正直、本気で参入するつもりだとは思っていなかったので驚いた。
一般誌なんかでは、ライブドアの野球事業参入は売名行為だというのが定説だったが、宮城県と仙台市まで担ぎ出したからには本気なのだろう。
もしくは本気にならざるをえない環境になってしまったのか。
おまけに楽天の三木谷さんまで参入を表明してきたのだから、これは傍観者としては非常に面白いことになってきたと思う。
ワールドビジネスサテライトで、UFJ銀行を巡る東京三菱と三井住友の戦いに似てると放送されていたが、裏で全てが決まってしまった銀行買収劇に比べると、ほとんどのプレイヤーがメディアに出てくるという意味で、正直こっちの方が面白い。
個人的には、昼飯のときに「ついでに楽天とソフトバンクも球団を四国とか長野に作れば良いのに」とか言って笑っていたが、もうこうなると何が何だか良くわからない。
注目したいのは選択肢の変化だ。
人間、一つの選択肢だと簡単に否定しやすいが、二つ選択肢があるとどちらかを選ばなければいけない錯覚に陥る。
オーナー集団も、ライブドア一社なら黙殺できたかもしれないが、楽天が出てきたことにより選択肢が二つになってしまった。
自然と「どちらを選ぶのか?」という議論が派生するはずだ。
三木谷さんもライブドアにブロックをかけたつもりが、とんだアシストになってしまうのではないだろうか?
とはいえ、オーナー集団も一筋縄では倒れないだろうが。
ちなみに興味があるのは、果たして今回の騒動で、ライブドアの本業にどれだけの広告効果があったのだろうかという点だ。
PRコンサルタントの高端さんも、以前ブログで「ともかく衆目を集めるには、トピックに関わる人(組織、企業)が大勢出てきて、それぞれがニュースになり、利害関係が輻そうし、まるでドタバタ活劇のような様相を呈するのが一番だ。」と書いていたが、まさにそのとおり。
ライブドアがこれを見込んで近鉄買収に名乗りをあげていたとしたら、相当の策士だということになるが・・・
ライブドア、仙台を本拠地にプロ野球球団設立へ
来期からのプロ野球への参入を目指しているライブドアは、
16日会見を開き、宮城県を保護地域とし、宮城県営球場を本拠地として、
日本プロ野球組織(NPB)に参加申請したと発表した。
《河北新報の記事はこちら》
このニュースを聞いたとき、期待感もあった