グーグル – Google 既存のビジネスを破壊する (佐々木 俊尚)

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  文春新書 (501) 先日感想自体はブログに書いたんですが、読書メモを書いてなかったので改めてメモ。
 
【関連リンク】
グーグルは、破壊者か、全能の神か (tokuriki.com) 
すべてを一度懐疑していく (404 Blog Not Found)
書評「ウェブ進化論」と「グーグル Google」。そしてメディアビジネスの競争構造の変化。 (FIFTH EDITION)
書評:「グーグル 既存のビジネスを破壊する」 (R30::マーケティング社会時評)
「グーグル Google 既存のビジネスを破壊する」佐々木俊尚 (ガ島通信)


【読書メモ】
・「トラストサーチ(信頼検索)」
 グーグルニュースで使われている技術の手法
 記事の内容の充実度や、マスコミがどの程度の陣容で取材をしているか、ホームページにどの程度の人気があるのかといったことを数値化し、信頼度の計測に使っているらしい。
 
・「ニュースという存在自体が、日用品化したニュース速報と、より掘り下げた深い記事とに二極化していくのではないか」オンラインマガジン「スレート」
・ユビキタスというのはもともと「神の遍在」を意味する宗教用語。
「さまざまな人間生活の場面に入り込み、それまで活動していたほかの企業を破壊・排除していく---そんなグーグルの戦略は、確かに本来の宗教的な意味での「ユビキタス」に近いようにも見える。」
 
・駐車場ビジネスの不健全な構造に対する山崎夫妻の思い
 ・多額のキックバックを旅行代理店に払う余裕があるのだったら、そのカネはお客さんにちゃんとリターンするべきじゃないか
 ・駐車場業者の側が、何の営業努力もせずに旅行代理店にぶら下がって生きているのはおかしい。(中略)本当のお客さんをきちんと大事にしないようなやり方は、長続きしないような気がする。
・収益基盤の二重構造
 グーグルには、アドワーズとアドセンスという確固とした収益モデルがある。だからこそ新しいビジネスもどんどん無料で提供していくことができる。
 
・「ブログやSNS、掲示板が闊歩するC2Cインターネットの中では、いまや企業と個人は等価値になり、「権威」の価値は相対的に低下している」
・「世界中のホームページをすべてデータベースに収め、検索可能にするためには、まだ三百年はかかる」(エリック・シュミット、2005年10月アリゾナ州の講演で)
(全世界に存在する全ての情報の量を計算すると、約500万テラバイト)
・ライフログ(人生の記録)
 ありとあらゆる体験をデジタル化し、蓄積する(美崎薫「スマートカレンダー」)
 ライフログには、人間の生き方の根幹に影響を与えるような何かが秘められているようにも思える。
【目次】
第1章 世界を震撼させた「破壊戦略」
第2章 小さな駐車場の「サーチエコノミー」
第3章 一本の針を探す「キーワード広告」
第4章 メッキ工場が見つけた「ロングテール」
第5章 最大の価値基準となる「アテンション」
第6章 ネット社会に出現した「巨大な権力」