SBC、AT&Tを160億ドルで買収へ–米通信業界再編さらに加速 – CNET Japanを読んで。
いよいよ来るべきものが来たと言うべきなのでしょうか。
AT&TがSBC Communicationsに買収されるようです。
AT&Tといえばアメリカを代表する通信会社だったわけですから、それが買収されて無くなってしまうというのは、誤解を恐れずに例えるなら日本でNTTが無くなるのと同じ出来事。
まぁ実際には、現在のAT&Tは長距離電話サービスの提供会社なので、NTTで言うところのNTTコミュニケーションズ。
AT&Tを買収するSBCコミュニケーションズが、NTT東日本や西日本のような地域ローカル会社にあたりますから、正確に言うと規制で分割された兄弟会社がまわりまわって元に戻っただけと言うこともできます。
一時期は規制で縛られている地域電話会社に比較して、ISP事業などの様々な新事業の可能性がある長距離電話会社に脚光があたっていた時代がありましたが、気がついたら結局インフラを保有している地域会社のほうが足腰が強い、というのが最近通信業界で起こっている出来事のようです。
さらに米国の最近の傾向としては、買収を中心とした業界再編によって、結局寡占化が進むのではということも予想されているようですね。
そこで個人的に気になるのは日本の今後の展開。
最近のIP電話サービスの普及によって、NTTコミュニケーションズの長距離電話サービスの存在意義は明らかに薄れつつあります。
そういう意味で時代の流れとしては、結構米国と同様になってきている気もします。
昔からNTTグループの再再編成も良く噂されますが、はたしてどうなるのでしょうか?