よくブログ(なんか)書いているヒマがありますね

職場でのネット利用規制、ブログなども監視対象にを読んで。

 米国の金融機関で、ブログの文字が含まれる全てのウェブサイトへの接続を禁止しているところが増えてきているそうです。

 その理由としては、ブログにコメントを書き込むときに、機密データを漏らしてしまう可能性や、社員の生産性の低下を懸念する声があるようです。

 自分のようなネット業界で生きている人間からすると、今自分からブログを取り上げられてしまうと、自分の脳の一部を外されるような状態に陥るかもと思ってしまったり。

 少なくとも、新規ビジネスを考える上でも、社外の人とコミュニケーションを取る上でも、相当困る状況になるのではないかと思ったりしますが、やはり一般的な「ブログ」という単語から受けるイメージは、もっと違うもののようです。

 実際、日経BPには「ブログで会社をクビにされないための注意点は?」なんて記事もありましたが、その中でのブログの定義の書き出しがこんな感じ。

2005年は、電車男に始まり、「実録鬼嫁日記」、最近は、「生協の白石さん」、「がんばれ、生協の白石さん!」と日常生活にブログが浸透し始めている。

 
 電車男はブログじゃないだろー、という突っ込みどころに加えて、一般のブログの代表が、鬼嫁日記と、生協の白石さん2連打。(さらになぜかリンクがコメント欄へのリンク)
 いわゆるビジネス系ブロガーからすると、がっくり来るメンツですが、一般の人のブログの認識なんて実際こんな感じかもしれません。

 そういう意味では、「企業にとってブログは有害なものである」、とレッテルを貼られるケースと言うのは、日本の企業でも結構これから増えてくるのではなかろうか、というのを、相当個人的には懸念していたりします。

 そういえば、最近、久しぶりに会った友人や知り合いに「よくあれだけブログ書いてる時間があるよね」と言われることがあります。
 もちろん、敬意をこめて言われることもあるのですが、何となく「よくあれだけブログ(なんか)書いている時間(ヒマ)があるよねぇ(忙しくないの?)」と聞こえてしまう時もあります。

 自分としては、ブログを書くのは、必ず自宅で行うようにしていますし、別に会社の目を盗んでやっているわけでも何でもないので、後ろめたいところなど無いわけですが、やっぱり一般的には、ビジネス系のブログを書くという行為も、暇人の時間つぶしと取られてしまうのが普通かもしれないなーと思ってしまいます。

 個人的には、ブログを書くようになって、自分の思考は整理できるようになったし、間違いは教えてもらえるようになったし、人的ネットワークは広がったし、視野や知識範囲も相当広がって、新しい経験をいろいろさせてもらってるし、いいことづくめなわけですが。

 この辺の感覚は、実際にブログを書き続けていて、そのメリットを体感している人と、書いたことがない人の間で大きな溝があるのを実感しますね。
(SNSを使ったことのある人と無い人の間の溝と、同じような話かもしれませんが)

 はたして、今後「ブログを書いている人」というのは日本の中でどういう位置づけになるのか。
 そもそも、自分がこれだけブログを書いていて、会社からダメ人間扱いされないか。

 心配で夜も眠れない今日この頃です。

 (とか言っていても書くのを辞める気は全く無いわけですが)

“よくブログ(なんか)書いているヒマがありますね” への4件のフィードバック

  1. 確かに溝はありますよね。
    ブログ書いている人ばかりに囲まれて生活してしまっているので、一般視点を失ってしまっている気もしてきました。(最近妙に、マニアックな人間扱いされることが増えて、その理由がいまひとつ理解できてない自分に不安を感じます)

  2. アルファブロガー本届きました

    帰ってみると小包が家の前に置いてありました。
    当選したアルファブロガー本の小包でした。キタコレ。
    『アルファブロガー』では、はてなの伊藤直也さん(http://naoya.dyndns.org/~naoya/mt/
    )のインタビュータイトルが異様に気になっていました。
    「モテたく

  3. よくブログ(なんか)書いているヒマがありますね

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