日本の経済成長とある程度シンクロして成長し、低迷してきた旭化成が、蛭田さんが社長になってから、いかにその呪縛を解き放って真のグローバル化に成功したかという話を赤裸々に語られてました。
これだけ聞くと順風満帆な、エリートのサクセスストーリーに聞こえてしまいますが。
実は同期の中でも最初の評価は一番下で、取締役になったのも一番最後だったとか。
日本の大企業では少々上司に嫌われても首にはならないんだから、昇進のために自分の意見を押し殺すのではなく、自分の信念や志を表現するべきだ、というメッセージは、今の日本人には本当に重いメッセージだと思います。
最後に、トップダウン偏重の文化にボトムアップ重視の価値観をつくるにはどうすれば良いか、という質問をしてみたところ、五年後を見据えた教育と、組織の分社化の重要性を強調されてました。
忘れないように、心に刻みたいと思います。