アンバサダープログラムとは何か?検討する際に必ず議論のループが起きてしまう訳 を宣伝会議AdverTimesに寄稿しました。

毎度紹介が遅くて申し訳ありませんが、先月、宣伝会議「AdverTimes(アドタイ)」の「アンバサダーの視点」に寄稿したコラムのご紹介を忘れていたので軽く紹介したいと思います。

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今回のコラムからは、マーケティング全体に関する問題提起は一旦一段落とし、私の本業であるところの「アンバサダープログラム」の話を中心に書いていこうと思っています。
1回目の今回は(既に2本目もアップされていますが(汗))、アンバサダープログラムの実施を検討する際に、良く陥る議論のループについてご紹介してみました。

この10年間ぐらい、ファン重視・アンバサダー重視のアプローチに取り組んできて、よくはまっていた議論のループの話なので、少し愚痴っぽい内容なのはご容赦頂ければ幸いです(苦笑)。


アンバサダープログラムとは何か?検討する際に必ず議論のループが起きてしまう訳

前回のコラムまでは、日本企業のデジタルマーケティング人材の構造や、日本企業の組織構造など、デジタルマーケティングを取り巻く日本企業の構造的な課題について紹介させてもらいました。

そろそろ各所からこのコラムのタイトルになっているアンバサダーの話はいつ書くんだという突っ込みをもらいましたので、今回からは少し視点を下げてデジタルマーケティング全体の話ではなく、「アンバサダープログラム」を軸に書いてみたいと思います。

今回ご紹介するのはタイトルに書いたとおり、「アンバサダープログラム」を検討する際に必ずと言っていいほど発生する「議論のループ」です。そこで、まずこの「アンバサダープログラム」という言葉を定義しておきましょう。

続きは、宣伝会議 AdverTimesのサイトでご覧下さい。
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「保育園落ちた日本死ね」を便所の落書き扱いする政治家自身が、炎上に油を注いでいるという皮肉

この記事は3月17日にYahooニュースに寄稿した記事です。


保育園落ちた騒動の波紋が続いているようです。

私自身は保育園問題についての専門家ではありませんので、この話題について言及するかどうかはかなり悩んだのですが。

どうにも今回の騒動に対する政治家の方々のリアクションが、あまりに本質から外れてる気がして気になるので、遅ればせながら問題提起してみることにしました。

直近で話題になっていたのは、こちらの杉並区議の炎上騒動。

「『保育園落ちた日本死ね』は便所の落書き」田中裕太郎・杉並区議のブログに批判続出

要はこちらの杉並区議の方からすると、「インターネット上に「日本死ね」などと書き込む」人は不心得者であって、「そんな便所の落書きをおだてる愚かなマスコミ、便所の落書きにいちいち振り回される愚かな政治家」が問題だということが言いたかったようです。

実際問題、日本においては2ちゃんねるに代表される匿名掲示板で様々な問題があった印象が強いため、ネット上の投稿、特に匿名の投稿を便所の落書きと捉える傾向は、年配の方々において未だに強くあると感じます。

実際にそういう投稿が多い事実は否定できませんし、特に今回の匿名ブログが「日本死ね」という非常に強い言葉を使ったことは、こうした批判を増やす理由になっているでしょう。

さらに、先週には共産党の吉良議員が騒動に便乗していたことも話題になり、匿名ブログからの一連の騒動が共産党の仕込みだったのではないかという見方も一部に根強いようです。

共産も便乗? 吉良氏「わが家も認可園落ちた」ツイッター書き込み 「収入面から入園は困難」との声も

個人的にも正直、この便乗行為は政治家としてどうかと思いますが。

ただ、この一連の騒動に対するブログの言葉遣いに対する指摘や非難、そして陰謀論は、今回の騒動の本質を勘違いしている気がします。

今回の騒動を時系列に整理してみるとこんな感じです。

保育園落ちた騒動の経緯

■2月15日 はてな匿名ダイアリーに記事が投稿される

保育園落ちた日本死ね!!!

