小型飛行船から地上に向けてブロードバンド接続を提供するらしい。
この仕組み自体は、実は5年以上前に何かの雑誌で読んだ覚えがある。
読んだときはなるほど面白い技術だと思ったものだが、その後全く耳にすることが無いまま今日に至っていた。
今回サービスが提供されるのもアトランタとのことで、まぁ結局そういう地域のサービスということなのだろうか。
結局、インフラサービスなのだから、人口密集地帯のほうがコスト効率が良いのは間違いない。結局この手の変化球を使うよりも、普通にケーブルを引っ張る方が安く済んでしまうのだろう。
この飛行船サービスを読んだときは「衛星よりも打ち上げのリスクは非常に低い」とか「運営コストも安い」とか書かれていた気がする。おお、これは衛星に代わって飛行船の時代かとか思っていた気がするが、なんのことはない「飛行船はジェット気流にもまれるため、1年半もするとカバーがすり減ってしまうのだ。一方、人工衛星は、数十年間使い続けることができる」のだそうだ。
結局、なかなか新技術というのも難しいものだということだろうか。
ちなみに個人的に面白いと思ったのは下記のくだりだ。
これまでとは違う方法でブロードバンド接続を実現することに対する関心は高まっており、Bush大統領とライバルJohn Kerryの両陣営は、大統領選に向けた選挙活動のなかで、米国における家庭やオフィスへのブロードバンド普及率が比較的低い状況を改善することに、焦点を当てている。ブロードバンドの提供形態として現在主流の、電話やケーブルのネットワークは、敷設するのにコストがかかる。このことが障害となって、ブロードバンドサービスが提供されない地域が多い。
なんとブロードバンドの普及率改善が大統領選のテーマの一つになっているそうだ。
(恥ずかしいことに全く知らなかった)
日本で田舎のブロードバンド接続が選挙のテーマになる日が来るとはとても思えないが、米国民のブロードバンドへの関心が高いのか、日本のブロードバンド回線が既に十分普及しているのか。
まぁ日本の選挙では、テーマというよりは雰囲気やイメージが重要のような気もしてしまうから、地方のブロードバンド普及率なんてテーマが取りざたされるとはとても思えないが。
でも、少なくとも通信のブロードバンド化においては国の狭い日本の方がアドバンテージがあるということだと思う。
やっぱり早く日本発のブロードバンドサービスが出てくるのを期待したいところだ。