ハイボールナイトにみる企業のリアクションの早さの大切さ

 先日、サントリーさん主催のハイボールナイトというイベントに参加させて頂きました。
(というか、このイベントは私も参加しているONEDARI BOYSがサントリーさんにおねだりしたことで実現したイベントなので、あまり他人事のように書くのも変な話なのですが)
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 ハイボールとは、いわゆる“ウイスキーのソーダ割り”。
 ハイボールナイトとは、つまりはみんなでハイボールで飲み明かそうという何とも贅沢なイベントです。
 イベントの感想自体は既に参加された皆さんのブログにあがっていますので、そちらをご覧いただければと思いますが、個人的に今回非常に印象に残ったのはハイボールナイトが開催されるまでのステップの早さ。
 上記の記事にも書いてあるように、もともと「ハイボール」がブログでちょっとした話題になるきっかけとなったのが、私も参加させてもらった3月29日の白州蒸留所ツアー
 このイベントで紹介された“すごいハイボールのつくり方”が、見事に参加者のツボにはまり。
 参加者のレポートに「すごいハイボールの作り方」記事が多数登場。
 アルコール系の記事では珍しくネタフルの「すごいハイボールの作り方」がはてなブックマークを75個も集めるなど、一部のコミュニティでハイボールが話題になりました。


 ただ、話はここで終わらないのが今回のポイント。
 コグレさんが自らハイボールエバンジェリストを名乗るほどハイボールに心酔。
 ネタフルにハイボールカテゴリを作って、4月だけで12本もの記事を投入。
 それに惹かれたのか、イベントに参加していなかった方々までハイボールの話題を取り上げはじめていたり。
(例)
ハイボール、デビューの日
ネタフルに影響されてハイボールデビューした
ネタフル「ハイボール」カテゴリ
 ついには、コグレさんからサントリーさんへのハイボールナイトのおねだりにまで発展して、そして5月9日のハイボールナイト開催告知に至り、さらに多くの人達がハイボールの魅力に触れることになります。
 今回、「ハイボール」がブログ上でネタになったのは、もちろんウイスキーが美味しいと言うこと、ハイボールという飲み方が美味しいと言うこと、そしてそれが意外に知られていなかったと言うこと、ハイボールのうんちくを語るのがブログに合っていたこと等いろいろ条件は合ったと思うのですが。
 改めて振り返ると、印象的なのは、やはりサントリーさんのリアクションの早さです。
 何しろ、きっかけとなったのが3月29日のツアー。
 そしてハイボールナイトがサントリーブログで告知されるのが5月9日。
 告知前に調整行為が発生していることを考えると明らかに話はGW前の4月末には決まっていたと思われるわけで、3月末のツアーからたった1ヶ月の間に、ハイボールナイトの実施が決まったことになります。
 さらにはハイボールナイトのイベント当日には、ハイボールナイトブログパーツがしっかり用意されていたりするから、本当にこの対応の早さはすごいです。

 
 もちろん、通常のネットでのキャンペーンに比べれば、サイト構築や広告制作等の作業が不要な分、ブロガーイベントは比較的期間が短く実施できるのは明らかなのですが。
 それにしても、3月末には全く予定になかったであろう新しいイベントを、ブログ上でのリアクションを元に1ヶ月後に実施できるか?と言われると、できると即答できる大企業の担当者の方はそれほど多くないのではないかと思います。
 
 ただ、逆にインターネット側の利用者の興味というのは移り気なもの。
 今回このタイミングでハイボールナイトがぶつけられたので、コグレさんの記事を始めとしてブログ上でハイボールの記事を見て気になっていた人達が一斉に反応したわけですが、もしこれが3ヶ月後だったら、また違ったかもしれないと思ったりします。
 個人的にもカンバセーショナルマーケティングというキーワードに注目している関係で、マーケティングを会話にたとえることが多いのですが、会話で重要なのもレスポンスタイム。
 利用者の方から上がってきている声に、いかに迅速に反応し、それに対して何らかの会話やアクションを取っていけるのか。
 そういった基本的なことが、やっぱり大事だと言うことを今回のハイボールナイトには教わった気がしています。
 もちろん、今回これができたのは、長らくビジネスブログやブロガー向けイベントなど、多様なネットを活用した活動を継続してきているサントリーさんならではということだと思いますが。
 そんなネット上の声に耳を傾けてくれる企業が増えてくれるために、そんな担当者の人が増えてくれるために、自分が何ができるのか、というのちゃんと考えて行かないといけないなーと感じたイベントでした。
 
 ちなみに、参加者の人に聞いた話によるとハイボールという飲み方自体は、テレビコマーシャル経由のプロモーションでも意外に認知されていないというのが現状らしいので、ブログ経由でのクチコミがそういったマスマーケティングを支援する形で、ハイボールの盛り上がりの一助になったりすると面白いのではないかなーと大げさなことを思っていたりしますが・・・さすがにそれは難しいですかねぇ?
 とはいえ、半年後どうなっているかがちょっぴり楽しみです。
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“ハイボールナイトにみる企業のリアクションの早さの大切さ” への3件のフィードバック

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