■2月16日~17日 おときた都議やフローレンスの駒崎氏がブログで反応

「保育園落ちた日本死ね!!!」って言われたけど、むしろ東京都は保育園をつくるべきではない理由

「保育園落ちた日本死ね」と叫んだ人に伝えたい、保育園が増えない理由

■2月17日 ネットメディアで次々に話題のニュースとして取り上げられる

■2月17日~18日 一部テレビでも取り上げられる

■話題は続くも、その後一旦沈静化

■2月29日 衆院予算委員会で安倍首相が「本当か確認しようがない」と発言。ヤジも話題に

■3月1日 主にネットメディアで予算委員会のやり取りが話題に

「保育園落ちた日本死ね」ブログに安倍首相「本当か確認しようがない」、国会では「誰が書いたんだよ」などのヤジ

■3月2日#保育園落ちたの私だというツイッターへの投稿が増え始まる

■3月3日 Change.orgで署名募集が始まる 2日で署名が2万人突破

#保育園落ちたの私と私の仲間だ #保育園落ちたの私だ

■3月4日~5日 国会議事堂前でスタンディングによる抗議行動が行われる

国会議事堂前で「保育園落ちたの私だ」スタンディング 「行政の怠慢を親の自己責任にするな」の声

■並行して、さらに多くのテレビ番組で取り上げられる

■3月10日 ヤジを飛ばした平沢議員がテレビ番組で謝罪するも再炎上

平沢勝栄議員、番組でヤジ謝罪。でも「本当に女性が書いた文書ですか」

■3月16日 『保育園落ちた日本死ね』は便所の落書き」という記事が話題に。

最初のはてな匿名ダイアリーの記事が書かれてから、今週で既に一ヶ月が経過していますが、一ヶ月の間でのあまりに綺麗な話題のスパイラルに、陰謀論を唱える人が出てくるのも分からなくもありません。

ただ、正直、過去に、ここまではてな匿名ダイアリーへの投稿がマスメディアで取り上げられた事例はないと思いますし、こんなすごい絵を最初からかける人がいるなら、もっと昔から話題になってるのではと思います。

実際問題、最初のブログ記事を書いた人、#保育園落ちたの私だ 投稿を始めた人、国会前スタンディングを提案した人、Change.orgの署名活動を始めた人は、それぞれ別の人っぽいですので、最初から野党が仕掛けたというよりは、自然発生的な騒動に便乗した野党がいるために問題がややこしくなったというのが本質な気がします。

保育園落ちた騒動に火をつけたのは、国会答弁の対応ミス

特に重要な点と言えるのが、そもそも冷静に見て頂くとこの騒動に火をつけたのは、実は最初のブログの書き手ではなく、国会対応の対応ミスであるという点です。

文字だと分かりづらいと思いますので境さんがYahooニュースに投稿されていたこちらのグラフを見て下さい。

「 #保育園落ちたの私だ」無名の母親たちが起こした、空気に対する革命

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最初のブログの話題度も大きかったとは思いますが、実は世論を動かすほどの大きな話題になった転換点は、明らかに2月29日の国会答弁とヤジです。

実際の国会答弁の詳細を見る限り、実は安倍総理は「本当か確認しようがない」という発言の後に、待機児童について対策をしていくこと自体も表明しているのですが、致命的だったのが平沢議員のヤジでしょう。

平沢議員からすると、匿名の投稿自体を本気で未だに疑っているようですし、匿名のネット投稿に対する否定的な感情がテレビ出演の時にもにじみ出ていました。冒頭の記事を便所の落書き扱いしている杉並区議も、同様な感情を抱いているのは明白です。

特にネット上で実名で情報発信をしている人が匿名の人に絡まれたときにする典型的な対応とも言えるのが、こうした「匿名で発信せずに実名で堂々と発言しろ」という反応です。

ただ、それは違うんですよね。

この国会答弁の時点でこの問題はこのブログの書き手一人の問題では無く、それに多くの人達が共感していたという点にあったんです。

ブログを書いた人が本物かどうか、野党による仕込みだったのではないか、というのはこのタイミングでは全く本質的な問題では無く。

この記事の発言に対して既に多くの賛同が集まっている、という事実に目を向けなければいけなかったわけです。

結果的に安倍総理の「本当か確認しようがない」という発言と平沢議員のヤジは、お二人にとってはブログの書き手個人の話をしているつもりだったのでしょうが、実際にはこのブログの書き手と自分の境遇をだぶらせていた多くの親や視聴者の神経を逆なでする攻撃として受け止められました。

この答弁がなければ、この話題はそれ以外の騒動にかき消されて、ネット上のプチ炎上騒動で終わっていた可能性も高かったわけで。

実は、国会答弁における対応ミスが、政治家の無神経さに対する怒りのエネルギーとなり、その後の #保育園落ちたの私だ 投稿や、スタンディングや署名活動というリアルな運動につながっていくことになるわけです。

