すっかりこちらのブログでご紹介が遅くなりましたが、AMNでは2月15日（火）に「ソーシャルメディアサミット」なるイベントを開催させていただく予定です。
恥ずかしながら会場規模や座席数を完全に読み違えてしまい、想定以上に多数の方々からお申し込みを頂いているため、告知から一週間たたずにキャンセル待ちとさせていただく事態になってしまいました。
多数の方に期待に添えない形になってしまっていてすいません。
ただ、なんとなくこのサミットに来ると、ソーシャルメディアのいろはが分かる、というようなソーシャルメディア啓蒙イベントと勘違いされて期待されている方もおられる気がするので、今回のイベントで議論したいことをこちらに書いておきたいと思います。
サイトの冒頭にも書かせていただきましたが、個人的には昨今の「ソーシャルメディア」というフレーズのブームに、実は若干の危機感を抱いています。
これは個人的な最近の持論ですが、日本における企業とソーシャルメディアの関係というのは、この5年ぐらい様々なブームの繰り返しに終始しているというのが私の印象です。
私の最初の印象は2005年頃にあった企業によるブログ開設のいわゆるビジネスブログブーム。
同じようなタイミングでCGMブームがありました。
その後2006年頃にはブログマーケティングという名のペイパーポストブームがありましたし
SNSマーケティングやWeb2.0ブームもこのころだったでしょうか。
さらに2007年～2008年頃にはセカンドライフブームやYouTubeを活用したバイラルビデオブームがあったと記憶してます。
昨年2010年は何と言ってもTwitterブームの年で。
今年2011年はFacebookブームの年になるだろうと言われています。
個人的にはこのブームの繰り返しには、なんだか、毎年毎年、流行語大賞に選ばれる芸人のように、一つ一つのサービスがピックアップされているような錯覚に陥いってしまったり。
いずれのブームにおいても特徴的なのは、ブームの間は誰も彼もが取り組むのに、その時の期待値が高すぎるせいか、大なり小なりその後は「昔そんなブームもあったよね」となってしまうこと。
もちろんブームが大きすぎるのが問題なのだと思うのですが、個人的にソーシャルメディアを活用した活動というのは続けてなんぼだと思っているので、それを数カ月程度の活動で判断されてしまうというのは実に悲しい限りです。
さらに、現時点では「ソーシャルメディア」というフレーズ自体が、バズワードになってしまいそうな勢いで。
ソーシャルメディアに対する取り組みが遅れているからと、必要以上に心配されている担当者の方にお会いすることが増えている印象も強くあります。
もちろん、私自身や、AMNという会社自体が、ソーシャルメディアを企業に使ってもらってなんぼという、ソーシャルメディア活用自体をビジネスにしている会社なのですから、こんなことを私が書くこと自体おかしな話なのですが。
ソーシャルメディアというフレーズだけが先行してしまって、ソーシャルメディアの価値や可能性についての理解が追いていかれてしまっている気がするのです。
そもそも、ソーシャルメディアって何が新しいのか、何が今までのメディアや手法と違うのか。
そんな基本的なことをパネリストのみなさんと議論してみたい、というのが今回のソーシャルメディアサミットを企画させていただいた背景です。
そういう意味では、年始の抱負にあげさせていただいた「原点回帰」という自分のテーマのために、これだけ錚々たるメンバーに無理をお願いしてご協力いただいたというのが正直なところです。
（パネリストの方々、お忙しいところパネリストをお引き受け本当にありがとうございます。この場を借りて改めて御礼申し上げます。）
当日は、相当根本的かつマニアックな議論が中心になるのではないかと予想されますので。
ツイッターやFacebook活用の成功の秘訣を知りたい、とか。ソーシャルメディア活用のいろはを勉強したいという方には期待にお応えできない可能性が高いかと思います。
もし、上記の話を聞いて、どうやら間違って申し込んでしまったという方は、キャンセル頂いても結構ですので、念のため・・・（汗）
なお、そんなイベントでもキャンセル待ちしたいという方は、正直なところ現状席をご用意できるか非常に怪しい状況なのですが、ウェブページからリンクされているキャンセル待ちフォームにお早めにご登録頂ければ幸いです。
また、パネリストの方々にご質問がある方は、是非 #amn でツイッターに事前に投稿してください。
当日の質問の参考にさせていただきます。
