日本のYahoo天下は、Googleも当分崩せない?

ヤフー、検索表示変更で利用者動向が変化–ネットレイティングス – CNET Japanを読んで。

 様々な物議をかもした10月のYahooのロボット検索への移行でしたが、ネットレイティングスのデータで見ると、Yahooは賭けに勝利したようですね。

 
 詳細のデータは、ネットレイティングスのリリース(pdf)に出ていますが、Googleのページビューの伸びが3%だったのに対し、Yahooは9%の増加と違いは明らか。
 利用者数自体の伸びは双方それほど変わらないようですが、単純に考えれば検索におけるページビューの増加は、広告のクリック機会が増えることを意味しますから、これは明らかにポジティブな話でしょう。

 おまけに、関連検索ワード機能によって複数語検索が増えるなど思惑通りに新機能も効果を挙げているようですから、ここまでのところは、Yahooのロボット検索への変更は成功だったと言えるのではないでしょうか。

 
 グローバルにおいては、Googleの影に隠れて地味な印象のYahooですが。
 こうなると、日本ではGoogleがYahooに追いつける要素の方が少なくなってきている気がしてしまうのは私だけでしょうか

 今でこそ、Google Adsenseのようなコンテンツマッチ広告は日本ではGoogleの独壇場ですが、Overtureの管理画面にはずいぶん前からコンテンツマッチ広告出稿のためのメニュータブが表示されていますから、なんとなくこの分野の競争が開始されるのも時間の問題のような気がしますし。
(米国では始まっているようですから、技術的というよりはビジネス的な問題で止まっているのだろうと想像されますが)

 検索広告の分野においても、米国ではGoogleが提携しているAmazonの検索広告を、日本ではOvertureが取ったなんていう事態も発生しているようですから、この辺りにYahooの日本での強さを感じてしまいます。

 まぁ、もちろん、Googleも黙ってはいないと思いますから、今後、日本市場においてGoogleがYahooにどう戦いを仕掛けていくのかが一番気になるところです。