ある意味、ヤジをしたこと自体が導火線にわざわざ火をつける自爆に近い行為だったと言えます。

こうした初動対応のミスが炎上を生むことになるというのは、実はオリンピックエンブレム騒動や過去の企業の炎上騒動と同じ構造にあると言えますから、珍しいことではなく、いざ現場にいると勘違いしてしまいがちという現実があるのは間違いありません。

■参考:五輪エンブレム騒動に私たちが学ぶべき炎上対応4つの基本

匿名の過激発言ブログだからこそ発生した話題のスパイラル

実際問題、この匿名ブログが、実名であればここまで政治家の方々が陰謀論と思い込むこともなかったでしょうし、「日本死ね」という非常に強い言葉を使わなければ、ここまで脊髄反射なヤジはなかったでしょうから、ある意味皮肉な結果と言えるかもしれません。

また、最初のブログが実名のブログだったら、ここまで多くの人達が共感することは実はなかっただろうというのも興味深い点です。

この問題は、共産党の吉良氏が政治的に便乗してるだけではないか?とやり玉に挙がり年収問題を指摘されていたように、実名で発信していると個人の問題にされてしまうという非常にナイーブな問題です。

特にややこしいのが、収入がある人ほど落ちる傾向にある、という保育園問題の構造。

当然実名で都内に住んでる人が「保育園落ちた」と問題提起すると「収入高いからだろ」とか「田舎に住めば良いのに」とか具体的な批判がされることが容易に想像されます。

もし今回のブログの書き手が実名で書いていれば、一部の親は自分よりも恵まれているから当然だ、とか、自分とは環境が違うから他人事だ、と思われてしまった可能性もあるわけです。

実名で過去の経歴や職場などが分かる人であれば、やれこの人は右だからとか左だからとか、会社がそういう会社だからとか、別の理由でやりこめられてしまっていた可能性もあるでしょう。

匿名という一見弱い存在でもあり、存在を疑われるような投稿だったからこそ、多くの人達が自分のことだ、と共感できた可能性が高いわけです。

実際、ブログの書き手の方は複数のメディアの取材に対応されて、「保育所の不承諾通知を受け取ったあと、感情の赴くままにわずか数分で書き上げた文章で大勢の人に見られるということを意識していなかった」と発言されているようですが、おそらく本当にそうなのでしょう。

「保育園落ちた日本死ね!」書き込んだ女性が現在の心境を明かす

正直私も記事を初日に見たときは、あまりに感情のままに書かれた文章なので、これじゃマスメディアは取り上げないだろうなと思ってしまった記憶があります(その予測はおおいに裏切られたわけですが)

匿名だからこそ本音で書けた魂の叫びだからこそ、多くの人達の共感を生み

匿名だからこそ書けた罵詈雑言に近い文章だからこそ、一部の人達による陰謀論や感情的反発をうみ

匿名だからこそ生まれた多くの感情移入があるから、記事への批判や反発に対してさらに多くの人達の共感を生む結果になった

というのが、今回の騒動の本質的な構造ではないかなと思います。

ということで、政治家の方々は、いい加減ブログ記事の言葉遣いとか匿名であること自体を批判しても無駄に炎上が広がるばかりだと思うので、問題の本質と真剣に向き合った方が良いのではと思う次第です。

ちなみに、アラブの春という言葉に代表されるようなソーシャルメディアでつながった人達による革命は、アラブにおいては実名の個人の活動や犠牲が起点となって広がることが多かった印象がありますが。

今回の保育園落ちた日本死ね騒動は、匿名での情報発信が多い日本ならではのプチ革命の一つの形なのかもしれないな、と思ったりするのは私だけでしょうか?

これまた一方で昨日から話題のショーンKさんの経歴詐称騒動への批判の拡がりには、また別の思いを感じるところですが。

長くなりましたので今日の所はこの辺で。

悲観大国ニッポン 英語の情報収集が脱出のカギ を日経MJに寄稿しました。

 またもご紹介が遅くなりましたが、先週の金曜日に日経MJ「奔流eビジネス」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 今回は、先日登壇もさせて頂いたエデルマントラストバロメーターの話題を取り上げてみました。

 個人的に印象に残ったのは、イベント当日も議論になりましたが日本があまりに悲観大国すぎる点。
 特に自分の会社を信用していない人が多いという事実は実に悲しいなぁと思います。

