NTT東西、プッシュ回線使用料など廃止、基本料金値下げへ – CNET Japanを読んで。
やっぱり値下げ競争をやってしまうんですね。
前回「KDDIのIP固定電話サービスを読んで」の時にも書いたが、おそらくこの基本料金値下げ合戦はお互いの利益低下の引金になるだけで、通信業界には何の利益ももたらさないと思う。
実際、数年前のマイライン獲得競争のときも、通信業界はシェアを拡大しようと野心に燃える「ある通信事業者」によって、円ではなく「銭」単位の通信料金競争に突入して血みどろの顧客獲得競争を繰り広げた。
でも、結局勢力地図はほとんど書き換わらず、ほとんど誰も儲からなかった。
その後、BBフォンの登場や携帯電話の台頭によってマイライン登録自体の意味が無くなる時代が来てしまったんだから、なんとも悲しい話だと思う。
今回も同じような話になってしまいそうだが、やっぱり値下げに対して値下げで対抗するしかないというのが現在の通信業界の現実なのでしょうか。
ちなみに、ちょっと話は違うが、先日CNETの御手洗さんと飲んだときに「結局儲かるのは業界内で価格競争が起こらないようにした業界だ」というような話になったのを思い出しました。
そういえば通信業界もNTTよりDDIと日本テレコムが10円だけ安いという「業界秩序」が守られていた時代があったなぁ・・・懐かしい。