日曜日のコートジボワール戦での逆転負けの嫌なイメージがまだ消えないで困っている今日この頃ですが、はやくもギリシャ戦まで30時間を切ろうとしています。
自分がブログにこんな事書いたところで何の意味もないことは重々承知の上なんですが、飲み会の帰りにコンビニでNumberを買って読んで、あらためてもやもやが膨らんでしまったので、酔っ払った勢いでブログで王様の耳はロバの耳と叫びたいと思います。
あえて言うまでも無いですが、日曜日の試合は、本当に残念な試合でした。
逆転負けしてしまったという事実自体も残念ではあるのですが、個人的にそれ以上に残念だったのは、日本代表の試合運びが新時代を感じさせるどころか、4年前や8年前に先祖返りしてしまった印象を強く残してしまった点。
ここからはオジサン語りになってしまうんですが。
今の日本代表のメンバーって、20年前とかから考えたら考えられない状況な訳ですよ。
あのマンチェスターユナイテッドや、あのミランや、あのインテルに日本人選手がいるわけですよ。
まぁ、長友は別として本田と香川はスタメン争いで苦労しているレベルではあるわけですが、それにしたって20年前からしたら考えられないですよ、キャプテン翼の世界ですよ。
20年前の1994年に、「20年後に日本人がACミランの10番つけてる」って予言してたら、間違いなく大嘘つき扱いですよ。ノストラダムスの世紀末予言の方がまだ信憑性あるレベルですよ。
日本代表がワールドカップにでることすら夢物語だったわけですよ。
やっとつかみかけたワールドカップが、ロスタイムのショートコーナーの一発で綺麗にかき消されてしまった時代ですよ。
それが20年の間にこんなにも変わったわけですよ。
すごい変化ですよね。
ただ、日本代表の変化という話になると話は少し変わってきます。
やっとの思いでつかみとった初のフランス大会は、三戦連敗で1点しかとれず現実を思い知らされ。
日韓共催ではホームの地の利で決勝トーナメント進出を勝ち取ったものの。
黄金の中盤で新しい時代を期待させたジーコ監督のドイツ大会では、最終的に2敗1引き分けで勝ち点1に終わり。
当時、やっぱり日本は普通に攻撃的なサッカーでは世界に勝てないのかなと思ってしまったわけですよ。
南アフリカ大会に向けては、個人的にもすごい期待していたオシム監督が途中で交代することになり、日本人らしい新しいチーム作りの結果をみれず。
最終的には岡田監督が大会開幕直前に本田ワントップで引いて守るという現実路線を選択して、決勝トーナメントを勝ち取ってくれるわけですが。
でも日本はああいう守備的なサッカーをするしか世界の列強とは戦えないのかなと思ってしまったわけですよ。
それがザッケローニ監督がやってきて、本田・香川・長友を軸にした新しい時代が到来し、日本でも攻撃的なサッカーで世界の強豪チームとやり合える可能性を示してくれたと思えていたわけです。
コンフェデでのイタリアに3-4で敗れた試合とか、前回大会でやられたオランダ相手に2-2の善戦を繰り広げてくれた試合とか。
日本らしいサッカーとやらがようやく見えてきた感じがしていたわけですよ。
それがコートジボワール戦では、残念なことに新しい日本のサッカーは、全くと言っていいほど見られませんでした。
香川のド緊張ぶりとか、1点とった後の守りムードとか、あれがザッケローニ監督の采配だけのせいとは思いませんが。
それにしても、いまさら本田ワントップはなくないですか。
あんだけ新しい日本のスタイルを期待させておいて4年前に逆戻りはないですよ。
ロングボール蹴り込むだけのパワープレイとか、今の日本代表に向いてないのとかわかりきってるじゃないですか。
あまりの他の選手の機能しなさにパニクったのかもしれないですし、本田がワントップでゴール決めてくれてれば、それはそれで名采配になったのかもしれないですけど、せっかく中村憲剛の招集もせずに本田と心中するチーム構成にしたわけですし、日本らしさを表現してくださいよ。
最後に大久保サプライズで呼んだわけだし、どっしりワントップに大久保おいて本田は真ん中で良いじゃないですか。
正直、コートジボワール戦でのあっさり2点とられての逆転劇は、個人的には8年前の悪夢のオーストラリア戦を彷彿とさせる展開で、4年前どころか8年前に先祖返りしたような印象すら受けてしまっています。
(そういう意味では、最後にあわや3点目を取られかねないシーンを切り抜けてくれた内田にかすかな成長を感じてますが)
このまま悪い日本人の癖がでると、ギリシャ戦は8年前のクロアチア戦同様、負けを恐れてリスクを冒さなくなり、良くて0-0というパターンがでかねないのを心配してます。
ギリシャ戦はコートジボワール戦みたいな引いて守った試合で0-0で勝ち点1とかの試合は全く興味ないんで、是非未来を感じさせる新しい日本の攻撃のスタイルを見せて下さい。
イタリア戦とかザンビア戦みたいに3点4点取られても3点取ってくれれば、仮に負けてしまったとしても、中途半端に0-0で守ってひきわけるより、その方が日本サッカーの未来につながりますよ。
今の日本代表ならやれますよ、ノーガードの打ち合い。
マジでフランス大会とかドイツ大会みたいに、リプレイで見るところのほとんど無い大会になってしまうのは本当に悲しすぎるので、金曜日のギリシャ戦は別人のチームのように蘇った新しい日本サッカーとしてのプレイを見せてくれるのを心の底から期待しております。