ヤフー、「My Web 2.0」のテスト版公開–ソーシャル検索機能を追加 – CNET Japanを読んで。
少し前の記事になりますが、米ヤフーがソーシャルブックマークサービスを組み合わせたパーソナライズ検索機能を公開していました。
遅ればせながらこのMy Web 2.0とはてなブックマークを比べながらいろいろ試してみて、今更ながらにソーシャルブックマークの可能性に気づかされた気がしています。
なんといっても、最近テクノラティのようなブログ検索サービスを使っていて感じるのが、ブログ情報の増加による検索コストの増大。
つい一年前は、ブログを書いている人なんてそれほどいなかったので、キーワードで検索しても主だったブログ記事を一通り見つけることができたのですが、最近は検索しても読んで良かったと思う記事に出会うまでが一苦労。
特にドコモとかビジネス以外でもメジャーな会社の関連記事を検索してしまうともうオシマイ。あまりに言及が多くて、価値のあるブログ記事なんて見つけられません。
ところが、今更ながらに気づいたのですが、はてなブックマークで検索すれば、そもそも誰かがブックマークした記事しかデータベースに存在しないわけで。
最初から、誰かが価値があると認めた記事、ある程度価値のある可能性の高い記事が必ず検索でひっかかることになります。
そういえば、と思い出したのがスラッシュドットのモデレート機能。スラッシュドットでは、掲示板のコメントに対して、メンバーがお互いに評価のスコアをつけることで、コメントを評価付けしています。
で、利用者は自分がスコアいくつ以上のコメントしか見ないという選択ができるわけで、実に良くできた仕組みです。
(ちなみに匿名コメントは最初のスコアが0なので、デフォルトでは表示されないようになってます)
で、あらためてソーシャルブックマークを考えてみると。
良く考えたらこれって、ネット上の記事すべてに対して利用者全員がモデレートしあってる仕組みなわけですよね。
下手なブログ検索より、実はソーシャルブックマーク検索の方が、濃い記事にめぐり合う可能性は高いわけです。
何といっても大きいのは、全くブックマークされていない記事というのが最初から対象にならないこと。
自然と人力によって価値がある(であろう)ページだけがソーシャルブックマークには収集されているわけで、記事へのリンクだけのブログや一行コメントのブログは自然と入らない仕組みになります。
通常の検索エンジンは、大量の情報の山の中から、いかに検索している人に役立つ情報を浮き立たせるかということに注力します。その代表がリンクの数を基にしたGoogleのPageRankの仕組みなわけですが。
ソーシャルブックマークは、すでに役に立つものだけが人力で集められたシンプルな人気ランキングの状態が出来上がってます。
どちらが効率が良いかというと、どうも後者の方が効率よい情報収集ができるような気がしてきます。
そういう意味では、ソーシャルブックマークサービスは、ブックマーク機能として利用するよりも、ブログ検索エンジンとして利用するのが正しい利用法なのでは・・・とか思えてきてしまいました。(現在のはてなブックマークだと、検索結果がブックマーク数順だけみたいなので、新着順とかもあると便利かも)
そう考えると、日本のソーシャルブックマークのデフォルトになりつつあるはてなブックマークが、将来GoogleやYahoo!などの検索エンジンと競合するのを想像しても、おかしくないような気がしてくるのは私だけでしょうか?
まぁ、Googleがdel.icio.usを買収するのでは?という憶測もありますし、日本のYahoo!も同様のサービスをそのうちリリースすることでしょうから、もちろん一筋縄ではいかないと思いますが。
個人的には数少ない純日本発の企業であるはてなに頑張って欲しいところです。
はてなブックマークがヤフーやGoogleと戦う日?
ヤフー、「My Web 2.0」のテスト版公開–ソーシャル検索機能を追加 – CNET Japanを読んで。 少し前の記事になりますが、米ヤフーがソーシャルブックマークサービスを組み合わせたパーソナライズ検索機能を公開していました。 遅ればせながらこのMy Web 2…