サッカーワールドカップの日本代表をバッシングする前に。
スコア速報 <日本-ブラジル>- 2006年ドイツW杯 : nikkansports.comを読んで。
先ほど、日本代表のワールドカップ予選が終わりました。
昨日の帰りの電車の中吊り広告で、早くも日本代表を批判するタイトルの記事が踊っているのを見ましたが、はたして今朝のマスコミはこの結果をどのように報じるのでしょうか。
なんだか事前に予選突破は確実みたいな報じ方をされていたことの逆流が、一気にバッシングとしてあふれてきそうで個人的には心配です。
あらためて予選3試合を振り返ってみれば、もちろんいろいろ思うところはあります。
オーストラリア戦の逆転負け、クロアチア戦の引き分け、そしてブラジル戦の完敗。
ただ、多くのメディアはオーストラリア戦は悪夢の逆転負け、クロアチア戦は無念の引き分けと報じていましたが、はたしてそうだったんだろうか、と改めて思ったりします。
小鳥さんが、サッカーマニアのお父さんの「ヨーロッパのリーグで立派に活躍している選手が、オーストラリアは17人、クロアチアは10人、日本は4人。しかも日本でコンスタントにレギュラーを持ってるのは中村俊介のみ。だから実力的には、日本は勝てなくても仕方がない。」という言葉を紹介してましたが、うちの会社のサッカー通のTさんも同じように、ワールドカップ予選前から「実力から考えたら日本代表が一試合勝てたら良い方だ。」という話を昼飯時に良くしてました。
結果を振り返れば、今回の3試合はその実力どおりの結果になったと言えます。
オーストラリア戦も残り10分で3失点とはいえ、試合全体を通して内容的には完敗でした。
クロアチア戦も柳沢が外したシュートの印象は強いですが、そもそもPKを決められていたら負けてたわけで、それ以外も相当押されていたのを良く守ったと言って良いと思います。
ブラジル戦も、いわずもがな。まぁ、これまで無失点だったブラジルからよく先取点を取ってくれたというぐらいでしょうか。
これまでのワールドカップの歴史の中で最も波乱が少なかった大会と記憶されるだろう、このドイツ大会で。
日本代表もまた波乱を起こせなかったというぐらいじゃないでしょうか。
確かに、4年前の日韓ワールドカップでは、日本代表は2勝1分けという最高の結果で予選突破を果たしたわけですが、あれはあくまで本国開催という特殊環境。
アウェーの、つまり普通のワールドカップには日本はまだようやく2回目の出場にしか過ぎず、最初の一回は3連敗という厳しい現実があります。
そう考えたら、実は今回のクロアチア戦の引き分けが日本代表のアウェーの(真の)ワールドカップにおける初の勝ち点獲得だったんですよね。
そもそも、今回のワールドカップは、1次予選からギリギリの戦い。
なにしろホームでオマーンに引き分けそうになったのを始め、余裕と見られていたシンガポール戦でも藤田がいなければあわや引き分け。
2次予選でも、大黒がいなければ北朝鮮に引き分けるところでしたし、バーレーン戦に至っては相手選手の綺麗なオウンゴールに助けられる始末。
アジアカップにしたって優勝したとはいえ、ヨルダンやバーレーン相手に負けてても全くおかしくない試合でした。
冷静に考えれば、日本はまだまだそのレベルのチームだったということだと思います。
ワールドカップに出られたこと自体を改めて喜ぶべきなんでしょう。
そう論理的に理解しようとしたところで、もちろんやっぱり負けたら悔しいし、ふがいない結果には寂しさすら感じてしまうわけですが。
マスコミやサッカー関係者の方には、日本代表をバッシングするよりも、まずは、ワールドカップの地で日本の試合が見られた喜びを噛み締めて、4年後またこのドキドキを味わえるように、またアウェーの(真の)ワールドカップで1勝するためには何が必要かということをしっかり前向きに議論していって欲しいところです。
ちなみに個人的に印象に残っているのは日本と韓国の視聴率の違い。
日本のオーストラリア戦の視聴率が関東で49%だったのに対し、韓国のトーゴ戦の視聴率は驚異の74%。
今回のワールドカップでも、韓国代表はその実力をいかんなく発揮していますが、その歴史や国民の代表チームに対する注目の違いがこの数字に如実に現れています。
さらに注目なのは、オーストラリア戦の「韓国での」視聴率が52.9%と、なんと日本の視聴率を上回っている点。
自分の国の試合を、自分たちより隣の国の人の方が注目しているというのは、なんとも微妙です。
まぁ、実際、うちの会社のエンジニアのほとんどは興味を持ってくれてませんし、日本のサッカーに対する注目度はその程度だということでしょう。
