GTD(Getting Things Done)と呼ばれるストレスフリーな仕事術を提案しているデビッド・アレン氏の本です。
百式の田口さんが原書を読んだ方が良いと指摘されているように、原書に比べると確かに日本語では読みづらい感じもするのですが、本屋でみかけたので購入してあらためて読んでみました。
著者が書いているように、「頭をからっぽにする」というのは非常に重要だと感じます。
個人的には二つ気になることがあるだけで、思考回路がそれぞれをぐるぐる回って偏頭痛を引起してしまうタイプなので、これまでもToDoは仕事・プライベート問わずに全てPIMに入力するなどして過ごしてきましたが。
あらためて体系だった手法を提示されると、気づかされることがたくさんあります。
ブログ上でも様々なまとめ記事がありますから、それを参考にするのも良いかもしれません。
【読書メモ】
■仕事を管理するための基本的な必要条件
・まず、それが引っ掛かるのであれば、あなたの頭はクリアーではない。
少しでもやり終えていないと思っているものがあれば、それを頭の外の信頼できるシステムにだす。
・あなたにとって大事なのは何か、を明確にして、もししなければならないことがあれば、何をすべきかを決める。
・とる必要のある行動をすべて決めたなら、それらを思い出せるものを、あなたが定期的に見直すシステムの中に整理しておく
■個人の生産性の改善には、ボトムアップから取り組むことがとても重要
・生産性を高めるためには、個人と会社の使命を明らかにして、重要な目的を定義し、最後に実行に集中するという「トップダウン」で仕事を進めるべき。
・ただ、大抵の人は日常レベルの事柄にあまりにも巻き込まれてしまっているため、大きな視野で仕事に集中する能力が著しく損なわれているため、「ボトムアップ」が効果的。
■仕事の流れを5段階で管理する
1.私たちの注意を引くものを「集める」
2.それらについてすべきことを「検討する」
3.その結果をすべて「整理する」
4.選択肢として「再検討する」
5.「選択する」
■仕事を再検討するための「六つのレベル」
・現在の行動
・現在のプロジェクト
・責任の領域
・一年から二年の目標
・三年から五年のビジョン
・人生
■処理し始める前にあらゆるものを集める
・処理しなければならない大量のものについて知っておく
・それによって「終わり」が見えてくる
・注意を要するものを全て集めてしまえば、高い集中力で物事を処理できる
■処理を空にする
・必要でないものを捨ててしまっている
・二分以内でできる行動はどれも終えてしまっている
・他人に任せてもいいものは、任せている
・二分以上かかる行動を思い出せるものを整理システムに分類している
・より大きなプロジェクトを明らかにしている
■行動を選ぶための4つの基準
・状況
・利用できる時間
・利用できるエネルギー
・優先順位
仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法 デビッド・アレン はまの出版 2001-09 by G-Tools |