ソーシャルメディア時代の企業のコミュニケーションやPRのあるべき姿が気になるなら、書籍「デジタル・リーダーシップ」にヒントがあると思います。

4532605075 「デジタル・リーダーシップ」は、企業のコミュニケーションのあるべき姿について考察している書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 「デジタル・リーダーシップ」というタイトルだと、リーダーシップ論の本と勘違いされる方も多いのではないかと思いますが、この本の原題は「Digital Strategies for powerful corporate communications」。
 直訳するなら「パワフルなコーポレート・コミュニケーションのためのデジタル戦略」。
 デジタル時代の企業コミュニケーションがメインテーマの書籍です。
 特に注目すべきは、「多くの企業の経営陣が、コミュニケーションによって関係を発展させる必要性に気づき、PRは事務広報機能の一部から、企業の中心的な機能へと移行しはじめた」という部分でしょう。
 確かに個人的にも、ソーシャルメディアにおけるコミュニケーションの重要性に比べて、一般的な日本企業における広報部の権限やリソースの少なさというのが、現在の大企業におけるソーシャルメディアに対する戸惑いを助長しているように感じます。 
 
 そう言う意味では、この書籍には、これからの企業のコミュニケーションやPRのあり方について真剣に考えたい方にはヒントが見つかる本ではないかと思います。
【読書メモ】
■ウェブ1.0の時代からウェブ2.0の時代へ
・プッシュ型ビジネスモデル → プル型ビジネスモデル
・商用ソフトウェア → オープン・ソース・ソフトウェア
・顧客サービス → カスタマー・セルフサービス
・ベストセラー商品 → ロングテール
・既存メディア → ソーシャルメディア
・1対1の顧客リレーション → 顧客コミュニティリレーション
・集中型の製品開発 → 分散型の製品開発
■多くの企業の経営陣が、コミュニケーションによって関係を発展させる必要性に気づき、PRは事務広報機能の一部から、企業の中心的な機能へと移行しはじめた。

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プロフェッショナルマネージャー (ハロルド・ジェニーン)

483345002X 「プロフェッショナルマネージャー」は、経営者のあるべき姿について考察している書籍です。
 以前から気になっていたので買ってあったのですが、ゴールデンウィークに読んでみたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 書籍のタイトルが「マネージャー」なので、つい日本だと中間管理職ぐらいをイメージしてしまいますが、この本はどちらかというとトップマネジメントそのもののあるべき姿を考察している書籍です。
 
 必ずしも突飛な手法や特殊な考え方が出てくるわけではなく、基本的なポイントを指摘されている本ですが、その自信に満ちた語り口からは多くの刺激を受ける方が多いと思います。
 経営者のあるべき姿について一歩引いた視点から考えてみたい方には、参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■本を読む時は、初めから終わりへと読む。
 ビジネスの経営はそれとは逆だ。
 終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ。
■最初の四半期に目標を達成できなかったら、けっして年間の目標を達成することはできない
■製品系列マネージャー 競争を眼目にして競争力を監視
 現業のセールスマンやマネージャーや技術者やオペレーション・チームのメンバーは、いずれも自分たちの製品をひいき目に見ることに慣らされていて、競争者を見る場合、ともすればその欠点にばかり目がいくものだ。

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儲かるフラッシュマーケティング クーポンサイト完全活用ガイド

4048703137 「儲かるフラッシュマーケティング クーポンサイト完全活用ガイド」は、その名の通りグルーポンに代表されるクーポン共同購入サービスについて総括している書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 クーポン共同購入サービスについては、グルーポンおせち騒動等のトラブルが早期に注目されてしまった関係で、一部の方にはただの怪しい割引きクーポンサービスと受け止められている向きもありますが、この本を読むと、そういった表で注目されている部分以外の本質的なクーポン共同購入サービスの価値を考えることができます。
 具体的な数値やデータも多数含まれていますし、クーポン共同購入サービスやフラッシュマーケティングの可能性について冷静に考えてみたい方には参考になる点が多々ある本だと思います。
【読書メモ】
■クーポン共同購入サービスとは、その多くは破格の割引クーポンを期間限定、数量限定で販売することで、消費者の購入意欲をかき立て、店舗への集客に結びつけるサービスのこと
■フラッシュマーケティングのフラッシュは「閃光、瞬間」の意味。
 つまり、フラッシュの光のように短期間で販売すること、平たく言えばタイムセールのこと。
■米国のグルーポンは、本職のコピーライターを雇い、消費者に期待感を抱かせるコピーで店舗への集客を促すような充実したサービスを提供できています。
 でも日本はまだそこまではできていません。

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