いよいよと言うべきか、やっとと言うべきか、モバイルでも月額固定料金のIP電話を模索するベンチャー企業が出てきているようだ。
実際には無線LAN等でIP電話サービスの提供を検討しているところは過去にもいくつかあったように記憶しているが、今回のこのセイルのものはPHSのインフラを利用している点で少し発想が異なるように思う。
PHSであればすでにAirH”や@FreeDのような定額制PHSを利用している人は多いわけで、そのインフラ上で定額制の音声通話が可能になるとすれば面白いモデルだと考えられる。
現在の端末がPDAベースで、端末の価格も6万円以上というから、このサービス自体がブームを呼ぶのは難しいとは思われるが、もう少しウェブサイトの説明を分かりやすくするとか、アピールをうまくすれば結構話題を集めるような気もする。
まぁ、TD-CDMA方式の移動通信サービスでは定額料金制のIP通信が基本の構想にあるようだから、それまでの一時的な話題になってしまうかもしれないが。
何にしても移動通信事業者が既存の収益構造の上にあぐらをかいていられるのも、意外に時間の問題かもしれない。