ブログを書くことで自分は本当に成長できているのだろうか

ITmediaニュース:ブロガーと梅田望夫が語る「どうなる? マスとネットの力関係」 (1/3)を読んで。
 昨日も、書いた梅田さんの出版記念イベントですが、実は個人的には不思議な縁を感じてしまうイベントでした。
 そもそも、何度かブログを始めては飽きて始めては飽きてと、ろくにブログを続けられなかった自分が、論考系のブログを改めて書き始めたのは2004年5月。
 ようやく今度の5月に2年になろうかというのが現状です。
 当時はどちらかというとAllAboutのガイドを始めることになっていたのもあり、AllAboutの練習的な位置づけで始めたブログでした。
 そんな時に大きな刺激になったのが、当時CNET編集長だった山岸さんが企画した梅田さんのオフラインミーティングです。
 開催されたのは2004年5月29日。
 運良く抽選で選ばれて参加できたのですが、ブログ関係のイベントに参加するのはこのときが初めてでした。
 
 もちろん、その前から梅田さんがCNETで連載していたブログには影響を受けていたんですが、このイベントに参加した前後から、自分のブログだとかネットワークに対する考え方や姿勢が大きく変わったのを覚えています。 
 (今思えば、渡辺聡さんとか、goodpicの金子さんとかに初めて会ったのもこのときです)
 更に、このイベントのしばらく後にはネットイヤーの川崎さん(現はてな)にランチをさせてもらい、今まで自分が理解していなかったU30世代についていろいろ教えてもらったのも良く覚えてます。
 
 そんなこんなで、自分の価値観や考え方が、実はネット的でないことに気づかされ、あわてて田口さん橋本さんが主催する無敵会議をはじめ、そこら中のネット系イベントや異業種交流会に積極的に顔を出すようになり、U30世代を真似して自分のブログも実名で書くようになり、勉強会で知り合った飯田さんにFPNやOutlogicを運営している杉本さんを紹介してもらい、FPNニュースコミュニティを思考錯誤しながら始め、濃いブロガーの皆さんの話を聞きたくなり、投票企画とか座談会とかインタビューとかをやりながら今に至るわけです。
 
 それもこれも2年前の梅田さんイベントがきっかけだったわけで。
 2年前に一観客として参加していた梅田さんイベントに、今回は一般ブロガー代表としてパネラー側で参加させてもらっているなんて、議論に貢献できなかったことを置いておいても実に光栄な話です。
 ただ、あらためて2年間を振り返ってみて、改めて感じたのは、実は自分は相変わらず何も分かっていないということ。
 もちろん、書籍だとかイベントだとか、いろんなことを経験させてもらえた2年だったの後悔しているという話では無いのですが、自分が本当に成長したかどうかというのをブログを振り返ってみるとちょっと疑問になります。 
 なにしろ、昨日考えたいたような内容と、2年前に梅田さんのイベントに出た後に書いた記事の趣旨が、今読んでみるとほとんど変わってないんですよね。
 というか2年前の方が、怖いもの知らずで、である調で書いてあるから説得力があるような気も。
 何だか、この2年間の間に、あまりに凄い人に多く会いすぎてしまって、自分の思考力の限界を痛感してしまい、自らの結論をネット上にはっきり書けなくなっている自分がいるようです。
 以前誰かが、これまでは学校のクラスとか会社の職場とかで、ある程度井の中の蛙から徐々に外に出ながら成長していくというプロセスができたのに、今はネットでいきなり世界戦になってしまうので、実は議論の修行の場がなくなってるんじゃないかみたいな話をされてたと思いますが、自分もそうなっている模様。
 ある人にそんな話をしていたら、「まだ、自分が物事を分かってないことに気づいただけましなんじゃない?」とも言われてしまいましたが。
 なんだか今回の梅田さん出版記念イベントは、そんな2年間を振り返り、改めて今後をいろいろ考えさせられるきっかけになりそうです。

“ブログを書くことで自分は本当に成長できているのだろうか” への2件のフィードバック

  1. こんにちは。
    成長は、らせんのように起きるように思います。
    だから、同じようなところいにるようで、それは、以前見た景色に似ているようで違うと、わたしは、ブログをやってきて思うようになりました。
    過去の記録を読み返すと、そういうことがわかりますよね。
    まだ、ここかと思うこともありますが。

  2. コメント有難うございます。
    成長はらせんのように起きる、というのは良い表現ですね。
    確かにそういうことかもしれないです。

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