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 ちなみに、パネリスト画像を見て頂ければおわかりのように、なぜ衆議院議員と大企業の社長に並んでお前がいるんだ、という突っ込みどころ満載の布陣でして。
 当日は自分は大人しくしていようと心に決めたはずだったのですが。
 議論が面白くて、つい調子に乗って私が一番しゃべってしまった気がします(汗)。
 関係者の皆さますいませんでした。
 
 なお、当日のサマリーが動画で公開されていますので、ご興味があればこちらもご覧下さい。
 

 実際の発表資料はこちらです。

  
 


悲観大国ニッポン 英語の情報収集が脱出のカギ

 日本人は自国の将来に対して最も悲観的な「悲観大国」である――。エデルマンが毎年実施している信頼度調査「2016 エデルマン・トラストバロメーター」(世界28カ国の3万3千人以上を対象)の調査結果だ。

 それによると、「自分と家族の経済的な見通しについて、5年後の状況が良くなっているか」という問いに対し、良くなっていると考える日本人は2割以下だった。

 調査したのは15年だから、5年後といえば、2020年の年の東京オリンピックが開催される年。普通に考えれば、当然良くなっていると回答する人が増えてよいはずなのに、28カ国中最下位。トップのインド(8割以上)、5位の中国(7割以上)と比較すると、見事なまでの明暗が出ている。

続きは日経新聞のサイトでご覧ください。

日本企業「低迷」の原因は、縦割組織に慣れたサラリーマン社長の増加にあるのでは を宣伝会議AdverTimesに寄稿しました。

ご紹介が毎度遅くて申し訳ありませんが、先週火曜日に、宣伝会議「AdverTimes(アドタイ)」の「アンバサダーの視点」に寄稿しているコラムが掲載されましたので、ご紹介します。

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今回のコラムでは、これまでの一連のコラムのまとめとして、ワールドマーケティングサミットで印象に残ったネスレ日本の高岡さんの問題提起を軸に日本企業のマーケティングについて書いてみました。
あくまでこの話は前日のパーティーでの乾杯の挨拶のやり取りで出てきた話だったんですが、個人的にはいろいろ腹オチするところも多く、ワールドマーケティングサミットで一番印象に残った逸話です。

ちなみに、本件とは全く関係ありませんが、個人的に感動したのはコラムでも紹介したパーティーの動画。
一瞬、私がコトラーさんに勇気を振り絞って英語で話しかけてるシーンが動画で流れてるんですよ。

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サブリミナルぐらいの短さなので、良く目を細めて見て頂かないと気づかないと思いますが(笑)
あまりに嬉しかったので、何かの間違いだったと動画を修正される前に証拠を残しておこうと、写真をキャプってしまいました。
大勢いるパーティーでしたし、ホントちょっとだけお話しただけなので当然コトラーさんは私のことは覚えてないと思いますが、一生の記念にしたいと思います。

ちなみに、動画はこちらです。

ということで、コラムの方も頑張って書いてみましたので、是非ご覧下さい。
ちなみに、次回からはもう少しアンバサダープログラムよりの話にコラムの話を戻していきたいと思います。


日本企業「低迷」の原因は、縦割組織に慣れたサラリーマン社長の増加にあるのでは

前回のコラムでは日本企業においては、なかなかデジタルマーケティングに取り組んでいる人材が評価されにくい構造になっているのではないかという話を紹介させてもらいましたが、実はそれ以前に、そもそもの日本企業の組織構造について直球の問題提起があります。

このコラムでも何度か昨年10月に開催された「ワールド・マーケティング・サミット・ジャパン 2015」の話題を紹介しましたが、実は一番印象に残ったのは、サミット前夜祭の時の逸話でした。

それはサミット日本開催の立役者でもあるネスレ日本の高岡浩三社長が、フィリップ・コトラー氏に「日本企業がこの20年長らく低迷から抜け出せていないのは、なぜなんだ?」と問われた時のことです。

続きは、宣伝会議 AdverTimesのサイトでご覧下さい。

昨今のデジタルマーケターの「転職」や「独立」から考える日本企業の人材育成 を宣伝会議Advertimesに寄稿しました。

ご紹介が遅くなりましたが、先週宣伝会議「AdverTimes(アドタイ)」の「アンバサダーの視点」に寄稿しているコラムが掲載されましたので、ご紹介します。

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今回のコラムでは、昨年末に一部の広告業界の方々と良く議論していたデジタルマーケティング担当者の転職や独立についてをテーマにしてみました。

もちろん、このコラムを書いたきっかけは、元花王の本間さんと元良品計画の奥谷さんの転職です。
何しろ二人をテーマにこんなセミナーが開催されるぐらいですからね。

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私にとっても、お二人ともそれぞれの会社の顔的な印象だったので衝撃でした。
本間さんは転職の背景をブログにも描かれています。
就職について、考えてみる。大事なのは会社?仕事?

