スカイプインは日本の通信業界にどういう影響を与えるのか

Going My Way: いよいよSkypeInサービスが正式に開始を読んで。
 日本でも、ついにスカイプに電話番号を割り振ることができる「スカイプイン」が正式に開始されましたので、早速電話番号をとってみました。
 日本では、規制の関係から、スカイプインが認可されるのはもう少し先になるかと思っていましたが、予想よりは早いスタートになりました。フュージョンコミュニケーションズさんやスカイプ日本事務所の人たちの苦労がうかがい知れるというものです。
 実際サービスを契約してみて、普通の電話からスカイプインの番号に電話をかけると、PCのソフトウェアが反応するというのは、何度見ても不思議な光景ですが、個人的に更に印象的だったのは、番号を取得するまでのプロセスの簡単さ。
 スカイプのウェブサイトにログインしてから、クレジットカードで支払い処理をするまでわずか5分程度。あっという間に050番号を取得することができてしまいます。
 おまけに取得した番号に対して実際に電話をかけることができるようになるまでも、30分もかかりませんでした。
 1時間も見ておけば、スカイプをダウンロードして登録、050番号を取得していわゆる「電話回線」を取得した状態になってしまうわけで、窓口で電話回線を申し込みして、工事日を調整するという通常の電話と比較すると恐ろしいほどの変化です。
 さらに、電話番号を自分で選べるというのも日本では画期的でしょう。
 ウェブサイト上で空いている番号(現状は050-5532の8900番台から9900番台が対象の模様)を自分で検索して取得することができ、自分の好きな番号を選ぶことができます。
 住所申請も、本人確認も全く無しに電話番号が取得できるわけで、おまけにサービス料金は12ヶ月で30ユーロ(4300円ぐらい?)。
 普通の電話に電話番号を追加するダイヤルインサービスが月額800円ぐらいだったと思いますから、それよりも安いわけで、実にインターネット的なサービス。
 はたして電話サービスと言うのは何なのか、というのを改めて考えさせられるサービスです。
 さて、注目すべきは、果たしてこのサービスが今後の日本の通信業界にどういうインパクトを与えるかという点です。
 スカイプ同士での無料通話を第1ステージ、スカイプアウトでの一般電話への通話を第2ステージ、スカイプインでの一般電話からの着信を第3ステージとすると、今までの日本のスカイプは第2ステージに長いこととどまっていました。
 
 今回のスカイプイン開始によって、ようやく日本人はスカイプの基本サービスがすべて使えるようになったわけで、比較的欧米に比べると低いと想像される日本におけるスカイプ普及率が、これをきっかけに上がってくるのかどうかがまず注目です。
 当然、現状のスカイプインは既存の電話サービスをそのまま置き換えられる性質のものではありません。
 取得できる電話番号はあくまで050番号ですから、PHSで070番号が恥ずかしいという話があったような番号のイメージの問題もあり、家や会社の電話を置き換えられるかというとしばらくは微妙なところもあります。
 また現状は、PCとヘッドフォンやイヤフォンをメインとした電話環境というのも、使い勝手の面でまだまだ改善の余地があります。(このあたりはスカイプ内蔵端末なんかが増えてくると大きく変わってくると思いますが)
 ただ、ネットを活用して個人で事業をされている人にとっては、十分に電話の代わりになる可能性もあります。
 例えば、自宅を事務所にしていて、やっぱり仕事用にネットで公開できる電話番号が一つ欲しいという人。
 そんな人はスカイプインを契約してしまえば、年5000円もかけずに電話回線の費用と、留守番電話機を買うお金、ついでに電話機のコストまで不要になってしまうわけです。
 メールを中心に仕事をしている人にとっては、それほど高機能な電話システムは不要ですから、スカイプで十分という人は案外いるかもしれません。
 
 さらに、スカイプインの開始をきっかけとして、最近ベータが公開されたMicrosoftのWindows Live Messengerや、ボイスメールをつけてくるという噂のあるGoogle Talkをはじめ、競合するソフトフォンも日本で類似のサービスを出してくることでしょう。
 そうすると、ソフトフォンを巡る周辺サービスや関連機器が一気に充実してくる可能性もあります。
 はたして1年後、2年後の「電話サービス」というのは、どういう競争軸で展開されているのか。
 既存の通信事業者は、ソフトフォンの分野でも中心の役割を担うことができるのか、インフラ提供が中心の会社になっているのか。
 ますます良く分からなくなってきた今日この頃です。
 (丁度、P2PTodayの横田さんがHotwiredでスカイプの競合環境に関する詳しい記事を書かれていますので参考にしてください。)
※ちなみに、ブログのプロフィール欄に早速スカイプインの電話番号を掲載してみました
 どんな感じで050番号の電話がスカイプに転送されるのか、体験してみたい方は是非どうぞ。
 (ボイスメールに自動的に転送されます)

“スカイプインは日本の通信業界にどういう影響を与えるのか” への2件のフィードバック

  1. スカイプインは日本の通信業界にどういう影響を与えるのか

    Going My Way: いよいよSkypeInサービスが正式に開始を読んで。  日本でも、ついにスカイプに電話番号を割り振ることができる「スカイ…

コメントは受け付けていません。