有線・無線ネットワークの架け橋に–NTT ComやBTなど6社が提携 – CNET Japanを読んで。
いよいよというべきか、ようやくというべきか。
もうすぐ、有線と無線を意識せずに使える時代が来るのだろうか。
もちろん水面下では既に様々な動きがあるから、このニュース一つが何かの分岐点になるわけではないが、固定通信事業者側の焦りが見える象徴的なニュースと感じてしまう。
現在いわゆる「おしゃべり」という電話行為自体は、無線である携帯電話に確実に移行が進みつつある。
固定通信事業者にとっての頼みの綱は、ADSLや光ファイバに代表されるブロードバンドのデータ通信だ。だが、実はそれも家庭内のミクロで見ると無線LANの使用率が急速にあがっている。家の電話がコードレス電話になっていた頃の流れと一緒だ。
まぁ要は、人間はケーブルなんて言う面倒なものに縛られていたくということなんだろう。
そうなるとワイヤレスブロードバンドのサービスが提供されるようになると、私たちは通信サービスにおいて部屋に固定回線を必要としなくなる可能性もある。
もちろん、無線技術次第のところもあるからあくまで仮説の世界にしか過ぎないが、そうなったら規制に縛られているNTTコムのような固定通信事業者は大変だ。
そういった危機意識はやはり強いのだろう。
前にも書いたと思うが、PHSサービスはそもそも家のコードレス電話を外でそのまま使えるコンセプトのはずだった。それが政府の競争政策などのあおりを受けて、結局無線通信サービスになった。
今回のこのFMC(Fixed-Mobile Convergence)はどうなるのだろう?
「NTTの幹部は、将来、複数の国で有線と無線を組み合わせたサービスを展開したいと述べている。」と書いてあるが、ひょっとして国内をあきらめて海外を先にやるという話なのだろうか?
むむ、良く見るとNTTコムのサイトにまだリリースが掲載されて無い。
どういうことだ???