Winny事件という誤謬の原点 – CNET Japanを読んで。
CNETコラムで森さんがWinny事件についてまとめていた。
私個人の意見も森さんの意見にかなり近いところがあるので、メモもかねてまとめておく。
森さんのご指摘のとおり「ITやメディアのサービスの合法性について十分に議論がなされていないという」というのが、現在までこの問題をややこしくしているように思う。
今日あった飲み会でも同じ議論になったのだが、日本独特の文化なのかもしれないが、どうも日本では「臭いものにはふたをする」という感じで、このような議論に手をつけない場合が多いように感じる。
yublogで川崎さんもEFFの必要性を指摘していたが、米国に比べて日本では利用者側の立場にたって意見を公の場で述べるというシーンがあまり見られない。
大抵の場合、そのような活動をすると先鋭的な活動家と見られ、異端児あつかいされるのがオチだ。
Winny事件の後、かなりの議論がBlogを中心にネット上に表明されているが、それすら世の中的には一部のテクノロジーおたくの人たちの議論でしかないのが正直なところだろう。
ACCSやJASRACからすると、その手の人種を相手に議論をしても意味がないと感じているのだろう。
非常に残念なことだ。
個人的には、アクセス回線の高速が実現された今、日本はブロードバンドコンテンツの配信ビジネスを世界に先駆けて成功させることができる土壌が整ってきていると感じている。しかし、一般的にコンテンツ事業者が興味を持って取り組んでいるように思えないのは気のせいだろうか。
音楽配信事業こそ、ここに来て複数の事業者が事業開始を宣言するようになったが、これは残念ながら米国でのiTunesの成功を見て真似しているだけのようにしか思えない。
一気にこの流れを動画のようなコンテンツにつなげることを考えてくる事業者は出てこないものだろうか。
利用者の立場からすると、Winnyから入手できず、正式なコンテンツ事業者からも手軽に入手できる手段が無いとすると、第二・第三のWinnyが出てくる土壌ができているだけのように感じてしまう。
(また逮捕してもらえば良いと考えてくるのかもしれないが)
なんでもかんでも米国追随のサービスでやるのではなく、モバイルの分野でも実現したようにブロードバンドの世界も日本が世界をリードするようになって欲しいと切に感じてしまうこのごろだ。
米国の柔軟性なのか、日本の硬直性なのか。
お盆進行になると、自分が何処を向いて何をしてるのか、少しばかり混乱気味になる。どうも普段の閑職の癖が抜けず、仕事モードに入れないようだ。皆さんは、こんな呆け呆けの僕みたいにならぬよう(笑)。 さて本題。もう既にご存知の方も多いと思うが、この記事につい