当然、日本の人材流動性の低さを考えると、いわゆるデジタルマーケター市場で流動性が上がること自体は全く悪いことではないのですが、個人的に気になっているのは日本の大企業から外に転職する人数に比べて、外から中に入っていく人が極端に少ない印象がある点です。
若手が伸びれば良いじゃないかと言う議論はあると思いますが、成長するスピードにも限度があるわけで一方的な人材流出は日本企業のデジタルマーケティングレベルの低下につながってしまうのではないかと勝手に心配してみたり。

一方でコラムで取り上げたキリンのように、外部からの採用を積極化しはじめている日本企業も出てきている印象なので、クライアントと広告代理店間の人材の行き来が増えたりすると、もっとこの業界もノウハウが横展開されて活性化するし、フラットになって新しいイノベーションが増えたりするのかな、と勝手に妄想したりもしております。


昨今のデジタルマーケターの「転職」や「独立」から考える日本企業の人材育成

前回の昨年最後のコラムでは、ワールドマーケティングサミットの議論を元に、日本の広告主と広告代理店が置かれている状況は典型的なイノベーションのジレンマの構造になっているのではないかという話をご紹介しました。

2016年最初のコラムでは、そのイノベーションのジレンマにはまらないために、どういう手段をとりうるのかという点を考えてみたいと思います。個人的にここでカギとなってくると考えているのが、いわゆる「効果測定」のやり方です。

昨年12月に私がモデレーターをさせていただいたad:tech tokyoのパネルディスカッションに、そのヒントとなる議論があったので、ここで紹介したいと思います。

続きは、宣伝会議 AdverTimesのサイトでご覧下さい。

SNSパワーさく裂 在庫の山も孫の投稿で瞬殺 を日経MJに寄稿しました。

 ご紹介が遅くなりましたが、先週の金曜日に日経MJ「奔流eビジネス」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 今回は、ベッキー騒動とかSMAP騒動を取り上げることも考えたのですが、何となく明るいニュースを書きたくなって、正月にみかけたおじいちゃんのノートの話を取り上げてみました。

 うちの会社ではファンやアンバサダーとのコミュニケーションを大事にすることで、クチコミの拡がりやファンとの関係の深まりを目指す活動を「アンバサダープログラム」と定義して活動してますが、当然ビジネスモデルの関係上、大企業の方々のサポートが中心になります。
 でも、実はソーシャルメディアのクチコミって、こういう無名の中小企業の商品の方が実は明確に成果も出やすいし、広告宣伝費が無い中での試行錯誤という意味では、必要とされてるんだろうなぁと思ったりします。
 
 そんな背景もあり、あまり予算が無くても手軽にインフルエンサーに商品紹介ができるレビューズというサービスを始めてみたりもしてますが、このおじいちゃんのノートみたいな商品って、そもそも存在を知らないから話題にならないのであって、提案にすらいけないんですよね。
 世の中には、もっと探している人に見つけてもらいたがっている隠れた素晴らしい技術や商品があると思うんですが、そういう人達を会社としてサポートするのはどうすれば良いんだろうと試行錯誤が続く今日この頃です。
  
 


SNSパワーさく裂 在庫の山も孫の投稿で瞬殺

 年明けから芸能人の解散騒動や不倫騒動、バスの事故など暗いニュースが続いているが、ここでは新年早々に起きたちょっとほほ笑ましいニュースを紹介しよう。

 舞台となったのはツイッター。主人公は中村印刷所という東京都北区にある小さな印刷所の社長とその孫娘。これが投稿された内容だ。

 「【拡散希望】うちのおじいちゃんノートの特許取ってた…宣伝費用がないから宣伝できないみたい。Twitterの力を借りる! どのページ開いても見開き1ページになる方眼ノートです。欲しい方あげるので言って下さい!」

 元旦に投稿されたこの孫娘のツイートは孫娘のフォロワーからあっという間に拡散。3万リツイートを超えたという。孫娘があまりの反響に驚いてツイートを削除したというから、その反響の大きさがうかがえる。

続きは日経新聞のサイトでご覧ください。
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