ITmedia ライフスタイル:固定電話を置き換える? “ブロードバンド時代の黒電話”を読んで。
ブロードバンド時代の黒電話だそうだ。
ハンズフリーで使うテレビ電話で、ファイル共有やホワイトボード機能も盛り込むかもしれないという。
まぁ、電話というよりはテレビ電話のできるインターネット端末という表現のほうがピンとくる気もするが、そこは電話会社だけに黒電話という表現を使ったのだろう。
値段はパソコンの半額で1台あたり6万~7万だそうだ。どう考えても、黒電話とは思えない価格帯だが、現状の機能セットを考えるとこのあたりが妥当な価格なのだろう。
一昔前のテレビ電話フェニックス、Lモードなど未来を見据えたNTT地域会社の取り組みはあげればきりが無いが、なかなか思い描くような未来社会はやってこないようだ。
今回のテレビ電話が各家庭に一台置いてある未来のリベンジは果たしてどれぐらい機能するのだろうか。
携帯電話の買い替えサイクルは2年程度と言われる。そのため、携帯電話では新機能が利用者の多数に広がる期間が非常に早い。それにたいして固定電話の買い替えサイクルは下手をしたら10年近いような印象があり、ここが電話会社が新サービスを出したところでなかなかブームを引き起こすことができない一因になっていると思う。
特にテレビ電話のような利用者の拡大がサービス自体の普及を後押しするサービスならなおさらだろう。
おまけにテレビ電話自体は携帯電話でもいっそうにブームがきそうに無い。
仮に固定電話でテレビ電話ブームがきたとしても、そのために利用者がわざわざ6万円を出して電話を買い換えるのか。
電話という音声通話手段を携帯電話から固定電話に取り戻すことが果たしてできるのか、興味のあるところだ。