ネットメディアのステマ騒動 広告主は倫理再考を を日経MJに寄稿しました。

 これまたご紹介をすっかり失念してましたが、先々週の金曜日に日経MJ「奔流eビジネス」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 今回は、書こうかどうかかなり悩んだのですが、先月週刊ダイヤモンドの特集を起点に再びいろいろと騒動が錯綜したステマ騒動について現時点までの状況を総括する記事を書いてみました。

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 ベクトルさんが週刊ダイヤモンドの特集に対して、去年までは業界の慣習だったのになぜ一社だけを攻撃するんだ、といいたくなる気持ちは分からないでもないですが。
 やり玉に挙がって炎上した側が、業界の慣習なのにと逆ギレして、結局直後に謝罪リリースを出す羽目になるというパターンは、焼肉屋えびす食中毒事件と全く同じ流れで、お世辞にも良いPR対応とは言えなかったと思います。

 あのやり取りだけ見た一般読者は、PR業界ってこれが業界慣習だったのか、と感じることになってしまったと思いますし、焼肉屋えびす食中毒事件でレバ刺しやユッケが禁止される結果になったように、今回の騒動がきっかけで変な形でPR活動に法律の規制が入りかねない事態だと感じています。

 そんなわけで、結論として広告主の今後の役割についてここまで明確に書くかは正直相当悩んだのですが、個人的には今がPR業界にとって一番大事なタイミングだと思っているので、是非今回の騒動が今年をピークにおさまり、来年が明確に健全化の年になることを期待してあえて書かせて頂くことにしました。

 ご指摘ご意見は、遠慮なくFacebookなりツイッターなりに頂ければ幸いです。
 
 


ネットメディアのステマ騒動 広告主は倫理再考を

メディアのステマ騒動がとまらない。ステマとは「ステルスマーケティング」の略で、消費者に宣伝と分からないように宣伝すること。特に今注目されているのは、広告主側がメディアにお金を払って書いた記事だが、記事には広告としての明記がされていない「ノンクレジット記事広告」の問題だ。

 ノンクレジット記事広告というと一見新しい広告メニューのように聞こえる。だが、普通の記事に見えるのに実は広告主のお金によって書いている記事であるわけで、読者からすると単なる「やらせ記事」だ。

 今年のゴールデンウイークに、個人投資家の山本一郎氏が、こうした「やらせ記事」の販売にサイバーエージェントグループが関与していると指摘。同社が謝罪リリースを出したのが、象徴的な出来事だった。

続きは日経新聞のサイトでご覧ください。
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