日韓ワールドカップでも、日本と韓国の盛り上がりの違いを痛感しましたが、またあらためてその歴史や注目度の違いを感じます。
さらに惜しむらくは、2連敗しても素晴らしい敗者と称えられたコートジボワールなどの他の予選敗退国に比べると、今回の日本のプレーは世界のほとんどの人の記憶に残っていないだろうという点ですが。
まぁ、日本のサッカーはまだまだこれからです。
はてさて、日本代表は4年後にまたこのドキドキ感を味あわせてくれるのか。
そもそも、次のワールドカップに出るためには、今回負けたオーストラリアと予選を戦わなければならなくなるわけで、不安はつきませんが。
まぁ、とりあえずはのんびりとまだまだ続く世界レベルの戦いを楽しみたいです。
それにしても、本当に良かったのは、やっぱり玉田の見事なゴール。
なにしろ日本は、これまでアウェーのワールドカップでは、ちゃんとした足のゴールは一つも無かったわけで。
フランス大会の時は、ジャマイカ戦の中山がなんとか体に当てて押し込んだ不恰好なゴール(実際にはロペスのシュート(本人談)が中山に当たって入ったに近い)一本のみ。
今回も、下手したらオーストラリア戦のキーパーチャージもどきの1点だけに終わるところでした。
少なくとも今回のワールドカップでは、何度もリプレイで流すことができる美しいシュートがあったことは、素直に喜びたいと思います。
前の記事:10倍売る人の文章術 (ジョセフ・シュガーマン)
次の記事:日経新聞にコラム「ライフハック」を掲載していただきました。
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コメント
このワールドカップ評は、いずれのメディアの論評よりも、一番しっくりと納得できる内容でした。ありがとうございました。
投稿者: tako | 2006年6月23日 11:49
かつて私がワールドカップそのものをしらなかったサッカー少年だった時、夜中にやたらとすごいサッカーの試合をやっていた。次の日もまた次の日も・・。
その頃からしばらく日本が参加できるようになるのには100年(まじめに)はかかると思っていた。
Jリーグがはじまって、奇跡ともいえるスターが集まった。
ブラジルでさえ常にワールドカップにかんたんな試合などないといっている意味を我々サポーターももちろん選手スタッフももっと理解すべきなのではないでしょうか。
ベスト16に残ったチームをながめて日本がこの中で戦えるようになったこと自体に現在の到達点をみたい。
ブラジルはほとんどのシュートが何もしなければ日本のゴールへ吸い込まれただろう。
すべて決める気で枠内へ蹴りこんでいる。ボールを持ったときのロナウドいろいろいわれているようだが私には彼だけにできる力をしっかり輝かせていたと思う。
玉田さんは良く見る彼の形でショートを決めた。自分らしさの出たよいシュートだった。
やる気があるのかとの見方もある。実際前半が終わり帰ってくる選手の多くがまるで敗戦後のようだった。何が起こるかわからないのがサッカーの魅力のひとつだと思う。この態度は残念だった。3人の交代枠からはずれた選手の顔もよくなかった。ハーフタイム、一人声をかけて回った土肥さんがまぶしかった。テレビの画面に映らないところでも皆がそうであったと思いたい。
やる気よりも怒涛のようなブラジルの攻めに翻弄されたのだ、まだまだ日本のサッカーに自信がないのだ。と信じたい。もっと日本のサッカー(日本らしいサッカー)が見たかった。
だが、世界一といわれる日本サポーターこの試合ただ応援するのではなく厳しくブーイングがあっても良かった場面があったとおもう。
選手は世界のジーコが監督をしているという気持ちがあまり感じられなかった。気負いは無駄だが彼のもとでまた試合ができる人ははたしているのだろうか。もっと貪欲に彼の全てを奪ってでもという部分があっても良かったのではないだろうか。
Jリーグもかつてのように良い選手を引っ張ってきて欲しい。また、力のある選手は、世界のクラブチームで評価されるだけの力をつけどんどん稼げばよい。評価されなくても挑戦して言って欲しい。
少しJリーグ自体に甘えもあるのではないか。
それでも選手、監督、スタッフ、もちろんJリーグにも夢をありがとうと言いたい。また、日本についてはまた次のW杯を待とう。
今はサッカー最高の祭典をじっくり楽しむ事にしよう。
投稿者: galaxy001 | 2006年6月23日 13:33
韓国はチャンネルが少ないから自然と視聴率も高くなる。
投稿者: Anonymous | 2006年6月23日 17:33
