白州で教わった、日本には日本ならではのやり方があると言うこと。

 土曜日に、AMNの関連でサントリー白州蒸溜所「シングルモルトウイスキーセミナー」体験イベントに参加させて頂きました。
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 通常は、AMN主催イベントだと司会や裏方でレポートどころではないのですが、今回は普段からサントリーさんが開催されているセミナーにAMN経由でブロガーの方々をご紹介という形だったので、私も一参加者としての参加です。
 なお、白州蒸留所では、普段から直接蒸留所に来られた方に無料で工場見学のツアーを実施されているそうなのですが、今回はAMN連携企画で特別に、はとバスをセッティングいただきました。
 白州蒸留所に黄色のはとバスが泊まっているのが何とも不思議な絵だったりします。
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 ちなみに、個人的には、昔製造機械系のメーカーの営業をしていたこともあって、工場というとどちらかというとオイルやペンキで汚れているイメージがあったりするのですが、白州蒸留所はそういったものとは無縁。
 飲料を扱う工場だけに、それぞれの設備は清潔そのもの。
 どちらかというと工場と言うよりは、ディズニーランドのような雰囲気の場所でした。
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【社会見学中らしき子供達】
 シングルモルトウイスキーセミナーでも、白州と山崎の10年12年18年という6種類の飲み比べに挑戦。
 18年のような熟成年数の長いウイスキーは、素人でも分かるぐらい別物だというのを体験することができました。
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(もちろん、18年ものなんてなかなか気軽に買うことはできないわけですが、何かのお祝いに何とか買ってみたいものだと強く思ったり・・・)
 自分にとって、ウイスキーに対する印象が大きく変わった一日になったのは間違いありません。
 まぁ、実際のイベントの様子や雰囲気は、是非他の方々のレポートを見ていただくとして。


 個人的に非常に印象に残ったのは、シングルモルトウイスキーに対するサントリーの方々のこだわり。
 ちなみに、このイベントに参加するまで、ウイスキーといえばスコッチやバーボンという印象が強く、日本のウイスキーの印象はあまり無かったのが事実です。
 そもそも、安いウイスキーしかほとんど飲んだことがなかったので、これまでウイスキー自体を良く理解していなかったのが正直なところでした。
(今回のイベントのおかげで基本的な知識や、ウイスキーのブランドや熟成年数の違いによる特徴が分かってきたので、これからは知らない人に対しては知ったかぶりができそうですが)
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 実際、ウイスキーの本場スコットランドなんかにはウイスキーの蒸留所が100を超える単位であるそうですが、日本には大手メーカーの蒸留所が全国に6カ所あるだけだそうで、そういう意味では裾野の広さは当然本家にかなうべくもありません。
 まぁ、スコットランドにおけるウイスキーは日本酒みたいなものだと思えば、日本におけるウイスキーの歴史はまだまだ浅いわけで。それでも、ここまで日本でウイスキーが認知されていて、国産のウイスキーも普及しているのが、すごいことだと思った方が分かりやすいのかもしれません。
 ただ、それを認識した上で印象的だったのが。
 サントリーでは、単純に海外のウイスキーの作り方をまねるのではなく、日本独自の環境を活かしたウイスキー作りを模索し続けているということ。
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 たとえば、発酵過程で白州の森の乳酸菌を活かすために木桶を使ってみたり。
 複数の蒸留釜を組み合わせて蒸留を行ってみたり。
 白州のような高級ウイスキーは熟成に10年も20年もかけるような作品ですから、そうした模索を数十年前から続けてきたことにより、世界的なウイスキーの賞であるISCやIWSCというコンテストで日本のウイスキーが金賞を受賞するという快挙を成し遂げてきているのだとつくづく感じました。
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 私自身、なんとなく日々の仕事の中で海外の動向をそのまま日本にあてはめてみようとしてしまったり、やり方をまねてしまったりしがちなわけですが。
 サントリーさんが海外から日本に入ってきたウイスキーに独自のこだわりを持っているように、そんな日本なりのやりかたを模索するというこだわりが、自分が携わっているウェブサービスやソフトウェアの世界でもきっと重要になるのではないかと、改めてそんなことを感じた一日でした。
hakusyu5.jpg【一樽50万円~2600万円で購入可能とのこと】
※ちなみに、参加者の方々のブログ記事一覧が、下記の記事のトラックバックにまとまっていますので、是非どうぞ。
シングルモルトウイスキーセミナー(白州蒸溜所)のブロガーイベントレポート(3-1) – サントリートピックス 
(一緒に参加されたサントリーの担当者の方が、参加者の誰よりも早く公式ブログに記事をアップされていたのも、とても印象的でした。)

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