[IM]ヤフーが企業向けIMの提供を廃止–企業ソフトウェア部門の活動が終焉 を読んで

ヤフーが企業向けIMの提供を廃止–企業ソフトウェア部門の活動が終焉 – CNET Japanを読んで。 

 以前に企業向けIMの話を取り上げたが、ヤフーはあっさりと企業向けIMの提供を諦めたらしい。


 下記の部分が印象的だ。

「これで、コンシューマー市場から企業市場へスムーズに移行できないことが証明された。利益が直接上がらないコンシューマー市場と企業市場を全く別物として考える必要がある」と、Reuters MessagingエグゼキュティブバイスプレジデントのDavid Gurleは述べた。

 そうこうするうちに昨日はAOLも同様に企業向けIMを移管するという発表がされた。

 結局、コンシューマ市場向けと企業市場向けに必要な機能や企業の能力は大きく異なるということだろうか。

 まぁ冷静に他の市場を振り返ってみればある意味当たり前の話ではある。
 家の電話と企業の電話システムは全く別物だし、PCにしてもコンシューマ向けと企業向けではシェアは大きく異なる。現在の携帯電話のような完全に個人に属するものであればコンシューマと企業の違いはあまり無いのかもしれないが、IMのようなシステムとして捉えるべきものはやはり全く異質なのだろう。

 実際問題、IMのようにコンシューマ向けの製品が企業にとっては「悪」だと捉えられている市場では、コンシューマ向けと企業向けを同じブランドで提供すること自体に無理があるのかもしれない。

 そういう意味では、MicrosoftはMSNメッセンジャーとWindowsメッセンジャーを分離することで機能やイメージの分離を図っているという意味で正しい取り組みなのだろう。

 最近ISPの人と話をする機会が多いが、皆さん企業向け市場を狙ってはいるものの、どうしてもブランドイメージがコンシューマーなので難しいともらしていた。
 本当かどうか知らないが、製品だけが良くてもダメと言う事だそうだ。
 
 そう考えると、ソフトバンクの日本テレコム買収も案外意味があるような気もしてしまう(最近このネタが気になって仕方が無い・・・)