ITmediaニュース:SNSを「聞いたことがない」5割超、「利用したくない」8割弱を読んで。
CNEWSと日経産業新聞がSNSに関するアンケートを実施したそうです。
1000人の対象の中でSNSを利用している人は38人で3.8%。
mixiの利用者30数万人を日本の人口で割ってしまえば、たったの0.3%ですから、比較的比率は高いサンプルだと言えますが、それでもやはり、まだまだSNSの認知度が低いのを表していると思いますね。
公開されている質問項目の多くは、この38人を対象にしたものなのであまり議論をする意味はないと思いますが、気になったのは今後SNSを利用したくない人が8割と言う数字。
SNSを使っている人間からすると「マジ?いくらなんでも高すぎない?」という感じの数字ですよね。
まぁ、個人的にはこれが現在のネット利用者の意識の隔絶を端的に表現しているように思います
大昔に世代論の関係で書いたことがありますが、最近強く感じるのはネット上に自分をさらけ出せる世代と、そうではない世代の間の大きな溝。
このアンケートでSNSのことをどう対象者に表現しているかはアンケート画面を見ると読むことができますが、おそらく説明を読んだ人は、なんだか良く分からないサービスと感じたことでしょう。
特に「絶対利用したくない人」が2割もいるのを見ると、ネット上に実名で自分をさらすことに対する恐れのようなものも見て取れます。
以前、新妻blogのacchiさんがmixiの利用者のピークが75~77世代近辺と言うのをかかれていましたが、おそらくこの辺りの世代以下とそれ以上の人たちで分けてアンケート結果を出すと、相当違う結果が出るんでしょうね。
実際、私の同期にSNSの招待状を送ったときの大企業とベンチャーにいる人間の反応の違いを見ていると、ますますそう感じます。
ネット関係の業界で生きている人間からしたら、いつかSNSのようなものがインフラのような当然のサービスになる世界が来る、と思いたいところですが。
案外、当面のSNSの普及の天井と言うのは低いところにあるのかもしれない、と感じる今日この頃です。