mixi勉強会参加者が考える株式会社ミクシィの強み、弱みとは

innovationstudy.png 9月14日の上場日に買いが殺到し、初値がつかなかった株式会社ミクシィですが、はたしてその強みや弱みというのはどのように捉えられているのでしょうか。
 9月22日のmixi勉強会の申し込みアンケートの内容をまとめてみました。
 まず、最も多くの人が強みとして上げていたのは、500万人を突破してなおも増えている会員数の多さと、その盛り上がり。500万人突破時点でもログイン率が7割を維持したというのは実に驚きの数値です。
 2番手グループにあげられていたのは、女性が多かったり、一般利用者が多いという利用者属性の幅広さや。またついでブランドやSNSといえばmixiという認知度を上げる声が多いようです。
 また、サービスのデザインや技術力、採用サイトのFindjobとの連携をあげる人もいました。


 逆に株式会社ミクシィの弱みとして最も多かったのは、今後のビジネスモデルが見えないという声でした。以前にテーマにしたYouTube等と比較すると、ミクシィの現在の財務状況は非常に良いので、ビジネスモデルを指摘されるのも不思議な話ですが、将来を心配する見方が多いようです。
 また、柔軟性の無さや上場や巨大化による変質を指摘する声も複数ありました。
 更にはトラブルの増加を懸念する方や、会員数が多いことによるシステムコストやサービスの魅力の低下を指摘する人もおり、SNS自体が一過性のブームに終わるのではないかという懸念もあるようです。
  
 
 これらの指摘を元に、当日の勉強会では下記の二つのテーマについて議論したいと思っています。
■株式会社ミクシィにはどのような収益機会があると思いますか?
■あなたが株式会社ミクシィの社長だったら、何を目標とし、どのような事業展開を行いますか?
 当日の勉強会に参加できない方も、良ければこの2点についてトラックバックをしてみて下さい。
 勉強会で紹介させてもらいたいと思っています。
※なお、勉強会は一度満席になりましたが、定員を増やしましたのでまだ若干の空きがあります。
 興味がある方はこちらのフォームからお申し込み下さい
innovationstudy.png

