ポートフォリオワーカーという働き方は、得なのか損なのか

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 先週末に、パソナテックが主催する「ワークスタイル×ブログ」カンファレンスに参加させていただきました。
 何と言っても今回の目玉はブログ「On Off and Beyond」でもお馴染みで、「ヒューマン2.0」の著者でもある渡辺千賀さんの基調講演。
 米国拠点でめったに日本に来ない方だけに、これだけでも貴重な機会なんですが、個人的にも、渡辺千賀さんのイベントの参加調整を手伝ったご褒美に(?)、渡辺千賀さんとパネルディスカッションをさせてもらい、実に幸せな一日でした。
 ちなみに、渡辺千賀さんの基調講演や、CTOセッションを通して聞いていてあらためて考えたのが、ポートフォリオワーカーという働き方について。


 ポートフォリオワーカーというのは、渡辺千賀さんのヒューマン2.0で紹介されていた言葉で、いくつかの仕事を掛け持ちするワークスタイルのこと。
 もともと自分は、アリエル・ネットワークの社員でありながら、ブログを書き、メディアでコラムを書かせてもらったり、FPNのようなサイトを運営していたり、しまいにはブログネットワークのAMNの手伝いをするというような雑食の人間。
 そんな自分を表現するにはぴったりのキーワードだったりします。
 ただ、ではポートフォリオワーカーがお勧めかというと、そんなことは全然無く、やはり自分の仕事はこれだとはっきり言える人の方がはるかに強いと思っています。
 特にCTOセッションに出ていたような凄腕エンジニアの人たちの会話を聞いていると、その思いはますます強くなる一方。
 
 ポートフォリオワーカーというとなんだか聞こえは良いですが、結局1日24時間しかない時間をどう投資するかという視点で考えると、本当に自分がやるべき仕事がはっきりしていれば、そこに全力投球したほうが効率は良いはずで。
 それ以外の時間はポートフォリオを組むというよりは、プライベートの時間とみなして趣味や家族との時間に当てた方がいいような気がします。
 下手にポートフォリオを組んでいると、どれも中途半端になるリスクも高くなってしまうわけですから、そういう意味では、ポートフォリオワーカーというのは、新しいワークスタイルというよりは、モラトリアム期間を継続しているにすぎないような気もしてきます。
 正直、自分の場合は、CTOセッションに出ていた人たちのように、自分はこれをやる人だ!というのがこの10年間決められずにずるずる来ている人間なので、結果的にポートフォリオワーカーになってしまっているんだなーと実感した一日でした。
 もちろん、ポートフォリオを組みようが無かった時代に比べれば、ブログやインターネットのおかげで、モラトリアム期間が続いていても生きていける時代にはなっているので、良い時代になったとは言えるのでしょうが・・・