「デジタル・リーダーシップ」は、企業のコミュニケーションのあるべき姿について考察している書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
「デジタル・リーダーシップ」というタイトルだと、リーダーシップ論の本と勘違いされる方も多いのではないかと思いますが、この本の原題は「Digital Strategies for powerful corporate communications」。
直訳するなら「パワフルなコーポレート・コミュニケーションのためのデジタル戦略」。
デジタル時代の企業コミュニケーションがメインテーマの書籍です。
特に注目すべきは、「多くの企業の経営陣が、コミュニケーションによって関係を発展させる必要性に気づき、PRは事務広報機能の一部から、企業の中心的な機能へと移行しはじめた」という部分でしょう。
確かに個人的にも、ソーシャルメディアにおけるコミュニケーションの重要性に比べて、一般的な日本企業における広報部の権限やリソースの少なさというのが、現在の大企業におけるソーシャルメディアに対する戸惑いを助長しているように感じます。
そう言う意味では、この書籍には、これからの企業のコミュニケーションやPRのあり方について真剣に考えたい方にはヒントが見つかる本ではないかと思います。
【読書メモ】
■ウェブ1.0の時代からウェブ2.0の時代へ
・プッシュ型ビジネスモデル → プル型ビジネスモデル
・商用ソフトウェア → オープン・ソース・ソフトウェア
・顧客サービス → カスタマー・セルフサービス
・ベストセラー商品 → ロングテール
・既存メディア → ソーシャルメディア
・1対1の顧客リレーション → 顧客コミュニティリレーション
・集中型の製品開発 → 分散型の製品開発
■多くの企業の経営陣が、コミュニケーションによって関係を発展させる必要性に気づき、PRは事務広報機能の一部から、企業の中心的な機能へと移行しはじめた。
続きを読む ソーシャルメディア時代の企業のコミュニケーションやPRのあるべき姿が気になるなら、書籍「デジタル・リーダーシップ」にヒントがあると思います。