昨日、ブロガーのおねだりについて、自分で書いてはみたものの。
企業の担当者の立場であらためて考えると。
「そう言われても、実際にブログの口コミ効果の例とかなければ説得力がないなー」と言われちゃいますよね。
ということでちょっとブログクチコミの先端事例を調べてみました。
何と言っても、昨年末からブログ界を震撼(?)させているものと言えばこれですよね。
おいでよ どうぶつの森
何をかくそう、我が家にも先週末にとうとう登場してしまいまいました。
丁度年末に退職した嫁さんが昼間やっていて、私は夜に釣りをするという日々が始まっております。
と言う話は置いといて、ちょっと振り返ってみてみますと。
どうぶつの森が発売されたのは、昨年の11月23日。
発売から2日で25万本を売ったそうですから、そもそも口コミが無くても大ヒット商品なのが分かります。
そして11月24日に記念すべき、いしたにさんのこのエントリが登場します。
11月24日 「もう仕事なんかやめてどうぶつの森に行きたい」 (みたいもん!!)
このあと12月13日まで、どうぶつの森エバンジェリストと化した、いしたにさんの怒涛のどうぶつの森解説が始まるわけですが。
注目すべきは、この後の広がりです。
11月29日 事例1 あらやんの気ままなブログ 「DS買った」
「まわりで「どうぶつの森」がどうやら人気らしいことをしりなんだか欲しくなってつい衝動買い。」
12月2日 事例2 29man(ニクマン) 「動物の森ブラザーズ」
「あまりにもみんなが楽しそうに遊んでいるので僕もニンテンドーDS&動物の森を買う事にしました。」
12月5日 事例3 matsu-you’s eye!! 「どうぶつの森はじめました」
「ブロガー友達がみんなどうぶつの森にはまっていてすごく楽しそうなので、まつゆうも流行りに乗っかりました」
12月8日 事例4 小鳥ピヨピヨ 「リアルどうぶつの森」
「先日いしたにまさきさんがこのへんで死ぬほどうるさいので、ついやりたくなってしまい、とうとう「どうぶつの森」を買いました。」
12月12日 事例5 shuiro note 「どうぶつの森に愛とか恋について教えられる」
「kwmrさんが「コミュニケーションを仕事にしている人間は全員やるべきだ。」とまでおっしゃっていたため、水曜日に買ってきました。」
12月16日 事例6 いい感じ 「風邪、いやね…;近況報告」
「DS購入。森の住人となる。コミュニケーションに携わる仕事してる人の必修科目。」
12月18日 事例7 ガ島通信 「忘年会×2」
「「おいでよ どうぶつの森」(現在注文中!)」
12月19日 事例8 旅人未満BLOG 「だからどうぶつの森」
「しかし、今日はどうぶつの森。買ってしまいました。」
軽く調べてみただけでこれだけ出てくるんですから、すごいです。
さらには飲み会の2次会でニンテンドーDSの6色そろい踏みなんて状況ができる始末。
しかも、この波紋はブログ界だけにとどまらず、ついには、いしたにさんあの「R25」に登場してしまってます。
1月19日 事例9 R25.jp 「R25世代のオトコが『どうぶつの森』にハマる理由」
そんなこんなで、最終的に私も買ってしまったわけ(事例10)ですが。
驚くことに、これらの事例はあくまで「どうぶつの森を買って」かつ「ブログに書いた人」だけ。
これ以外にも、買ったけどブログに書いてない人や、それぞれのブログ記事を読んで買った人がいることを想像すると、この口コミの広がりたるや、きっと凄いですよね。
(そういえば、mixi株式会社のふぁるさんも、年末に買ったとか買わないとか・・・)
おまけに、影響された人の層が多様なのも、ブログの口コミならではの特徴でしょうか。
私のようにそもそもゲーム好きな人もいれば、ガ島通信の藤代さんなんて硬派な人まで購入してますし(理解できないとかぼやいてましたが)、女性も影響されてます。
さらに注目すべきはshuiro noteのshuさんのこのコメント。
仕事でゲーム機のチャネルマーケティングを担当したことはあったのでゲームはやったことがあるんだけど、実は人生の中で自分で買うのは初めて。debutですです。
つまり。
今までゲーム買ったことの無い人にまで買わせちゃったんですよ。
これはすごいことですよね。
この層にリーチするのは、ゲーム雑誌に広告打ったんじゃ不可能ですし、テレビコマーシャルでも無消費者層の購買意欲を喚起するのはなかなか難しいはずです。
ブログのバイラル効果、おそるべし、ですよね。
まぁ、
この口コミをひきおこした「どうぶつの森」自体が、すごいだけなんじゃないの?とか。
口コミのきっかけになってるのはブログの記事だけじゃなくて、飲み会なんじゃないの?とか。
ブログの口コミがすごいというよりも、ブロガーが周りに影響されやすいだけなんじゃないの?とか。
突込みどころは満載の事例ではあるんですが。
どうぶつの森につぐ第二のブログ口コミ成功事例を狙ってみたいと言う方は、一度「ONEDARI BOYS」で実験してみてはいかがでしょうか。
「どうぶつの森」に見るブログの口コミ効果の凄さ
昨日、ブロガーのおねだりについて、自分で書いてはみたものの。 企業の担当者の立場であらためて考えると。 「そう言われても、実際にブログの口コ…
うーん。ぶつ森に関しては、ゲームに興味のない人々に対する働きかけが、ブログからのものなのか、それ以外のメディアからのものなのか、個人的な感覚では後者のほうが大きいと感じています。ぶっちゃけブログで取り上げられなくても売れるもの、ではないかと。
ブログ界隈の情報伝播コミュニティの広さと、それ以外のメディアの比率ってどれくらいなんでしょうね? 対象をぼくの叔母とかの、ネットとあまり関係ない人からすると1:10000くらいな気がしますけど、どこかにそういう資料ないかなー。探してみよ。
コメントありがとうございます。
私も正直なところをいうと、後者の方が大きいと思いますけどね。
実際、まだまだブログだけで○○というのは少ないと思います。
少し(かなり)「こうだったらいいなぁ」という希望が出てしまいましたね(汗)。