なんか気がついたら急に始まっていた東京都知事選ですが、45年ぶりの大雪とかソチオリンピックとかにかまけていたら、気がついたら終わっていたという方も多いんじゃないでしょうか。
個人的には神奈川県民なので、そもそも投票権無くて全く関係なかったりするわけですし、会社として選挙関連に関わらないのは前に宣言した通りですが、唯一ネット業界の人間として、また知人として若干の興味をもって横目で見守っていたのが、家入さんの動向でした。
そもそもの私自身の家入さんに対するスタンスは、こちらの東さんの記事とほぼ同じ。
・なにも書く気が起きない ポリタス 「東京都知事選2014」を考える
「家入は昨年末に出馬を宣言したあと、いちどあっさりと取り下げているなど、信用できない行動が多い。記者会見で語った動機も「出馬をツイートしたらたくさんRTされて引っ込みがつかなくなった」というもの。つまりは、本気で政治家になる気があるのかどうか、さっぱりわからないのだ。」
個人的にスタディギフトの炎上騒動の記憶がまだ薄れていないのもありますが、家入さんってどこまで何が本気なのか良く分からないんですよね。
それが家入さんの魅力でもあるわけですが。
今回の家入さんの出馬の経緯を見るとネタにしか思えませんし、失礼な言い方ですが、とても本気で政治家とかやる気があるとは思えません。個人的には家入さんと面識がある立場ではありますが、もし仮に自分が東京都民だったとしても、今回の都知事選では家入さんには投票しなかっただろうと思います。
そういう意味では、東さんが「家入の得票が、せめてドクター中松を超えることを心から祈っている。ドクター中松は2012年の都知事選では12万票を集めており、なかなか手強い。」と書かれているように、個人的な印象としては、家入さんがドクター中松に勝つのは難しいんじゃないか、というのが率直なイメージでした。
何しろ知名度で考えたらドクター中松は全国区だと思いますし、泡沫候補の中でもテレビで安定して取り上げられる数少ない泡沫候補代表の印象が強くあります。
でも、家入さん、ドクター中松に得票数で勝ったんですね。
正直ビックリです。
凄いですよね。
家入さんのサイトの懲り具合とか、ツイッターを中心に他の人を巻き込むアプローチとか見てると、さぞかしいろんな人たちが皆でサポートしたんだろうなぁと想像されます。
家入さんって、こういう優秀な若い人たちに手伝いたいと思わせてしまう不思議な能力を持ってるんですよね。
一方で選挙ボランティアの中にはこんな声もあるようなので、問題も多かったようではありますが。
・家入さんの選挙ボランティアに参加して感じた3つの違和感。 – 「正しさ」ではなく「楽しさ」で振り切れ
まぁ、実際に家入さんが政治家に向いているかどうかはともかく、あれだけ物議をかもしそうな出馬表明前後のゴタゴタがありつつ、多くの人たちの批判を受けてもいたものの、こういう若いネット世代の最初の政治へのアタックとして、ドクター中松撃破は、悪くない結果と言って良いんじゃないでしょうか。
もちろん今回の家入さんの選挙活動に関わっていた人たちはもっと上を目指されていたんだとは思いますし、大雪がなければもう少しは票を伸ばしたんじゃないかとかいろいろ見方はあると思いますが。
これまで全く何の政治活動もしていなくって、本気でやる気があるかどうかもよくわからないという突っ込みどころ満載なキャラな上に、突貫工事でこの1か月ちょっとぐらいしか選挙活動していない人でも、テレビ露出でダントツの知名度を誇るドクター中松を破って泡沫候補の1位になれたという事実は、それなりに、いろんな人の刺激になったりするんではないかと思ったりします。
まぁ、多分家入さんのことだから、この結果に満足して、そのうち政治の世界からは距離を置くのではないかと個人的には勝手に邪推してしまいますが、今回のエネルギーの余韻から何やら謎の新東京計画とやらが始まるそうなので、引き続き横目で拝見させていただこうかと思います。
まぁ、私は神奈川県民なので関係ないんですけどね・・・