ヤラセプロモーションって炎上覚悟でやるほど魅力的なのだろうか

 ソニーまたヤラセ:PSP絶賛の偽「ファンサイト」で炎上 – Engadget Japaneseを読んで。
 Engadgetによるとソニーが今度は、PSPでヤラセビデオを仕掛けたことがばれて炎上騒ぎになっているようです。
 昨年、ソニーがウォークマン体験記のブログで炎上したのは、まだ記憶に新しいところですから、なんだか実に悲しいニュースです。
 Engadgetによるとソニーには、これ以外にも「ソニー映画だけ絶賛する架空の映画評論家」なんていう訴訟沙汰になるようなヤラセプロモーションもあったようですね。
 
 昨年のソニーのブログ炎上騒ぎの後に「ソニーのブログは炎上するだけまだマシかも?」なんて記事を書きましたが、さすがにここまで続くと、そこまで気軽に物事を受け止められない気がしてきます。


 当然、ウォークマンブログは日本で、今回のPSPは海外ですから担当部署も担当者も違うでしょうから、同じ人が過ちを繰り返しているわけではないという言い訳もあるでしょうが。
 結果的には、こうやって簡単に国境を越えて炎上話がまわってしまうわけですから、利用者にとっては同じ「ソニー」が過ちを繰り返していると映るのは間違いないわけで。
 ただでもバッテリーのリコール問題が注目されている中、PSPの炎上ネタまでづづいてしまうとは、企業ブランドに与えるイメージも大きいはずです。
 普通に正直にマーケティングをやっていれば、そんなに炎上なんて簡単におこせるものではないと思うのですが、こうまでヤラセプロモーションの炎上が続くとある意味おどろきです。
 もちろん、それだけソニーが注目されているから追求されやすいということでもあるんでしょうが、ここまで続くとさすがに今後への影響が心配です。
 
 少なくともこれで、これから炎上の事例としてソニーの名前が毎回挙げられるようになってしまうのは間違いなさそうですし。
 このままではソニー関連のプロモーションのたびに、ヤラセ探しの追求は厳しくなる一方でしょうし、下手したら本当のソニーファンのブログや、ソニーの製品を褒めているブログ記事にも、勘違いでヤラセ指摘の余波がいきかねない気もします。
 そこまでのリスクを負いながら実施するほど、ヤラセプロモーションの魅力は大きいのでしょうか?
 それとも単純にばれるわけないと思ってやっているのでしょうか?
 どうも良く分かりません。
 とりあえず炎上の原因となったビデオはまだYouTubeに掲載されており、再生回数が10万回に近づこうとしていますが、はたしてこのビデオもウォークマンブログよろしく削除されてしまうのか、ここからソニーが謝罪や挽回という手段をとるのか、一つ注目点となりそうです。(※とか夜に書いたのですが朝には削除されてしまっていたようです)
 で、問題となった「いとこのピートもクリスマスにPSPがほしい!(Cousin Pete Wants a PSP for Xmas Too!)」というビデオ。

 ちなみに、newsingのコメント欄経由で知ったココロ社さんの「Wiiが欲しくて気が狂った男(I want a Wii!!!)」というビデオがこちら。

 ソニーと任天堂の対比と言う意味でも興味深いところですが。
 そもそも「クチコミ」とは何なのか、と言うのを改めて考えさせられる二つのビデオのようにも思います。

“ヤラセプロモーションって炎上覚悟でやるほど魅力的なのだろうか” への6件のフィードバック

  1. 一回やったにもかかわらず、二回やるのがすごいですね。
    普通にソニーの製品を良く書くブロガーも、疑心暗鬼な目で見られるようになりますね。
    逆に炎上した後のフォローをどうするのが一番良い方法なんだろうか、考えてしまう。

  2. コメントありがとうございます。
    確かに難しい問題ですよね・・・ブログを書いている人間としては他人事ではないだけに・・・

  3. [自説広告考]ホウレンソウ

    今日のタイトルのホウレンソウは、報告・連絡・相談のことです。 研修なんかではこれを意識してやっていれば、 よいコミュニケーションが成立しますとか教えられ…

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