しよう。」
404 Blog Not Found:風説の流布
 「気になるのは、マスメディアの「中の人々」だ。電話で「逮捕」という言葉を使ってしまい、しかもその事を私に指摘されるまで気がつかない人もいれば、「ライブドアマーケティング」と「マネーライフ」の関係を、「ライブドア」と「ライブドアマーケティング」と勘違いしていた人までいた。」
ガ島通信 – 捜索前なのに「ライブドアを強制捜査」NHKは誤報と認めず
 「東京地検特捜部に関係する報道は、マスコミ内部では「あることないこと」どころか「ないこと、ないこと」を書いているという人もいるほどです。特捜部はマスコミを使った世論誘導を行い、劇場捜査を行っている(例えば、特捜部は近くで整列して家宅捜索に入る。あれは、マスコミを利用した国民向けのパフォーマンス)との疑いが指摘されています。」
双風亭日乗 – みなさん、今日はちゃんとニュースを見ましょう!
 「「このタイミングでライブドアを強制捜査するかよ、おい?」とか「耐震偽造問題と伊藤議員との関係があきらかにさせない力が働いているのか」などと素朴な疑問が生じます。」
小林雅のBlog: ライブドア問題
 「株式交換は株主総会の特別決議が必要です。 特別決議とは3分の2以上の賛成が必要です。我々の株式交換やキャッシュでの取引を経験していますが、どのように利用されるか実際の現場の話を書きたいと思います。」
ちょーちょーちょーいい感じ ライブドアへの強制捜査(1) (2)
「ただ、「これらの材料だけで地検特捜部による強制捜査ってちょっと大げさよね」というのが私の個人的な感想。もちろん法律の専門家じゃないですが、おそらく同じような感想を持った人、多いと思います。
「じゃあ、もっと大きなネタを特捜部は持っているに違いない!それはいったい何なんだ!?」
ということで色めき立っているのが今夜の状況って、感じですかね。」
isologue ライブドアの株式交換取引(第9期)
「今回、検察が問題にしているのは平成16年の取引であり1年以上も経っているわけですから、もし開示されている資料から明らかに違法だったら、とっくに問題になっていたはず。また、今回発表されている容疑も、「悪いこと」なのは確かですが、これだけで東京地検特捜部が強制捜査するほどのことなのか知らん?という気もしますよね。」
ホリエモンよりアニメが大事
 ちょっと笑ってしまいました。
 それにしても、ニュースの翌日に、会計専門の方やVC、メディアの方からライブドア出身の方まで、これだけいろんな視点の情報が(ネタも含めて)読めるなんて良い時代になったものですね。
 なんと、ライブドア騒動のニュースサイトの一連記事をまとめているサイトまで登場してますから、頭が下がります。
 ついでに自分のコメントも書いておくと。
 個人的に、ここで気になるのは、果たして今回のライブドアショックは後から振り返って、どれだけのインパクトを持つ出来事になるのかという点です。
 おおげさかもしれませんが、どうしてもオーバーラップしてしまうのは、ITバブル時代の光通信騒動。
 光通信の重田社長も当時、史上最年少の31歳で株式を店頭公開し、時価総額は7兆を超え、「フォーブス」に紹介されたりと、ソフトバンクの孫社長と並ぶ時代の寵児になりましたが、2000年に携帯電話の「寝かせ」疑惑が発覚して一転マスコミに袋叩きにあいました。
 当時の詳細については、Hotwiredの佐々木さんの記事が詳しいですが、佐々木さんも書いているように、「光通信のこの騒動が、バブル崩壊の引き金になった」というのは良く言われる話です。
 最近、一本調子で上昇を続け、バブル的な雰囲気も出てきたという人も増えてきた最近の証券市場ですが、これで腰が折れたら、今回のライブドアショックは光通信騒動の二の舞として記憶されることになってしまいそうな気もしてします。
(まぁ、今回はITバブルほどバブル的ではないという説もあるので微妙ですが・・・)
 おまけに一般の人の間からは、今回のライブドア騒動を見て「ネット企業なんて皆一緒でしょ」みたいな反応も出てきてしまってますから、ネット業界の片隅で生きている人間としては、適度なところで落ち着いてほしいところですが・・・
 
 はたしてどうなることやら、しばらくは目を話せそうにありません。

“ライブドア騒動を、ブロガーはどう捉えているのか調べてみる” への5件のフィードバック

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