私も、このワールドカップ評は非常に胸に落ちました。今回W杯に出られたこと自体を、もっと喜ぶべきだと思います。12年前までは日本人が誰一人として立つことが出来なかった夢の舞台だった訳ですから、自力で出場にこぎつけ、さらに勝ち点1を上げたことを評価すべきです。確かに、全体的にイライラさせるような試合展開ではありましたが、予選の状況も含めて考慮すれば、妥当な結果だったと言わざるを得ないでしょうね。
逆に、サポーターはもっと厳しい目を持ってもいいのではないかと思いました。上の方も書いていらっしゃいますが、もっとブーイングをしてもいいんじゃないかと思うシーンは何度かあったかと思います。
プレイする側にしろサポートする側にしろ、やっぱりまだまだ日本はサッカー後進国なんだなぁと痛感させられた大会だったのではないでしょうか。
投稿者: Anonymous | 2006年6月23日 23:53
http://watchers.nifty.com/cs/kuchikomi/sapostacom_news/list/aid_060623000656/1.htm
あまりサッカーに詳しくないあなたのような方がいい加減な文章を書くと、こういう所で批判されますよ。
投稿者: Anonymous | 2006年6月24日 02:04
http://watchers.nifty.com/cs/kuchikomi/sapostacom_news/list/aid_060623000656/1.htm
上記のリンクから来たものです。
願望と現実を混同しがちの分析が多い中、冷静で公平な見方の中に、代表、ひいてはサッカー自体への愛に満ちていて感服です。
投稿者: ドイツVSスウェーデンの前に | 2006年6月24日 22:51
FPN-サッカーワールドカップの日本代表をバッシングする前に。
http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=1533
pakuri
pakurare
?????
投稿者: ネタ | 2006年6月25日 09:02
はじめまして。
一度韓国の番組表を見てみたらいかがでしょうか?
ほぼすべてのチャンネルがワールドカップ放送(同一試合を複数の局で放送している)。
通常の番組がほとんどないのです。
視聴率論は意味をなしません。
投稿者: 鯱の手羽先 | 2006年6月26日 10:17
うーん、、日本代表は地力を発揮できたのでしょうか??
それが一番不満なわけですが。
準備期間が制限されているとはいえ日本人選手の中で最高の人選をしているはずが、
準備やマネージングが傍目にもひどく不安定で、
蓋を開けてみればやはりチームとしての錬成具合が非常に低かった、替えの選手も一切馴らしがなかった。
中盤守備をきつくされると途端に何も出来なくなる問題や決定機を決められないFWの問題は一貫して棚上げ、
土壇場で中学生にやらせるようなシュート練習を強いて体力消耗。
その上コンディションが低い選手を無理にでも起用(98のロナウドが思い起こされる)、
どう考えても地力が出せたとはいえず、「結果として」「順当なものへ」落ち着いた。
初戦が全てだったGLですが、特に豪州戦は変な判定が多かった。
公式に認められた中村のゴール、公式に誤審と判定された駒野のPK。
中村のゴールへの抗議が効いたか、ことごとく豪州有利になった後半。
気持ちの切れる選手たち、誰もが困惑した交代。
クロ戦は40度近い中での試合、既にサッカーではなかった。
今回はアジア枠が多かったので、出られたことのみを喜ぶ気にはなれませんが。
ジーコは就任前は8強入りと前任者の悪口を言いつのり、
02仕様を一掃、何も再建せず、戦術は選手たちの話し合いに丸投げ、
結果的に過去の遺産を食いつぶしたわけ。
就任当初から不安の声は強かったのですが、強化の過程はこのように「やはり」というもの。
そして使えない選手を固定し続けたのもまた彼ら。
ファンはそれらを扼腕しつつ4年間見守ってきたわけです。
鑑みる点が山積では?例えば執行部は相応に責められるべきではないですか?
ファンとかこばかにして悦に入っていらっしゃいますが。
これくらいのことは鑑みた上での感想なんですよね。
投稿者: Anonymous | 2006年7月 9日 11:21
>あまりサッカーに詳しくないあなたのような方がいい加減な文章を書くと、こういう所で批判されますよ。
こういう書き方、大きれえー。
他人の尻馬乗ってる恥知らずっぷりにあきれるね。:(
投稿者: zoffy | 2006年7月12日 18:01