熾烈化する広告パートナー獲得競争–イーベイがグーグルと提携を発表 – CNET Japanを読んで。
ちょっと前の記事になりますが、GoogleとeBayがオークション広告やメッセンジャーの分野で提携するという記事がありました。
日本ではeBayの認知度が低いせいか、それほど大きな話題にはなっていないようですが、個人的には結構驚きのニュースでした。
なにしろeBayはアメリカではYahooと広告で連携してます。そのときのCNETの記事のタイトルが「グーグルの勢いを止められるか–ヤフーとイーベイが提携へ」。
先日は、eBayの主力サービスであるPaypal対抗となるGoogle CheckoutをeBayのサイト内での利用を禁止したりというニュースも合って、私もてっきりeBayは反GoogleでYahooとの関係を深めていくのかと思っていたのですが、米国以外の国ではGoogleとの提携の道を選んだということのようです。
今回のCNETの記事によると、eBayがYahooとGoogleをしばらく二股かけたということのようですが、個人的に気になったのがGoogle TalkとSkypeの連携が実現するという話。
MicrosoftとYahooはメッセンジャーの相互乗り入れで提携していますから、Google TalkとSkypeの提携が実現すると、明らかにMicrosoft・Yahoo連合vs Google eBayという雰囲気になり、あまり三角関係とは言っていられない気もします。
すでに登録者が1億人を超えていると言われるSkypeと、インターネットの巨人Googleが提携するわけですから注目なのは間違いないのですが。
メッセンジャーの陣取り合戦の視点だけで見ると、Google Talk自体は実はまだ登録者数が340万程度で、インスタントメッセージマーケット市場全体で1%のシェアと、伸び悩んでいるそうで、TechCrunchでは結構手厳しく叩かれてました。
そういう意味ではMicrosoftとも相互乗り入れを決めているYahooメッセンジャーとSkypeが提携した方が、利用者からするとメリットはあるような気がしますが。
まぁ、今回の提携は、オンライン広告の提携がメインで、あくまでメッセンジャーの提携はおまけというところなのでしょうか。
CNETの記事によるとeBayとしてはクリックコールの収入をあげるために今回の提携に踏み切ったようで、Googleの検索ツールバーにSkypeをバンドルすることになるとのことですから、GoogleとしてもGoogle Talkはしばらく置いといてSkypeとの融合を優先するかのように聞こえます。
まぁ、MicrosoftとYahooメッセンジャーの相互乗り入れは、発表はされたものの、あまり先に進んでいる感じはしません。
はたしてGoogle TalkとSkypeの連携が、同じような状態になるのか、すぐにでも実現されるのかは注目したいところです。