明日の広告 (佐藤 尚之)

4756150942 明日の広告は現役クリエイティブ・ディレクターの佐藤さんが広告の未来について考察されている本です。
 かなり前にいろんなブログで話題になっていたので読んだのですが、読書メモを公開していなかったので、書評抜き読書メモを公開しておきます。
 ネット側の立場にある人が未来を予測した本は多々ありますが、広告代理店の側の人からの視点という意味で非常に参考になる本だと思います。
【読書メモ】
・広告は消費者へのラブレター
 ラブレターを普通に受け取ってくれていた時代は楽だった
 いまやラブレターを受け取ってさえくれない
・「私たちは、消費者をターゲットとは呼ばない。パートナーと呼ぶ」
 ネイキッド ジョン・ウィルキンス氏
・変化した消費者を待ち伏せる7つの方法
 ・消費者のコンタクト・ポイントで待ち伏せる
 ・新しいメディアを創って待ち伏せる
 ・クチコミを利用して待ち伏せる
 ・CGMで待ち伏せる
 ・エンターテイメントの中で待ち伏せる
 ・検索結果で待ち伏せる
 ・メディアをニュートラルに考えてクロスに待ち伏せる
・商品本位から消費者本位へ
 商品理解を最優先するやり方自体を見直す必要がある
 商品の情報を伝えてもらいたがっている人をリアルに想像する
・スラムダンク一億冊感激スペシャルイベント
 ・初動に時間をかけることの大切さ
 ・自分たちが「伝えたい相手」になってみること
 ・商品は消費者の物であるという発想
 ・相手が一番望んでいることをするという考え方
・商品丸裸時代のクリエイティブ作法 
 ・認知に徹すること
 ・よりプロモーショナルになること
 ・ありのままの自分を出すこと
 ・買ってくれた人をもてなすこと
 ・買ってくれた人に参加してもらうこと
・ネオお茶の間 
 ひとりでテレビとパソコンを「ながら視聴」している人が、リアルタイムで同時に大勢つながり雑談している
・バーバリアン・グループのサッカーチーム型アプローチ
 クライアントからオリエンがあったら、まずそのオリエンをメールで全社員に出す。
 全社員からアイデアを募る
 「コミュニケーションのキーになるアイデアを出した人」がコミュニケーション・デザイナーになり、全体をプランニングする。

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「“炎上”を正しく理解しているか?」を日経NMに投稿しました。

nikkeinetmarketing_logo.png 日経ネットマーケティングで連載を行っているコラム「カンバセーショナルマーケティングの近未来」に新しいコラムを書きました。
 今回は、良く企業の方とも話題に上る「炎上」について紹介してみました。
 当然、注意しなければならない問題ではあるのですが、炎上が怖いあまりに何も手を出さないというケースが意外に多い気がするので、参考になれば幸いです。
“炎上”を恐れる人は“炎上”を正しく理解しているか?
「このコラムでは主に、マーケティングにおけるインターネットの活用について考えていますが、ネットマーケティング、特にCGM(コンシューマー・ジェネレーテッド・メディア)やソーシャルメディアと呼ばれる新しいネット媒体上でマーケティングを展開したことのない企業の方々が、最初に恐れるのが「炎上」というキーワードだと思います。今回はこの「炎上」とは何か、それを巡る誤解について考えていきましょう。 」
※このコラムでは、先日公開したカンバセーショナルマーケティングの講演資料でまとめた話の掘り下げだとか、実際にソーシャルメディアを活用したマーケティングを実践する際のステップなどを書いていければと思っています。
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