株式会社ミクシィの強み 株式会社ミクシィの弱み
■既存の会員数の多さ、盛り上がりの高さ
・会員数、トラフィック数
・ネットワーク外部性
・今やほとんどの知り合いが入ってしまったこと
・会員数 実績
・人が多い
・集客力の高さ
・既に多数抱えるユーザー数
・登録者数
・会員組織(数及びアクセス頻度の高さ)
・総合SNSとしての会員数と運用実績
・ヘビーユーザーの数
・トラフィックの量
・中で完結するコミュニケーション形態と母集団の大きさ
・クリティカルマスを超えたユーザー数とPV
・ユーザ数
・会員数の多さ
・ユーザーの数
・会員数
・会員数からして、社会のインフラになっていること
・多くのユーザーへリーチ可能である
・アテンションの高さ
・ユーザーのロイヤリティ(リピート率、サイト滞在時間等々)
・コミュの自発的な盛り上がり
■顧客属性の幅広さ(一般、女性)
・Geekではない一般ユーザに訴求している点
・広告主がターゲットしやすいセグメント、女性ユーザ
・女性会員数の比率
・女性会員の多さ 
・女性も参加しやすいデザインと操作性
・ユーザ数(特に女性ユーザ)
・階層の深いユーザーコミュニティ
・多彩なコミュニティ
・さまざまの属性を持つ集団を持っていること
・コンテンツマッチの幅
・ユーザーの定性的な属性が取れていること
・圧倒的なデータベースの存在(顧客、コミュニティなど)
■ブランド・認知度
・SNSとしての圧倒的認知力
・知名度
・ブランドバリューの確立
・ユーザにとっては、日常的に使用しているサービスを提供する会社であるため、好感を得やすい
・SNSといえばmixiを指すくらいに大きくなったこと
・デファクトスタンダード化
・国内の大規模な(汎用的な)SNSとして、圧倒的なシェアを持つ
・ブランド
・先行者利益
・SNSの代名詞としてのブランド力
・画一的な日本という社会でSNSと言えばmixiという認知があること
■サービスの使いやすさ、雰囲気
・ユーザビリティ
・ユーザ視点
・色
・デザイン。雰囲気。
■Findjobの採用事業
・FindJobとの今後の相乗効果
・mixiだけでなく、findjob事業も行っている点
・Find Jobという、トラフィックをお金に変える手段を持ち合わせていたこと
■技術面
・現状国内最大のスケーラビリティ
・安価なシステム拡張コスト
■資金面
・調達資金とフットワークの軽さ
・(恐らく大きくなるであろう)資金
■人材面
・トップの真面目さ?
■ビジネスモデル
・安定的な収益源を確保できていない点
・収益につながらない勝手な盛り上がり
・収益モデルの確立
・広告1.0
・収益構造の不備
・明確なビジネスモデルの提示
・キャッシュポイントの不明確さ
・今の成功(ビジネスモデル)の次の成長源がはっきりみえないこと
・ネット広告費が下落した場合の影響、
・それらをうまく活かす方向性がハッキリしないこと
・確固たるビジネスモデルを生み出せていない点。
・今後成長が見込めるmixi事業では収益モデルが広告しかない点。他の収益モデルを立てる必要がある。
・収益体系が広告、求人のみである。
・ポータルにくらべて自社でもつメニューの選択肢が希薄
■経営面
・企画力の弱さ 
・古い 変化できていない
・サービスの柔軟性の無さ
・巨大化による変革への停滞
・会員数が増大しすぎた後の変化速度の鈍化
・上場後の方向性
・上場企業社員の勘違いw
・事業展開の柔軟さに欠ける
・傲慢、サービスの発展のみで進化は期待できない
・政治力の弱さ
・企業としての広報力
・まじめな経営者
■トラブルの可能性
・リテラシーレベル低の人の個人情報の扱い
・コミュニティとしての自浄作用に疑問
・不十分な管理体制(18歳未満の登録、出会い系のような目的での利用者が増加していることなど)
・コミュニティの運用体制
・5回も退会してしまいました。
・スパム問題
・閉鎖的空間で行われているためにそのリスクをユーザーが認識していないこと
■技術面
・サーバーバックボーン
・システム運用コストが重たい
・サーバ負荷過多による柔軟性の欠如
・システム・コスト
・友だちと会社関係など、日記をわけて表示したい。
・カスタマイズしにくい設計
■会員数、質
・参加者が多すぎること
・人数が増えすぎることによるSNS特有の「安心感」の減退
・ユーザー数の拡大によるサイトの一般化が、個人の発信の自由度を妨げる
・会員の質
■SNSブーム
・飽きる
・SNS自体が一過性のサービスであった場合、新たなビジネス展開が必要になる
・SNSトレンドが終焉した場合に代替事業がない
・利用者ロイヤリティの不確定性
■プレミアサービス
・プレミアサービス
・直近:プレミア不要
■その他
・B2B対応は上場後に期待
・日本市場の独立性に依存していること
■クローズド、招待制
・招待制であること
・長期:クローズド

“mixi勉強会参加者が考える株式会社ミクシィの強み、弱みとは” への1件のフィードバック

  1. 当然の事ながら世帯が大きくなれば色々異なった期待や思惑等が出て来ます。現時点ではMIXIを利用して商売をする事は規制されていますが、実際には多くの方々が陰に陽に利用をしています。
    運営者と会員両方の利益を最大限迄引き出す事の出来る組織とするには幾つかの目的別に分類する事が必要不可欠でしょう。商売に関わりたくない方、商売をしたい方、それぞれのキマリのもとに堂々と活動をするにはそう言う場を提供する事です。

コメントは受け付けていません。